ハイスクールD×D~古代の戦士~   作:ヤマト・ゼロ

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アーシアを守るために
彼女の居場所を守るために
ディオドラとの決着をつける

ディオドラの訪問で
新たな決意を固めるユウスケ

だが、そんなユウスケ達に
思いもよらない来客が現れる。


第76話「忠告」

「次の戦いがもう決まったのね」

 

深夜の悪魔稼業。

奈美先輩の依頼で駒王町

にある不思議な会談の取材から

バイクで帰りの途中である。

 

「ええ、ディオドラって奴と

今度戦う事になったんですよ」

 

キキィィィ!

 

突然の気配に俺は急ブレーキを

掛けてバイクを止める。

 

「急にどうしたの!?ユウスケ」

 

「どうやら客の様ですね」

 

後ろの奈美先輩にそう答えると

闇夜から姿を現した男!

 

「久しぶりだな兵藤祐介」

 

「東城!何故お前がここに!」

 

そう、俺達の前に現れたのは

白いワイシャツ姿の東城だった。

 

俺はバイクを降りて奈美先輩を

かばうように立つ。

 

此奴がいるってことは他のメンバーも

居る可能性がある!警戒は必要だな。

 

「変身!」

 

俺は警戒を最大限にまで高めて、

その場でクウガに変身する。

 

「新たな姿に覚醒したそうだな。

これで俺と同じ四つのフォームが

揃ったか、うれしいよ」

 

不敵な笑みを浮かべ、

変身した俺を見ても構えることもなく

ただ、立ったままの東城。

 

「どうしたんだ?今までのお前なら

すぐにでも戦おうとしたはずだろ?」

 

「今日は戦いに来たわけじゃないからな」

 

「じゃあ、何の用だ?」

 

「今度、レーティングゲームをするそうだな?

相手はアスタロト家の次期当主」

 

何でそれを知ってるんだ!

いや、こいつはテロリストの

一員だからな。独自の情報網

があるのかもな…。

 

「それがどうした?」

 

「気をつけたほうがいいぞ」

 

怪訝に思う俺は警戒したまま

東城に訊く。

 

「…どういうことだ?」

 

しかし、東城は肩をすくめるだけだった。

 

「記録映像を見たのだろう?

アスタロト家と大公の姫との闘いの記録を」

 

東城の言う通り、ディオドラが帰った後、

俺達グレモリー眷属はディオドラ対アガレス

の記録映像を見た。

 

試合はディオドラの勝利だったが。

ディオドラの実力は圧倒的だった。

彼だけがゲームの途中から異常な

ほどの力を見せて、アガレス家の

眷属と『王』を撃破した。

ディオドラの眷属は奴をサポート

するだけで、『王』自ら、

孤軍奮闘、一騎当千の様相を見せた

ディオドラは魔力の類の秀でた

ウィザードタイプだ。

映像ではリアス先輩を超える

魔力のパワーでアガレスを

追いつめていた。

 

これを見てほぼ全員が訝し気に思っていた。

ゲーム自体ではなく、ディオドラのみに

注目していた。あからさまに

急にパワーアップしたからだ。

いや、俺が言えたことではないが

奴の場合は違うだろう。それまでは

大公の姉ちゃんが追いつめてた。

実力をギリギリまで隠していた?

何の為に?隠す必要はあっただろうか?

 

アザゼル先生はこの試合を生で観戦

していたらしいが、事前に得ていた

データでのディオドラの実力から

察してもあまりに急激なパワーアップ

に疑問を感じたようだ。

 

リアス先輩も同様の意見だった。

 

「ディオドラはあそこまで強い

悪魔ではなかったと」と。

二人の意見が一致していた。

 

急激なパワーアップをする前の

ディオドラでも十分強かった。

リアス先輩よりも魔力が

多少劣る上級悪魔だった。

けど、試合の途中からディオドラ

は皆が驚くほどの力を発揮していた。

短時間でここまで強くなれるのか?と。

皆が疑問を持っていた。

 

しかし、この試合も途中から

『王』同士の対決となった。

若手上級悪魔は皆、序盤(オープニング)

中盤(ミドルゲーム)は戦術合戦を行い。

終盤(エンドゲーム)は直接対決しないと

いけない脅迫概念でもあるのだろうか?

 

ゲームを観戦している各勢力のお偉いさん

方は新鮮な試合ばかりで楽しんでいるらしい

がな…。特に『王』対決はなんだかんだで

否応なしに盛り上がるようだ。

 

「まあ、俺からの意見では上級悪魔は

納得しないだろうがな。君が知って

警戒するだけでもだいぶ、違うだろう」

 

前に戦った時は戦闘狂という言葉が

似あっていたのに。今日は大分冷静だな。

変身すると性格が変わるのか?

 

「話はそれだけさ俺は帰るとしよう」

 

東城はそれだけ言うと、

この場を後にしようとする。

 

「待てよそれだけを言うために

わざわざ俺に会いに来たのかよ?」

 

訊ねる俺に東城は笑って見せる。

 

「近くを寄ったからな。

忠告しようと思ってな

君が俺以外にやられるのは

嫌だからな。君を倒すのは

俺なんだからな」

 

それだけ言うと東城は闇へ消えていった。

 

本当に何なんだよ…。

 

 

ー〇●〇ー

 

 

「そう、東城とヴァーリがね」

 

オカルト研究部の部室に来た俺は

悪魔稼業の終了後にリアス先輩に

先ほどの事を話したのだが、

どうやらイッセーの方でも

ヴァーリーと美猴がやってきたようだ。

目的は東城と同じく忠告だったみたいだ。

 

リアス先輩は顎に手をやり、

何かを考えている様子だった。

 

「…この町に寄ったのなら、

感知してもいいのだけれど…。

まったく彼らを察知できないわ。

気配を断つ術?仙術の類の応用かしら?

それとも黒歌の空間結界術で?」

 

リアス先輩は小さな魔方陣を宙に展開すると、

何やら連絡している様子だった。

 

「一応、今回の件をお兄様

とアザゼルに報告するわ」

 

報告を終えるとリアス先輩は苦笑する。

 

「ディオドラの件もよく注意しましょう。

二人の言葉を信じているわけではないけれど、

警戒する必要はあるわ。さて、帰りましょうか?」

 

「「はい」」

 

そして、俺達は帰路につく。

 

俺はバイクで先に帰り、

イッセーとリアス先輩は

自転車で一緒に帰っている。

 

皆はもう家で休んでいるだろうな。

オカルト研究部の部員も木場と

ギャスパー以外は俺の家で同居している。

木場とギャスパーは家の近くのマンションで

一緒に住んでいるって話だ。

ギャスパーもやっと旧校舎から

外に出られるようになったしな

奴も成長したってことか。

一応、木場の家は何かあった時、

すぐに俺の家へ集まれる距離にあるらしい。

 

キキィィィッ!

 

その時、俺は不思議な気配を感じ

バイクを止める。

停車した場所はこの町の墓地の

前だった。

 

「何だ?今の気配は?

よりにもよって墓地からかよ」

 

俺は警戒しながらも墓地の

中へと進んでいく。

今の気配、敵意は無かったが

亡霊の類か?まだそっちの方がいいか

 

墓地の中を進んでいくと

一つの墓地の前に一人の男が

佇んでいた。その男は全身を

白のスーツに身を包んでいた。

 

「やあ、君も墓参りかい」

 

男性が振り返り、こちらに話しかけてくる。

どうやら生きた人間のようだった。

 

「いや、ちょっと気になることが

あったのでここに来ただけですね」

 

「そうですか、なら早く帰った方が

良いですよ。今日は良くない風が

吹いているので」

 

人間の様だけど不思議な

雰囲気がある人だな。

 

「それでは兵藤祐介さん

またお会いしましょう」

 

っ!何故俺の名前を!?

 

俺が振り返ると…。

 

『……クウガ……』

 

 

ー〇●〇ー

 

 

俺は気が付くと墓地の中に立っていた。

 

「あれ、俺なんでこんなところにいるんだ?」

 

おかしい、ここに来た記憶がないぞ?

いや、確か墓地に何か感じて…。

ダメだ思い出せない。

此処に来た理由は

思い出せないが帰る

途中だったのは確かか、

考えても答えが出ないなら

ここはおとなしく帰るとしようか。

 

家に帰ると何故かリアス先輩と朱乃さん

がイッセーを取り合って喧嘩していた。

俺はイッセーや他の女性陣と一緒に

俺の自室に避難することにした。

 

「で?リアス先輩達はいつもの

事だけど、皆の格好は何なんだ?」

 

俺と一緒に悪魔式人生ゲームをする皆、

奈美先輩、アーシア、ゼノヴィア、

小猫ちゃんがゲームキャラの巫女服の姿に

コスプレしていた。

 

「ああ、朱乃先輩がコスプレ

するというのでな私達もという

事だ似合っているだろう。ユウスケ?」

 

ゼノヴィアがポーズを決めて

こちらに訪ねてくる。

 

「ああ、皆似合ってるぞ」

 

「まあ、当然ね」

 

自信満々に胸を張る奈美先輩。

 

「にしても勝負は五日後か。

すぐだね」

 

人生ゲームの駒を進めながらゼノヴィアが言う。

この人生ゲームは悪魔の人生を進めるゲーム

下級悪魔から始め、中級、上級、

最上級と出世していって、最終的に

魔王となればクリアだ。

実際の冥界はこんな簡単に出世は出来ないが、

冥界でも人間界同様ポピュラーな遊びらしい。

 

隣から激しい音が響くけど

魔法戦に突入しないよな。

俺がそんな心配をしていると、

そこへノックと共に一人

入室してくる。イリナだった。

 

「わー、家に帰ってきたら

リアスさんと朱乃さんが

大喧嘩しているんだもん。

驚いちゃったわ。あ!

人生ゲーム?私も参加させて~」

 

離れたところにある教会に

用事を済ませに行っていた

イリナはすぐに人生ゲーム

に飛びついていた。

 

「悪魔式?わー、興味あるわ!

転生天使たる私が悪魔の人生を

疑似体験なんて複雑怪奇で

楽しめそう!」

 

この子はなんでも楽しめそうだな。

 

くすっ。

 

アーシアが小さく笑う。

 

「ん?どうした、アーシア?」

 

俺が訊くとアーシアは微笑みながら言う。

 

「はい。楽しいなって思って」

 

「ああ、楽しいな。

改めてどうしたんだよ?」

 

「ユウスケさん、私、今の

生活大好きです。皆のことも大好きです」

 

「分かっているよ。今度のレーティングゲーム、

気にすんなよ。アーシアも俺達も普通に

仕事をすればいいだけなんだから」

 

俺が励ますとゼノヴィアもうなずく。

 

「そうだぞ、アーシア。私と

アーシアは友達だ。アーシア

へ危害を加える者はお前の剣となって

倒してあげよう」

 

頼もしいというか、なんというか。

ゼノヴィアなりの激励なのだろう。

 

「アーシア、ゲームをちゃちゃっと

終わらせて体育祭で二人三脚の

一位を取ろうぜ!」

 

「はい」

 

満面の笑みのアーシア。

そうさ、アーシアは俺達が守る!

 

ディオドラなんかの元に

行かせるものかよ!

 

そこへ扉が開かれてリアス先輩

が入室してくる。

 

「突然で悪いけれど」

 

『?』

 

皆を見渡すリアス先輩に

俺達は怪訝な面持ちだった。

 

「取材が入ったわ。冥界の

テレビ番組に私たちが出るの。

若手悪魔特集で出演よ」

 

『………』

 

俺を含め、全員が間の抜けた

表情だったが。

 

「「「「テレビ番組ィィィッッ⁉」」」」

驚きの叫びが兵藤家に響き渡った!

 

 

ー〇●〇ー

 

 

アーシアside

 

私、アーシア・アルジェント

はとてもびっくりしました。

テレビ出演だそうです。

ユウスケさんのお家に

住むようになって、

もう数か月が過ぎました。

学校にも通えるようになって、

月詠さんを始め、スイッチさんや

クラスの皆さんとも仲良く

できました。

 

部長さんも朱乃さんも

イッセーさんも木場さんも

小猫ちゃんもギャスパー君も

私にとても良くしてくれます。

ゼノヴィアさんは同い年のお友達です。

イリナさんともお友達になれました。

ユウスエさんのお父さんも

お母さんもおやさしくて、

日本での生活は新鮮で楽しいこと

ばかりです。夏休みには冥界

にも行きました。

 

教会にいた頃には出来なかった

ことが今の生活を彩ってくれます。

ディオドラさんからの求婚…

とても驚きました。

男性にそのようなことを

されたのは初めてだったので

どうしていいかわかりませんでした。

 

でも、ユウスケさんは

「そばにいていい」と言ってくれました。

私にはそれだけで十分です。

ユウスケさんのおそばにいられるなら、

もうそれだけで十分。

私はあの人と笑って過ごせる

だけで幸せだから。

主よ、どうか、ずっとユウスケさんと

一緒にいさせてください。

ユウスケさんの隣にずっとさせてください。

そ、それともう一つだけお願いを

お聞きください。

 

も、もし、望めるのなら、

次の求婚はあの人から。

わがままだと思っています。

でも、大好きだから

少しだけ夢を見てしまいます。

この夢を抱いていけるだけで、

私は本当に幸せです。

主よ、どうかこれからも

大好きなあの人との生活を

見守ってください。

 

トクン。

 

夢を願うアーシアが握る

緑色の手裏剣がわずかに

熱を帯びる。

 

 

ー〇●〇ー

 

 

アザゼルside

 

「通信で悪いな、サーゼクス。

例のグラシャラボラス家

次期当主の不審死とディオドラ

・アスタロトの魔力増大に

ついてだが…」

 

『やはり、繋がったか。悪魔は

未だ問題を抱えるばかりだ』

 

「まだ確証は得ないが、ヴァーリと東城

の忠告を信じるならば、ディオドラは。

例の案、やるしかないかもな。…ったく、

身内のイベントでただでさえテンション

低いのによ」

 

『聞いているよ。グリゴリの幹部が

また一人婚姻したようだな』

 

「…どいつもこいつも焦りやがって。

何よりも俺に黙って裏で他勢力の女

とよろしくやっていたなんてな…。

クソ、そろそろ独り身は俺だけか!」

 

『ふふふ、アザゼルも

身を固めたらどうだ?』

 

「嫌だね。俺は趣味に生きる男だ。

…お、女なんていくらでもいる!」

 

『そうだな。そういうことに

しておこう。さて、例の案、

そちらを信じるぞ』

 

「ああ、任せてくれ。

あいつらには少々

悪いことをするがな」

 

 

ー〇●〇ー

 

 

???side

 

「あれがこの世界の

プロトクウガですか。

青いですね。だが、それが良い」

 

どこかの建物の屋上で

墓地にいた白服の男が

時計の様な物を眺めながら呟く。

 

「この度仕掛けた種が

どう芽吹くか楽しみですね」

 

男はそれだけ言うと

闇の中に消えていった。




次なる若手悪魔のゲームを前に
テレビの取材が行われることに
緊張するユウスケ達。
どうなってしまうのか

次回、第77話「収録」

是非見てくれよな

外伝でやってほしいコラボは?

  • 仮面ライダークウガ(五代雄介)
  • 仮面ライダーディケイド
  • 忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
  • その他(希望があれば感想へ)
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