ハイスクールD×D~古代の戦士~   作:ヤマト・ゼロ

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またデータが消えてしまった。

まただよ何度も同じ失敗をしてしまった

6話書くだけで三度もデータが途中で消えた

環境を改善せねば更新頻度が上げられないな

愚痴はここまで、それでは本編をどうぞ


第6話「悪魔祓い」

俺達が『兵士(ポーン)』であると分かって数日。

 

どうやらイッセーが柄にもなく落ち込んでいるようだ。

 

自分が『兵士(ポーン)』で一番の下っ端だと感じ不服みたいだ。

 

まあ悪魔の特性に『チェス』のルールがどこまで反映されているかにも

 

よるが、『兵士』は決して弱い駒ではないだろう。

 

気にすることではないが、今日の依頼はサポートで一緒に行ってやるかね。

 

あいつ未だに契約取れてないようだし。

 

イッセーが落ち込んでいる理由としては、他にも、

 

神器(セイクリッド・ギア)所有者として

 

堕天使に目を付けられ殺されたことだろう。

 

しかも恋心まで利用されている。

 

俺もイッセーに彼女なんて有り得ないと思ったが、

 

これには俺だって思うところがある。

 

いつか2人で奴の顔面をぶん殴ってやるとひそかに思っている。

 

そういえばリアス先輩の『僧侶(ビショップ)

 

はまだ会ってはいないが、

 

一人いるらしい。俺達が何の駒か教えられた日に続けて説明してくれた。

 

「私の『僧侶』は既に存在するの。ここにはいないわ。他の所で

他の命令を受けて、私の為に働いてくれているの。機会があれば、

紹介するから」

 

そう説明されたが、部室であったことは無いのでもしかしたら外部の

 

人なのかもしれない。

 

-〇●〇ー

 

時刻は悪魔が活動する深夜だ。

 

今俺は自転車で依頼者の元へ向かっている。

 

何故かと言うとイッセーの依頼に同行する事は許可を得たのだが、

 

イッセーが転移出来ないため、先に担当でもない

 

悪魔が行くわけにも行かず。

 

こうして自転車に乗ってるわけだ、

 

「何で俺まで自転車なんだよ。イッセー!お前の依頼なんだから

後ろにでも載せろよ!」

 

イッセーに愚痴りながら、必死に自転車を漕いでいる。、

 

「来てくれたことにはありがとうよ。

だが、自転車の後ろに乗せるのは美少女と決めてるんだよ!」

 

イッセーも必死に自転車を漕ぎながらふざけたことを言っている。

 

「そんな機会いつ来るんだよ⁉︎」

 

「未来は分からないだろ!」

 

二人して悪態つきながら自転車を漕いでいると依頼者の家に到着した。

 

「で、着いたけど、この後どうしてるんだ?」

 

家族もいるだろうし流石に玄関からは入れないよな?

 

「普通にチャイム押して、玄関から入るけど?」

 

本当に悪魔の召喚とは思えないシュールな光景だ。

 

家族に秘密にしてたらどうするのかね。

 

友達の家に遊びに行くんじゃないだぞ。

 

興味本位で召喚したら忘れた頃に玄関からやってくるとか。

 

俺が当事者だったら即警察を呼んでいるな。

 

「確かに、一軒家は初めてだけど、他に方法もないだろう」

 

イッセーがインターホンを押そうとしたその時、俺は気づいてしまった。

 

「なあ。玄関の扉空いてないか?」

 

「本当だ。こんな深夜に物騒だな」

 

おかしい。これがイッセーのお得意様なら開けといてくれたと思うが、

 

今回はイッセーの新規の依頼者だ玄関から来るなどわからないはずだ。

 

何か言い知れない不安が俺達を襲う。

 

とりあえず、俺は玄関から中を覗き込む。

 

廊下には灯りは付いていない。二階へ続く階段もあるが、

 

電気はついていないようだ。

 

一階奥の部屋だけ灯りらしきものがついているが、

 

照明ではない淡い光だ。

 

やはり、おかしい。人気が感じられない。

 

悪魔召喚の為の演出?馬鹿な。なら、この異常な空気は感じられないだろう。

 

俺達は玄関で靴を脱いで、その靴を手に持って廊下を足音を殺し進む。

 

本来なら、何かあった場合に備えて、靴を履いて入りたいが、

 

勘違いだった時に怒られてしまうので、仕方ないな。

 

奥の部屋に行きついたので、顔だけ開いているドアから覗き込むと、

 

先ほどの淡い光がロウソクのものだとわかった。

 

「…ちわーす。グレモリー様の使いの悪魔ですけど…。依頼者の方、

いらっしゃいますか?」

 

イッセーが小さい声で人がいるか確認するが、返答は無い。

 

「おい、声出すなよ。また堕天使とかやばい奴いたらどうするんだよ」

 

「わりい、考えてなかった」

 

小声で注意したが、俺達の声で誰かが現れる様子はない。

 

意を決して、中へと足を踏み入れる俺達。

 

そこはリビングで、ソファーやテレビ、テーブルなどが置いてある。

 

どこにでもあるリビングの風景だった。

 

「やっぱりおかしい。イッセー一旦ここは外へ出」

 

俺はそこで息を詰まらせた。イッセーに声をかけようと振り返ると。

 

反対側の壁に死体が上下逆さまで張り付けられている。

 

…人間の男性だ。この家の主人か?だが、なんで…?

 

その体は切り刻まれており、臓物らしきものも傷口からこぼれている。

 

ゴボッ。

 

俺達は住人の無残な姿に耐え切れずこみ上げてきたものを吐いてしまった。

 

その遺体は見るに堪えなかった。逆十字の恰好で壁に貼り付けられている。

 

それも太く、大きな釘が男の両手、両足、胴体に打ち付けられている。

 

その姿はまるでキリストの磔刑のようだった。

 

だが、体の切り傷はまるで拷問、

 

普通の神経をしてたらこんな事は出来ないだろう。

 

遺体から血が床に滴り落ちて、血だまりとなっていた。

 

男が打ち付けられている壁には文字らしきものが血で書かれてい。

 

「な、なんだ、これ…」

 

「そんな文字気にしている場合じゃないぞ、

イッセー急いで逃げるぞ。早く‼」

 

「『悪いことする人はお仕置きよ!』って聖なるお方の言葉を借りたものさ」

 

突然、俺達の後方から若い声が聞こえてきた。

 

振り向くと白髪の男が立っていた。若い。外国人みたいだが、

 

神父の恰好をした十代ぐらいの男だった。

 

神父は俺達を見るなり、ニンマリと笑った。

 

「んーんー。これはこれは、悪魔くんたちではあーりませんかー」

 

実に嬉しそうだ。俺の脳裏にリアス先輩の言葉がよぎる。

 

―教会の関係者にも関わってはダメよ。特に『悪魔祓いエクソシスト』

 

は我々の仇敵。神の祝福を受けた彼らの力は私たちを滅ぼせるほどよ。

 

こいつは教会関係者か。まずいな。

 

俺達の事を悪魔だってわかっているのか、事態は最悪だ。

 

「俺は神父♪少年神父~♪デビルな輩をぶった斬り~、

ニヒルな俺が嘲笑う~♪おまえら、悪魔の首刎ねて~、

俺はおまんま貰うのさ~♪」

 

突然、神父が歌いだす。

 

なんだこいつは⁈

 

「俺のお名前はフリード・セルゼン。とある悪魔祓い組織に所属

している末端でございますですよ。あ、別に俺が名乗ったからって

おまえさんらは名乗らなくていいよ。俺の脳容量にお前達の

名前なんざメモリしたくないから、止めてちょ。大丈夫、

すぐに死ねるから。俺がそうしてあげる。最初は痛いかも

知れないけど、すぐに泣けるほど快感になるから。

新たな扉を開こうZE!」

 

今まで出会ったことの無いタイプの異常者だ。

 

思った通り悪魔祓いか、ヤバイかもな、

 

だが、こいつには聞きたいことがあるからな。

 

「おい、お前か?この人を殺したのは?」

 

イッセーが俺が聞きたかったことを聞いてくれた。

 

思う事は一緒か。

 

「イエスイエス。俺が殺っちゃいました。だってー、

悪魔を呼び出す常習犯だったみたいだしぃ、殺すしかないっしょ」

 

なんだよそりゃ。

 

「あんれ?驚いてるの?逃げないの?おかしいねぇ、変だねぇ。

つーかね、悪魔と取引するなんて人間として最低レベル、

クズ街道まっしぐらっスよ。その辺ご理解できませんかねぇ?

無理?あーそうですか。クズの悪魔ですもんねぇ」

 

話にならねぇな!

 

「人間が人間殺すってのはどうなんだよ!おまえらが殺すのは

悪魔だけじゃないのか?」

 

「イッセーの言う通りだ、それにお前は殺しを楽しんでいるだろう」

 

「はぁぁぁ? 何それ? 悪魔の分際で俺を説教?

ハハハ、笑える笑える。お笑いの賞取れますですよ、それは。

いいか、よく聞けクソ悪魔。悪魔だって、人間の欲を糧に生きてる

じゃねえか。悪魔に頼るってのは人間として終わった証拠なんですよ。

エンドですエンド。だから、俺が殺してあげたのさー。

俺、悪魔と悪魔に魅入られた人間をぶっ殺して生活してるんで、

お仕事でござんすよ」

 

「悪魔だって、ここまでの事はしねぇ!」

 

「はぁ~?何、言ってんの?悪魔はクソですよ。クソのような存在

なのですよ?常識ですよ?知らないんですか?マジ、

胎児からやり直したほうがいいって。って、人間から転生した

っぽい悪魔のおまえさんらに胎児もクソもないか。むしろ、

俺がおまえらを退治!なーんてな!最高じゃね?最高じゃね?」

 

神父が懐から、刀身のない剣の柄と、拳銃を取り出した。

 

ブィン。

 

空気を振動させる音。

 

柄だけの剣が、ビームサーベルみたいに光の刀身を作り出す。

 

あれは、なんだ。 ガンダムのビームサーベルか?

 

「俺的におまえらがアレなんで、斬ってもいいですか?

撃ってもいいですか?OKなんですね?了解です。今から

おまえらの心臓にこの光の刃を突き立てて、このカッコイイ銃で

おまえらのドタマに必殺必中フォーリンラブしちゃいます!」

 

ダッ!

 

神父がその場から俺達に向かって駆け出した!

 

光の刀身が横薙ぎに放たれる。

 

「うわっ!」

 

俺達は寸でのところでそれをかわすが、俺の足に激痛が走った。

 

神父の持つ拳銃から煙が上がっている。撃たれたのか?

 

けど、銃声はしなかった。剣はブラフで本命は銃か!

 

「ぐあぁぁ!」

 

イッセーが呻き、その場に膝をついた。

 

銃声はしなかったが、腹を撃たれたようだ。

 

「このやろう!よくもイッセーを!」

 

その時再び俺の足に激痛が走る。

 

この痛みは知っている。

 

「どうよ!光の弾丸を放つエクソシスト特性の祓魔弾は!

銃声音なんざ発しません。光の弾ですからねぃ」

 

そうだ、これは光の痛みだ。

 

光は悪魔にとって毒。一度食らえば全身に痛みが走る。

 

完全に経験不足だった。こんなやつに負けるなんて!

 

「死ね死ね悪魔!死ね悪魔!塵になって、宙を舞え!全部、

俺様の悦楽のためにぃ!」

 

神父がキレた笑いを発しながら、俺へトドメを刺そうとしてきた。

 

「やめてください!」

 

そこへ、聞き覚えのある女性の声が。

 

神父は襲い掛かろうとする格好のまま、動きを止め、

 

視線だけ声のした方へ向ける。俺達も視線だけそちらへ。

 

ーっ。

 

俺はその子を知っている。

 

「アーシア」

 

そう、金髪のシスターがそこにいた。

 

「おんや、助手のアーシアちゃんじゃあーりませんか。

どうしたの?結界は張り終わったのかなかな?」

 

「! い、いやぁぁぁぁぁっ!」

 

アーシアが壁に打ち付けられているこの家の遺体を見て、悲鳴を上げた。

 

「かわいい悲鳴ありがとうございます!そっか、アーシアちゃんは

この手の死体は初めてですかねぇ。ならなら、よーく、とくとご覧なさい

悪魔に魅入られたダメな人間さんはそうやって死んでもらうのですよぉ」

 

「…そ、そんな…」

 

そして、アーシアの視線が此方へ向くと、目を見開いて驚いている。

 

「…フリード神父…その人達は…」

 

「人? 違う違う。こいつはクソの悪魔達だよ。ハハハ、

何を勘違いしているのかなかな」

 

「ーっ。ユウスケさんが…悪魔?」

 

彼女は俺が悪魔だったのがショックだったらしく言葉を詰まらせていた。

 

「何何?君ら知り合い?わーお。これは驚き大革命。

悪魔とシスターの許されざる恋とかそういうの?マジ?マジ?」

 

おもしろおかしそうに神父は俺とアーシアを交互に見ている。

 

…知られたくなかったな。

 

俺は二度と会うつもりはなかったから、知らないままで良かったのに。

 

親切な男子高校生で良かったんだ。

 

参ったな、普段の行いか、あの子の視線が辛い。

 

悪魔でごめんよ。

 

「アハハ!悪魔と人間は相入れません!特に教会関係者と悪魔は

天敵さ!それに俺らは神にすら見放された異端の集まりだぜ?

俺もアーシアたんも堕天使さまからのご加護がないと

生きていけない半端ものですぞぉ?」

 

堕天使だと?

 

聖女と呼ばれたアーシアがどうして神の下でなく堕天使なんかに?

 

「まあまあ、それはいいとして俺的にこのクズ男達を斬らないと

お仕事完了出来ないんで、ちょちょいといきますかね。

覚悟はOK?」

 

神父が光の剣を改めて俺へ突きつける。

 

あれで胸にでも一突きされたら、死ぬだろうな…。

 

仮に生きていても、壁に打ち付けられている依頼者のように

 

切り刻まれるに違いない。

 

光の痛みで体が動けないまま殺される!

 

そんな俺と神父の間にアーシアが入り込んだ。

 

俺の前に立ち、庇うように両手を広げる。

 

それを見て、神父の表情は先程までのおちゃらけた雰囲気は消えて

 

険しくなる。

 

「おいおい。マジですかー。アーシアたん、キミ、

自分が何をしてるか分かっているのでしょうか?」

 

「…はい。フリード神父、お願いです。この方達を許して下さい。

見逃して下さい」

 

ーっ。

 

その一言に俺は声を詰まらせた。

 

俺を庇ってくれるのか?

 

「もう嫌です…。悪魔に魅入られたといって、人間を裁いたり、

悪魔を殺したりなんて、そんなの間違ってます!」

 

「はぁぁぁぁぁああああっ⁉︎ バカこいてんじゃねぇよ、クソアマが!

悪魔はクソだって、教会で習っただろうが!お前、マジで

頭にうじでもわいてんじゃねぇのか⁉︎」

 

フリードの表情は憤怒に包まれていた。

 

「悪魔にだって、いい人は居ます!」

 

「いねぇよ、バァァァカ!」

 

「私もこの前までそう思ってました…。でも、

ユウスケさんはいい人です。悪魔だって分かっても

それは変わりません!人を殺すなんて許されません!

こんなの!こんなの主が許すわけがありません!」

 

死体を見かけ、俺が悪魔だと知り、ショックだろうに、

 

アーシアは強い意志で神父に物申した。

 

なんて精神の強い子だろうか、聖女と呼ばれるわけだ。

 

バキッ!

 

「キャッ!」

 

神父の野郎が、拳銃を持った手でアーシアを横薙ぎにぶっ叩きやがった。

 

床に転がるアーシア。

 

「アーシア!」

 

俺は吹っ飛ばされたアーシアの側に近づく。

 

…顔に痣。野郎、本気で殴りやがったのか。

 

その時俺の脳裏に一つのイメージが浮かんだ、

 

それはいつもの戦士ではなく闇の様に黒く、

 

全身から棘の様な鎧をしている。

 

その戦士は周りを火の海に変えていた。

 

「堕天使の姉さんからはキミを殺さないように念を押されているけれど。

ちょっとムカつきマックスざんすよ。殺さなきゃいいみたいなんで、

半殺しまでしていいですかねぇ?それぐらいしないと俺の傷心は

癒えそうにないんでやんすよ。と、その前に其方のクズ丸達を

殺さないとダメダメですねぇ」

 

再度、神父は俺へ光の刃を向けてくる。

 

…アーシアを置いては逃げられない。

 

イッセーも光のダメージが、大きくて動けそうにない。

 

それにあんな事言うこいつの元に彼女を置いていけるはずもない!

 

逃げるなら皆んなと共にだ。戦うことは…。

 

今の俺で戦えるのか?赤にもなれないのに?

 

先程の黒に成れれば勝ち目もあるのか?

 

でも、俺は…。

 

「庇ってくれた女の子を前にして、逃げらんねぇよな」

 

「グフッ ユウスケ」

 

瀕死のイッセーの横で立ち上がり、俺は神父の目の前で

 

戦う構えを作った。

 

それを見た神父が「ヒュゥ」と嬉しそうに口笛を吹く。

 

俺は構えのまま神父を見据える。

 

すると俺の腰にベルトが現れた、それだけでなく。

 

俺の体から黒いモヤと雷が発生した。

 

「え?え?マジ?マジ?俺と戦うの?何をする気か知らないけど?

死んじゃうよ?苦しんで死んじゃうよ?

楽に殺すなんて俺様にはないからね?さてさて、どれくらい肉が

細切れになるか世界記録に挑戦しましょうかね!」

 

そんな不気味なことを言ってくる。

 

俺が負ければ、イッセーもアーシアもやられる。

 

俺がやるんだ!例え俺が俺じゃなくなっても‼

 

俺が黒い戦士へと変身する覚悟を決めた。

 

その時、床が青白く光出した。

 

「何事さ?」

 

疑問を口に出す神父の足元を光が走る。

 

青い光が徐々にとある形を作っていく。

 

―魔方陣だ。

 

しかもこれは、グレモリー眷属の魔方陣!まさか!

 

カッ!

 

床に描かれた魔方陣が光出す。そして、光の中から現れたのは

 

見知った悪魔達。

 

「二人共、助けに来たよ」

 

スマイルを送ってくる木場。

 

「あらあら。これは大変ですわね」

 

「…神父」

 

朱乃さんに小猫ちゃん!

 

そう、グレモリー眷属の悪魔達だ。

 

仲間が駆けつけてくれた事で俺は安心し、

 

力が抜けて膝をついてしまった。

 

もはや俺の身体からモヤも雷も出ていなかった。

 

「ひゃっほう!悪魔の団体さんに一撃目!」

 

神父が構わず切り込んでくる。

 

ガキン!

 

金属音が部屋中に鳴り響く。神父の一撃を木場が剣で受け止めた。

 

「悪いね。彼等は僕らの仲間でさ!こんなところで

やられてもらうわけにもいかないんだ!」

 

「おーおー!悪魔のくせに仲間意識バリバリバリューですか?

悪魔戦隊デビルレンジャー結集ですか?いいねぇ。熱いねぇ。

萌えちゃうねぇ!」

 

鍔迫り合いを繰り広げている最中なのに、

 

神父は舌をベロベロンと出して、舌と一緒に頭まで揺らしていた。

 

完全にこちらをバカにしているな。

 

木場も珍しく嫌悪の表情を浮かべていた。

 

「…下品な口だ。とても神父だと思えない…。いや、だからこそ、

『はぐれ悪魔祓い(エクソシスト)』をやっているわけか」

 

「あいあい!下品でござーますよ!サーセンね!だって、

はぐれちゃったもん!追い出されちゃったもん!ていうか、

ヴァチカンなんてクソ食らえって気分だぜぃ!

俺的に快楽悪魔狩りさえ気が向いた時に出来れば大満足なんだよ

これがな!」

 

剣と剣で鍔ぜり合う両者。

 

穏やかな表情をしているが、木場の眼光は相手を捉えている。

 

神父の方はケテケタと不気味な笑いを発しながら楽しんでいる。

 

「一番厄介なタイプだね。君は。悪魔を狩る事だけが生き甲斐…

俺達にとって一番の有害だ」

 

「はぁぁぁぁぁ⁉悪魔さまには言われたか無いのよぉぉ?

俺だって精一杯一生懸命今日を生きているの!てめぇら、

糞虫みてぇな連中にどうこう言われる筋合いはねぇざんす!」

 

「悪魔だって、ルールはあります」

 

微笑みながら言う朱乃さんだが、視線は鋭い。

 

敵意と戦意を神父へ向けている。

 

「いいよ、その熱視線。お姉さん最高。俺を殺そうって

思いが伝わってくる。これは恋?違うね。俺は思うよ。

これは殺意!最高!これ最高!殺意は向けるのも

向けられるのもたまらんね!」

 

「なら、消し飛ぶがいいわ」

 

スッと俺の横に現れたのは紅の髪の少女―リアス先輩だ。

 

「イッセー、ユウスケ、ゴメンなさいね。

まさか、この依頼者の元に、『はぐれ悪魔祓い』

の者が訪れるなんて計算外だったの」

 

謝るリアス先輩は俺達の姿を見るなり、目を細めた。

 

「…イッセー、ユウスケ、ケガをしたの?」

 

「す、すみません…そ、その、撃たれちゃって…」

 

半笑いで誤魔化すイッセー。

 

「申し訳ありません。リアス先輩、負けてしまいました」

 

リアス先輩は冷淡な表情を神父に向けた。

 

「私のかわいい下僕達を可愛がってくれたみたいね?」

 

低く怖い声だ。

 

リアス先輩はキレてるな。

 

「はいはい。可愛がってあげましたよぉ。

本当は全身くまなくザクザク切り刻む予定で

ござんでしたが、どうにも邪魔が入りまして、

それは夢幻となってしまいましたぁ」

 

ボンッ!

 

神父の後方、リビングの家具の一部が消し飛んだ。

 

リアス先輩が魔力の弾を手から発した。

 

「私は、私の下僕を傷つける輩を絶対に許さない

ことにしてるの。特にあなたのような下品極まりない

者に自分の所有物を傷つけられる事は本当に我慢できないわ」

 

空気さえ凍えるような迫力だ。

 

殺気がリビングを包み込んだ。

 

リアス先輩の周囲に魔力の波動らしきものが発生している。

 

「!部長、この家に堕天使らしき者たちが複数近づいて

いますわ。このままでは、こちらが不利になります」

 

何かを感じたのか、朱乃さんがそう言う。

 

堕天使が近づいてくるのか?

 

リアス先輩は神父をひとにらみする。

 

「…朱乃、イッセーとユウスケを回収しだい、

本拠地へ帰還するわ。転移の用意を」

 

「はい」

 

リアス先輩に促され、朱乃さんが何やら呪文を唱えだした。

 

転移?このまま部室へ逃げるのか?

 

俺は不意にアーシアを見る

 

リアス先輩!あの子も一緒に!」

 

俺はリアス先輩にアーシアを連れていきたいとお願いする。

 

「無理よ。魔方陣を移動できるのは悪魔だけ。

しかもこの魔方陣は私の眷属しか転移できないわ」

 

そんな…。

 

俺とアーシアの視線が合う。彼女はニッコリと笑うだけだ。

 

「アーシア!」

 

「ユウスケさん。また会いましょう」

 

それがその場での最後の会話だった。

 

次の瞬間、朱乃さんの詠唱が終わり、

 

床の魔方陣が再び青く光出した。

 

「逃がすかって!」

 

神父が切り込んでくるが、小猫ちゃんが大きなソファーを

 

軽々と持って投げつける。

 

それを神父が光の剣で薙ぎ払う頃、

 

俺達は部室へ転移していた。

 

部室に戻ってきた俺はアーシアの最後の

 

笑顔だけを思い出していた。

 

ー〇●〇ー

 

「悪魔祓いは二通りあるわ」

 

俺達は、部室で治療を受けながら

 

リアス先輩の話を聞いていた。

 

「ひとつは神の祝福を受けた者たちが行う正規の悪魔祓い。

こちらは神や天使の力を借りて、悪魔を滅するの。

そして、もうひとつ。『はぐれ悪魔祓い』よ」

 

「はぐれ?」

 

イッセーの問いにリアス先輩は頷く。

 

また「はぐれ」か。

 

「悪魔祓いは神の名の下に魔を滅する聖なる儀式。

だけれど、悪魔を殺す事自体を楽しむようなる

エクソシストがたまに現れるわ。

悪魔を倒す事に生き甲斐や悦楽を覚えてしまった輩の事。

彼等は例外なく神側の教会から追放されるわ。もしくは、

有害とみなされて裏で始末される」

 

「始末…殺されるのか」

 

「あの神父は始末されてもおかしくない異常者だからな」

 

「でも、生き延びる者もいる。そういう輩はどうなると

思う?簡単よ。堕天使のもとへ走るの」

 

「堕天使って黒い翼のですよね?」

 

「俺とイッセーを殺した奴らですね」

 

「ええ。堕天使も天から追放されたとは言え、光の力

悪魔を滅する力を有しているわ。堕天使も先の

戦争で仲間や部下の大半を失った。

そこで彼らも私たちと同じように下僕を

集めることにしたの」

 

そこまで説明されて、俺でもわかった。

 

「悪魔を殺したいエクソシストと悪魔が邪魔な堕天使は

利害が一致したってことですね?」

 

「そうよ。『はぐれ悪魔祓い』とはそういうこと。

悪魔狩りにハマりこんだ危険なエクソシストたちが

堕天使の加護を受けて悪魔と悪魔を召喚する人間へ

牙をむいたのよ。さっきの少年神父はそれ。

背後に堕天使がいる組織に属する『はぐれ悪魔祓い』

の者。正規の悪魔祓いではなくても危険極まりないわ。

いえ、リミッターが外れている分、普通の悪魔祓い

よりも相当危ないわね。関わり合いになるのは

私たちにとって得策ではないわ。ユウスケの行った

教会は神側ではなく、堕天使が支配しているようね」

 

…やばいのはわかる。

 

さっきの神父と対峙しただけでどれだけ危ないか

 

理解できた。

 

あれは相当邪悪な存在だ。完全に戦うこと、殺す事に

 

喜びを感じてやがった。

 

あんな神父がたくさんいるであろう堕天使陣営に

 

関わるのは危険だ。

 

それはわかっているんだ。だが、俺はリアス先輩に言う。

 

「リアス先輩、俺はあのアーシアって子を救いたい!」

 

「無理よ。どうやって救うの?あなたは悪魔。

彼女は堕天使の下僕。相容れない存在同士よ。

彼女を救うってことは、堕天使をも敵に回すこと

になるの。…そうなったら私たちも戦わねばならないわ」

 

「……」

 

俺は何も言い返せなかった。

 

俺の独断専行で迷惑をかけられない。

 

どうにかリアス先輩達に迷惑をかけずに

 

アーシアを救う方法はないか?

 

考えてみたが、答えは見つからない。

 

答えの出せない俺の無力さを痛感する。

 

女の子一人救えない。

 

俺は弱すぎる。




究極の闇ことアルティメットフォームが登場

怒りによって変身してしまう暴走フォーム

マイティーが先かアルティメットが先か

次回はあの子との再会してのデート回
邪魔者がいるが気にしない。

次回、第7話「友達」

乞うご期待

感想、評価待ってます!


外伝でやってほしいコラボは?

  • 仮面ライダークウガ(五代雄介)
  • 仮面ライダーディケイド
  • 忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
  • その他(希望があれば感想へ)
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