転生先はアニメ遊戯王みたいな平行世界   作:火壁

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 アルバストライクのトークンパックはエクレシア3枚出したので満足です。


強いヤツが俺を待っている!……はずじゃないのか!?

 陽菜と謝罪合戦を終わらせた後、大事な事を聞き忘れていた。

 

 「そういえば、この世界の陽菜の名前って何なんだ?」

 

 「そういえば言ってなかったね。改めて、“石木 秋奈(いしき あきな)”です。これからもよろしく……ね?」

 

 「ああ、改めて睦月勝俊だ。よろしくな」

 

 右手を差し出し、陽菜もとい秋奈も手を差し出す。固く握る秋奈の手は、少し震えていた。お互い様といっても、後ろめたいと思っているんだろう。

 

 「心配するなって。陽菜が悪いと思ってるなら、俺は許すよ」

 

 「うん……ありがとう」

 

 目を伏せながらだが、陽菜も納得させたようだ。俺は笑う事で反応を返す。

 

 「さて、話も終わったし、ここからはお楽しみのパック開封だ!」

 

 「……勝ちゃんは昔と変わらないね」

 

 デュエルに関しても少し飽きたりと浮き沈みがあるって自覚してるんだけどな。ともあれデュエルが好きなのは昔から変わらない。そういう意味では陽菜の言う通りかもな。

 

 俺の鞄から今日買ったパック全てをテーブルに広げる。限定パックの他に通常弾もいくつか買ってるけどあまり期待できない。それには一つの大きな理由がある。

 

 まず、今までのデュエルで気になった事があるはずだ。十一期までのカードプールがあるのに、主要カードが三、四期程のカードパワーしかない事の違和感。確かに当時のカードプールでもワンキルを組むまでのパワーがあったが、彼らは持っていなかった。持っていてもそれらを組み合わせていなかった。攻撃力の高いモンスターを入れてのビートダウン、しかもモンスターは各ピン差しという不安定さ。それらはこの世界に転生した後に最初に買ったパックの結果が教えてくれていた。

 

 

 

 

 金額……変化なし。税金が安い分割安

 

 封入枚数……基本五枚、特殊パックなら四枚とか十枚とか

 

 封入内容……今まで収録されてきたカード全部

 

 

 

 

 そう、例えば八十種類新しいカードが発売されたら今までのカード+新しいカードが収録された新パックが発売され、闇鍋待ったなしの元の世界じゃえぐすぎてサ終待ったなしのカスパックの完成だ。レアカードの入手何度は軒並み上がり、シングルの相場も青天井で上がり続ける。当然それをユーザーもといデュエリストが納得いくはずも無い。その救済措置として今回のデュエルフェスの特別パックやテーマや相性の良いカードをまとめたコンセプトパックが多少割高で販売されている。因みに高いと一パック五百円いくぞ!

 

 そしてデュエルフェスの特別パックはその中でも収録内容が豪華という触れ込みで有名だ。とはいってもブラッド・ヴォルスやアレキサンドライドラゴンといった低級ビートに用いるカードが多いが、新弾に収録予定のカードが入っているとなれば買わない手は無い。水属性やアルバスは気になってたんだ。

 

 「さて、運命の一パック目……」

 

 秋奈と一緒にパックの封を切る。特別パックの内容は

 

 

 アルバスの落胤

 

 モリンフェン

 

 覚醒

 

 潜海奇襲Ⅱ(シー・ステルスツー)

 

 落胤竜アルビオン(ウルトラ)

 

 かなり勝ちだな。アルビオンはデッキを組んでなかったから持ち込めなかったし、アルバスも嬉しい。スーレアかウルトラが確定だったっけ? モリンフェンは謎。

 

 しかし、まだまだパックは残ってる。でもイベントもあるし開封は後にすればよかったかなって思う。

 

 「勝ちゃん、もうすぐイベント始まるらしいけど参加するの?」

 

 「当然参加だ。デュエルが出来るのに行かない手は無いぜ。開封後にやればよかったな」

 

 「でも良いカードが出たんでしょ? ここで開けたから出たって考えたら、悪くは無かったんじゃない?」

 

 そう考える事も出来るか。取り敢えず出たカードはスリーブに入れておく。どれが使うか分からないしな。

 

 「よし、じゃあデュエルイベントの会場に行こうぜ。はやくデュエルしたくてウズウズしてるんだ」

 

 「うん、私は参加しないけど頑張ってね」

 

 「え? 参加しないのか?」

 

 「まだルールがよく分かってないから。勝ちゃんのデュエルで勉強するよ」

 

 俺のデュエルがルール覚えるのに適してるか分からないけど、秋奈がそう言うならそれでもいいか。

 

 さて、多少はマシなデュエリストがいる事を祈っているぜ!

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 「そう思っていた時期が俺にもありました……と」

 

 「げ、元気だして!私もはやくルールを覚えて勝ちゃんと戦えるくらい強くなるから」

 

 デュエルを十回程終えた感想ははっきり言って満足出来ないものだった。速度が遅いデッキもいくつか使っているが、それでもインフレの波に揉まれたデッキコンセプトはグッドスタッフにもならない寄せ集めまがいのデッキ相手にまず負けない。いくつかデュエルを思いだすが

 

 

 

 

 「俺のフィールドには“正統なる血統”で特殊召喚した“エメラルド・ドラゴン”がいる。お前が“サイバー・ドラゴン”を使うのには驚いたが、これで終わりだ!」

 

 「手札の“サイバー・ダーク・キメラ”を墓地へ送り、“サイバー・ドラゴン・ネクステア”を特殊召喚。そして特殊に成功した場合に発動する効果で、墓地の“サイバー・ダーク・キメラ”を特殊召喚。手札の魔法・罠カードを墓地へ送り、キメラの効果発動。デッキから“パワー・ボンド”を手札に加える。“サイバー・ドラゴン・コア”を召喚し、その効果でデッキから“サイバー”か“サイバネティック”魔法・罠カード“サイバーロード・フュージョン”を手札に加える。魔法カード、パワー・ボンド発動!」

 

 「パワー・ボンドだと!? でも素材となるモンスターはサイバー・ドラゴン・ネクステアとサイバー・ドラゴン・コア……サイバー・エンド・ドラゴンには届かないぞ!」

 

 「ご心配なく。サイバー・ダーク・キメラがパワー・ボンドをサーチした後、融合召喚する場合の素材を墓地から除外する事で素材に出来る」

 

 「何だと!?」

 

 「フィールドで“サイバー・ドラゴン”として扱うサイバー・ドラゴン・ネクステアとサイバー・ドラゴン・コア、墓地のサイバー・ドラゴンを除外し融合!いでよ、“サイバー・エンド・ドラゴン”!!!」

 

 サイバー・エンド・ドラゴン ☆10 光

 ATK4000/DEF2800

 

 「攻撃力4000……パワー・ボンドで攻撃力が8000まで上がる……でもこのターンは凌げる。次のターン俺が効果で破壊出来るカードを引けば……」

 

 「悪いが次のターンは無い」

 

 「何……?」

 

 「忘れたか? サイバーロード・フュージョン」

 

 「それは、コアの効果で手札に加えたカード……」

 

 「こいつはフィールドと除外されているモンスターを素材とする。お前がエメラルド・ドラゴンでサイバー・ドラゴンを破壊した時発動していたな。“異次元グランド”」

 

 「そ、それは……」

 

 「除外されているサイバー・ドラゴン2体をデッキに戻し、融合召喚!“キメラテック・ランページ・ドラゴン”!!!」

 

 キメラテック・ランページ・ドラゴン ☆5 光

 ATK2100/DEF1600

 

 「また新しい融合モンスター……でも攻撃力はエメラルド・ドラゴンより下だ。サイバー・エンド・ドラゴンの攻撃を防げば」

 

 「キメラテック・ランページの効果、融合召喚に成功した時、素材としたモンスターの数までフィールドの魔法・罠カードを破壊する。伏せ(リバース)カード2枚を破壊」

 

 「そ、そんな!」

 

 「バトルフェイズだ。サイバー・エンド・ドラゴンでエメラルド・ドラゴンを攻撃!」

 

 「う、うわあああああああああああああああ!!」

 

 

 

 

 「僕は“ツインテール”を召喚。これでターンエンド」

 

 「俺のターン。魔法カード“強欲で貪欲な壺”を発動。デッキから10枚のカードを裏側で除外して2枚ドロー。エクストラデッキ15枚を裏側で除外して“百万喰らいのグラットン”を特殊召喚。デッキから8枚を除外して“機巧蛇-叢雲遠呂智(ムラクモノオロチ)”を特殊召喚。そして“紅蓮魔獣 ダ・イーザ”を召喚」

 

 「い、一気に三体のモンスター……でも攻撃力2000以上のモンスターは叢雲遠呂智だけ?」

 

 「グラットンの攻撃力は裏側で除外されているカード一枚につき100ポイント、ダ・イーザの攻撃力は除外されている俺のカード一枚につき400ポイントとなる。除外されているカードは全て裏で除外されている。その枚数は三十三枚」

 

 「攻撃力3300と……えっと……」

 

 「13200だ」

 

 「い、いちまん!?」

 

 「ダ・イーザでツインテールを攻撃!」

 

 「そ、そんなああああああああああ!」

 

 

 

 

 良くて上級モンスターを召喚権を消費せず出すだけ。酷い時は小型モンスターを攻撃表示で出すだけでターンエンドする始末。アニメでもそんな事してるモブがいたような気がするけど十一期までのカードプールが勿体無さすぎる。思い入れのあるカードを使いたいのは良いけどそれに相性の良いカードを探さないデュエリストが多い。それに小学生以下と中学生以上で区分けされてるのが気に入らねえ。

 

 「仕方ないとはいえ、これじゃあ満足出来ねえぜ」

 

 「ごめんなさい、私がルールを知っていたら勝ちゃんとデュエル出来たのに」

 

 「これから覚えていくんだろ? なら十分だぜ。それより、俺のデュエルでルールは覚えられたか?」

 

 「えっと……その……」

 

 「いいんだよ。OCG次元(おれたち)のデュエルは大雑把に覚えても把握しきれないから。でもこれじゃあ消化不良だな」

 

 

 

 

 

 「なら私とデュエルしないか?」

 

 声のした方へ振り向くと、そこには眼鏡をかけた男性がいた。高そうな背広とGXモデルのデュエルディスクがアニメで登場したプロを思わせる。

 

 「あなたは?」

 

 「私を知らないデュエリストとは珍しいね。私はプロデュエリストの“方丈 英山(ほうじょう えいざん)”。君のデュエルを見て思うところがあってね」

 

 まさかのプロデュエリストの目に留まるとは。周りに人が集まってるのを見るに、相当有名らしい。

 

 「そんなプロが俺のデュエルに興味を持ったのは良いけど、いったい何が気に入ったんです?」

 

 「気に入ったんじゃない。単刀直入に聞くが君はデュエリストとして自覚があるのか?」

 

 「は?」

 

 唐突に俺は見ず知らずの人にディスられたのか? ワンキルかましたりオーバーキルしたりしたけどその程度で何か言われる程か? プロも大型で相手を倒したりオーバーキルならやってるだろうに。

 

 「デッキをそんなに持ってどうするんだ? プロは一つのデッキを信じてデュエルする。複数のデッキを使うなんてナンセンスだ」

 

 「そ、そんな事」

 

 「そんな事あなたには関係無い。それにデッキを複数持つのはプロにもいる。Jがいい例でしょうに」

 

 「彼は邪道だ。今でこそトップでいるが、それも一時的なもの。いずれカードに裏切られる事だろうさ」

 

 「盛者必衰。どんなに強く、栄華を誇る者でもいつかは廃れる。当たり前の事をそんなに自信満々に言えるってある意味才能ですね」

 

 「……何故そんなに持たなければいけない? それではいつかデッキに嫌われる。デッキを一つに絞るんだ」

 

 「断る」

 

 「なら私とデュエルするんだ。それで私が勝ったら君は一つのデッキを選んでそれ以外を崩しなさい」

 

 なんでそこでデュエルを挟むのか分からないけど話がはやいし一度プロとデュエルしたかった。ある意味では丁度いいな。

 

 「分かりましたよ。では」

 

 「「デュエル!!」」

 

 睦月勝俊

  VS

 方丈英山

 

 LP8000

 

 「先攻は譲るよ」

 

 「なら遠慮なく。俺は魔法カード“アラメシアの儀”を発動。自分フィールドに“勇者トークン”が存在しない場合、勇者トークンを特殊召喚」

 

 勇者トークン ☆4 光

 ATK2000/DEF2000

 

 「そして魔法・罠ゾーンに“運命の旅路”が存在しなければ、デッキから運命の旅路を魔法・罠ゾーンに表側表示で置く。運命の旅路の効果発動。デッキから“勇者トークン”が記されたモンスター“流離のグリフォンライダー”を手札に加え、手札一枚を墓地へ送る。“シャドール・リザード”を墓地へ送り、その効果を発動。デッキから“シャドール”モンスターを墓地へ送る。“シャドール・ヘッジホッグ”を墓地へ送り、ヘッジホッグの効果を発動。デッキから“シャドール”モンスターを手札に加える。“影霊の翼(リー・シャドール) ウェンディ”を手札へ。流離のグリフォンライダーは自分フィールドに勇者トークンが存在すればメインフェイズに発動。自身を特殊召喚出来る。そして運命の旅路の第二の効果。特殊召喚に成功した場合、デッキから“勇者トークン”が記された装備魔法“騎竜ドラコバック”を勇者トークンに装備する」

 

 ソリティア上等の展開はあの町にいた時も一人でやってると酷評だったが、勝たなければいけないデュエルでそんな悠長な事言ってられない。先攻制圧をかます。

 

 「魔法カード“影依融合(シャドール・フュージョン)”を発動。手札のウェンディと闇属性の“シャドール・ビースト”を融合。“エルシャドール・ミドラーシュ”を融合召喚。ウェンディとビーストの効果を発動。ビーストから解決。デッキから1枚ドロー。ウェンディの効果でデッキから“シャドール”モンスターシャドール・ヘッジホッグを裏守備で特殊召喚する。カードを2枚伏せてターンエンド」

 

 理想的な流れにまで持っていく事が出来た。プロの戦術といってもアドバンス召喚の為の小型モンスターを並べるのに特殊召喚を多用する。エクストラデッキをそこまで使わないからこれだけやっていれば取り敢えず止まる。

 

 「まさかこれ程とは……私のターン、私は「スタンバイフェイズに何か処理は?」スタンバイフェイズ? 無いが」

 

 「なら俺は伏せているカードを発動する」

 

 「このタイミングで伏せ(リバース)カードだと?」

 

 「“生け贄封じの仮面”を発動。これでお互いにいかなる場合にもリリースが出来なくなる。アドバンス召喚は勿論、特殊召喚の為にコストでリリースするのも出来ない」

 

 「な、なんてカードを使うんだ!」

 

 「禁止になっていないから問題無い。それで、何かありますか?」

 

 「くっ……だが、リリースを介さないものは問題無く出来る。相手フィールドにのみモンスターが存在する事で“カイザー・シースネーク”を特殊召喚出来る。攻撃表示で特殊召喚だ。特殊召喚したカイザー・シースネークは攻撃力が0になり、レベルも4に下がるが、問題無い。私は“カオスエンドマスター”を召喚だ」

 

 サイドラ効果とチューナーモンスターでシンクロを狙う戦略か。でもあの様子だとミドラーシュの効果を知らないのか? まあ楽しい事になりそうだから黙ってよ。しようと思えばデュエルディスクで確認できるししないのが悪いね。

 

 「君は私を知らないようだから私の戦略を教えてあげよう。私の戦術は一見すれば攻撃力の低いモンスターばかりだが、私の本質はそこではない。君も融合召喚を使うように私もエクストラデッキを使うんだよ」

 

 声高に喋っているが、エクストラデッキの枚数を確認すれば何かしら使うんだろうなとは普通考える。俺の表情が変わらないのが面白くないといったように顔を歪める。

 

 「その歪んだ根性を叩き直してあげるよ。私はレベル4となったカイザー・シースネークにレベル3のカオスエンドマスターをチューニング!」

 

 カオスエンドマスターが両手を胸の前に構え、シンクロ召喚時のサークルを出現させようとする。

 

 

 

 

 

 

 

 「まあ出来ないんですけどね初見さん」

 

 「何?」

 

 怪訝な顔をする方丈さんを尻目に、ミドラーシュの杖が光る。その光がカオスエンドマスターに当たり、カオスエンドマスターは呻き声をあげて膝をついた。

 

 「なんだ……何が起きている?」

 

 「ミドラーシュの永続効果、このカードが存在する限りお互いに特殊召喚は1ターンに1度しか特殊召喚出来ない」

 

 「そ……そんな馬鹿な事が……」

 

 「まだあなたのターンですよ。何かやる事はあるんですか?」

 

 「わ、私はカードを一枚伏せてターンエンド」

 

 プロというからどれ程なのか気になってたけど、正直言って期待外れもいいところだ。はやく終わらせて秋奈にルール教えた方がいいか。

 

 「俺のターン、勇者トークンに装備されてるドラコバックの効果でカオスエンドマスターを手札に戻す。シャドール・ビーストを反転召喚。リバース効果で2枚ドローして手札を1枚捨てる。捨てたのは“影依の原核(シャドールーツ)”。効果で墓地へ送られた場合、俺の墓地の“シャドール”魔法・罠カードである影依融合を手札に加える。そして発動。手札の“エフェクト・ヴェーラー”と“シャドール・ドラゴン”を融合。“エルシャドール・ネフィリム”を融合召喚」

 

 「そんな……プロの私が……」

 

 「エルシャドール・ネフィリムとシャドール・ドラゴンの効果をそれぞれ発動。シャドール・ドラゴンから解決。効果で墓地へ送られた場合、相手フィールドの魔法・罠カードを1枚破壊する。最後の砦だって許さない」

 

 破壊したカードは“次元幽閉”か。意外と危ないの伏せてたな。

 

 「そしてネフィリムの効果でデッキから“シャドール”カード1枚を墓地へ送る。“神の写し身との接触(エルシャドール・フュージョン)”を墓地へ送る。さて、バトルフェイズといこうか」

 

 既に向こうは意気消沈してるが、そんなのは関係無い。しっかりバトルをして決着を付ける。

 

 「まずはグリフォンライダーでカイザー・シースネークを攻撃」

 

 方丈英山

 LP8000→6000

 

 「ビーストでダイレクトアタック」

 

 LP6000→3800

 

 「ッ!相手のコントロールするカードでダメージを受けた時、“冥府の使者ゴーズ”を手札から特殊召喚出来る!」

 

 「悪いがそれは通さない。カウンター罠“神の通告”を発動。モンスター効果が発動した時、ライフ1500をコストにそいつを無効にして破壊する」

 

 睦月勝俊

 LP8000→6500

 

 「そ、そんなカードまで……!」

 

 「バトルフェイズ続行。ミドラーシュでダイレクトアタック」

 

 LP3800→1600

 

 「ラストだ。勇者トークンでダイレクトアタック」

 

 「こ、この私がああああああああ!!!」

 

 LP1600→0

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 「あの人、もうプロとしてはやっていけないかもね」

 

 「そうだな。でも自分の意見を通すには自分が潰される覚悟もしなきゃいけない。高い授業料だったけど、勉強になったな」

 

 「それがこれから入るはずのプロのお金全部って高いどころの話じゃないんじゃ……」

 

 あの後方丈さんは何も言わずに俺達の前から逃げるように消えた。あそこまで一方的だと申し訳なくならなくもないけど、結局のところテキスト確認しなかったのが悪いから俺は悪くない。今は秋奈にデュエルのルールを教えている。とはいってもエクシーズが出る前くらいのルールは俺経由で覚えてたから、それを元に今のルールとの違いを教える形になってる。

 

 「でもこうやってみるとルールが大きく変わってるよね。覚えきれる自信無いや……」

 

 「大丈夫だ。俺も細かい裁定とか知らない」

 

 「それはそれでどうなの?」

 

 その時々で確認するけど長く覚えてはいられない。それ程までにカード枚数一万種類は伊達じゃないのだ。

 

 「もう少しでフェスも終わりだね」

 

 「そうだな。次会えるのはいつになるのか」

 

 陽菜が秋奈に転生したのは俺が秋奈に出会う事が確定していたからだが、これからも一緒とは言っていない。今俺と父さんが住んでるマンションの近くにいる可能性は限りなくゼロに近いだろう。一緒にいられるようになるのはどれだけ頑張っても数年は先になる。

 

 「でも、大丈夫だと思う。そんな気がするの」

 

 「曖昧だな……でも、そうだといいな」

 

 互いの家が近くにあると願いながら、秋奈の勉強を続けていく。開封も良いけど、今は秋奈ともっと話したい。




 今回は陽菜と秋奈がごっちゃになってますが、次からは秋奈で統一します。
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