ハイスクールD×D~古代の戦士~   作:ヤマト・ゼロ

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冥界に訪れ始まった修行。
ユウスケが行うは基礎訓練と
耐久力の向上!
その為奈美は手にした神器で協力する。
この度、彼女は天候を操る魔女となる


第61話「人工神器」

イッセーがドラゴンに連れ去られた後

俺はロビン先生と合流した。

悪魔の勉強を行った部屋で、

スーツを着たロビン先生と

クウガの勉強会が始まった。

 

「さて、貴方にはクウガについて

一緒に勉強しましょう。まず、

貴方は何処までクウガに

ついて知ってますか?」

 

「えーと、リント族が作ったベルトで

変身する戦士の事ですよね?」

 

「そうね、それであってるわ。

付け足して説明するなら。

貴方と東城君が着けているベルトは

『アークル』と呼ばれるもので

その中央の宝玉は『霊石アマダム』って言うの

その石は装着者を戦いに適した姿に変化させる。

あとは痛みは伴うけど、強力な回復能力がある

とんでもない石なのよ」

 

「そのアマダムがフォームチェンジの要

ってことですか?」

 

「そうね、貴方のはプロトタイプでは

あるけれど通常のアークルと同じと

考えていいと思うわ。

貴方が今まで赤の姿以外に

変身出来なかったのは

プロトタイプだからというのも

あると思うけど他の要因もあると思うの

これは憶測だけど、貴方のアマダムには

まだ何か我々が知らない事が

あるのかもしれないわ貴方が新たな姿に

なったのも悪魔の『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』の力

との融合だと私は思っているわ」

 

力の融合?

俺の中でそんな事が起こってるのか。

なら『戦車』の力を引き出すには

他の姿と同じように『戦車』である

小猫ちゃんからあの淡い光を

貰えればいいんだろうが

あれが何が条件で出るか

分からないからな。

 

「じゃあ次はリント族について

話しましょうか」

 

「確か俺がこのベルトを

手にしたのもその部族の

装飾品が出たからだったはずだが」

 

俺の呟きにロビン先生が答える。

 

「リント族は碑文と

当時の道具等が見つかっているだけで

殆どが謎の歴史に名を残さなかった

部族よ。ここ最近になって

発見されたばかりの存在ね」

 

「そんな事ってありえるんですか?」

 

こんなベルトを生み出すほどの技術がある

部族が今まで誰にも知られなかったのは

ありえるのか?

 

「それがね、リント族の碑文を年代測定してみたら

全てがある一定の年代で停まっている事が

分かったの。もしかしたら、

その年代でリント族は滅んだのでは

ないかと私は考えているの」

 

「もしかして、グロンギ族に?」

 

「推測でしかないけれど、

その可能性は高いわね」

 

…これ以上は考えても答えは出ないだろうな。

 

「リント族はグロンギ族と違い心優しいく

戦いを好まない部族だったは。

そんな部族がクウガという戦士を生み出した。

その技術力は我々からみても驚くべき物ね」

 

ガチャッ。

 

すると、部屋の扉が開きアザゼル先生と

奈美先輩が入ってきた。

 

「おう、やってるか?」

 

「ええ、一通りの説明は終わったわ」

 

「なら、早速修行を開始するぞ、

ユウスケ、お前は耐久力を上げる為の

修行を始める」

 

「それで、具体的に何をするんですか?

奈美先輩も手伝うんですよね」

 

「まあ、それは向こうに着いてから

教えるさ、皆で集まった広間に行くぞ」

 

 

ー〇●〇ー

 

 

俺達は広間までやってきた。

そして俺は変身した状態で

何故か奈美先輩と向かい合い立っていた。

まるでこれから決闘でもするかのように。

 

「えっと、これはどういうことですか?」

 

俺の質問にアザゼル先生が

笑いながら答えてくれる。

 

「なに、これから俺が作った人工神器

を使ってお前を攻撃してもらうから

お前はひたすらそれを耐えろ」

 

「人工神器?この間、

先生が使っていた奴ですか?」

 

アザゼル先生は俺の質問に頷き、

懐から青い三本の棒を取り出した。

 

「こいつは『天候棒(クリマタクト)

俺が作った神器さ、コイツは風や雷

といった天候を操る事が出来るって訳さ」

 

「じゃあ、俺は奈美先輩の攻撃を

耐えれば良いって訳ですか?」

 

「まあ、そうだな

物は試しだ奈美、

まずは風からだ」

 

「はい!行くわよ、ユウスケ!

ガストソード!」

 

奈美先輩が突き出した天候棒(クリマタクト)から

突風が噴き出す。俺はなんとか踏ん張り

耐える事が出来た。だが、その一瞬で

奈美先輩に次の攻撃を許してしまった。

 

奈美先輩は二本の天候棒(クリマタクト)から

赤と青の気泡を空に飛ばしていた。

 

「クールボールにヒートボールで

大気の水分を雲に変える」

 

上空の雲が見る見るうちに

大きくなっている。

 

「さあ、試させてもらうわよ

雷の威力!さあ、行くわよ!

サンダーボルト・テンポ!」

 

奈美先輩が天候棒(クリマタクト)から

黄色い球を上空の雲へと投げつけた。

 

カッ!

 

ドカアァァァァッァァン!

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁああ!」

 

クッ、なんて威力だ!

一瞬意識が飛んでいた。

 

「とりあえず、そこまでだ」

 

アザゼル先生の声に俺達は修行を中止した。

 

「それで、ユウスケ、

この神器の攻撃食らってどうだった?」

 

「ええっと、思っていたより威力があって

驚きました。連続で食らうのはまずいですね」

 

「ユウスケは基礎トレーニングを

行った後、奈美の攻撃を耐えていけ。

ある程度耐えれるようになったら。

次のステップに行くからな」

 

「了解しました」

 

「よし、取り敢えずは休憩してろ

ユウスケだけじゃなく奈美も

初めての神器の使用で疲れたろう

俺は他の連中の所にでも

顔出しているよ」

 

アザゼル先生はそう言って、

ロビン先生共に去っていった。

残された俺達は言われた通りに

休憩する事にした。

 

「奈美先輩はどうして

今回協力しようと思ったんですか?

先輩は戦うのは嫌だと

思ってたので意外でした」

 

俺の質問に奈美先輩は微笑みながら

応えてくれた。

 

「別に嫌って訳じゃないわ

大事な友人が傷つくのが

嫌なだけよ。

それに私が協力する事で

貴方が強くなれるなら

いくらでも手を貸すわよ

 

「ありがとうございます。

じゃあ、がんがん雷を当ててください!

俺はそれに耐えて強くなって見せます!」

 

俺と奈美先輩はその後も

遅くまで修行を続けたのだった。

 

 

ー〇●〇ー

 

 

次の日俺は広間に来て基礎

トレーニングを行っていた。

 

「ユウスケ!」

 

そこへ奈美先輩が血相を変えて走ってきた。

 

「どうしたんですか!?奈美先輩!」

 

「大変よ小猫ちゃんが倒れたそうなの!」

 

「小猫ちゃんが!」

 

俺達は急いで小猫ちゃんが運ばれた

部屋へと向かう。

そこには屋敷に居る

他のメンバーも集まっていた。

 

「来たのねユウスケ」

 

リアス先輩hがこちらに気が付き

声を掛けてくれる。

 

「小猫ちゃんはどうして倒れたんですか?」

 

「オーバーワークよアザゼルから

与えられたメニューを過剰に取り組んで

今朝倒れたのよ。修行での傷はアーシアが

治せるけれど、体力の方は無理ね。

あの子もそれは分かってはいるけれど、

自分の存在と力に向き合おうと

必死になってるのでしょうね」

 

「存在と力ですか?」

 

「そうね、ユウスケ達にはまだ話して

無かったわね。それじゃあ。

少し話をしましょうか」

 

リアス先輩はとある話を語りだした。

それは二匹の姉妹猫の話だった。

姉妹の猫はいつも一緒だった。

寝るときも食べるときも遊ぶ時も。

親と死別し、帰る家もなく、頼る者もなく、

二匹の猫はお互いを頼りに

懸命に一日一日を生きていった。

 

「二匹はある日、とある悪魔に拾われたの。

姉の方が眷属になることで妹も

一緒に住めるようになった。

やっとまともな生活を手に入れた

二匹は幸せな時を暮らせると信じていたの」

 

ところが、異変は起こった。

姉猫は、力を得てから急速なまでに

成長を遂げていった。

隠れていた才能が転生悪魔と

なったことで一気にあふれ出たと、

リアス先輩が言う。

 

「その猫は元々妖術の類に秀でた種族でした。

その上、魔力の才能にも開花し、

あげく仙人のみが使えるという仙術

まで発動したの」

 

短期間で主をも超えてしまった姉猫は

力に吞み込まれ、血と戦闘だけを求める

邪悪な存在へと変貌していったそうだ。

 

「力の増大が止まらない姉猫は

ついに主である悪魔を殺害し、

『はぐれ』となり果てた。

しかも『はぐれ』の中でも

最大級に危険なものと

化したのです。

追撃部隊をことごとく

壊滅するほどの…」

 

悪魔達はその姉猫の

追撃を一旦取りやめたという。

 

「残った妹猫。悪魔達は

そこに責任を追及したの」

 

『この猫もいずれ暴走するかもしれない。

今のうちに始末した方がいい』と。

 

「処分される予定だったその猫を

助けたのがお兄様なの。

お兄様は妹猫にまで罪は無いと上級悪魔

の面々を説得したの。結局、

お兄様の監視する事で事態は収拾したの」

 

けど、信頼していた姉に裏切られ、

他の悪魔達に責め立てられた

小さな妹猫の精神は崩壊寸前だったそうだ…。

 

「お兄様は、笑顔と生きる意志を失った

妹猫を私に預けてくれたの。

妹猫は私達と出会って、少しずつ少しずつ

感情を取り戻していったの。

そして私はあの子に名前を与えたの

小猫と言う名を」

 

っ。

 

小猫ちゃんにそんな過去があったのか。

じゃあ、彼女は。

 

「あの子は元妖怪。猫又は知ってる?

猫の妖怪。その中でも最も強い種族、

猫魈の生き残り。妖術だけでなく、

仙術をも使いこなす

上級妖怪の一種なの」

 

 

ー〇●〇ー

 

 

リアス先輩の説明のあと俺は

修行に戻ったのだが、

小猫ちゃんの事が気になって

修行に身が入らなかった。

そんな中、小猫ちゃんの

目が覚めたと聞き急いで小猫ちゃん

の部屋へと向かった。

 

部屋に着くとイッセーが修行

から戻ってきており

先に小猫ちゃんと会っていた。

俺は邪魔してはいけないと

寝室の外で中の様子を窺っていると。

 

「…なりたい」

 

「え?なに?」

小猫ちゃんの呟きに

イッセーが訊き返すと、

小猫ちゃんは真っすぐとイッセーを見つめ、

ハッキリとした口調で言った。

目に涙を溜めながら。

 

「強くなりたいんです。裕斗先輩や

ゼノヴィア先輩、朱乃さん…そして

イッセー先輩やユウスケ先輩の様に

心と体を強くしていきたいんです。

ギャー君も強くなってきてます。

アーシア先輩のように回復の力もありません。

このままでは私は役立たずになってしまいます…。

『戦車』なのに、私が一番…弱いから…。

お役に立てないのはイヤです…」

 

「小猫ちゃん…」

 

最近小猫ちゃんの様子が可笑しかったのは。

それを気にしてたからか、

確かに最近、木場もギャスパーも

強くなった。さらに聖剣を持ったゼノヴィア、

回復能力に特化したアーシアも加入し、

普段はあんなだが伝説のドラゴンを宿した

イッセーとクウガの力を持った俺も居る。

 

小猫ちゃんはボロボロと涙を

こぼしながらも続ける

 

「…けれど、うちに眠る力を…

猫又の力は使いたくない…。

使えば私は…姉さまのように…。

もうイヤです…もうあんなのはイヤ…」

 

いつも感情をあまり表に出さない

小猫ちゃんのこんな泣き顔を俺は

始めて見た。

その顔を見て俺は胸が苦しくなった。

それだけ俺には衝撃だった。

 

この子はお姉さんが力を暴走させ、

主である悪魔を殺した。

そして、そのまま自分の元を去った。

そのすべてを見せられたと

リアス先輩は言っていた。

自分にも主を殺せるだけの危険な

力が眠っているのだと、

もしかしたら自分もリアス先輩をと、

けれども、これからの事情を考えると

力が欲しい。その矛盾した気持ちを

この子は抱えて冥界にまで来ていたんだ…。

オーバーワークは自分に眠る力を

使わずに強くしようとしたからか。

 

俺は小猫ちゃんに会わずに部屋を後にする。

 

「ユウスケ、小猫には合わなくていいの?」

 

「ええ、小猫ちゃんの気持ちは

イッセーが引き出してくれたので

俺は自分のすべきことをするだけです」

 

小猫ちゃんも自身の壁と向き合ってるんだ

俺だって負けられない!

 

俺が広間で戻ってくると

ちょうどアザゼル先生がやってきた

所だった。

 

「先生!次のステップをお願いします!」

 

「ふ、俺もそろそろかと思っていたが

心も燃えた所でちょうどいいな

次のステップはこいつらとも相手してもらう」

 

アザゼル先生が指を鳴らすと

腰ほどのチェスの駒が現れた。

 

「こいつは!」

 

「なんだ知ってるのか、

こいつらはトレーニング用の

魔道人形『騎士』、『僧侶』、『戦車』

の三種だ。お前は奈美の攻撃と同時に

こいつらの相手もしてもらう」

 

チェスの駒が変形して、

人型へと変形した。

馬の意匠に剣と盾を持つ騎士と

鶴の意匠の女性型の僧侶、

鰐の意匠に牙状の突起がついた

バックラーを装備した戦車の三体。

 

「三体とも強そうですね」

 

「今のお前なら一体が相手なら

どうにかなるだろうが、

奈美の攻撃を避けながら、

こいつらと交互に相手してみろ

ある程度慣れたら駒の個数を増やすからな

フォームチェンジを駆使して相手してみろ」

 

「分かりました!」

 

こうして俺の修行は始まるのだった。

 

 

ー〇●〇ー

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉッ!」

 

俺は第二形態へとなった

『戦車』の人形に殴りかかる。

 

ガキィィィィンッ!

 

その皮膚は更なる硬度を持ち

俺の拳では歯が立たなかった。

騎士の速度、僧侶の魔力

どちらをとっても敵わず

他の二体にと違い

一度も勝つことが出来なかった。

 

ブゥウウンッ!

 

ドカァアアッ!

 

人形の放った攻撃をまともに食らってしまった。

俺は吹き飛び、変身が解除されてしまう。

 

「グフゥゥウッ!」

 

「そこまでだ」

 

「ユウスケ!」

 

アザゼル先生の声に人形が止まり、

奈美先輩が駆け寄ってくる。

 

「俺はまだ戦えます!」

 

「いや、ここまでだ、

今日は修行の報告する日だろ

さっさと本邸向かえよ」

 

もうそんな日か先生の言う通り

そろそろ本邸に向かわないと

いけない時間だな。

 

 

ー〇●〇ー

 

 

本邸に着くと二人の人影が見えた。

 

「よお、イッセー、木場

お前達も帰ってきたのか」

 

「やあ、ユウスケ君」

 

久しぶりに見たイッセーも

木場もボロボロの

ジャージ姿だった。

 

すると木場がイッセーの上半身を見て呟く。

 

「…良い体になったね」

 

その言葉にイッセーは身を隠すようにする。

 

「や、やめろ、なんだ、

その目は…そういう目で

俺の体を見るな!」

 

当事者でない俺でも寒気がしたぞ。

 

「ひ、酷いな。僕は筋肉がついたねって

言いたかっただけなのに」

 

確かにイッセーは以前に比べて

がっしりした体つきに変わっていた。

まあ、そういう俺も前に比べて

筋肉はついた方だと思うが、

それに比べて、

 

「おまえは…変わらないな」

 

「まあ、僕は肉が付きにくい体

だからね。二人が羨ましいよ」

 

「おー、ユウスケに

イッセーと木場か」

 

後ろから女性の声。

 

振り向けばゼノヴィアだった。

いや、ゼノヴィアだろうと推測だが、

何故か彼女は全身を包帯だらけで

格好もボロボロだった。

 

「ゼノヴィア、どうしたんだよ

その恰好…?」

 

俺が訊ねると、ゼノヴィアは

改めて自分の格好を見て言う。

 

「うん。修行してケガして

包帯巻いて修行してケガして

包帯巻いていたら、こうなった」

 

「そうか、ならアーシアの

所に行って治してもらって来いよ」

 

彼女の奇行は相変わらずか、

だが、身に纏うオーラは

以前よりも静かで厚みがあるように見える。

そういえば、木場もイッセーも

オーラが濃くなっていたな。

 

「ユウスケさん!イッセーさん!

木場さん、ゼノヴィアさんも!」

 

城門から出てきたのは

シスター服姿のアーシアだった。

 

「アーシア、久しぶりだな」

 

「イ、イッセーさん!

ふ、服を着てください!」

 

イッセーの半裸にアーシアがあら

慌てている。

男の裸を見て恥ずかしいというよりも

イッセーの行いが恥ずかしいから

上に何か着ろという意味だろう。

アーシア意外と俺の裸は

見慣れているからな。

いまさら男の裸で慌てたりはしないか

 

「あら、外出組は皆

帰ってきたみたいね」

 

次に現れたのはリアス先輩だった。

 

「部長ォォォォォォッ!

会いたかったっス!」

 

「イッセー…随分たくましくなったわね。

胸板が厚くなったかしら」

 

「さて、皆。入ってちょうだい。

シャワーを浴びて着替えたら、

修行の報告会をしましょう」

 

はあ、成果があまりない事を

奉告しないといけないのか。

 

 

ー〇●〇ー

 

 

俺達グレモリー眷属が全員集合

したのは実に二週間以上ぶりだった。

アザゼル先生から修行プランをもらった後、

以来の集合となるな。

 

外で修行していたイッセー、木場、

ゼノヴィアはシャワーを浴びて着替えた後、

イッセーの部屋に集まっていた。

 

集まって修行の内容を話していた。

俺は奈美先輩とチェス人形と共に修行を、

木場は師匠との修行顛末。

ゼノヴィアも修行の内容を。

イッセーはタンニーンの

サバイバル生活を話した。

 

俺達はイッセーの話に引いていた。

一人だけ修行のベクトルが

違くないか。

なんでコイツだけ

ハンターみたいな生活してるんだ?

 

「あの先生、なんか、俺だけ

酷い生活送ってませんか…?」

 

「俺もお前が山で生活できていたから

驚いたよ。途中で逃げ帰ると思っていたからな。

まさか、普通に山で暮らし始めていたとは

俺も想定外だった」

 

なるほど…、逃げ帰った後で

修行のメニューを教えるはずだったのが

サバイバル生活に順応したのかこいつが、

 

「ええええええええっ!?

何それ…?お、俺、冥界産のウサギっぽい奴

とかイノシシっぽい奴を狩ってさばいて

焼いて食べてたんですよ…?

水だって、山で拾った鉄鍋で

一度沸騰殺菌してから

水筒に入れてたし…」

 

「だから驚いているんだよ。

おまえ、たくましすぎるぞ。

ある意味、悪魔を超えてる」

 

「酷い!こちとらあのお山で

ドラゴンに一日中追いかけ

回されて生活してたのにぃぃぃっ!

何度死にかけたことか!

うええええええんっ!」

 

アザゼル先生の話に

イッセーは泣き出してしまう。

 

「部長と会いたくて会いたくて!

毎夜部長のぬくもりを思い出しながら

葉っぱにくるまって寝てたのにぃぃぃ!

辛かったよぉぉぉっ!

ドラゴンのおっさん、

手加減しないで寝ている時も

襲ってくるんだもん!

岩が吹き飛んだよぉぉぉぉ!

山火事が俺を襲ってくるぅぅぅぅっ!

逃げろぉぉぉぉっ!

逃げなきゃ死ぬぅぅぅぅっ!」

 

「かわいそうなイッセー…。

よく耐えたわね。ああ、イッセー。

こんなにたくましくなって…。

あの山は名前がなかったけれど、

『イッセー山』と命名しておくわ」

 

イッセーも今回の事がトラウマ

だったのか、リアス先輩の

胸元で大泣きしていた。

 

「いや、それでもかなり

体力が向上したようだな。

これでいざ禁手(バランス・ブレイカー)に至っても

鎧を着ている時間がそこそこあるだろう。

しかし、禁手(バランス・ブレイカー)には至れなかったか」

 

イッセーも修行が達成出来なかったのか。

 

「ユウスケも基礎能力の

向上は出来たが、

『戦車』の姿にはなれなかった」

 

「ま、その可能性は予想していた範囲でもある。

ああ、お前達がショックを受ける事はないぞ、

イッセー。禁手(バランス・ブレイカー)ってのは

それほど劇的変化がないと無理という事だ。

サバイバル生活と龍王クラスのドラゴンとの

接触で何かが変化すると思ったんだが、

時間が足りなかったな。

せめて、あと一か月…」

 

まあ、俺の方だって条件が分かってないからな

いろいろ手を使って探っているんだろうな

 

「ま、いい。報告会は終了。

明日はパーティだ。

今日はもう解散するぞ」

 

先生の一声に報告会は終了した。

 

こうして、俺の修行生活は

終わりを告げるのだった。

 

 

ー〇●〇ー

 

 

その日の夜。

 

既に時刻は就寝時間だが、

俺の部屋には、アーシアとゼノヴィアと

奈美先輩が同室している。

四人で同じベッドを共にすることになっている。

 

三人とも広いベッドに落ち着かないと、

俺の寝床に突撃してきた。

アーシアと奈美先輩は既に熟睡中だ。

修行で疲れたのだろう。

ゼノヴィアはまだ起きているようで、

天井をじっと見つめていた。

そういえば初日も寝れない様子だった。

 

「…なんだ、お前、また眠れないのか?」

 

「…うん。なんだかんだで考えてみれば、

男と寝るのはまだ慣れないんだ。

いくら性的な意味でなくても…

緊張するものだな…」

 

おいおいマジかよ。

自分からここに来ておいて

緊張してるのかよ。

 

「そりゃな俺だって今は慣れてしまったけど、

アーシアと一緒に寝るようになった時は

緊張して眠れなかったし、

年頃の男女ならそれが当たり前だろ」

 

「そ、そうか。これは自然な事なんだね。

しかし、アーシアは凄いな。

安眠していそうだ」

 

「アーシアは…。家でいつも一緒に

寝ているからな。最初は恥ずかったけど、

今はもう慣れたよ」

 

「…ユウスケさん、私を置いて

いかないでくださいね…むにゃ…」

 

と、アーシアの寝言が…。

 

「ふふふ、みんながアーシアを

可愛がる理由がわかるよ」

 

ゼノヴィアが苦笑しながら言う。

 

そんな話をしていると、

いつの間にか、俺も意識が遠のき

夜はふけていった。




修行も終わり、
集合したグレモリー眷属だが、
兵藤兄弟だけは修行が
完成する事は無かった。
落ち込む二人だが、
そんな矢先にゲーム前の
パーティが迫る。
そこで二人は意外な人物と
再会する。

次回、第62話「パーティ」

是非見てくれよな。

外伝でやってほしいコラボは?

  • 仮面ライダークウガ(五代雄介)
  • 仮面ライダーディケイド
  • 忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
  • その他(希望があれば感想へ)
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