ハイスクールD×D~古代の戦士~   作:ヤマト・ゼロ

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神殿を進み次々現れる刺客を倒すグレモリー眷属達
遺すはディオドラのみ!ユウスケはディオドラとの
決着を着けるべく神殿を進む。

まってろ、アーシア!俺が必ず救って見せる。

クウガの新たな力が今、覚醒する!


第81話「金色の僧侶」

俺達がたどり着いたのは最深部にある神殿だった。その内に

入っていくと、前方に巨大な装置らしきものが姿を現す。

壁に埋め込まれた巨大な円形の装置で、あちこちに宝玉が

埋め込まれ、怪しげな紋様と文字が刻まれていた。これは

何かの儀式魔方陣を形作っているのか?と、俺は装置の

中央を見て、叫んだ。

 

「アーシアァァァァアアアアアッ!」

 

装置の真ん中にアーシアが張り付けられている!

見た感じ、外傷はない!衣類も破れた様子もなかった!

良かった!ケガとかはなさそうだ。

 

「やっと来たんだね」

 

装置の横から姿を現したのはディオドラ・アスタロト

だった。優し気な笑みが俺の怒りにさらに高めてくれる!

 

俺はすぐさま戦闘態勢に入る。

あの野郎をぶん殴ってやる!全ての力を拳に乗せて、

あの野郎の顔面をぶち抜いてくれる!

 

「…ユウスケさん?」

 

俺の声を聞いて、アーシアがこちらへ顔を向けた。

…目元が腫れあがっている。泣いていたんだ。

それも尋常じゃない量の涙を流したと思えるほど、

目が赤くなっている。それを見て俺はある結論に

至ってしまった。

 

「…ディオドラ、お前、アーシアに

過去の事を話したのか?」

 

先ほどフリードが語ったこと。

絶対にアーシアに聞かせてはいけないものだ。

だが、ディオドラは俺の問いににんまりと微笑みやがった。

 

「うん。全部、アーシアに話したよ。ふふふ、君たちにも

見せたかったな。彼女が最高の表情になった瞬間を。

全部、僕の手のひらで動いていたと知った時のアーシアの

顔は本当に最高だった。ほら、記録映像にも残したんだ。

再生しようか?本当に素敵な顔なんだ。教会の女が

堕ちる瞬間の表情は、何度見てもたまらない」

 

アーシアがすすり泣き始めた。

 

「でも、足りないと思うんだ。アーシアにはまだ希望が

ある。そう、君たちだ。特にそこのクウガ。君がアーシア

を救ってしまったせいで、僕の計画は台無しになってし

まったよ。あの堕天使の女、レイナーレが一度アーシア

を殺した後、僕が登場してレイナーレを殺し、その場で

駒を与える予定だったんだ。君たちが乱入してもレイナ

ーレには勝てないと思っていた。そうしたら、君たちは

伝説の存在だという。偶然にしてはおそろしい出来事だね

おかげで計画はだいぶ遅れてしまったけれど、やっと

僕の手元に帰ってきた。これでアーシアを楽しめるよ」

 

「黙れ」

 

自分でも驚くほど出たのは低い声だった。

なんとなく、こいつは小悪党だろうと思っていた。

だけど、そうじゃなかった。小悪党どころか、

こいつはそんな可愛いもんじゃない、外道だ!

いや鬼畜野郎だった!こんなクソ野郎がアーシア

に愛を語っていやがったのか!今までここまで怒り

を覚えたことはなかった。この怒りを抑える事なん

てできなかった。俺が我慢の限界に達しようとした

とき、ディオドラは下劣極まりない言動は止めない。

 

「アーシアはまだ処女だよね?僕は処女から調教するのが

好きだから、クウガのお古は嫌だな」

 

こいつだけは。

 

「あ、でも、クウガから寝取るのも楽しいのかな?」

 

絶対にぶん殴らないと気が済まない。

 

「君の名を呼ぶアーシアを無理矢理

抱くのも良いかもしれ」

 

「黙ェェェェェェェェッ!」

 

俺の中で何かが弾けた!

 

「ディオドラァァァァァァッァッ!てめえだけは!

絶対に許さねぇッ!」

 

ベルトの力により俺の体は紅の鎧に姿を変える。

 

「皆、絶対に手を出さないでくれ」

 

「ユウスケ。全員で倒すわと、言いたいところだけど、

今の貴方を止められそうもないわね。手加減してはダメよ」

 

ああ、そのつもりですよ。

 

俺の姿を見て、ディオドラは楽し気に高笑いしていた。

その全身がドス黒いオーラに包まれていく。

 

「アハハハハ!凄いね!これがクウガ!でも、

僕もパワーアップしているんだ!オーフィスから貰った

『蛇』でね!君なんて瞬殺」

 

「…超変身」

 

俺は『群青のクウガ(ナイトフォーム)』に変身し、

瞬間的なダッシュで間を詰める!

 

ドゴンッ!

 

そのまま奴が言い切る前に俺は打鍵をディオドラ

の腹部に鋭く打ち込んだ。

 

「…がっ」

 

ディオドラの体がくの字に曲がるその顔が激痛に歪んだ。

俺の速度に反応は出来なかったようだ。打ち込んだ拳を

そのままねじり込み、中身を潰そうとした。

 

ごぼっ…。

 

ディオドラが内容物を血と共に口から吐き出した。

俺は拳を引きながら、訊く。

 

「瞬殺がどうしたって?」

 

ディオドラは腹部を押さえながら、後ずさりしていく。

その表情は先ほどのような余裕のある笑みは消失して

いた。

 

「くっ!こんなことで!僕は上級悪魔だ!

現魔王ベルゼブブの血筋だぞ!」

 

ディオドラは手を前に突き出すと、魔力の無数展開した。

 

「君のような下級で下劣で下品な転生悪魔ごときに

気高き血が負けるはずがないんだッ!」

 

ディオドラの放つ無限に等しい魔力弾の雨が

俺へ向かってくる。

 

「超変身」

 

俺は即座に『深碧のクウガ(ビショップフォーム)』に変身し、

その雨の中を突き進む。

 

「雷よ!」

 

『Thunder!』

 

俺は雷を身にまとい、雨を避けずに歩きだす。

纏った雷が弾を弾き、手で弾いたりしながら、

詰め寄っていく。体にも被弾するが俺は気にせず

前進する。ありがとう、奈美先輩。貴方との

修行で雷の魔法の熟練度は一気に高くなった。

魔法触媒であるレイピアが無くても自分に

付与して強化したり、簡易な障壁とすることが出来た。

相手はリアス先輩よりも強いはずだが、その攻撃は

まったく怖くない。

 

前のレーティングゲームでは全力を出せなかったが

今なら全力でぶん殴れそうだ。

 

奴の眼前まで迫った時、ディオドラは魔力の

攻撃を止めて、距離を取ろうとした。

 

「風よ!」

 

『Aero!』

 

俺は風を巻き起こし、自分を押し出し、すぐにディオドラに

追いついた。その瞬間、奴は幾重にも防御障壁を作り出す。

 

「超変身ッ!」

 

俺は『深紫のクウガ(ルークフォーム)』に変身し拳を振り上げる!

 

「こんな障壁で守れるもんかよ!」

 

バリンッ!

 

俺の拳が防御障壁を全て難なく壊して貫いていく。

 

ゴンッ!

 

顔面へ一撃!やっといいのが入ったぜ!

 

殴られた勢いでディオドラの体が床に叩きつけられる。

奴は顔から血を噴出させて、涙を溢れさせていた。

 

「…痛い。痛い。痛いよ!どうして!僕の魔力は当たっ

たのに!オーフィスの力で絶大なまでに引き上げられた

はずなのに!」

 

俺はディオドラの体を引き上げ拳を打ち込む!

腹部に一撃!

 

「ぐわっ!がはっ!」

 

さらに顔面に一発!まだだッ!オーラを右腕に

集結させて、ディオドラに叩きこもうとする!

 

「こんな骨董品如きに僕がぁぁぁぁぁっ!」

 

ディオドラは左手を前方に突き出し、分厚そうな

オーラの壁を発現させる。

 

ガギィンッ!バチィッバチッ!

 

俺の拳がオーラの壁にぶち当たり、勢いを相殺されそう

になった。こんなもの。こんなものがなんだってんだッ!

 

「アハハハハッ!ほら見たとこか!僕の方が魔力は上なん

だ!ただのパワーバカが僕にかなうはずがないんだよ!」

 

にんまり笑うディオドラの前で俺はオーラをさらに

右手に込める。

 

「なら、そのパワーバカの力を見せてやる!」

 

増大したオーラにより拳の勢いが増していく。

 

ビキッ!

 

壁に少しだけひびが生まれる。そして。

 

バリンッ!

 

壁は威力が増大した俺の拳の一撃に

儚い音を立てて消失した。

 

「わりぃな。今の俺はパワーバカだからな、こんな風に

力押ししかできねぇや。でも今のお前相手なら十分か」

 

「ひっ」

 

一瞬で顔色を変えたディオドラに、

 

「俺ん家のアーシアを泣かすんじゃねぇよッ!」

 

俺は真っ正面から叫びながら拳を繰り出した!

 

グシャッ!

 

前に突き出していたディオドラの左手を叩き折り、

その勢いで顔面に拳をぶち込んだっ!

 

ゴスンッ!

 

顔面に鋭く刺さる俺の拳!ディオドラは拳の

一撃に柱まで吹っ飛び、背中から激突していた。

床に落ちたディオドラはおろおろと地を這いずり

ながら叫んだ。

 

「嘘だ!やられるはずがない!アガレスにも勝った!

バアルにも勝つ予定だ!才能の無い大王家の跡取り

なんかに負けるはずがない!情愛が深いグレモリー

なんか僕の相手になるはずがない!僕はアスタロト

家のディオドラなんだぞ!」

 

ディオドラが手を上へ突き上げると、俺の周囲に

魔力で作り出した鋭い円錐状のものを幾重にも

出現させる。

 

鋭い切っ先がすべて俺に向き、そのままミサイルのように

射出してきた!残部は躱しきれない!

 

身を屈め、時には横に回避するが、それも限界がある。

いくつかのトゲを拳と蹴りで弾き飛ばすが。切っ先が

うねりはじめ、意思を持ったかのように俺の体に

まとわりついてきた!

 

ザシュッ!

 

鎧の隙間を探すようにぬって一番装甲の薄い黒い皮膚を

貫いてきた!

 

クソが…痛ぇぇぇぇっ!切っ先に魔力を集結させて、

体に小さな穴を開けたのか。面でダメなら点ってわけか…。

 

だが、まだだ!俺を貫くトゲを両手でまとめて一気に

体から引き抜いた!抜いた勢いで血が床にしたたり落ちる

 

もう一度、同じ攻撃をしようとするディオドラに俺は

瞬時に詰め寄り、蹴りを放つ!

 

メキッ…。

 

鈍い音が神殿にこだまする。俺のキックはディオドラの

ふとももをぶち抜き、骨を粉砕したようだった。

 

「ちくしょおぉぉおおおおおっ!」

 

苦痛に顔を歪ませるディオドラがこちらへ手を向け、

魔力を急激に集め出した。最大に高めた魔力の波動を

撃ちだすつもりなんだろう。

 

ドゴォォオオオオオオンッ!

 

俺は勢いよく拳を床に叩きつけた。神殿そのものが大きく

揺れる。奴は床にできた巨大なクレーターを見て、

目元を引くつかせていた。

 

ディオドラはガチガチと歯を鳴らし、震え上がっていた。

わざと外した。当てても良かったんだけどな。…クソ。

甘いよな、俺は…。

 

歩み寄り、もう一度奴を引き上げる。

 

「二度とアーシアに近づくなッ!次に俺達のもとに

姿を現したら、その時こそ、本当に潰してやるッ!」

 

ディオドラの瞳は怯えの色に染まっていた。

それはまるでバケモノを見たかのように…。

 

『その者の心は折れたようだ、

恐怖に飲まれた弱者の目さ』

 

ふいに、男の声が辺りに響く。

 

「誰だ、どこから!?」

 

コツコツ。

 

神殿の入り口から一人の男が現れた。

その姿は金色の鎧にマントをつけた金髪の男性だった。

 

「何者!?」

 

リアス先輩が即座に警戒する。

 

「なに、そこのクウガに用がある。そこの男との

一騎打ちを邪魔してしまい申し訳ないが、私にも

なさねばならない使命があるのでね。すぐその男

を開放してもらえるだろうか?」

 

「おおっ!やっと来たか、遅いぞ貴様、せっかく協力して

やってるんだ。さっさとこの男を始末しろ!

褒美ならいくらでもくれてやる!何が欲しい?

金か?女か?いくらでもくれてやる!だから早く僕を

助けるんだ!」

 

助けが来たからかさっきまでの態度から打って変わり

強気になるディオドラ。

 

だが、敵が現れたのは事実だ俺はディオドラを放して

男を警戒する。

 

「ハッハハハ!僕もまだ終わりじゃあ無いようだ!

奴らの手を借りるのは気に入らないが君を殺せるなら

安いものだッ!さあ、こいつらを殺せ!」

 

フッ!

 

急に男の姿が消える!?

 

ザァンッ!

 

音のした背後を振り向けば、先ほどの男がカギ爪で

ディオドラの腹を貫いていたところだった。

 

「ぐぅ、貴様何故ぇ?」

 

男の行いにディオドラも驚愕している様子で

貫かれた腹を見つめていた。

 

ブンッ! ドサッ!

 

奴は手を振り、ディオドラを放り投げる。

 

「お前、なんで味方を!?」

 

俺の言葉に男は淡々と答える。

 

「このようなゲスは味方ではないわ!

男の一騎打ちに負けたのはこの男の実力不足ゆえ、

ならば、敗者のその後は勝者が決める事。だが、

この男は神聖な一騎打ちを汚したのだ。

だから、某が手を出させてもらった!」

 

そんなのお前のかってじゃないか!

いったい何者なんだこの男は。

 

「何者だよ!お前は!なんでそこまで

勝負にこだわってるんだよ!」

 

俺の疑問に男はカギ爪をこちらに向けて答える

よく見ればその手は獣のような異形の姿をしており、

カギ爪も腕から生えているようだった。

 

「拙者は此度の戦い。『ゲバンゾ・ゲゲル』の挑戦者

メ・ロウガ・ダ。貴殿を倒し次へと進む者」

 

ロウガと名乗った男の体が変化していき、狼の怪人へと

姿を変える。まさかのグロンギが乱入してくるか。

 

「グロンギ…。まさか、禍の団(カオス・ブリゲード)に協力してるのか!?」

 

「協力、とは違うさただ状況を利用しただけだ。

貴殿との一騎打ちをするために邪魔をするだろう

輩を抑えるために彼らと共にしただけ。

仲間でも協力者でもない関係ってだけよ」

 

よくわからないが、倒さなければならない敵ってわけか。

 

「一つ聞きたい?なんでお前達は俺をつけ狙うんだ?」

 

俺だけを狙うグロンギ族の目的は何なんだ?

 

「ゲゲルを通して、貴殿の力を測るのさ。

弱ければ鍵になりえない。この戦いは二つの意味がある。

資格のあるクウガに勝てば、勝者は次の階級に上がれる。

クウガが勝てば我らの王を迎える為の鍵となるだろう」

 

やっぱり、夢でみたことは本当だったのか。

オルガがいう資格とは別か?封印されたアークルを

持つのが資格ってところか。俺は負けるつもりはない

けど、奴らの思い通りに進むのも気に食わないな。

 

「ゲゲルの勝敗とか、復活の鍵とか知るかって話だ

だけど、これだけは分かる。お前を倒さなきゃ、

アーシアを助けることは出来ないんだろうさ。

なら、その一騎打ち受けてやるさ!

かかってこい!俺はお前を倒してアーシアを救い出す!」

 

俺の叫びにロウガは笑みを浮かべる。

 

「そうだ、それでよい!後のことなど

今は考えるな!拙者との勝負だけに集中せよ!

我が爪流剣術お見せしよう!」

 

「相手は剣士か、なら俺も剣で応えようじゃないか。

木場ぁ!俺に剣を!」

 

俺は木場に手を向け叫ぶ。

 

「ああ、受け取てくれ、ユウスケ君!」

 

「超変身!」

 

二本の剣を受け取り、『群青のクウガ(ナイトフォーム)』へと姿を変える。

 

「改めて名乗ろう!我はメ族。

メ・ロウガ・ダ。参る!」

 

「リアス・グレモリーの兵士、兵藤祐介!勝負!」

 

 

ガキィン!ギィンッ!

 

ロウガの爪と俺の剣が何度も衝突する。

奴の剣を弾くだけで有効打を与えられていない。

 

「様子見は此処まで、ここからは呪文を

使わせてもらおう」

 

ソルド!

 

ロウガが呪文を唱えると奴の爪が白いオーラを纏う。

 

ブゥン!

 

ガギィインッ!

 

クッ攻撃の重みが増した!武器を強化する呪文か!?

 

ガギィイン!

 

強化された攻撃に俺はたまらず距離を取る。

 

「距離を取ろうとも」

 

ロウガは距離を取った俺に対してさらなる呪文を唱える

 

ソルセン!

 

ロウガが爪を振るうと飛ぶ斬撃がこちらを襲う。

 

「ちッ!飛ぶ斬撃か!?だが避けられないほどじゃない

こちらからも行かせてもらう!」

 

ガキィイン!キィン!

 

よし、強化されたとわかっていれば対応はまだ出来る!

 

 

「ふむ、この呪文すら耐えて見せるか、

ならこれならどうだ?」

 

ゴウ・ソルド!

 

ロウガの爪のオーラが強い光と共に強化される!

 

そのオーラを見て、俺は受けてはマズいと感じた。

 

ブゥン!ブゥン!

 

俺は騎士の速度でロウガの爪を回避してゆく。

 

ザシュッ!

 

ふいに俺は奴の爪の一撃を受けてしまう。

 

「グゥッ!」

 

なっ、俺は確かに避けたはずなのに!?

奴の攻撃速度が速くなったのか?いや、

俺の反応速度が遅くなっている!?

 

「これはいったい?毒か何かか?」

 

俺のつぶやきにロウガが笑う。

 

「流石だな、もう気が付いたか。この爪は呪術が

施されており、触れたものの力を僅かに吸い取る力が

あるのさ」

 

あの爪にそんな能力が!?

 

「まさか、卑怯とは言うまい?この呪術とて修行の

すえ手に入れた力なのだからな」

 

「別にそんなこと言わないさ」

 

なら、距離を取って戦えばいいさ。

 

バッ!

 

ロウガから距離を取り構える。

 

「超変ー」

 

「させぬよ!」

 

超変身しようとしたが、

ロウガがすぐさま爪を大きく振り上げる。

 

ジャン・ジ・ソルド!

 

奴の頭上に大きな光の爪が現れる

 

「ぬぅぅぅん!」

 

ザァァンッ!

 

「ぐぅううッ!」

 

振り下ろされた光爪を避けることが出来ず攻撃を受ける。

 

まだだ!こんな事で倒れるわけないだろう!

 

「ほう、まだ立てるのか。流石にこの程度では

倒れる男ではないって事か。ならこれならどうだ?」

 

ボルセン!

 

呪文を唱えるとロウガが真っすぐ突っ込んでくる。

 

「流石にそんな直線な攻撃当たるわけないだろう!」

 

向かってくるロウガに向け剣を振るう!

 

フワッ!

 

斬りつけたロウガが煙の様に消えてしまう。

 

なっ!?幻覚だと!

 

ザンッ!

 

「ぐあぁぁッ!」

 

突如、背後から爪による攻撃を受ける。

 

仕込み武器に分身。こいつ侍かと思ったら

忍者だったのか。勝手に思い込んでいたな。

 

流石にこれ以上攻撃をうけるわけにはいかない。

相手が忍者なら、こちらも魔法で応戦だ!

 

「ハアァッ!」

 

俺は剣の片方をロウガに投擲する!

 

カァンッ!

 

「こんなもの!」

 

ロウガが剣に意識をそらした瞬間にベルトに手をかざす!

 

「超変身!」

 

俺は『深碧のクウガ(ビショップフォーム)』に変身し、レイピアを構える。

 

「炎よ」

 

『Fire!Fire!Fire!』

 

三つの炎弾をロウガに向け撃ちだす!

 

ザァァンッ!

 

奴は爪で炎弾を全て切り裂く。

 

 

嘘だろ!?魔法を切りやがった。なら、

こいつならどうだ?

 

「雷よ!」

 

『Thunder!Thunder!Thunder!』

 

三つの雷を撃ちだす。

 

「ぬぅ、ぐあああああああっ!」

 

バリバリバリバリッ!

 

ロウガは雷の一つを斬ることは出来たが残りは直撃する。

 

流石に雷の速さには反応できないか。

なら、このまま押し切る!

 

「ぐぅ、今のままでは流石に全ては斬れぬか

なら、迅速の攻撃ならどうか?」

 

ウル・ソルト!

 

奴が新たな呪文を唱える。

俺も負けじと続けて呪文を唱える。

 

「雷よ!」

 

『Thunder!Thunder!Thunder!Thunder!Thunder!』

 

雷の五連攻撃さばけるかな?

 

「先ほどまでの拙者と同じと思うな!ぜりゃぁぁあッ!」

 

ザッ!ザッ!ザッ!ザッ!ザァァンッ!

 

奴は先ほどまで対応出来なかった雷を全て切り伏せた。

 

「な、なんで?さっきまでは反応できなかったのに!?」

 

驚愕する俺にロウガは笑いながら答える。

 

「先ほどの『ウル・ソルト』は拙者の剣速を上げる呪文

もはや、我が剣に斬れぬものは無い」

 

簡単にネタバラシとは余裕だな。だけど、勝ち目がない

のは事実か。近づかれたらビショップじゃあ対処でき

ない。ナイトでも爪に触れたらアウトだし、ルークは

論外だ。やはり、ビショップで遠距離戦しかない!

 

「くっ、近づかせるか!?」

 

奴への対策は休むことのない怒涛の攻撃だ!

 

「炎よ!水よ!雷よ!風よ!氷よ!」

 

『Fire!Water!Thunder!Aero!Blizad!』

 

弾速の違う魔法を放てば奴だって

全ては対応できないだろう!

 

そんな考えを嘲笑うかのようにロウガは

魔法を全て切り裂きこちらへと迫ってくる!

 

「ちぃ、時よ!」

 

『Time!』

 

ロウガが停止するが止められるのも一瞬だろう、

今のうちに距離を…。

 

「これは、甘く見られたものだな」

 

なっ!

 

俺は動けるロウガに驚きとっさに反応できなかった。

 

ジェルド・マ・ソルド!

 

奴が呪文を唱えると腰だめに爪を構え重心を下げている。

あの構えは居合の…!?

 

「ぜぇぁああああああっ!」

 

シャッキンッ!

 

「ぐぁああああああああっ!」

 

ロウガの居合斬りをまともに受けてしまい吹き

飛ばされる!

 

「「「ユウスケ!」」」

 

俺を心配する皆の声が聞こえる。

マズイ、もろに食らっちまった。

呪術の影響もあるだろう脚に力が入らない。

 

 

 

俺は負けるのか?アーシアを助けることも出来ずに?

必ず助けるって誓ったのにか?俺が弱いせいで…。

また、アーシアを失うっていうのか?

 

「ふっ、流石のクウガもここまでというところか

流石の強さではあったが、拙者の方が強かったという

ところか。では、トドメを刺させてもらおうか」

 

ロウガが爪を振り上げたその時!

 

「ユウスケさんッ!!」

 

アーシアが大声で俺の名を呼ぶ。

 

「私はユウスケさんを信じてます!

ユウスケさんなら必ず勝利すると!」

 

ごめんアーシア。でも俺はもう…。

 

「ハハハ、状況が見えてないのか。

彼はもう立てない。私に負けたのだよ」

 

俺を嘲笑うロウガ。

アーシアは泣きながら叫び続ける。

 

「立ってください!ユウスケさん!

私は信じてます!貴方なら必ず立ち上がるって!

私は知ってますから、ユウスケさんは一度負けても

最後には必ず勝つ私のヒーローだって」

 

アーシアの叫びと共にアーシアの胸から

淡い緑色の光が飛び出してアークルに吸い込まれる。

 

ヒーローかそうだよな。俺達はいつだって勝利してきた!

俺は最後の力を振り絞り立ち上がる。

 

「馬鹿な立てないはずだ!?居合の一撃を受けた!

呪術が体を蝕んでいるはずだ!立ち上がれるはずはない!」

 

ロウガは立ち上がった俺に驚き後ずさりそう吠える。

 

「確かに体は限界さ、だけどな俺はアーシアにとっての

ヒーローらしいからな。カッコ悪い姿は見せられないさ

俺にだって維持があるんだよ。俺は仮面ライダーなんだからな!」

 

バチィッ!

 

バチィッバチッ!

 

俺の体に雷が走り、アークルに金色の装飾が現れる。

 

バチィッバチッ!バチッ!

 

クウガの鎧も一部が金色に変化していく。

クウガの新たな姿『金の深碧のクウガ(ライジング・ビショップフォーム)』である。

 

「な、さらに変わっただと、だがそんな

瀕死の状態で何ができる!」

 

奴の言う通り今のままなら何も出来ないさ。だが!

俺はレイピアを構えるとレイピアの剣先が金色に変化し

そのまま天にかざして呪文を唱える。

 

「癒しよ!」

 

ケアルラ!

 

俺の体を光のツタが包み全ての傷を癒してくれる。

 

「馬鹿な回復魔法だと!?しかも、あの傷を一瞬で!?」

 

アーシアから貰った力で俺は回復魔法が使える様になった

一回しか使えないが奴はそれを知る由もない。

 

「新たに手に入れたのは回復魔法だけじゃないぜ!」

 

体が僅かに浮遊し、地面をすべる様に移動する。

 

「これでも食らいな!」

 

ダッダッダッダッダッダッ!

 

剣先から魔力弾を射出する。

 

その攻撃は威力はそこまでないが連射速度は目を見張るものがあった。

 

カッカッカッカッカンッ!

 

ロウガは全ての魔力弾を弾くことは出来たが、足が止まってしまう。

その隙に距離は稼がせてもらった。

 

「小賢しい、回復しようがまた切って見せよう!」

 

ソルセン!

 

飛ぶ斬撃が俺に向かうが慌てず呪文を唱える。

 

「風よ!」

 

エアロラ!

 

身にまとった風が飛ぶ斬撃をかき消す。

 

「ならこれはかき消せるか!」

 

ジャン・ジ・ソルド!

 

光の爪が現れる。

俺が手に入れた力は回復だけじゃないぜ!

 

「落ちろ!」

 

グラビラ!

 

黒い球が光爪に触れるとそれを地面へと縫い付ける。

 

「な、なんだこの力は!」

 

驚くロウガに答えてやる

 

「な~に、只の重力魔法さ」

 

先ほどの黒い球に触れたものは星の力で

重力が増して押しつぶされるのさ。

 

ボルセン!

 

ロウガは手を変えて幻術の呪文を唱える。

 

幻のロウガが走ってくるが、幻とは別に

奴が近づいてるはずだ、なら!

 

「ハアァッ!」

 

俺はレイピアを地面に突き立てる!

 

クエイク!

 

ドゴッドゴォォオオオオオオンッ!

 

地面が隆起し、岩が地面より突き出す!

 

「ぐあぁぁっ!」

 

その攻撃により、幻と同時に背後にいた

ロウガを吹き飛ばす!

 

このまま、決めてやる!

 

俺はレイピアに魔力を溜めてゆく。

 

それを見たロウガも構えを取る。

 

「ふっ、必殺の構え言うところか、相手を甘く見てい

たのは拙者の方というところか。ならば、我が封神の

型をとりて、一心に貴殿の術を打ち破らん!」

 

バルバロス・ソルドン!

 

奴の左右から巨大なカギ爪をつけた

腕が現れてこちらへと迫る!

 

「ならば、迎え撃とう!受けてみろ魔法の嵐よ!」

 

ライジング・マジックバースト!

 

様々な魔法が嵐となって奴の術を飲み込んでいく!

 

バキィィィィンッ!

 

魔法の嵐に飲まれて奴の術は破壊される!

 

ドオォォォォオンッ!

 

「よもや、此処までか。天晴だクウガ」

 

ロウガはそう呟き倒れる。

 

シュゥゥゥンッ!

 

ドガァァァァアアアアアアアンッ!

 

ロウガの体に紋様が浮かび上がり爆発するのだった!

 

 

ー〇●〇ー

 

 

爆散したロウガを確認し、安堵する俺

やっと倒せた。これもアーシアのおかげだな。

戦いも終わり俺達はアーシアの元へ集まる。

 

「ユウスケさん!」

 

俺はアーシアの頭を優しく撫でてやる。

 

「助けに来たぞ、アーシア。ありがとうな信じてくれて。

アーシアのおかげであいつに勝てた。約束したからな。

必ず守るって」

 

安堵したのか、アーシアはうれし泣きをしていた。

よし。アーシアを救ったら、神殿地下に避難して、

騒動が収まるまで待機してよう。

 

アーシアを装置から外そうと木場達が手探りに

作業をし始めた。

 

「…手足の枷が外れない」

 

何!?そんな!俺もアーシアと装置を繋ぐ

枷を取ろうとするが。

 

「クソ!外れねぇ!」

 

どうする?魔法を使うにしてもアーシアを

巻き込んじまう!

 

アーシアの四肢についている枷を部員の皆で取り払おう

とするが、赤龍帝のパワーでも、聖魔剣、聖剣で切ろう

としても、魔力で外そうとしてもびくともしない!

何だ、この枷は!?特殊な素材で作られていると

でもいうのか!?

 

そのとき、声が聞こえた。

 

声の主はまだ生きていたディオドラだった。

 

「…無駄だよ。その装置は機能上、一度しか使えないが、

逆に一度使わないと停止できないようになっているんだ。

アーシアの能力が発動しない限り停止しない」

 

「どういうことだ?」

 

俺が訊くと奴は淡々と答えた。

 

「その装置は神滅具所有者が作り出した固有結界の

ひとつ。このフィールドを強固に包む結界もその者

が作り出しているんだ。『絶霧(ディメンション・ロスト)』、結界系神器

の最強。所有者を中心に無限に展開する霧。その中

に入った全ての物体を封じることも、異次元に送る

ことすらできる。それが禁手に至った時、所有者の

好きな結界装置を霧から創りだせる能力に変化した。

霧の中の理想郷(ディメンション・クリエイト)』、創り出した結界は一度正式に

発動しないと止めることはできない」

 

木場はディオドラに問いただす。

 

「発動の条件と、この結界の能力は?」

 

「…発動の条件は僕か、他の関係者の起動合図、もしくは

僕が倒されたら。結界の能力は枷に繋いだ者、つまり

アーシアの神器能力を増幅させて反転(リバース)すること」

 

反転(リバース)

 

まさか…。

 

以前、シトリー家との一戦で、アーシアの

回復は反転(リバース)された。

 

木場も同じことに気づいたのか、さらに問いただす。

 

「効果範囲は?」

 

「…このフィールドと、観戦室にいる者達だよ」

 

ッ!

 

全員、その答えに驚愕した!ヤバイ!

アーシアの神器の回復能力の凄さは俺達が一番よく知って

いる。悪魔や堕天使さえも治す!それが増幅されてから

反転(リバース)して、効果範囲がこのバトルフィールドと観戦室

だとするなら…ッ!

 

「…各勢力のトップ陣がすべて根こそぎやられる

かもしれない…ッ!」

 

衝撃の事実に俺達は青ざめた!そんなことになったら、

人間界も天界も冥界も大変なことになる!

 

「会長との一戦でそんな作戦が思いつかれたのか!」

 

イッセーの疑問にディオドラは首を横に振った。

 

「…いや、随分前からその可能性が出ていたようだよ。

ただ、シトリーの者がそれを実際におこなったことで

計画は現実味を帯びたそうだ…」

 

リアス先輩が顔を怒りに歪める。

 

「堕天使の組織に潜り込んだままの裏切り者がソーナに

反転(リバース)』を貸すことでデータを集め、

利用していたかもしれないのね!」

 

…グラシャラボラス家、シトリーとの戦い、

ディオドラ、今回のレーティングゲーム、全部に

禍の団(カオス・ブリゲード)』が絡んで

いやがったのかよ…。

 

クソ!この神滅具が創り出した装置も『禍の団(カオス・ブリゲード)』の

者が関与している!なんでよりにもよって、『禍の団(カオス・ブリゲード)

なんかにそんな強力な神器を持った奴が属してやがるんだ!

 

「…クソッ!なんてことだ!………どうすれば…」

 

床を叩いて悔しがる俺にアーシアはつぶやく。

 

「ユウスケさん、私ごと」

 

「馬鹿なこというんじゃねぇッ!次にそんなこと言っ

たら、怒るからな!アーシアだって許さない!」

 

「で、でも、このままでは、先生やミカエル様が私の

力で…。そんなことになるくらいなら、私は」

 

俺はアーシアの肩を抱き真っ正面から言う!

 

「俺は…俺はッ!二度と、アーシアに悲しい思いをさせ

ないって誓ったんだ!だから絶対にそんなことさせやし

ない!俺が守る!もう一度誓ってやるさ俺がアーシアを

絶対に守ってやる!」

 

つい泣いちまったが、でも、本気だ!

俺は絶対にアーシアを守るんだ!

 

「ユウスケさん…」

 

アーシアも感極まって涙を溢れさせていた。

笑みを浮かべてアーシアに言ってやった。

 

「だから、一緒に帰ろう。家で父さんと母さんが

待っている。俺達の家に帰るんだ!」

 

ギュゥゥウウウウウン。

 

静かに装置が動き出した!クソッ!ついに稼働し

始めやがった!俺達は装置に向けて、攻撃をするが、

ビクともしなかった!アーシア自身にも神器の影響

が及んでいた、彼女に降りかかる魔力なども装置が

強力に弾いていた。

 

クソッ!どうすれば?

 

『どうやら、困っているようだね?』

 

ジュゥゥゥゥウウッ!

 

「あっち、熱ち!あっち!」

 

どこかから声がしたかと思うと、懐が急に燃える

様に熱くなる。俺が変身を解除すると、先ほど

拾った忍手裏剣が浮かび上がる!

 

「な、お、お前は!」

 

忍手裏剣が光ると狐面の男の姿へと変わる。

 

「十六夜九衛門!」

 

「ご明察、ラスト忍者の孫。

いや、君は別人だったね」

 

突然現れた九衛門にリアス先輩達が警戒する!

 

「貴方は何者なの!」

 

「僕は只の亡霊さ。彼女には恩があるのでね

今回は出てきたのさ」

 

まさか、ニンニンジャーの世界で

アーシアに体を借りた事か?

 

「まさか、この状況をどうにかできるのか?」

 

「ふ、流石の僕にもこの状況をどうにかできる力はないさ

だけど、君のベルトの力を使えば何とかね。

ずっと見ていたが、君が触れたものを望む物に

作り変える力があるだろう?なら、僕の忍タリティー

を合わせれば彼女を救うことは可能だろう」

 

なッ!本当か!なら、

 

「早速やるぞ!アーシアを救えるならなんだってやるさ!

何をすればいい!」

 

「なに、やることは簡単だこの装置に手を置き

イメージするだけだ、ただそれだけでいい

細かい調整は僕の方でやろう」

 

イメージ!アーシアを救うイメージだ!

この装置全てを別の何かに変えるんだ!

 

「いいかい、ユウスケ。この装置は元は望んだ物を

創り出す霧。そこに、君のそのベルトの変換する力。

そして僕の手裏剣忍法これが組み合わされば、この

装置を変えられる。イメージするのは一つ、忍者一

番刀を思い浮かべるんだ」

 

忍者一番刀…。ニンニンジャーが使っていた刀か。

よっしゃッ!

 

「変身ッ!」

 

俺は紅のクウガになり装置に手を置く。

 

行くぞ!

 

九衛門が俺の手に重ねる様に手を置く

 

『手裏剣忍法!鍛冶錬成の術!』

 

アーシアを拘束していた装置は次第に形を変えてゆき、

アーシアの腕の中で一本の刀へと姿が変わる。

 

よっしゃ!これで解決!任務完了だ!

 

「ユウスケさん!」

 

「アーシア!」

 

アーシアが俺に抱きついてくる!

うぅ、アーシアが戻ってきてくれて良かった!

 

「信じてました…。ユウスケさんが来てくれるって

それと、九衛門さんも助けてくれてありがとうござ

いました」

 

「なに、僕は借りを返しただけ、ただそれだけさ」

 

九衛門はそういうと元の忍手裏剣へと戻ってしまう。

 

「ったく素直じゃないな。でも、ゴメンなアーシア。

辛いこと、聞いてしまったんだろう?」

 

アーシアは首を横に振り、笑顔で言ってくれる。

 

「平気です。あのときはショックでしたが、

私にはユウスケさんがいますから」

 

うぅ!なんていい子なんだ!

 

ゼノヴィアも目元を潤ませていた。

 

「アーシア!良かった!私はお前がいなくなって

しまったら…」

 

アーシアはゼノヴィアの涙をぬぐいながら微笑む。

 

「どこにも行きません。ユウスケさんとゼノヴィアさんが

私のことを守ってくれますから」

 

「うん!私はお前を守るぞ!絶対だ!」

 

抱き合う親友同士。アーシアとゼノヴィアの友情は美しい。

 

「部長さん、皆さん、有難うございました。

私のために…」

 

アーシアが一礼すると、皆も笑顔でそれに応えていた。

今度はリアス先輩がアーシアを抱き、やさしげな

笑顔で言う。

 

「アーシア。そろそろ私のことを家で部長と

呼ぶのは止めてもいいのよ?私を姉と思って

くれていいのだから」

 

「っ。はい!リアスお姉さま!」

 

リアス先輩とアーシアが抱き合っている。

 

「良かったぁ!アーシアが助かってよぉ!

俺達のアーシアが戻ってきたぜぇ!」

 

アーシアの帰還にイッセーが男泣きしてやがる。

 

「良かったですぅぅぅぅぅっ!アーシア先輩が

帰ってきてくれてうれしいよぉぉぉっ!」

 

ギャスパーもわんわん泣き出した。あ、小猫ちゃんに

頭まで撫でられ始めたよ。

 

やっと、無事帰れそうだ。装置も壊れたし、

これで終わりだ。

 

「さて、アーシア帰ろうぜ」

 

「はい!と、その前にお祈りを」

 

アーシアは天に何かを祈っている様子だった。

 

「アーシア、何を祈ったんだ?」

 

アーシアは恥ずかしそうにそう言った。

 

「内緒です」

 

笑顔で俺の元へ走り寄るアーシア。

 

カッ!

 

突如、俺達を眩い何かが襲う。

 

視線を送るとアーシアが光の柱に包まれていた。

光の柱が消え去った時、そこには。

 

「アーシア?」

 

だれも居なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主よ。お願いを聞いてくださいますか?

どうか、ユウスケさんをずっとお守りください。

 

そして。

 

どうか、これからもずっとユウスケさんと一緒に

楽しく暮らせますように。




突如消えてしまったアーシア。
それは新たに表れた敵による仕業だった。
目の前で大事な家族を失った二人は
力の闇の部分に飲まれてしまう

次回、第82話「暴走」

是非見てくれよな!

外伝でやってほしいコラボは?

  • 仮面ライダークウガ(五代雄介)
  • 仮面ライダーディケイド
  • 忍者戦隊、忍風戦隊、手裏剣戦隊揃い踏み
  • その他(希望があれば感想へ)
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