ハイスクールD×D~古代の戦士~   作:ヤマト・ゼロ

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夏休みが始まったユウスケ達

とある漁村でユウスケ達は

とある伝説を目にする。




番外編 異世界とのクロスロード[ティガ編]
第53話「光の巨人」


夏休みが始まり。

 

夏を謳歌するはずだったが、

 

今俺達はとある山にて戦闘の真っただ中だった。

 

「火を放つわ!防ぐわよ朱乃!」

 

「はい、部長!」

 

俺達は突如空から降ってきた怪獣と戦っていた。

 

その怪獣は蟹と海老を合体させたような姿をしており、

 

シオマネキの様に片側だけ大きなハサミを持っている。

 

その口からは火球を放ったが、

 

リアス先輩と朱乃さんが防御障壁で防いでくれる。

 

「どうやら、眼の色で攻撃方法が変わるようですね」

 

木場の言う通り、先程目が青くなった

 

時は冷気ガスを放っていた。

 

奴は目が赤い時は火球を

 

青い時は冷気ガスを放ってくるようだ、

 

奴の体は甲殻類だけに防御力が高く。

 

俺達の魔法はあまり効いた様子はなかった。

 

「部長!どうするんですか?」

 

イッセーがリアス先輩に指示を仰ぐ。

 

「イッセー!譲渡は可能なの?」

 

「はい、もう限界まで溜まってます!」

 

「なら私に譲渡しなさい。

ギャスパー!あの蟹の動きを止めなさい!」

 

「はいぃぃぃぃッッ!」

 

ギャスパーは叫びながらも神器を使い蟹の動きを停める。

 

「イッセー!」

 

Transfer(トランスファー)!』

 

「部長!受け取ってください!」

 

刹那、リアス先輩から凄まじい魔力が溢れ出す。

 

そして蟹の方へ手を向ける。

 

「滅びなさい!」

 

巨大な魔力の塊が撃ちだされ蟹に迫っていく!

 

ようやく蟹が動けるようになったようだが、

 

目の前に迫っている魔力から逃れる術がなかった。

 

「ギィィィィィィイィイイイイイッッ!」

 

蟹の怪獣は雄叫びを上げ倒れるのだった。

 

 

―〇●〇―

 

 

謎の怪獣と戦った後、

 

俺達はオカルト研究部へ戻ってきていた。

 

「しっかし、あの怪獣はなんだったんだ」

 

返ってくるなりイッセーが呟く。

 

まあ、気持ちは分かるがな、

 

「あの蟹の怪獣はどこから来たんですかね?」

 

俺はリアス先輩に訊ねる。

 

「それが解らないのよ。

突然空から降ってきたそうよ」

 

そんなことがあり得るのか?

 

「奴は俺達の監視をくぐり抜けて突然現れやがった。

正体も不明、何処から来たかも不明ときたもんだ」

 

と、突然現れたアザゼルが話に入ってくる。

 

いつからいたんだ!

 

「アザゼル!?いつから居たの貴方?」

 

「ついさっきな。あの怪獣の回収を

ウチの連中に命令してこっちに来た。

結果としては、何もわからないって事が

わかった」

 

「それって調査したっていうのか?」

 

アザゼルが頭を掻きながら話を続ける。

 

「いや、いろいろ調べたが、

正体は只のデカい蟹としか分からなかった

ただ体に火球や冷気をだせる器官があるだけのな

上空に突然現れた方法も分からない。

魔術的な方法ではないのは確かだ」

 

「もしかして、『禍の団(カオス・ブリゲード)』の仕業とかですか?」

 

イッセーがアザゼルに訊ねる。

 

「いや、奴らの仕業としたらお粗末すぎる。

今回の怪獣は完全に水棲生物だったが、

現れたのは水辺の無い山岳地帯だ。

奴等ならこんなことしないだろう

それに他の地域でも複数の怪獣の目撃情報が

上がっていた。それぞれの組織で対処してるが、

今回で五件目の様だな」

 

そういって、アザゼルが資料を俺達に渡してくる。

 

「その資料に載っている四体はそれぞれ

違う能力をもっていて全て突然現れたようだ。

だが今回も含めて共通した事があるのが、

全ての地域で過去隕石の落下が報告されていたようだな」

 

「それってつまり、奴らは宇宙から来たって事ですか?」

 

今回も突然空から降ってきたしな。

 

「いや、今回の奴が現れたのは

宇宙でなく空中に突然現れた。

まるで転移の様にな。だが、

その方法も結局分からずじまいさ」

 

「つまり、その隕石が今回の件と

何か関係してるんじゃないかと

考えてるんだな」

 

俺がアザゼルに質問すると、

 

アザゼルは笑いながら答えてくれる。

 

「ああ、今その隕石を調べるように指示してある

すぐ結果が届くだろうさ。

他の四体についてだが、

一体目は二足歩行の恐竜のような姿で、

空中に突然現れた後、

直ぐに地中に潜ってどこか行きやがった。

その地域を収めてた悪魔が

捜索して倒したと報告が上がっている。

二体目は鳥とドラゴンを掛け合わせたような姿だな。

だが、強さはドラゴンに及ばないようだな。

飛ぶ速度は速いようだが、

討伐に当たった天使たちによって

上空で簡単に落とされた。

三体目は両腕が鎌になっている二足歩行の怪獣だな。

額から光弾を出してくるがこいつはウチの奴らが

神器の調査中に遭遇して、その神器所有者と

協力して討伐した。

最後に四体目だが、コイツだけ異質だな、

巨大な目に沢山の目が付いた手足、胴体がある

コイツだけは人型だったが、他の怪獣と違って

物体を吸収する能力があった。

コイツに関してはサーゼクスの野郎が

冥界に帰る前に接触して倒してやがる」

 

「お兄様が!」

 

突然サーゼクス様の名前が出て驚くリアス先輩。

 

「ああ、何でも冥界に帰る前に

観光したいところがあったらしい

そんな事より問題なのはこいつは最初

サーゼクスの魔力を吸収したようでな、

その事で危険と判断したサーゼクスが

滅びの魔力を放って吸収しきれず爆発したらしい。

いいか、お前ら相手は魔王級の力を

吸収しようとしたんだこれがどういう事か

わかるな」

 

相手の能力は白龍皇の吸収に似ている。

 

相手の攻撃を吸収して、自身の力に変換するのか、

 

今回は魔王様の魔力が怪獣の限界を超えたため倒せたが、

 

これが他の者なら力を吸収して被害が

 

もっと大きくなっていたかもしれないな。

 

「また同じ奴が現れたら戦い方を考えないと

被害が大きくなるだけですね」

 

「その通りだ、今回戦った奴らは相性が良くて勝てたが

組み合わせ次第では全滅だって有り得た話だ

今後も別の怪獣が現れるかもしれないから

お前らも気をつけろよ」

 

アザゼルはそれだけ言い残すと部室を出て行った。

 

「さて、夏休み始まってそうそう事件が起きたけれど、

明日は予定通り古々椰子村に向かうわ。

今日はもう解散して明日また集合よ良いわね」

 

『はい』

 

こうして俺達の波乱の夏休みは始まったのだった。

 

 

―〇●〇―

 

 

「海だー!!」

 

イッセーが興奮して叫んでいる。

 

恥ずかしいからやめてほしい。

 

「今回はありがとうございました部長

イッセー達も一緒にお邪魔して」

 

俺達は今回、奈美部長の実家である。

 

古々椰子村に旅行に来ている。

 

去年も新聞部のメンバーで来ていたのだが、

 

今回は他のメンバーは来れないとのことで

 

新聞部の顧問であるロビン先生と

 

特別にオカルト研究部の皆と一緒に来ている。

 

ただ、ギャスパーはまだ外は怖い

 

とのことで今回はお留守番となった。

 

「別にいいわよ。いつもユウスケが

お世話になってるから

そのお礼よそれに最近

ユウスケも忙しかったようだから

この機会にゆっくりしなさい」

 

「はい!部長!」

 

奈美先輩はそういってくれるが、

 

最近新聞部に余り顔を出せていなかったからな。

 

奈美先輩と会うのも久しぶりで、

 

すこし申し訳ない気持ちがある。

 

夏休みが開けたら新聞部にもこまめに顔を出さないとな。

 

「それでこの後はどうするの奈美?」

 

リアス先輩が部長に訊ねる。

 

「そうね。皆は海に行きたいだろうけど、

まずは今日泊まる旅館に荷物を置きに行きましょう」

 

そう言う奈美先輩に連れられて旅館までやってきた俺達。

 

「なんか、味のある建物っすね」

 

「私こういう建物初めてです」

 

イッセーとアーシアがそれぞれ感想を呟く。

 

「ふふ、只の古い建物よ

ここは私のお父さんの実家なのよ」

 

「おお、いらっしゃい。

思ったより早かったな」

 

建物の中から身体中傷だらけの厳つい男性が現れた。

 

「只今、お父さん」

 

「ああ、奈美もお帰り。

あと、久しぶりだなユウスケ。

今回は新聞部の皆は来ないんだったか。

まあ、何もない漁村だが、出来る限りもてなすよ」

 

そう言って、厳さんはおれと握手する。

 

その手には思いっきり力が込められていたが、

 

「ほお、大分鍛えられているな。

去年とは見違えたようだ。

これなら、奈美を任せても安心かもしれないな」

 

「ちょっと!お父さん!

バカなこと言わないで!」

 

厳さんの発言に奈美先輩が怒る。

 

「ハハハハ、おっとこっちの皆は

初めましてだったな、

ワシは奈美の父親の大空厳だよろしく」

 

厳さんの挨拶に今回のメンバー唯一の大人である。

 

ロビン先生が挨拶する。

 

「初めまして、私は駒王学園で

歴史の教師をしている

ニコ・ロビンと言います。

奈美さんの所属している。

新聞部の顧問をしています。

今後ともよろしく」

 

「おお、よろしく」

 

「初めまして、今回はお招きありがとうございます。

私はリアス・グレモリーと言います。

奈美とは仲良くさせてもらっています。

こっちは私の所属するオカルト研究部のメンバーである。

兵藤一誠、姫島朱乃、木場裕斗、

アーシア・アルジェント、

ゼノヴィア、塔城小猫です。

宜しくお願いします」

 

リアス先輩に紹介され、皆会釈する。

 

「おお、一誠君はユウスケ君の双子の弟だったな。

話しは聞いてるよ。ここで女子風呂覗いたら

命は無いからな覚悟しなさい」

 

厳さんはイッセーを睨みながらそういう。

 

「いや、覗きませんよ!

てか、ユウスケ何教えてんだよ!」

 

「いやだって、事実じゃん」

 

「ぐぬぬぬぬぬ」

 

パンッ!

 

「おふざけはここまでよ

皆挨拶しなさい」

 

『宜しくお願いします!』

 

「おお、宜しく」

 

こうして俺達は旅館へと入る。

 

 

―〇●〇―

 

 

俺達は旅館に荷物を置き早速海へと来ていた。

 

「人がまったくいないな」

 

「当たり前だろ観光地じゃないんだからな」

 

「海と言ったら水着美女だろ!

期待するのは当たり前だ!」

 

何言ってるんだこいつ。

 

「いや、イッセー君。

期待の女性ならこれから来るじゃないか」

 

「そうそう、リアス先輩達がいるのに

何を言ってるんだ」

 

「くぅう、そうだけど、それはそれだろ」

 

イッセーがそんな事を言っていると女性陣が到着した。

 

「お待たせユウスケ」

 

聞きなれた声に振り替えると、

 

そこには女神が立っていた。

 

オレンジの長髪を靡かせながら、

 

白のラインが入った緑のビキニタイプの水着を着ていた。

 

「どう?ユウスケ」

 

奈美先輩が訊ねてくるが、

 

俺は直ぐに返答できなかった。

 

「あ、に、似合ってますよ部長」

 

「あら、ありがとう」

 

何故か奈美先輩は頬を赤らめて視線を逸らしてしまった。

 

「うぅぅ、ユウスケやっぱり

大きい方が良いんでしょうか」

 

「いや、アーシアだって大きくなるさ」

 

奈美先輩の後ろではアーシアが胸を押えながら

 

俯いており、ゼノヴィアが励ましている様子だった。

 

「どうしたんだアーシア?」

 

俺はアーシアに近づき訊ねる。

 

「いえ、何でもないです。

あの、ユウスケさん

私の水着はどうでしょうか?」

 

アーシアはプールの時とは違い

 

今回は水色の水着を着用していた。

 

「アーシアも似合ってるぞ、

新しい水着を買ったんだな」

 

「はい!この間桐生さんとゼノヴィアさんと

一緒に買い物行って選んでもらったんです」

 

アーシアは嬉しそうに俺にそう話してくれた。

 

すると、ゼノヴィアもこちらに近づいてくる。

 

「私の水着はどうだユウスケ?」

 

そういうゼノヴィアは何故か競泳水着を着ていた。

 

「いや、似合ってるけどなんでその水着にしたんだ?」

 

俺の質問にゼノヴィアが首を傾げながら答えてくれる。

 

「うん?桐生が選んでくれたんだ、

私に似合うのはこれだと選んでもらったんだが、

ユウスケも似合うと思うならよかったよ」

 

ゼノヴィアは嬉しそうに頬をポリポリとかいている。

 

俺達はビーチバレーでヒートアップした

 

リアス先輩達と戦ったり。

 

スイカ割りをするはずが、

 

スイカの傍にイッセーと共に埋められて

 

小猫ちゃんの一振りに恐怖したりしたが、

 

存分に海を楽しんだ。

 

 

―〇●〇―

 

 

「なあ、ユウスケ?」

 

「どうしたゼノヴィア

また競泳でもするのか?」

 

「それもいいが、そうじゃない。

あそこにいる男の子なんだが」

 

ゼノヴィアが指を指した方へ視線を向けると、

 

一人の男の子が海岸沿いにある

 

洞窟に入っていくところだった。

 

「あの洞窟に子供一人は危ないな。

よし一緒にいくか」

 

「ああ、たすかる」

 

「部長!ちょっときになる子供が居たので

ちょっと様子を見て来ます」

 

「分かったわ。リアスには私から言っておくから

行ってきなさい」

 

奈美先輩に声を掛けて、

 

俺とゼノヴィアは男の子を

 

追いかけて洞窟へとやってきた。

 

入口には『崩落の恐れがあり、立ち入り禁止』の看板が、

 

中を覗くと洞窟は大分奥まで続いているようだ、

 

「これは、本当に只の洞窟か?

自然に出来たって雰囲気じゃないぞ」

 

まるでダンジョンのような雰囲気の洞窟だった。

 

「とりあえず奥に行こう

多分さっきの男の子はこの先だろう」

 

「そうだな、足跡は奥に続いているから

奥に居るのは確かだろう

崩落なんて起きたら危険だしな」

 

 

―〇●〇―

 

 

ザクッ、ザクッ。

 

俺達が洞窟の奥までやってくると、

 

先ほど見かけた男の子が行き止まりの壁に

 

シャベルを突き立てていた。

 

「おい、少年ここで何やってるんだ?」

 

俺が声を掛けると驚いたように振り返る。

 

「なっ!だれだよ兄ちゃん達!」

 

「誰って聞かれたら只の観光客だけどさ」

 

「たった一人でこんな所に入っていくのを見たから

気になって追いかけてきたんだ」

 

俺達の返答に男の子が食いつくように反応した。

 

「観光ってこの町にか何もないのに

何を目的で来たんだ!?」

 

「いや、知り合いの実家に遊びに来ただけだよ」

 

俺の返答に男の子はがっかりしたように俯いてしまう。

 

「なんだ、そうなんだ」

 

何故か申し訳に気持ちになってくるな。

 

「で、話は戻るけど君、名前は?ここで何をしてるんだ」

 

俺の質問に顔を上げて答えてくれる。

 

「名前は大吾、俺この町に

観光スポットを作ろうと思って…」

 

そういって大吾はぽつぽつと話していった。

 

話によると、母親が一人で大吾を育てているようだ。

 

朝から夜まで働きづめで大吾は

 

寂しい思いをしているようだ。

 

それで、以前お母さんが呟いていた。

 

観光客が増えれば町の稼ぎも

 

増えてもう少し生活が楽になると

 

いう言葉を聞き、ここにやってきたようだ。

 

「でもなんでここなんだ、

確かに雰囲気はあるけど

ここは観光スポットといえる場所じゃないだろ?」

 

「たしかにユウスケの言う通りだな。

只の洞穴に何をしに来てるんだ?」

 

俺とゼノヴィアの疑問に大吾は悩みながらも答えてくれた。

 

「実は、この塞がれた道の先には

古代遺跡が眠っているらしいんだ、

俺がそれを発掘したら、

母さんも楽になるだろうし、

それで…」

 

大吾はそういって黙り込んでしまう。

 

恐らく、大人たちには黙って来たんだろう。

 

「ここは崩落の危険だってある、

今日はもう遅いから帰ろう?

明日から俺も手伝うからさ」

 

「なんで兄ちゃん達は手伝ってくれるんだ?」

 

大吾は不思議そうにこちらに訊ねてきた。

 

「そういう理由なら手伝ってあげたいからな」

 

「そうだな。皆でやればすぐ終わるだろうし、

私達が手を貸せば、安全面だって不安はなくなるだろう」

 

「ああ、リアス先輩達にお願いして手を貸してもらおう」

 

「兄ちゃん達ありがとう!」

 

大吾は嬉しそうに微笑んでいた。

 

「なあに、良いって事よ。

とりあえず戻ったら厳さんにこの遺跡の

事を訊ねてみようぜ。多分何か知ってるだろう」

 

「見つかったらロビン先生に調査してもらおう。

考古学者の力も必要だろう」

 

俺とゼノヴィアで今後の事を話し合っていた。

 

「なんだ、兄ちゃん達厳さんの所の客か

じゃあ、明日は旅館に顔出すよ」

 

「ああ、待ってるから

明日からよろしくな」

 

そして、俺達は洞窟を後にした。

 

 

―〇●〇―

 

 

俺達が旅館に戻ってくると、既に奈美先輩達が

 

戻ってきており、一人の女性と共に晩飯の準備を

 

している所だった。

 

「お!帰ってきたなユウスケ!

もうすぐメシにするから、

厳さん達を呼んできてくれるか」

 

俺達が帰ってきたことに気が付き、

 

赤髪を真ん中だけ残して刈り上げた女性。

 

奈美先輩の母親であるベルメールさんが声を掛けてきた。

 

「いいですけど、厳さん達は何処に居るんですか?」

 

「ノジコと一緒に裏で男性陣と稽古だってさ

こっちは奈美やリアスちゃん達が手伝ってくれてるから

様子見に行ってくれる?」

 

「分かりましたよんできます」

 

俺は直ぐ旅館の裏手へ回ると。

 

カァンッ!カンッ!

 

木材がぶつかり合う音が響いている。

 

裏手の庭に到着すると、

 

青髪のショートカットの女性が木剣を使って、

 

イッセーと模擬戦をしていた。

 

「おお、ユウスケ帰ったか、

今ちょうどノジコとイッセー君とで

試合をしている所だ、君もどうだ?」

 

先ほどイッセーと試合をしていたのは。

 

奈美先輩のお姉さんのノジコさんだった。

 

「いえ、ベルメールさんから

皆を呼んできてほしいと頼まれたので

呼びに来たのですが」

 

「おお、もうそんな時間か、

おーい、ノジコ!飯の時間だそうだ」

 

ノジコさんは試合を切り上げてこちらへとやってくる。

 

「久しぶりだねユウスケ」

 

「ええ、久しぶりです

相変わらず強いですね」

 

「まあ、お父さんの娘ですから」

 

「ハハハ、流石私の娘だ、

良し、戻って飯にしよう」

 

厳さんは嬉しそうに笑いながら

 

ノジコさんと共に家の中へと消えていく。

 

「あの、ノジコさんって人強くないか?

俺悪魔になって身体能力上がった

はずなのに一回も勝てなかったんだけど」

 

「イッセー君の場合は力で押し切ろうとして

受け流されていたからね。

単純に技量が向こうの方が上なんだよ」

 

さっきの試合に納得がいってない様子のイッセーに

 

木場が説明してくれるた。

 

 

―〇●〇―

 

 

飯も食べ終わった後、

 

俺は厳さんに大吾と会った洞窟について聞いてみた。

 

「大吾か、あの坊主最近見ないと思ったら、

あの洞窟に通ってたのか」

 

「お父さん、洞窟の話しって本当なの?」

 

「ああ、と言っても儂のじいさんが若い時の話だからな

その話を信じている者はほとんどおらんよ。

崩落事故で塞がって危険だから

誰も近づかなくなったからな」

 

奈美先輩の質問に厳さんが答えてくれた。

 

「手伝うのは良いが、儂らも仕事があるから

余り手伝えないからな、道具などは好きに使って

いいから、安全に作業するんだぞ

それと遅くならないようにな」

 

「大丈夫です、安全面に関しては

私の方で色々手配させますので、

安心してください」

 

「リアス先輩、ありがとうございます」

 

「別に良いわよこれぐらい」

 

リアス先輩の協力を得る事もでき、

 

俺達は明日行う洞窟の遺跡発掘

 

について遅くまで話し合った。

 

 

―〇●〇―

 

 

皆が寝静まっている深夜。

 

俺は寝付けず風に当たろうと、

 

外に出て風に当たろうと海辺までやってきた。

 

すると、そこには先客がいた。

 

「眠れないのか、ゼノヴィア?」

 

「ああ、ちょっとな」

 

海辺では、ゼノヴィアが座って海を眺めていた。

 

「隣失礼するぞ」

 

「かまわない」

 

しばらく、二人の間に沈黙が続く。

 

「何か悩みでもあるのか?」

 

「ああ、これからについて悩んでいてね

今までとは生活も変わってしまった、

一番の変化は悪魔になった事だけどな」

 

ゼノヴィアはそういって自分について話し出した。

 

「今まで教会の規則で女性の娯楽というものから

縁が無かった今日着ていた水着も今までなら

興味すら無かったからな」

 

「なら、悪魔になって良かったじゃないか」

 

「いや、失ってしまったものもあるんだ」

 

すると、ゼノヴィアは自身の過去を語りだす。

 

自分はキリスト教会であるヨーロッパで生まれ育ち、

 

聖剣が使える因子を生まれ持っていたため、

 

幼少の頃から神の為、宗教の為、

 

修行と勉学に励んできたと。

 

「子供の頃から、これといって夢や

目標というものが、全て神や

信仰に絡んだものだったんだ。

たとえば、悪魔を倒すのは主の為、

布教させるのはヴァチカンの為だと信じて

疑う事も無かったよ。だから、

悪魔となった今、私は目標、夢が無くなったといえるんだ

前と違って出来る事が沢山あるのに皮肉なもんだ」

 

「なら、新しく作ろうぜ。

悪魔の生は長いんだからさ、

幾らでも夢を叶える事は出来るはずだろ、

悪魔は欲望に忠実な存在だぜ、

夢や目標が決まらないなら、

やりたいこと全部やればいいだけさ

夢は一個だけなんて決まってないしな」

 

「フ、確かにそうだ。

君の話を聞いたら今まで悩んでいたのが

バカみたいだ、ありがとうなユウスケ」

 

「どういたしまして」

 

先程と違い、迷いの消えた彼女の

 

笑顔は良い物に変わっていた。

 

 

―〇●〇―

 

 

翌日俺達は大吾と一緒に洞窟までやってきていた。

 

何をするかと言うと、魔法を使って壁の補強と

 

掘削を行っていくらしい。

 

「さて始めるわよ。

皆準備はいい?」

 

リアス先輩含め皆作業着に

 

ライト付きヘルメットを被っていた。

 

「部長!皆準備万端です!」

 

イッセーが代表して返事をする。

 

「さあ、作業開始よ!」

 

『はい!』

 

さっそく俺達は作業を開始する。

 

大吾も手伝いをかって出たが、

 

あまり重労働はさせられないので、

 

外への土砂の運搬をお願いした。

 

まあ、その倍以上の量を小猫ちゃんが運んでいたが、

 

俺、イッセー、ゼノヴィアで掘削作業を行う。

 

その間残りのメンバーで掘り進めた

 

壁の補強と照明の設置を行っていた。

 

一時間程、掘り進めていると

 

一段と堅い岩にぶち当たった。

 

「これはこの道具じゃ壊せそうにないな。

どうするかリアス先輩に相談するか」

 

「いやこれくらいならデュランダルで壊せるさ」

 

いや、簡単に言うけど、

 

「いや、それは無理があるんじゃって、おいッ!」

 

俺がゼノヴィアの方へ視線を向けると

 

既にデュランダルを構えるゼノヴィアの姿が、

 

ドォォオンッッ!

 

流石聖剣と言うべきか、

 

目の前が土煙で全く見えないが、

 

岩の除去には成功したようだ。

 

だけどな、

 

「ゴホッ!ゴホッ!むやみにデュランダル使うなよ

崩落の危険だってあったぞ!」

 

「すまない、だが、成果はあったな」

 

「はあ?」

 

俺はゼノヴィアが何を言ってるか分からず聞き返す」

 

底へ音を聞きつけた皆が集まってきた。

 

「ちょっと貴方達!今の音は何!?

大丈夫なの!!」

 

「大丈夫です部長!それよりもこれを見てください!」

 

土埃が収まった先には広い空洞が広がっており、

 

俺達が探していた遺跡がそこにはあった。

 

「遺跡が本当にあった!!」

 

「良かったな大吾!」

 

待望の遺跡の発見に大吾とゼノヴィアが喜び合う。

 

「とりあえず、奥まで行ってみましょう」

 

リアス先輩の提案で遺跡の奥まで歩く俺達、

 

「これは神代文字ね」

 

ロビン先生が壁に彫られた記号を見ながらそう呟く。

 

「内容は読めますか?」

 

「ええ、所々風化しているけれど

前後の文章を読めばある程度の予想はつくわ。

『天より舞い降りし光、巨大な獣となり災いをもたらさん

我等が祈り届きし時、光の巨人が現れ災いを退ける』」

 

巨大な獣?最近の出来事に何か関係するのか?

 

「光の巨人と言うのは?」

 

「詳しくは書かれてないけれど、

この地域を救った英雄の名のようね」

 

「とりあえず、まだ先があるは奥へ進んでみましょう」

 

俺達は更に奥へと進むとそこには。

 

「これは!?」

 

「これが光の巨人?」

 

俺達の目の前には石で出来た巨人の胸像が現れた。




遺跡を発見したユウスケ達。

大吾の願いを叶えたユウスケだが、

そこへ現れる怪獣。

そして復活した光の巨人が現れる。

次回、第54話「ティガ」

見てくれよな!

外伝でやってほしいコラボは?

  • 仮面ライダークウガ(五代雄介)
  • 仮面ライダーディケイド
  • 忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
  • その他(希望があれば感想へ)
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