転生先はアニメ遊戯王みたいな平行世界   作:火壁

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ワクチン2回目マジ辛い


決別する為のデュエル

 兄貴とのデュエル後、俺に謝罪したいという同級生は増えた。俺に力づくで奪われる(まあ俺は取り返してるだけなんだけど)事を避ける為に自分からカードを差し出しに来たケースが多い。なら最初からやるなって話なんだけど。

 

 「明後日にはもうここにいないんだよな」

 

 クラスの窓から外を眺める。グラウンドには無邪気にデュエルしている低学年が見えた。低レベルのバニラモンスターで勝った負けた。時に上級モンスターを出して逆転、そこにカウンターを決めて更に逆転。この世界ではなんてことの無い風景。

 

 

 

 

 俺にはもう望めない。気心知れた仲間とのデュエル。

 

 

 

 

 「……帰るか」

 

 鞄を背負って、俺は校舎を後にした。

 

 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 家に着いた俺を待っていたのは、俺が最後に決着を付けなければいけない相手。この世界の俺が死に向かう切っ掛けとなった人物。

 

 

 

 ………………二つの世界で、俺が想い続けていた女。

 

 「なんでいる。陽菜」

 

 「勝俊……」

 

 元の世界でも俺と陽菜は幼馴染で、家族ぐるみの仲だった。学校の友人からはラブコメの主人公かよって笑われたけど、最初はそいつらを鼻で笑っていた。そんな事実際にある訳無いって。でも、中学に上がってから環境は変わった。第二次性徴を迎えた俺達は恋愛に興味無いふりをして幼馴染であり続けた。

 

 でも、高校で陽菜が告白されたっていう話を聞いた時、俺は頭が真っ白になった。陽菜は振ったと言っていたが、俺の心は穏やかじゃ無かった。それからは陽菜とどう接すればいいか分からなくなり、疎遠になってしまった。その中での事故死、そして転生だった。今思えば、陽菜には悪い事をしたと思う。もう謝る事は出来ないけど、幸せになって欲しいと思う。

 

 だがこの女は別だ。ある日を境にこの世界の俺に掌を返し、篠田をはじめとしたいじめグループと一緒になってこの世界の俺のカードを奪い、死に陥れた!この世界の陽菜と元の世界の陽菜とは別人だ。

 

 「まあ丁度良かった。俺とデュエルしろ」

 

 「……やっぱり、私もなんだね」

 

 「お前は最後に倒すって決めていた。この町でのケジメは、お前とのデュエルで決着する」

 

 「……いいよ。でもゴメン、今はデッキもデュエルディスクも無いから今から一時間後にあの公園に来て」

 

 「いいだろう。だが、その前に一つ聞かせろ。なんで俺の家にいたんだ」

 

 「それも一時間後に教える。だから待ってて」

 

 そう言い残し、俺の家を後にした。俺も自宅に入り、デュエルの為のデッキを選ぶ。

 

 「ブラマジでもいいが、流石に対策しないはずも無いか」

 

 でも、このデュエルは俺の一つの決着。デュエリストとして、この世界に生を受けた一人として、この町で起きた悲劇に終止符を打たなければいけない。

 

 「なら、このデッキが相応しいな」

 

 元の世界でも俺と共にあり続けたデッキ。このデッキが、俺を導いてくれると信じて俺は自宅を出た。

 

 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 「……お待たせ、勝俊」

 

 「正直来ないものだと思ってたぜ。まあそれでもよかったのかもな」

 

 「どういう事?」

 

 「お前とデュエルする事、それに何の価値がある? 本来必要無いデュエル。だが、俺は決着する事を望んだ。これは俺の最後の慈悲なんだよ」

 

 「最後の……慈悲……?」

 

 学校側には俺の転校は伝えてあるが、陽菜達には伝えていない。ケジメを付けるのにガン逃げされたら敵わないからだ。

 

 「俺は明後日この町を出る。そしてもう戻る気は無い」

 

 「嘘……嘘だよね? そんな事、勝俊が出ていくなんて嘘だよ」

 

 「なんでここで嘘をつく必要がある? それより、お前も俺に聞きたい事があるんだろ?」

 

 「あっ……」

 

 陽菜は俺の態度に困惑した姿を見せるが、やがて決心したように呟く。

 

 「あなたは、誰なの?」

 

 「……何度も言わせるな。俺は睦月勝俊だ」

 

 「嘘、あんたは私の知ってる勝俊じゃない。勝俊をどこにやったの!」

 

 勘が良いのはこっちの陽菜も同じか。……教えてもいいのだろうか。俺の信じられる陽菜じゃないのに。

 

 「何とか言いなさいよ。勝俊を返して!」

 

 「なぁ、仮に俺が勝俊じゃないとして、それに何の問題がある?」

 

 「っ!」

 

 「俺は間違いなく睦月勝俊だ。そんな俺をお前は別人だと言う。お前のその戯言をいったい誰が信じる? 精々があの時に記憶喪失になったって考えるだろうさ。あまりのショックに……ってな」

 

 俺の言い分に陽菜は歯ぎしりしながら睨みつける。だがそんな事どうでもいい。

 

 「それにお前はもう俺との縁を切っただろ。俺が目の前でカードを破かれた時、お前笑ってたもんな」

 

 「ち、ちがっ!」

 

 「しかもあの時お前が真っ先に破らせたカード、何だったか覚えてるか?」

 

 「真っ先に……破らせたカード?」

 

 「まあ覚えてるわけも無いか。

 

 

 

 

 “バスター・ブレイダー”だよ」

 

 首にかけているカードケースを開き破られたバスター・ブレイダーを見せる。この世界の俺のエースモンスターで、俺も小さい頃よくデッキに入れていた。病院からの帰宅後、破られているカードでも残っていないかと部屋を探していたらベッドの下から見つけたのだ。他のカードは病院に置かれていたエルフの剣士しか無かった所からこの世界の俺は破かれてもなお、このカードを守りたかったんだろう。

 

 「このカードが俺にとってどれだけ大切なカードだったのか、お前だって理解していたはずだ。レアリティとか、価値とか、そんな理由じゃない。手に入れた経緯を知ってるお前ならこのカードは奪わないと思っていたんだけどな」

 

 「な、何よ。私が悪いって言うの!?」

 

 「逆にお前以外に誰がいる? 篠田ならバスター・ブレイダーはレアカード、奪っていくのが目に見える。それをしなかったのはお前の差し金だから。だろ?」

 

 陽菜は俺から目を背ける。まあ図星だったんだろうが、陽菜は口では認めないと言うんだろうさ。

 

 「まあもうそれはどうでも……よくはないが、それの決着を付ける為のデュエルだ。さあ構えろ」

 

 「……これで私が勝ったら、私を許してくれる?」

 

 「いいだろう。だが、まずお前は俺に勝てない」

 

 「……勝つもん。絶対に勝つ!」

 

 「「デュエル!」」

 

 睦月勝俊

  VS

 園田陽菜

 

 LP4000

 

 「先攻はくれてやる。さあ来い」

 

 「私のターン! 私は“ホルスの黒炎竜 LV4”を召喚!」

 

 陽菜のフィールドにOCGでも一時期“お触れホルス”“フロフレホルス”として有名になったモンスターの進化前ともいえるモンスターが現れる。最終進化は強力だが、進化前の効果はコントロール変化が出来ないだけで、LV6でも魔法カードの効果を受けないだけ。どこかのタイミングで間違いなく“レベルアップ!”を使ってくる。まあそれで構わない。寧ろやってもらわないと困る。

 

 「更に魔法カード“レベルアップ!”を発動!これでホルスの黒炎竜は進化する!」

 

 「チェーンして手札の“増殖するG”を墓地へ送って効果発動!」

 

 「い、いやああああああ!!」

 

 自然のある公園、その陰に潜むように俺達に視線が刺さる。決して表には出てこないが名称からお察しだ。

 「な、なんでそんなカード使ってるのよ!」

 

 「強いだろこれ。特殊召喚を多用するデッキ相手にするならまず三積みするぞ」

 

 「だからってそんなキモイカード使わないでよ!」

 

 陽菜の心無い台詞に陰に隠れている彼らが凹んだように感じた。まあ、許してくれ。

 

 「と、兎に角効果処理!進化しなさい“ホルスの黒炎竜 LV6”!」

 

 「増殖するGの効果だ。相手が特殊召喚する度に1枚、デッキからドローする」

 

 「1枚ドローしたところで……私はカードを2枚伏せてターンエンド」

 

 二枚目のレベルアップ!は無かったようで初手封殺は決まらなかった。伏せが何かだが、この世界の俺は何度も陽菜とデュエルしている。セットするであろうカードは既に読めている。

 

 そして今回、それら全てを乗り越える。

 

 「俺のターン、モンスターをセット。魔法カード“調律”発動。デッキから“シンクロン”チューナーを手札に加えてデッキトップを墓地へ送る。もう一枚発動し、同じくデッキトップを墓地へ。“増援”発動。デッキからレベル4以下を手札に加える。これでターンエンドだ」

 

 「え? たったそれだけ? デッキからモンスターを手札に加えたのに?」

 

 「聞こえなかったのか? お前のターンだ」

 

 「馬鹿にして……私のターン!ホルスの黒炎竜で裏守備モンスターを攻撃!」

 

 裏守備モンスター→チューニング・サポーター

 

 「攻撃力100? 私の事を舐めてるの!?」

 

 「それをお前に言う必要は無い。はやくターンを進めろ」

 

 「くっ……私はこのままエンドフェイズ。ホルスの黒炎竜はこの瞬間、LV8に進化する!」

 

 黒炎を吹かせ、ホルスは更なる進化を果たす。これで俺は魔法カードを使えなくなった。しかしそんな問題は前提条件、OCGならあって当然の妨害。

 

 「悪いがその程度、何度も食らって来たぜ。俺のターン!」

 

 ケジメだ決着だと言っているが、俺は本当はこの世界が憎いんだろう。この世界の俺はいうなればこの世界に殺された。それに対する憎しみ。それを今までアンティルールという形で晴らしてきた。考えてみればカード達には悪い事したよな。でもそれもこれが最後だから、もう少し付き合ってくれ。

 

 「手札の“ジャンク・コンバーター”と手札のチューナーモンスター“ジェット・シンクロン”を墓地へ送って効果発動。デッキから“シンクロン”を手札に加える。“ジャンク・シンクロン”を手札に加え、そのまま召喚!ジャンク・シンクロンの効果発動だ。召喚成功時、自分の墓地のレベル2以下のモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚出来る。ジャンク・コンバーターを特殊召喚」

 

 「チューナーモンスター……という事はシンクロ召喚!」

 

 「察しが良いな。だがまだだ。手札の“ドッペル・ウォリアー”は自分、または相手の墓地から自分フィールドにモンスターが特殊召喚に成功した時、自身を特殊召喚出来る。守備表示で特殊召喚!」

 

 「レベル7……それはさせられない!伏せ(リバース)カード“姑息な落とし穴”!相手が守備表示でモンスターを特殊召喚した時、その守備モンスターを除外する!」

 

 「これでドッペル・ウォリアーは除外されるが、シンクロの素材は揃った。レベル2のジャンク・コンバーターにレベル3、ジャンク・シンクロンをチューニング!“ジャンク・スピーダー”をエクストラモンスターゾーンにシンクロ召喚!

 ジャンク・スピーダーの召喚時効果にチェーンしてジャンク・コンバーターの効果発動!シンクロ素材として墓地へ送られた場合、墓地のチューナーモンスターであるジャンク・シンクロンを特殊召喚する。そしてジャンク・スピーダーの効果はデッキからレベルの異なる“シンクロン”チューナーを可能な限り特殊召喚する。レベル1“ジェット・シンクロン”、レベル2“サテライト・シンクロン”、レベル3“ジャンク・シンクロン”、レベル4“スターダスト・シンクロン”を特殊召喚!」

 

 これで俺のフィールドにはモンスターが六体にまで増えた。内五体がチューナーだが、必要なものは足りてる。

 

 「スターダスト・シンクロンは召喚、特殊召喚に成功した場合、デッキから“スターダスト・ドラゴン”がテキストに書かれた魔法・罠カードを手札に加える。レベル5のジャンク・スピーダーにレベル1のジェット・シンクロンをチューニング!“スターダスト・チャージ・ウォリアー”!

 スターダスト・チャージ・ウォリアーの効果でデッキから1枚ドロー。レベル6スターダスト・チャージ・ウォリアーにレベル4のスターダスト・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚“サテライト・ウォリアー”!!」

 

 特に妨害も無く半ば理想的な流れでサテライト・ウォリアーを召喚出来た。陽菜の伏せカードは基本的に戦闘を妨害するカードが多い。召喚の妨害はあって“激流葬”やさっき発動した“姑息な落とし穴”程度。それもピン差しだからもう一枚が激流葬なんて確立はかなり低い。なんならあのデッキは罠カードを普通より多めに入れているという小学生特有のカウンターデッキだ。そしてそのデッキの弱点は展開が遅い点とバックが割れたら防御不可って事か。

 

 「サテライト・ウォリアーの効果発動。シンクロ召喚に成功した場合、墓地のシンクロモンスターの数まで相手フィールドのカードを対象に破壊する。俺の墓地には2体。丁度ホルスの黒炎竜と伏せカードがあるな」

 

 「っ!り、伏せ(リバース)カードオープン!“スケープ・ゴート”!羊トークンを4体特殊召喚する!」

 

 流石にこれは躱してきた。ホルスの黒炎竜が破壊される事に変わりは無いが、壁モンスターが一気に4体。成長したと言うべきなんだろうな。

 

 「サテライト・ウォリアーは自身の効果で破壊した枚数につき1000アップする。

 壁を並ても、俺には通じない。フィールド魔法“スターライト・ジャンクション”を発動。俺のフィールドに存在するチューナーモンスターであるジャンク・シンクロンをリリースしてデッキからレベルの異なる“シンクロン”を特殊召喚する。“シンクロン・キャリアー”を特殊召喚。シンクロン・キャリアーはフィールドに存在する限り、通常召喚に加えて“シンクロン”を召喚出来る。ジャンク・シンクロンを召喚」

 

 「どれだけジャンク・シンクロン出てくるのよ……」

 

 使いやすいから仕方ない。俺のデッキの過労死枠だからじゃんじゃん使わせてもらう。

 

 「ジャンク・シンクロンの効果は名称ターン1指定は無い。墓地のチューニング・サポーターを特殊召喚。レベル2のシンクロン・キャリアーにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング。“TG ハイパー・ライブラリアン”をシンクロ召喚。

 手札1枚を墓地へ送って墓地のジェット・シンクロンの効果を発動。自身を特殊召喚する。レベル1のチューニング・サポーターにレベル1のジェット・シンクロンをチューニング。シンクロチューナー“フォーミュラ・シンクロン”をシンクロ召喚。

 フォーミュラ・シンクロンにチェーンしてハイパー・ライブラリアン、更にチューニング・サポーターの効果を発動。チューニング・サポーターはシンクロ素材として墓地に送られたら1枚ドロー。ハイパー・ライブラリアンはシンクロ召喚に成功する度に1枚ドロー。フォーミュラ・シンクロンはシンクロ召喚に成功したら1枚ドロー。合計3枚だな」

 

 「手札がもう最初の枚数まで回復した……」

 

 「まだ俺のデッキは止まらない。墓地の“ボルト・ヘッジホッグ”の効果発動。自分フィールドにチューナーモンスターが存在する場合、自身を墓地から特殊召喚出来る。サテライト・シンクロンの効果発動。レベル2のボルト・ヘッジホッグにレベル2のサテライト・シンクロンをチューニング。“アームズ・エイド”をシンクロ召喚。

 ハイパー・ライブラリアンの効果で1枚ドロー。レベル4のアームズ・エイドにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング。シンクロチューナー“シューティング・ライザー・ドラゴン”をシンクロ召喚。ハイパー・ライブラリアンの効果で1枚ドロー」

 

 「手札が……全然減らない……」

 

 「まだ俺のメインフェイズは終了していない。永続魔法“光来する奇跡”。発動処理として手札・デッキからレベル1・ドラゴン族モンスターをデッキの一番上に置く。そして手札の“ブースト・ウォリアー”の効果発動。自分フィールドにチューナーモンスターが存在すれば特殊召喚出来る。レベル7のシューティング・ライザー・ドラゴンにレベル1ブースト・ウォリアーをチューニング。シンクロ召喚“スターダスト・ドラゴン”」

 

 これが俺が愛用し続けたモンスター。やっぱりシンクロは最高だ。こうしてソリットビジョンで見られる事は感謝してもしきれないな。

 

 「……綺麗」

 

 「まだ終わらない。ハイパー・ライブラリアンの効果で1枚ドロー。そしてドローしたカードは光来する奇跡で置いた“想い集いし竜”。こいつをドローした時、相手に見せる事で手札から特殊召喚出来る。更に自分フィールドにレベル8以上のドラゴン族が存在するなら更にデッキからレベル1のドラゴン族を特殊召喚出来る。“スターダスト・シャオロン”を特殊召喚。レベル8シンクロモンスタースターダスト・ドラゴンとレベル1スターダスト・シャオロンにレベル1想い集いし竜をチューニング!シンクロ召喚“セイヴァー・スター・ドラゴン”!!」

 

 OCG次元では長い事日の目を浴びなかった定時退社竜。しかし十年という長い月日は、彼にワンキル出来るだけのポテンシャルを与えたのだ!(ナレーション風)

 

 「ハイパー・ライブラリアンの効果にチェーンして光来する奇跡の効果発動。シンクロモンスターを特殊召喚した場合、デッキから1枚ドローするか手札のチューナーモンスターを特殊召喚出来る。ドロー効果を選択。そしてハイパー・ライブラリアンで1枚ドロー。“ワン・フォー・ワン”を発動。手札のモンスターを墓地へ送り、手札・デッキからレベル1のモンスター“救世竜 セイヴァー・ドラゴン”を特殊召喚。レベル10のセイヴァー・スター・ドラゴンにレベル1救世竜 セイヴァー・ドラゴンをチューニング!シンクロ召喚“シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴン”!!!」

 

 シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴン ☆11 風

 ATK4000/DEF3300

 

 使いたくても弱くて無理だったと歯痒い思いをした者は数多いと思う。俺もそうだったし、セイヴァー・ドラゴンはその典型といってもいい。そんなカードも長い時間を経て戦う事が出来るようになるからデュエルって止められないんだ。

 

 「ハイパー・ライブラリアンの効果でドロー。“セイヴァー・アブソープション”発動。シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴンに直接攻撃の権利を与えバトル!シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴンでダイレクトアタック!!」

 

 「て、手札の“クリボー”を墓地へ送ってダメージを0に!」

 

 「だがまだだ。シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴンは通常の攻撃に加えて墓地の“スターダスト・ドラゴン”または“スターダスト・ドラゴン”が記されたシンクロモンスターの数だけ攻撃出来る。シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴンでダイレクトアタック!!」

 

 陽菜

 LP4000→0

 

 決着となったデュエルは余りにもあっけなく

 

 

 

 

 

 

 

 

 それが俺自身がこの世界にとって異物だという事実を突きつけた。

 

 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 デュエルが終わり、陽菜はその場にへたり込んで何も言わなくなってしまったが、俺はそれを気にせず家に帰った。

 

 そしてそこから何事も無く二日過ぎ、俺はこの町を出た。




やっぱソリティアってやばいな。
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