ハイスクールD×D~古代の戦士~   作:ヤマト・ゼロ

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木場と共にエクスカリバーを追う

ユウスケ達の前に現れたフリード!

奴は聖剣を手に襲い掛かってくるが、

匙との連携で倒せると思った矢先、

バルパー・ガリレイが現れる

そして、逃亡する2人を追跡する、

イリナ、ゼノヴィア、木場、ユウスケだった!

そして残されたイッセー達の前に

リアス達が現れる。




第34話「宣戦布告」

イッセーside

 

「…エクスカリバー破壊って貴方達ね」

 

額に手を当て、極めて機嫌の

 

よろしくない表情の部長。

 

あのあと、俺と小猫ちゃん、匙の三人は

 

近くの公園に連れて行かれ、

 

噴水の前で正座させられていた。

 

「サジ。貴方はこんなにも勝手なことを

していたのですね?本当に困った子です」

 

「あぅぅ…。す、すみません、会長…」

 

会長のほうも冷たい表情で匙に

 

詰め寄っていた。

 

匙の顔色は危険なほど青い。

 

よほど怖いんだろう。

 

「祐斗はそのバルパーを追ったのね?」

 

「はい。ゼノヴィアとイリナやユウスケも

一緒だと思います。…何かあったら

木場かユウスケから

連絡をよこしてくれると思うのですが…」

 

「さっきの道にこの携帯が落ちてたわ。

戦闘の際に落としたのね」

 

そう言って部長が取り出したのは

 

画面が割れている見覚えのある携帯だった。

 

「それってユウスケの…」

 

なら、連絡は木場から待つしかないか…。

 

「ユウスケの携帯はここ、

復讐の権化と化した祐斗が悠長に

電話をよこすかしら」

 

ごもっともです、部長。

 

部長の視線が小猫ちゃんに移る。

 

「小猫」

 

「…はい」

 

「どうして、こんなことを?」

 

「…祐斗先輩がいなくなるのは嫌です…」

 

小猫ちゃんは自分の思いを正直に口にした。

 

部長もそれを聞き、

 

怒りというよりも困惑するような

 

顔に転じていた。

 

「…過ぎたことをあれこれ言うのもね。ただ、

貴方達がやったことは大きく見れば悪魔の

世界に影響を与えるかもしれなかったのよ?

それはわかるわね?」

 

「はい」

 

「…はい」

 

俺と小猫ちゃんは同時に頷いた。むろん、

 

それは承知だ。いや、正直、

 

スケールなんてものはわからなかった。

 

ただ漠然と危ないと思っただけで

 

動いていたからだ。

 

部長の言う規模と俺の想像する規模は

 

隔たりがあると思う。

 

俺の方が遥かに浅はかだ。

 

「すみません、部長」

 

「…ゴメンなさい、部長」

 

俺と小猫ちゃんは深々と頭を下げた。

 

これで許して貰えるなんて思えないけど、

 

頭を下げずにはいられなかった。

 

本当に申し訳ございませんでした、部長。

 

ベシッ!ベシッ!

 

叩かれる音の方へ顔を向けて見れば、

 

匙が会長に尻を叩かれていた!

 

おおっ何という姿だ、匙よ!

 

「貴方には反省が必要ですね」

 

「うわぁぁぁん!ゴメンなさいゴメンなさい!

会長、許してくださぁぁぁい!」

 

「ダメです。お尻を千叩きです」

 

ベシッ!ベシッ!

 

会長の手には魔力がこもっている。

 

あの手で尻叩きか!

 

かなり痛そうだ!うわぁ、

 

高校生にもなってあれは辛いなぁ。

 

「コラ、イッセー。余所見しない」

 

「は、はい!」

 

「使い魔を祐斗探索に出させたから、

発見しだい、部員全員で迎えに行きましょう。

それからのことはその時に決めるわ。いいわね?」

 

『はい』

 

部長の言葉に俺と小猫ちゃんは返事をした。

 

ぎゅっ。

 

部長が俺と小猫ちゃんを引き寄せ、抱きしめた。

 

部長の温もりが伝わってくる。

 

「…馬鹿な子達ね。本当に、心配ばかりかけて…」

 

優しい声音で部長は俺と

 

小猫ちゃんの頭を撫でてくれる。

 

…部長。すみません。こんな俺たちの事…。

 

ああ、部長の優しさが身に沁みる。

 

俺、部長の下僕で良かった。

 

こんなに優しい主を得たんだもん。

 

「うわぁぁぁん!会長ぉぉぉ!

あっちはいい感じで終わってますけどぉぉぉ!」

 

「よそはよそ。うちはうちです」

 

ベシッ!ベシッ!

 

匙の尻叩きは未だに終わりを見せてなかった。

 

こりゃ出来ちゃった結婚は遠いな。

 

「さて、イッセー。お尻を出しなさい」

 

…へ?ぶ、部長、俺のことお許しに

 

なってくれたんじゃ…。

 

ニッコリ微笑む部長の右手が

 

紅いオーラに包まれた。

 

「下僕の躾は主の仕事。貴方もお尻叩き千回よ♪」

 

その日、俺の尻は死んだ。

 

 

ー○●○ー

 

 

ユウスケside

 

フリード達を追って、俺たちは河川敷の工場に

 

辿り着いた。

 

「奴らはこの中に入って行った」

 

先頭を走っていたゼノヴィアが伝えてくる。

 

「ここがアジトなら応援を呼ぼう。

流石にこの人数じゃ、勝てるかわからんからな」

 

俺は携帯で連絡を取ろうとして変身を解除して

 

制服の中の携帯を取り出そうとしたが、

 

ポケットには入っていなかった。

 

「あれ?え、携帯は?」

 

俺は制服のポケットを全て探したが

 

どこにも入って無かった。

 

「マジかよ落としたのか!?」

 

慌てている俺を見て木場が言う。

 

「応援なんて待ってられない!

その間に逃げられてしまう」

 

「お、おい木場!」

 

木場は俺の静止を聞かず中に入ってしまった。

 

「そう言うことだ、なら我々も行こう」

 

木場にゼノヴィアとイリナも続く。

 

「はぁ、仕方ない」

 

工場の中に入るとそこはどうやら、

 

油の生産工場のようだ。

 

奴らはなんでこんな所をアジトにしてるんだ?

 

俺達は周りを伺いながら奥へ進む。

 

「…しっ、あそこに誰か居る」

 

ゼノヴィアの言葉に俺達は機械の裏に隠れて

 

中の様子を伺う。

 

そこは広場になっておりフリードとバルパーの

 

後ろ姿が確認できた。

 

「遂に残りのエクスカリバーが現れた

それに、悪魔共も一緒だったぜ!」

 

「奴らが持っていたのは2本だ!

これで残るエクスカリバーは一本だ」

 

2人は誰かに俺たちの事を報告してるようだ。

 

コツ、コツ、コツ。

 

「なら計画を進めよう」

 

奥の暗がりから現れたのは、

 

漆黒の羽根を生やした若い堕天使だった。

 

ぞくっ!

 

その男を見た瞬間、俺の全身に悪寒が走る。

 

この男から以前出会った堕天使とは

 

比べられない程のプレッシャーを感じた。

 

こいつが…コカビエル。

 

堕天使の幹部の一人か…。

 

こんな強大な相手に俺達は勝つとしていたのか、

 

はっきり言って無策で勝てる相手じゃない。

 

「木場…あいつの強さはお前も感じてるだろ。

悔しいがここは一旦退こう。

俺達だけじゃ聖剣どころか全滅だ!」

 

「分かっている、分かっているさ…」

 

木場は俺の話に状況の

 

理解は出来ているのだろうが、

 

気持ちの整理が出来ないでいる様子。

 

「よし、計画の手始めにリアス・グレモリーに

宣戦布告をしに行くぞ」

 

なッ!

 

なんで、ここでリアス先輩の名が!?

 

こいつの目的は何なんだ!

 

「はいはい、コカビエルの旦那。

その場で何人か殺してもいいっすかね!」

 

「いや、それは最後に残しておこう

そこで戦えば全員殺してしまいそうだ

それは少しもったいないだろう」

 

「そうじゃな、せっかくじゃ聖剣のテストの為にも

得物は多い方がいいじゃろう」

 

「あいあい、了解しやした」

 

まずい、なんとか脱出を…。

 

「その前に、ここまで来た

者たちを歓迎してやろう」

 

っ!

 

バレていたのか!?

 

「こそこそ隠れていないで、出てきたらどうだ」

 

俺達はコカビエル達に姿を現す。

 

「ほう、あそこから追ってきたのか

しつこい奴らじゃな」

 

「おやおや、何人かいなくなってるが、

これっぽっちで俺っち達を倒そうと?」

 

「バルパー・ガリレイ!ここで貴様を倒す!」

 

「誰かは知らんが、儂を使命とは余裕じゃな」

 

木場はバルパーに剣を向けるが、

 

バルパーは余裕の表情だ、

 

「コカビエル!貴様が奪ったエクスカリバーは

返してもらう!神の名の下に断罪を受けよ!」

 

「下らんな、たった二人で何を言っている。

だが、俺の元に聖剣を届けたことは、

感謝しているぞ」

 

「戯言を!」

 

「なら、ユウスケ君が

俺の相手してくれるのかな?」

 

 

此方に視線を向けながらフリードが訊いてくる。

 

流石に俺一人でフリードの相手はきついな。

 

「木場!今は戦えない爺さんはほっとけ、

今はエクスカリバーを優先するぞ」

 

「確かにそうか…、わかった、

今はフリードを相手しよう」

 

「おやおや、俺っちてばモテモテじゃねぇですか、

なら二人共相手をしてさしあげやすってね」

 

フリードが嬉しそうな声音で聖剣を構える。

 

「フン、儂もなめられたものだな、

なら、ここは儂の実験体のテストも行おう。

来い!お前達!」

 

バルパーが叫ぶと奥から、

 

教会のローブ姿の二人の男女が

 

ふらついた足取りで歩いてくる。

 

その二人はそれぞれ別の聖剣を握っていた。

 

ッ!残りの聖剣使いか!

 

ペタッ。ペタッ。

 

二人が月明かりの元に現れその全容が見えた。

 

「なッ!」

 

「な、なんだよあれ!」

 

その姿に俺達は驚愕した。

 

その二人の首から上が黒いブヨブヨとした塊に

 

すげ変わっていた。

 

「こいつらは、教会からの追ってじゃよ。

殺した後、死体に寄生生物を植え付け、

操り人形にしたのさ儂の研究の成果じゃ」

 

この爺さん、聖剣計画だけじゃなく、

 

他にも危険な研究を!

 

人を何だと思っていやがる!

 

「貴様、まだこんなことをやっていたのか!」

 

屍人の人形を見た木場は怒りに震えていた。

 

「ハッ、貴様らに理解してもらおうだ

なんて思っとらんわい」

 

「戦争の前の余興か、

俺は手を出さんから

その人形どもと遊んでろ」

 

そう言い、コカビエルは翼を広げて

 

空へと飛びあがっていく。

 

まんま、高みの見物かよ。

 

「フン、言われるまでもない、

さっきは、クウガの小僧に戦えないと

バカにされたからな奴は儂の手で

殺さんと気がすまんわ!」

 

バルパーは俺に指を差し叫んだ。

 

俺だって修行してるんだ、

 

「唯の魔術師の爺さんに殺されるもんかよ!」

 

「なめるのもここまでじゃよ」

 

奴がそう呟くと、体がボコボコと膨れ上がっていく。

 

この変化は!

 

みるみるうちに体が作り替わり人間大の

 

カエルの化け物へと姿を変えた。

 

「貴様はこの儂、ズ・トオド・レが殺してやろう」

 

奴はグロンギだったのか!?

 

「わーお、爺さんのその姿初めて見たけど

思ったよりグロイんだな」

 

フリードも始めて見たようで、

 

トオドの姿に引いていた。

 

「やかましい、貴様はそっちの魔剣使いと

戦っておれ、聖剣使いの女二人には人形

相手でちょうどいいじゃろ」

 

「はいはい了解しやした

ということできばきゅーん

俺っちの相手よろしくね!」

 

「今はキミを倒す事に集中しよう」

 

「ゼノヴィア、目の前の敵をさっさと倒して

ユウスケ君たちの援護にいきましょう!」

 

「ああ、唯の人形如きに遅れはとらんさ!」

 

「木場には悪いが俺が相手をしよう

悪魔としてではなくクウガとして

グロンギである貴方を倒す!変身!!」

 

こうして俺達のそれぞれの戦いが始まった。

 

 

―〇●〇―

 

 

― ユウスケVSトオド ―

 

ブンッ!

 

俺の拳がトオドに迫る。

 

ニュル。

 

拳はトオドのガードした腕に当たったが、

 

表面の油のようなものに触れた瞬間、

 

拳が滑り衝撃も受け流されてしまった。

 

「ふ、この程度かクウガ!」

 

トオドの体をよく観察すると

 

奴の皮膚からドロドロした油があふれており

 

それが、滑る原因のようだ。

 

あの油をどうにかしないと

 

打撃は効かないって事か!

 

「ようやく、理解したか?

貴様では儂は倒せんよ

古代のクウガのように

姿を変えられない貴様ではな」

 

クソッ!調べはついてるってか、

 

確かに五代さんが変身してた

 

紫や緑のクウガなら通じたかも知れないが、

 

ないものねだりは出来ない。

 

俺には俺の戦い方でやるしかない!

 

「悪いな、俺はバカなんでね

それでも戦い続けるさ!」

 

 

― 木場VSフリード ―

 

バキィィィン!

 

木場の持っていた魔剣がフリードの

 

振り下ろした聖剣により砕かれる。

 

「いい加減諦めて俺ちんに消されちまえよ!」

 

「諦めないさ!皆の無念を晴らす為にも!」

 

木場は魔剣を創り出し走り出す。

 

「仲間の協力があってようやく互角でしたのに

たった一人で何ができるんでやすか?」

 

「うるさい!たとえ一人でも君を

倒す事は出来る!」

 

木場はエクスカリバーではなく

 

フリード自身を狙い攻撃している。

 

速さは互角だが、どうしても

 

剣の性能差が出てしまっていた。

 

ガギィィィィン!

 

また魔剣を砕かれてしまう木場。

 

「僕はエクスカリバーを破壊する!

その為にも君を倒す!」

 

木場は決意と共に魔剣を創り出す。

 

「なら悔しがりながら死にな」

 

「いくぞ!フリード・セルゲン!」

 

魔剣と聖剣の戦いは更に加速する!

 

 

ゼノヴィア&イリナVS屍人形

 

ゼノヴィアとイリナは屍人形と戦っていたが、

 

突如相手の人形が分身した。

 

「これは、『夢幻の聖剣(エクスカリバー・ナイトメア)』の能力か!?」

 

「そのようね実態がない幻術よ。

でもこれじゃあ、

何処に本物がいるか分からないわ」

 

屍人形は死んでいても、

 

聖剣の能力は使えるようだ。

 

「確かに幻覚の類は苦手だが、

本物だけが実態があるのなら!」

 

ガギィィィィン!

 

ゼノヴィアは背後から切りかかってきた

 

屍人形と切り結ぶ。

 

「たとえ幻覚で姿を増やそうと

本隊は足音ですぐわかる!」

 

「さすがゼノヴィア!よーし私だって!」

 

イリナは剣を構えて目をつぶる。

 

…コツ。

 

「そこ!」

 

イリナは目を開き聖剣で突きを放つ。

 

その聖剣の切っ先が伸びるが、

 

伸ばした先には何もおらず空を切る。

 

ジワッ。

 

すると、何もないはずが、

 

聖剣の切っ先から血が垂れてくる。

 

そして、そこに屍人形が姿を現した。

 

「あなたの『透明の聖剣(エクスカリバー・トランスペアレンシー)

なら、あの幻覚の中に透明になって

まぎれていると思ったわ」

 

「ゼノヴィア!伏せて」

 

ゼノヴィアがその場から下がり頭を下げると、

 

イリナは聖剣を伸ばしながら剣を横に薙ぎ払い、

 

幻覚とまとめて屍人形の二人を倒す。

 

屍人形は胸から上を切断された為、

 

動かなくなった。

 

「やったなイリナ!」

 

「ええ、聖剣を回収して二人の援護に行きましょう」

 

 

―〇●〇―

 

ユウスケside

 

「待たせたわねユウスケ君!」

 

俺がトオド相手に攻めあぐねていると

 

イリナが援護にやってきてくれた。

 

「あっちは倒したのか!?」

 

「ええ、所詮人形ね、簡単に倒せたは」

 

「ゼノヴィアはどうしたんだ?」

 

「もう一人の応援に行ったわ

聖剣だってこの通り奪い返したわよ」

 

イリナの言葉に俺は安心した。

 

ゼノヴィアと木場ならあのフリード相手

 

でも勝つことは出来るだろう。

 

まあ、木場がそれを納得するとは思えないが、

 

「どうだ、トオド!お前の人形は倒した、

あの二人ならフリードだって倒せる

あとはお前を倒して残すは

コカビエルだけだ!」

 

俺の言葉に激怒すると思っていたトオドだったが、

 

奴はイリナの話を鼻で笑い言った。

 

「フン、所詮我々に殺された雑魚じゃからな、

強くしたところで雑魚は雑魚のようじゃな

それに、貴様らあの

コカビエルに勝機はあるのか?」

 

俺はトオドの言葉に怒りを覚える。だが、

 

確かにコカビエル相手に勝てる保証はない、

 

だが、既に聖剣の内二本は取り返した。

 

木場が聖剣さえ破壊してくれれば、

 

後は逃げるだけか、

 

「フフフフ…」

 

突如、トオドが笑い出す。

 

「何がおかしいんだ、この状況で

おかしくなったか?」

 

「なあに、この程度で勝った気に

なっているのがおかしくてな」

 

確かにコカビエルはいるが、

 

フリードもトオドだって、

 

倒されるのは時間の問題だろう。

 

奴の自身は何処からくるんだ?

 

ズリィッ。

 

何かを引きずる音がした。

 

「ユウスケ君!危ない!」

 

突如、イリナに突き飛ばされるユウスケ。

 

「なッ!」

 

俺を突き飛ばしたイリナに視線を

 

向けると先程の屍人形が上半身だけで

 

イリナにしがみ付いていた。

 

「フハッハハ!たかが胴を切った程度で

倒せるほどそいつらはやわじゃないわい」

 

「クソ!イリナを放しやがれ!」

 

俺は屍人形を掴んで剝がそうとしたが、

 

所々が油にまみれていて

 

掴むことが出来なかった。

 

「クソ!ヌルヌルして滑りやがる!」

 

「ハハハ、これで終わりじゃ!」

 

パチンッ!

 

 

ドオォォン!

 

トオドの合図と共に屍人形の頭が膨れ上がり、

 

爆発する。

 

「キャァァァッ!」

 

ドサッ。

 

イリナは爆発の直撃を受けて倒れてしまう。

 

「うわぁぁぁぁぁ!」

 

俺も避ける事が出来ず爆発をもろに

 

受けてしまい吹き飛ばされる。

 

ドボォンッ!

 

吹き飛ばされた先の川に落ちてしまうユウスケ。

 

「ハハハハ、これでクウガも倒れたぞ

わしだって戦えるんじゃ!ハハハハ」

 

俺が川に流されて意識が無くなる寸前に見たのは

 

高笑いするトオドと

 

奴の足元に倒れるイリナだった。

 

 

―〇●〇―

 

 

イッセーside

 

部長にお仕置きされた俺達はあの後は

 

連絡が入るまで自宅待機する事となった。

 

だが、使い魔も木場からも

 

連絡が入ることは無かった。

 

しかも、夕飯になってもユウスケが帰ることはなく。

 

アーシアが心配しており、不安な様子でユウスケ

 

の帰りを待っている。

 

しかし、ユウスケは夜になっても

 

帰ることは無かった。

 

部長は心配しても何処にいるか分からないので、

 

使い魔に捜索を命じていた。

 

朝になったら、皆で捜索に行こうと約束し、

 

その日は眠りについていたのだが、

 

深夜、俺と部長はかつてないプレッシャーを

 

感じて、目を覚ました。

 

部長がベットから飛び起きて、窓の前に立った。

 

窓から見下ろすと、

 

俺の家の前にこちらを見上げる人影が。

 

『…クソ神父ッ!』

 

俺達へ挑戦的で下品な笑みを向けているのは

 

白髪の少年神父フリードだった。

 

野郎!あのあと、何があった?

 

ユウスケは?木場は?クソ!気になる!

 

奴がこちらを手招きする。

 

「…堕天使か」

 

部長は忌々しそうにつぶやくと

 

指パッチンをして、即座に学生服へ着替え、

 

部屋の扉をあけ放ったのだった。

 

 

「やっほー、イッセーくん、アーシアたん。

ご機嫌麗しいねぇ。元気してた?

あらら、もしかしてお楽しみの最中だった?

それはごめんね。空気読めないのがウリなの、

僕ちん」

 

家の外に出ると、相変わらずふざけた口調で

 

クソ神父が話しかけてくる。

 

「何か用か?」

 

俺が問うが野郎は嘲笑しながら

 

肩をすくめるだけだ。

 

こいつがさっきのプレッシャーを?

 

いや、不気味さをこいつから感じるけど、

 

それだけだ。あの重圧は上級悪魔の比じゃ。

 

部長が何かに気付き、空を見上げた。

 

月をバックに空で浮かんでいた者。

 

漆黒の翼を生やした…男の堕天使!

 

いち、に、さん…黒い翼が十!?

 

装飾の凝った黒いローブに身を包む

 

若い男の堕天使。

 

部長を捉えると、苦笑する。

 

「初めましてかな、グレモリー家の娘。

紅髪が麗しいものだ。

忌々しい兄君を思い出して反吐が出そうだよ」

 

いきなりの挑戦的な物言い!

 

憎悪を感じるぐらいだ。

 

部長も冷淡な表情を浮かべていた。

 

こ、怖い…。

 

「ごきげんよう、堕ちた天使の幹部

コカビエル。

それと私の名前はリアス・グレモリーよ。

お見知りおきを。もうひとつ付け加えさせて

もらうなら、グレモリー家と我らが魔王は

最も近く、最も遠い存在。この場で政治的な

やり取りに私との接触を求めるなら無駄だわ」

 

コカビエル!?

 

コカビエルって!堕天使の幹部って!

 

マ、マジか!?

 

聖書とか、有名な書物に記されている

 

本物さんでしょ!?

 

チョー大物じゃん!やべぇよ!

 

これ、絶対にヤバいって!

 

上空の奴をよく見れば、

 

コカビエルは腕に何かを抱えていた。

 

目を凝らすと…人?人を抱えているのか?

 

「こいつは土産だ」

 

ヒュッ。

 

ふいにこちらへ抱えていた人間を投げてくる。

 

「お、おわっ!」

 

俺が即座に反応して、キャッチしようとする。

 

ドサッ。

 

俺の腕の中にうまく飛び込んでできたのは

 

紫藤イリナ!

 

血まみれだ!息も荒い!って

 

全身傷だらけじゃないか!

 

所々ひどいやけどを負っている!

 

あのあとフリードたちを追ってこうなったのか!?

 

じゃあ、ユウスケや木場や

 

ゼノヴィアはどうなったんだ!?

 

「お、おい、イリナ!」

 

俺が呼びかけても苦しそうに

 

呻くだけで応じてくれない。

 

ヤバいぞ、これは!

 

「俺達の根城まで来たのでな、

それなりの歓迎をした。

まあ、クウガは川に落としてしまったし、

二匹は逃がしたがな」

 

コカビエルは嘲笑しながら言う。

 

奴の話だと木場とユウスケは逃げたんだな。

 

ユウスケだって川に落ちた

 

だけで死ぬわけじゃない!

 

まずは、イリナを!

 

「アーシア!」

 

道にイリナを下ろし、アーシアに治療してもらう。

 

アーシアの体から緑色の光が発せられ、

 

イリナの体を包み込んだ。

 

徐々にイリナの表情も緩和していき、

 

呼吸も穏やかになっていく。

 

イリナはエクスカリバーを持っていない

 

どうしたんだ?

 

俺の疑問なんてお構いなしに

 

コカビエルは会話を続ける。

 

「魔王と交渉などというバカげたことはしない。

まあ、妹を犯してから殺せば、サーゼクスの激情が

俺に向けられるのかもしれないな。

それも悪くない」

 

部長は侮蔑したような目でコカビエルを睨む。

 

「…それで、私との接触は何が目的かしら?」

 

部長の問いにコカビエルは嬉々として告げる。

 

「おまえの根城である駒王学園を中心にして

この町で暴れさせてもらうぞ。

そうすればサーゼクスも出てくるだろう?」

 

な…なんだとッ!?

 

「そんなことすれば、堕天使と神、悪魔との

戦争が再び勃発するわよ?」

 

「それは願ったり叶ったりだ。

エクスカリバーでも盗めばミカエルが

戦争を仕掛けてくれると思ったのだが…

寄こしたのが雑魚のエクソシスト共と

聖剣使いが二名だ。つまらん。

あまりにつまらん!

だから、悪魔の、サーゼクスの妹の根城

で暴れるんだよ。ほら、楽しめそうだろう?」

 

舌打ちする部長。

 

部長がそんな風に舌打ちするなんてよほど

 

ぶち切れている証拠だ。

 

つーか、なんて計画を実行しやがる!

 

ミカエルって神様の次に偉い天使だろう?

 

疎い俺でもミカエルって名前は他の書物で

 

度々見かけている。

 

そんな大物に喧嘩を吹っ掛ける!

 

さすがは堕天使の幹部ってことかよ!

 

しかもこちらにまで牙を向けて来やがった!

 

つまらないという理由だけで!

 

「戦争狂め」

 

部長が忌々しそうにつぶやくが、

 

コカビエルは狂気の笑いを上げるだけだ。

 

「そうだ。そうだとも!俺はみつどもえの

戦争が終わってから退屈で退屈で仕方なかった!

アザゼルもシェムハザも次の戦争に消極的でな。

それどころか、神器なんてつまらんものを

集めだしてわけのわからない研究に没頭し始めた。

そんなクソの役にも立たないものが俺達の

決定的な武器になるとは限らん!…まあ、

そこのガキが持つ『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)

クラスの物ならば話は別だが…そうそう

見つかるわけでもないだろう」

 

コカビエルの視線が俺に及ぶ。

 

…すんげぇプレッシャーだ。

 

マジで全身がガクガク震える…。

 

俺は強気の姿勢だけは崩さずに問う。

 

「…おまえらは俺の神器もご所望なのかよ?」

 

「少なくとも俺は興味ない。だが、アザゼルは

欲しがるかもしれんな。あいつの

コレクター趣味は異常だ」

 

アザゼル?

 

堕天使組織の総督だったな。

 

神器を集めているのか?

 

「どちらにしろ、俺はお前の根城で聖剣をめぐる

戦いをさせてもらうぞ、リアス・グレモリー。

戦争をする為にな!サーゼクスの妹と

レヴィアタンの妹、それらが通う学び舎だ。

さぞ、魔力の波動が立ち込めていて、

混沌が楽しめるだろう!

エクスカリバー本来の力を解放sするのにも

最適だ!戦場としてはちょうどいい」

 

無茶苦茶だ!こいつ、マジで頭がイカレてやがる!

 

「ひゃははは!最高でしょ?俺のボスって。

イカレ具合が素敵に最高でさ。

俺もついつい張り切っちゃうのよぉ。

こんなにご褒美までくれるしね」

 

フリードが取り出したのはエクスカリバー!

 

しかも両手に一本ずつ!

 

腰にも二本帯剣してやがる!

 

「右のが『天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)』、

左のが『夢幻の聖剣(エクスカリバー・ナイトメア)』、

腰のは『透明の聖剣(エクスカリバー・トランスペアレンシー)』でござい。

ついでにその娘さんから

擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)』もゲットしちゃいました!

もう一人の女の子が持っている

破壊の聖剣(エクスカリバー・ヂィストラクション)

もゲットしたいところですなぁ。

ひゃはっ!俺って世界初のエクスカリバー

大量所持者じゃね?

しかも聖剣を扱えるご都合な因子を

バルパーのじいさんからもらっているから、

全部使えるハイパー状態なんだぜ?

無敵素敵!俺って最強じゃん!

ひゃははははははははっ!」

 

フリードは心底面白そうに哄笑をあげる。

 

「バルパーの聖剣研究、ここまでくれば本物か。

俺の作戦についてきた時は

正直怪しい所だったがな」

 

コカビエルとバルパーは手を組んでいるって事か。

 

「エクスカリバーをどうする気なの!?」

 

部長が問う。コカビエルは十枚の翼を羽ばたかせ、

 

学園のほうに体を向けた。

 

「ハハハ!戦争をしよう、

魔王サーゼクス・ルシファー

の妹リアス・グレモリーよ!」

 

カッ!

 

フリードの野郎が懐から目くらまし用

 

のアイテムを発光させる!

 

またこれか!

 

しばらく視力を奪われた俺達だが、

 

回復したころにはコカビエルもフリードも

 

姿を消していた!

 

クソ!

 

奴等が向かう先なんて決まっているじゃないか!

 

「イッセー、学園へ向かうわよ!」

 

「はい!」

 

堕天使の幹部が相手という

 

大決戦が始まろうとしていた!

 

 

―〇●〇―

 

 

ユウスケside

 

ザパァッ!

 

俺は河川敷で川から上がることに成功した。

 

「クソォッ!イリナを救えなかった!」

 

俺は目の前で爆発に巻き込まれたイリナが

 

脳裏に過る。

 

ドサッ。

 

俺は爆発での消耗が激しかった為

 

腕に力が入らず地面に倒れてしまう。

 

「行かなきゃ!こんな所で寝てるわけには…」

 

そう思い腕に力を入れるが

 

立ち上がる事は出来なかった。

 

ガサッ。

 

近くから誰かの足音が聞こえる。

 

「誰だ…」

 

誰かがこちらにやってくる。

 

カッ!

 

俺は限界が来たようで、

 

変身も解除されてしまい気絶してしまう。

 

「……スケ……?」

 

薄れる意識の中誰かに呼ばれた気がした。




驚くことにバルパーの正体はグロンギであった。

一瞬の油断でバルパーの

罠にはまってしまうユウスケ達

屍人形の爆発の威力は凄まじく。

重傷を負ったユウスケ達。

コカビエル達を倒すため、学園に向かう

イッセー達!

コカビエルを倒すため学園に頼れる仲間が集う。

次回、第35話「集結」

見てくれよな

外伝でやってほしいコラボは?

  • 仮面ライダークウガ(五代雄介)
  • 仮面ライダーディケイド
  • 忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
  • その他(希望があれば感想へ)
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