そして騎士に覚醒したユウスケと共に
バルパーガリレイを倒す事ができた。
だが、まだ敵は残っている。
遥か格上のコカビエルとの
戦いが今始まる
「ハハハハ!
カァーハッハッハハハハハッ!」
コカビエルは高笑いを上げ、
宙から降りて地に足をつける。
圧倒的な重圧。
凄まじいまでの自信と
オーラを纏いながら、
堕天使の幹部がついに俺達の
前に立った。不敵な笑みを浮かべ、
奴は言う。
「限界まで赤龍帝の能力を上げて、
誰かに譲渡しろ」
自信に満ちた一言が発せられ、
リアス先輩がその言葉に怒る。
「私達にチャンスでも与えるというの!?
ふざけないで!」
「ふざけないで?ハハハ、
ふざけているのはお前達の方だ。
俺を倒せると思っているのか?」
奴の眼光で凄まれるだけで、
全身を射抜かれる。
身体中を恐怖が支配していく。
これが、聖書に乗る
堕天使のプレッシャーか。
剣を握る手が震えている。
この震えは今までの戦いとは
比べられないものだ。
死線。
この先は死ぬ覚悟、
死んでもおかしくない状況を
受け入れないといけない状態だ。
今しがたトオドを倒したが、
気持ちを切り替えなければ即死だ。
一つのミスで即死の自分を受け入れろ。
自分の死の次は仲間の死が待っているんだから。
「…イッセー。神器を」
リアス先輩の言葉にイッセーが応じる。
『Boost!』
機械的な音声と共に真っ赤な閃光が
神器の宝玉から発せられた。
それから数分後。
俺達は一歩も動けず、少しの挙動もできずに
隙あらば斬りかかりたい所だが、
目の前の堕天使はただ立っている
だけだというのに隙ひとつ無かった。
飛び込めば、返り討ちに遭うと、
俺の本能が告げていた。
うかつな行動をできなかった。
おそらく、この場にいる全員が同じだろう。
ただただ赤龍帝の能力が
高まるのを待つしかなかった。
「来た!」
イッセーの籠手が一層に眩い光を発した。
倍増が限界に達したのだろう。
「で、誰に譲渡する?」
興味津々な口調でコカビエルが訊いてくる。
コカビエルに手をむけたのは。
リアス先輩だった。
「イッセー!」
「はい!」
リアス先輩の呼びかけに
イッセーが譲渡を始める。
お互いに手を握り合う二人。
宝玉からの光がリアス先輩へ渡り、
歌の歩の体を覆う紅い魔力の
オーラが膨れ上がった。
っ。
絶大な魔力の波を肌にピリピリ感じ、
強大な力がリアス先輩の手に生まれていた。
食らえば塵一つ残さないであろうと
思えるほどの質量だ。
あれをくらえば、
大概のものは消し飛ばす。
しかし相手は。
「フハハハハハ!いいぞ!その魔力の波!
俺に伝わる力の波動は最上級悪魔の魔力だ!
もう少しで魔王クラスの魔力だぞ、
リアス・グレモリー!
お前も兄に負けず劣らずの
才に恵まれているようだな!」
心底嬉しそうに堕天使の幹部は笑っている。
それは狂気に彩られた表情だった。
奴は戦に喜びを感じている!
「消し飛べェェェェェッッ!」
リアス先輩の手から、
最大級の魔力の塊が滅びの
力を帯びて撃ちだされる!
ゴォォォォオオオオオンッッ!
地の底まで響き渡るような
振動を周囲に撒き散らし、
強大な一撃がコカビエルに向かっていく。
コカビエルは両手を前に突き出して、
迎え撃とうとしていた。
「おもしろい!おもしろいぞ、
魔王の妹!サーゼクスの妹!」
コカビエルの両手に堕天使の
オーラの源である光力があつまっていく。
ドウゥウゥウゥゥゥンッッ!
コカビエルはリアス先輩の放った
最大の一撃を真正面から受ける。
その表情は常軌を逸した
鬼気のあるものだった。
「ぬぅぅぅぅううううううんッッ!」
リアス先輩の一撃が、
徐々に勢いを殺され、カタチも崩されていく!
あの魔力でも倒せないのか!
しかし、コカビエルも無傷では無かった。
身にまとう黒いローブの端が破れ、
魔力を受け止める手からも血が噴き出している。
だが、魔力の塊は徐々に確実に縮小していった。
リアス先輩も先程の一発で疲弊したのか
肩で激しく息をしていた。
あれほどの一撃だ、
連発は不可能だろうな。
しかも魔力の消費量からいっても
同じ威力は無理だろう。
もう一度イッセーの神器を再び最大まで高めて
誰かに譲渡できればいいが、
このコカビエルを誰が倒せる?
朱乃さんか?
それとも聖剣デュランダルを持ったゼノヴィアか?
騎士に覚醒した俺もコカビエルに
決定打は与えられないだろう。
せめて、パワーに特化した『戦車』なら、
話は違っていたかもしれないが、
いや、できないことをあてにはできない。
仲間を守るんだ!
無駄かもしれないが、木場とゼノヴィアと
共に斬り込むまでだ!
「雷よ!」
朱乃さんがリアス先輩の魔力に
夢中のコカビエルに天雷を向ける。
しかし、彼女の雷はコカビエルの
黒き翼の羽ばたき一つで儚く消失した。
「俺の邪魔をするか、
バラキエルの力を宿す者よ!」
「…私をあの者と一緒にするなッ!」
朱乃さんは目を見開き激昂し、
雷を連発するが、
全てコカビエルの翼に薙ぎ払われてしまう。
バラキエル。
たしか、堕天使の幹部の名だ。
「雷光」の二つ名を持つ、
雷の使い手だったはずだ。
単純な戦闘能力では、
堕天使の総督でもある
アザゼルに匹敵すると聞いた事がある。
もしかして朱乃さんは…。
リアス先輩の魔力を完全に手の中で
消滅させたコカビエルは哄笑をあげる。
「悪魔に落ちるとはな!ハハハ!
まったく、愉快な眷属を持っているな、
リアス・グレモリーよ!
赤龍帝、究極の闇、
聖剣計画の成れの果て、そしてバラキエルの娘!
おまえも兄に負けず劣らずの
ゲテモノ好きのようだ!」
「兄の、我らが魔王への暴言は許さないっ!
何よりも私の下僕への侮辱は万死に値するわっ!」
リアス先輩の怒りの叫びを
コカビエルは鼻で笑い、
挑発的な物言いをする。
「ならば滅ぼしてみろッ!魔王の妹!
『
紅髪の
お前が対峙しているのは、貴様ら悪魔
にとって長年の宿敵なのだぞ!?
これを好機と見なければお前の程度が
知れるというものだ!」
コカビエル。
俺達の力がどこまで通じるかは
分からないけどよ。やるしかない!
ダッ!
後方にいたゼノヴィアが駆け出した。
俺と木場の間を通り過ぎるとき、
つぶやく。
「同時に仕掛けるぞ」
その言葉を聞き、
俺達もその場から駆け出す。
剣を強く握り締め、
二人と共に斬りかかる!
先に斬りかかったゼノヴィアに対して、
コカビエルは光の剣を創り出し、
片手で迎え撃った。
「フン!デュランダルか!
一度壊れたエクスカリバーとは違い、
こちらの輝きは本物か!しかぁぁぁし!」
「ッッ!」
ブゥゥゥゥン!
空気が震え、耳鳴りが襲う。
コカビエルは空いている手から波動を放ち、
ゼノヴィアの体を宙に浮かせた。
そこへコカビエルの蹴りが彼女の腹に放たれる。
「がっ!」
苦悶の声を発し、
ゼノヴィアが吹っ飛ばされていく。
「所詮は使い手次第。娘!お前では
まだまだデュランダルは使いこなせんよ!
先代の使い手はそれはそれは常軌を逸する
ほどの強さだったぞ!」
ゼノヴィアは空中で体制を立て直し、
地面にうまく着地すると、
そのまま一気に切り込んでいく。
俺と木場もそれに合わせて同時に斬りかかった!
「コカビエル、僕の聖魔剣であなたを滅ぼす!
もう誰も失うわけにはいかないんだ!」
「そうだ!俺達はお前に勝って皆で帰るんだ!」
「ほう!三人がかりの同時攻撃か!
面白い!実にいいぞ!来いッッ!
そのぐらいでなければ俺は倒せんッッ!」
コカビエルは片方の手にも光の剣を生み出し、
俺達の剣をさばいていく!
俺の直剣、木場の聖魔剣、
ゼノヴィアのデュランダルとエクスかリバー、
それら全ての斬戟を
コカビエルは難なくいなしていった。
くっ!
三人がかりでもコカビエルの方が上なのか!
「そこ!」
コカビエルの後方から小猫ちゃんが
拳を打ち込んでくるが。
「甘いわ!」
黒い翼が鋭い刃物と化し、
小猫ちゃんの体を容赦なく斬り刻んだ。
地面に叩きつけられた、
彼女の体は鮮血を噴き出していた。
「「小猫ちゃん!」」
「ほら、余所見は死ぬぞ!」
小猫ちゃんがやられた事に
一瞬の隙を作ってしまった俺達を
コカビエルの光の剣が襲いかかる。
ギィィィン!
「なっ!」
光の剣を受け止めた俺達の剣に
ヒビが入る!
クソッ!
今の剣戟で剣の強度も限界だったか!?
俺達が剣のヒビに気を取られた。
そのとき、
ドンッ!
コカビエルの全身から発生した衝撃波に
俺と木場とゼノヴィアはなす術もなく、
吹き飛ばされていく。
なんとか、体勢を整える事は出来たが…。
俺達は全員肩で息をしていた。
…勝てない。
そんな考えが脳裏に過っていた。
実力の差が圧倒的だった。
新たな力に目覚めたってのに
三人がかりでも簡単にあしらわれている。
堕天使の幹部。
これほどの差があるとは!
いや、ダメだ!
そんな考えは捨てろ!
勝つんだ!勝たないと皆が生き残れない!
俺達は生きて帰るんだ!
小猫ちゃんの元にイッセーと
アーシアが駆け寄った。
アーシアの神器が発動し、
小猫ちゃんの傷を癒している。
よし、これで小猫ちゃんは大丈夫だろう。
「コカビエル!まだだ」
木場が聖魔剣を修復してコカビエルに斬りかかる。
「ハハハ!まだ来るか!
いいぞ、来い!」
「聖魔剣よ」
ザンッ!
コカビエルの周囲に聖と魔のオーラを
放つ刃を出現させ、
堕天使を包囲する。
これで相手をその場に固定出来た。
あとは一気に攻めれば!
「これで囲ったつもりか?」
不敵に笑うコカビエルの十の黒き翼が
全て幾重にも重ねられた剣のようになって、
周囲の聖魔剣を難なく砕いた。
木場は構わず真正面から
コカビエルに斬りかかるが、
堕天使の幹部は動じずに
木場の聖魔剣を右手の人差し指と
中指だけで受け止めた!
「こんなものか」
嘆息するコカビエル。
受け止められた聖魔剣は微動だに出来ないようだ、
木場は聖魔剣をもう一本創り出し、
二刀目でコカビエルを狙うが、
それも左手の指で受け止められた。
だが、そんな状況でも
木場の目は諦めていなかった。
木場は口元に剣を創造する。
三刀流!?
聖魔剣を口にくわえて、首を勢いよく横に振った!
流石にこの攻撃は予想できなかったのか、
コカビエルは押さえていた聖魔剣を放し、
後方に退いた。
今のはどうだ?
コカビエルを見ると、
頬に横一文字の薄い切り口。
血が少しだけ滲み出していた。
今の攻撃であれだけしかダメージが無いのかよ。
俺達は全員が絶望的な表情を浮かべていた。
ただ一人、余裕の顔であるコカビエルは苦笑する。
「しかし、仕えるべき主を亡くしてまで、
お前達神の信者と悪魔はよく戦う」
突然、コカビエルは謎の話を始めた。
何の話だ?
「…どういうこと?」
リアス先輩が怪訝そうな口調で訊く。
コカビエルは心底おかしそうに大笑いした。
まるで何も知らない事をあざ笑うかのように。
「フハハ、フハハハハハハハ!
そうだったな!そうだった!
お前達下々まであれの真相は
語られていなかったな!
なら、ついでだ。教えてやるよ。
先の三つ巴戦争で四大魔王だけじゃなく
神も死んだのさ」
ッ!
何だと…!?
信じられない様子なのは
この場にいる全員がそうだった。
「知らなくて当然だ。神が死んだ等と、
誰が言える?人間は神がいなくては
心の均衡と定めた法も機能しない
不完全な者の集まりだぞ?
我ら堕天使、悪魔さえも下々に
それらを教えるわけにはいかなかった。
どこから神が死んだと漏れるか
わからなかったからな。
三大勢力でもこの真相を知っているのは
トップと一部の者達だけだ」
マジかよ、ならアーシアや木場達の
想いは何だったんだよ…。
「戦後残されたのは、神を失った天使。
魔王全員と上級悪魔の大半を失った悪魔、
幹部以外のほとんどを失った堕天使。
もはや、疲弊状態どころじゃなかった。
どこの勢力も人間に頼らねば種を残せない。
堕天使は天使が堕ちれば数は増えるが、
純粋な天使は神を失った今では増える
事などできない。悪魔も純血種が希少だろう?」
「…ウソだ。…ウソだ」
少し離れた所で、
力が抜けうなだれるゼノヴィアの姿があった。
その表情は見ていられないほど、
狼狽していた。
現役の信仰者。
神の下僕。神に仕える事を使命として、
生きてきた存在。
いまここで神の存在を否定されれば、
生き甲斐を失えば、そうなるのも当然か。
「正直に言えば、もう大きな戦争など
故意にでも起こさない限り、再び起きない。
それだけ、どこの勢力も先の戦争で泣きを見た。
お互い争い合う大元である神と魔王が
死んだ以上、戦争継続は
無意味だと判断しやがった。
アザゼルの野郎も戦争で部下を
大半亡くしちまったせいか、
『二度目の戦争は無い』と宣言するしまつだ!
耐え難い!耐え難いんだよ!
一度振り上げた拳を収めるだと!?
ふざけるな。ふざけるなッ!
あのまま継続すれば、
俺達が勝てたかもしれないのだ!
それを奴はッ!人間の神器所有者を
招き入れねば生きていけぬ堕天使共
なぞ何の価値がある!?」
強く持論を語るコカビエル。
憤怒の形相となっていた。
事の真相は想像以上に仲間たちに
衝撃を与えている。
アーシアは口元を手で押さえ、
目を大きく見開いて、
全身を震わせていた。
アーシアは悪魔になった後も
毎日神に祈ることを欠かさない程、
強い信仰心を持っていた。
「…主がいないのですか?
主は…死んでいる?
では、私達に与えられる愛は…」
アーシアの疑問にコカビエル
はおかしそうに答える。
「そうだ。神の守護、
愛が無くて当然なんだよ。
神は既にいないのだからな。
ミカエルはよくやっている。
神の代わりをして天使と
人間をまとめているのだからな。
まあ、神が使用していた『システム』
が機能していれば、神への祈りも祝福も
悪魔祓いもある程度動作する。
ただ、神がいる頃に比べ、
切られる信徒の数が格段に増えたがね。
そこの聖魔剣の小僧が聖魔剣を
創り出せたのも神と魔王のバランスが
崩れているからだ。本来なら、
聖と魔は混じり合わない。
聖と魔のパワーバランスを司る
神と魔王がいなくなれば、
様々な所で特異な現象も起こる」
コカビエルの言葉を聞き、
アーシアがその場で崩れ落ちた。
「アーシア!しっかりしろ」
崩れ落ちたアーシアを抱えて、
呼び掛けるが、返事がない。
アーシアは人生の大半を神に
捧げていたんだ。
神は必ず居ると信じ、
どんな辛い目に合っても
必ず救いがあると願ってたのだから。
そんな彼女には今の話は
ショックが大きすぎる。
そんな俺達に構わず
コカビエルは拳を天にかざす。
「俺は戦争を始める、これを機に!
お前達の首を土産に!
俺だけでもあの時の続きをしてやる!
我ら堕天使こそが最強だとサーゼクスにも、
ミカエルにも見せ付けてやる!」
っ。
サーゼクス。ミカエル。
どちらも各陣営のトップの存在だ。
コカビエルはその二人を相手に
しようとしている。
それだけの力もあるんだろう。
俺達はそんな存在と戦っていたんだ。
勝てるはずがない。
スケールが俺達とは違い過ぎる。
最初から負けるのは
決まっていたのかもしれない…
それでも、
俺は剣を握り、
立ち向かおうとしたが、
その時、俺の視界に眩しいほどの
赤い閃光が映り込む。
それは、イッセーだった。
「ふざけんな!お前の勝手な言い分で
俺の町を、俺の仲間を、部長を
消されてたまるかッッ!
それに俺はハーレム王になるんだぜ、
てめえに俺の計画を邪魔されちゃ困るんだよ!」
イッセーはかっこつけているつもり
かもしれないが、最後で台無しだろ。
「くくく。ハーレム王?ハハハ、
赤龍帝はそれがお望みか。
なら俺と来るか?
すぐにハーレム王になれるぞ?
行く先々で美女を見繕ってやる。
好きなだけ抱けばいい」
コカビエルがイッセーを甘い言葉で勧誘する。
それはさすがにイッセーをなめすぎだろ。
そんな戯言に揺れるバカじゃねえよ。
「………」
イッセーはその場でかっこつけた
姿勢のままフリーズしていた。
「そ、そんな甘い言葉で
俺が騙されるかよ」
じゃあ、今の間はなんだ!
おまえ流石にそれは、
「イッセー!もう!
よだれを拭きなさい!
貴方どうしてこんな時まで!」
リアス先輩も怒っていた。
そりゃ、怒られて当然だ。
「…す、すみません。
どうにもハーレムって言葉に弱くて…」
「そんなに女の子がいいなら、
この場から生きて帰ったら
私がいろいろしてあげるわよ!」
「マジですか!?
じゃ、じゃあ、おっぱいを吸ったり!」
「ええ!それで勝てるなら安いものだわ!」
カァァァァアアアアアアアアアアアッッ!
ブーステッド・ギアの宝玉が
かつてないほどの輝きを放っていた!
「ふふふ。吸う。吸える。
吸えるんだ!」
イッセーが不敵な笑みを浮かべていた。
そう言えば吸うのが夢だと
この前言ってたな。
「今の俺は神すらも殴り飛ばせるぜ。
あ、神様いないんだっけ。ハハハハ!」
眩いほどの赤い光!
とてつもない力がイッセーの神器から伝わってくる。
「よっしゃぁぁぁぁぁあああ!
部長の乳首を吸う為、やられてもらうぜ、
コカビエルゥゥゥゥゥ!
今の俺は負ける気がしねぇぇぇぇッッ!」
そんな理由でか!?
神器は宿主の想いに応えて力を増す。
夢を叶えたいと思うイッセーの想いに
ブーステッド・ギアが応えようとしているのか!?
それが、たとえイッセーのスケベ根性だと
してもか『
リアス先輩も大声で叫ばれて、
気恥ずかしいのか頬を赤く染めていた。
これは、心中さっするよ。
家のイッセーが申し訳ない。
「…女の乳首を吸う思いだけで力を
解き放つ赤龍帝は初めてだ。
…なんだ、お前は?何処の誰だ?」
目元を引きつらせながらコカビエルが訊ねる。
それに対して、イッセーは胸を張って答える。
「リアス・グレモリー眷属の『兵士』!
兵藤一誠さ!覚えとけ、コカビエル!
俺はエロと熱血で生きる
ブーステッド・ギアの宿主さ!」
先程まで実力差に絶望感が漂っていた周囲だが、
イッセーの活き活きとした叫びが
不思議と皆に活力を与えていた。
イッセーはあの熱血なところが
皆に影響を与えるらしく、
あいつの言葉に不思議と力が湧いてくる。
リアス先輩も朱乃さんも
アーシアも小猫ちゃんも
木場もゼノヴィアも
満身創痍のはずなのに
コカビエルに立ち向かう姿勢になっていた。
もちろん俺だって同じ気持ちだった。
まだ俺達は戦える。
まだ俺達は負けたわけじゃない!
そう、まだ勝利を諦めてはいない!
全員の気持ちが一つになった、
その時だった。
「…ふふふ、おもしろいな」
空から聞こえた突然の声。
この場に居る誰のものでもない。
最初に気付いたのは、
朱乃さんだった。
突然彼女は空を見上げた。
続いて何かを感じたのが、
リアス先輩だった。
二人が夜空を見上げる。
俺も怪訝に思いながら見上げるが、
何もわからなかったが、
その直後、直ぐに理解した。
ぞっ…。
全身を駆け巡る言い知れない
緊張感と恐怖。
圧倒的な存在感と絶望的
なまでに感じる力量差を
振り撒きながら、
それは空から降ってきた。
カッ!
空から一直線に伸びる白い閃光が、
闇の世界を切り裂きながら舞い降りる。
あの速度で地面へ降下すれば、
地響きと共にクレーターが生まれ、
辺り一面に土煙が巻き起こるのは
必然だろう。
だがそんな事は起きなかった。
俺達の目の前に闇の中で輝く、
一切の曇りも陰りも見せない
白き
地面すれすれの高度で浮いていた。
コカビエルとの勝負の最中、
突如現れたのは、
白き鎧に身に纏う男だった。
その鎧は赤龍帝と似た姿だった。
その男の正体とは、
そして、彼は味方なのか敵なのか!?
次回、第38話「白龍皇」
見てくれよな。
外伝でやってほしいコラボは?
-
仮面ライダークウガ(五代雄介)
-
仮面ライダーディケイド
-
忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
-
その他(希望があれば感想へ)