ヒト並みウマ娘 作:aa
一つ!メンシアトレセンに行く!
二つ!会長「走れ」「会長っていつもそうですね!」
三つ!ぐーちゃん「なんだぁ…てめえ?」
ごめんなさい、遊びました。
どうしたものかなぁ。二人とも笑顔だけど火花出てるし。
・・・っは!閃いた!
「先生ー!」
「会長さん?メンシアさんは走らないみたいですよ?」
「・・・いや、まだわからないぞ?」
「何をいって…」
「走らせてもらいますよ!会長!」
「っ!?そんな無理に走らなくても!」
「ただし!
100メートルをね!
長いのなら短くすればいい!」
「頭いいですねメンシアさん!」
「いやスペちゃん、ちょっと考えれば思い「エル?」理不尽デース!?」
「なら見せてもらおうか、君の走りを」
「いいでしょう!惚れてしまっても知りませんよ?」
◆
「コヒュー…コヒュー…」
「大丈夫ですか!?」
「はい、水です!」
「濡れたタオルもありマス!」
「いや皆過保護すぎるわ!」
「まさか…これほどとは…」
「まだ走らせますか?」
「いや、この状態を見て走らせようとは思わないよ。私は戻るよ、ではまた後で」
そういって会長さんは行ってしまった。
「何がしたかったんですかあの人は」
「ぐーちゃんどうどう。私そこまで頭よくないけど、多分考えがあるんだ!多分!」
「多分二回言っちゃった…」
「そういえばエル?静かですね?」
「いや…さっき会長は『また後で』って言ってました。それが気になって…」
「・・・言ってたね」
どうなるんだ、これ?
◆
そのあとは何事もなく、お昼になった。
「いやここのご飯美味しいね!?これが食べ放題なんて大丈夫なんかな…?」
私はぐーちゃん、スーちゃん、エルっち、セイちゃん、キングっちの五人と一緒にご飯を食べていた。
「でも、あの会長にまたって言われたんでしょ?大丈夫かしら…」
「意外と今日は会わなかったりして~」
「HAHAHA、そんなこと言ってると今来ちゃうかも「メンシアベレージさん、至急生徒会室まで来てください。繰り返します…」まさかの来いだった!」
「大丈夫ですか?ついていきますよ」
「んーいや一人で行くよ。多分相手もそれを望んでる」
「でも!「大丈夫」っ、分かりました。案内だけはやらしてください」
「ん、ありがとう」
「気をつけて!」
「メンシアなら大丈夫デース!」
「ええ!キングも認めてるのよ!」
「ま、なるようになるよー」
「話しに行くだけなのになんだこれ。でも、ありがとう。行ってきます!」
◆
「ここがあの会長のハウスね!」
「急にどうしたんですか?」
「いや、言っておかなきゃいけない気がして」
「そ、そうですか…本当に大丈夫なんですか?」
「へーきへーき、なんなら友達になってくるわ!じゃ行ってきます!」
「…気をつけて」
ぐーちゃんに見送られて生徒会室に入って感じたのは三つの視線だった。
いや、
「他にもいるんかい!」
「ど、どうした!?」
「すいません!ツッコミが出てきました!てっきり一人かと思って」
「そ、そうか。紹介しておこう。こちらがエアグルーヴ、そしてナリタブライアンだ」
「エアグルーヴだ」
「・・・ふん」
「おい、ブライアン!名前ぐらい名乗ったらどうだ!」
「いやいや大丈夫です。で、用はなんですか?」
「うむ、単刀直入にいこう。
トレセン学園に入らないか?」
「いやいいです」
「・・・返答が早いな。どうしてなのか聞いてもいいか?」
「逆に聞いても?なぜ私なんですか?他にもいるでしょう」
「会長になんて口の聞き方を!「エアグルーヴ」しかし!」
「いいんだ。説明してない私が悪かったからね。なぜ君か、だったね。説明しようか」
「その前にいいですか?」
「なんだろう?」
「一対一で話しませんか?もしかしたら私が口が悪くなって会長を悪く言ってしまったらボコボコにされるかもしれないので」
「・・・ふふっ、そうだな。席をはずしてもらおう。エアグルーヴ、ブライアン」
「わかった」「・・・分かりました」
「・・・これでいいかな?」
「いえいえ、ありがとうございます。では理由の方をお願いします」
「わかった、話そうか。私の夢はすべてのウマ娘の幸福なんだ。君は滑稽だと思うか?」
「いえ、素晴らしいと思いますよ!」
「ありがとう。でもわかると思うが簡単な話じゃないんだ。ウマ娘にはレースがある。それには必ず順位があった。そして一着とそれ以外にしかならない。二着でも、三着でもだ。」
「・・・」
「そして私はそれ以外を沢山見てきた。このトレセンから出ていくところも。いや、そもそもこのトレセンに入ってくるウマ娘も少ない。そういうことに悩んでいたときに君、メンシアベレージに出会った。君は本当に辛くないのか?苦しくないのか?ウマ娘として走れないなんて!」
「・・・少し目をつむって、しゃがんでもらってもいいですか?」
「わ、分かったがどうして急に?」
「いいからいいから!」
「ああ、つむったぞ?」
角度ヨシッ!位置ヨシッ!くらえ!
頭突き!
「おらあ!」
「ぐっ!?な、何を!?」
「生まれてこの方この体で辛くも苦しくもなったことなんてなーい!確かに普通のウマ娘では苦しいかもしれない!普通のウマ娘ではな!いつも言っているけど、この体だから今の友達にあったり、トレセンのウマ娘と友達になれた!そして今!いいことが増えた!」
「な、なんだ?」
「それは、あなたと一対一で話し!頭突きをしたことだ!普通だったら出来ないはず!」
「た、確かに?」
「それに私がトレセンに入ったとしても、それはあなたの自己満足だ!」
「何故だ?なぜそう思う?」
「不安になっているんでしょう?自分の夢が正しいか。ホントは違うじゃないかと心の中は思っている!」
「ちがう!そんなことは「ちがくない!」ぐっ…」
「だから私がトレセンに入り笑顔になればその考えは消えると思っている!いや一度は消えるでしょう。ですが、その考えはやってくる!」
「・・・ああ、その通りだ。私は不安になっていた。自分のやり方が、夢が間違っているんじゃないかと。だからその不安を消すため君をトレセンに入れようとした。…やはり私は間違っているのだろ「おらあ!」ぐっ!?また頭突きか!?」
「自分の考えを自分が一番信じてあげなきゃいけないでしょうが!自分の考えだけ信じるのはバカですが、自分の考えを信じれないのは大バカだ!」
「・・・」
「エアグルーヴさんのことどう思いますか!?」
「急になんだ!?頼れる右腕だが…」
「ブライアンさんは!?」
「エアグルーヴと同じく頼れる副会長だが…」
「あっ副会長だったんですね。じゃなく!友達はいないんですか!?」
「なっ!?エアグルーヴやブライアン、それ以外にもいるぞ!?」
「そうじゃなく!悩みなどを吐き出せる友はいないんですか!」
「わ、私は皆を導く皇帝として…」
「民に悩みや辛さを見せないのは皇帝かもしれないですが、それを吐き出せる友がおらず、一人で抱え込むのは愚帝だと私は思います!よし、決めました!
私をあなたの友達にしてください!悩みを、辛さを、唯一吐き出せる友として!」
◆
・・・ああ、私は待っていたんだろう。こんな子を。皇帝の友になれるものを。
そんなことを考えていると、不意に涙が出てきて、止められなくて、彼女に抱きついた。
「うええ!?どうしたんですか!?あばら!?あばら何本折れば許してくれます!?」
「君は…結構…恐ろしいことを言うな…このままでいさしてくれ…皇帝の友に…なるのだろう…?」
「!…いいですよ」
私はこの時間が、とても心地よかった。
◆
「すまない、服を汚してしまって」
「いやいやいいですよ。洗えばいいし」
「ふふっ、君は優しいな。・・・さっきのは内緒にしてもらってもいいだろうか?」
「もちろん、皇帝ですからね?」
「ありがとう。もう一ついいだろうか?」
「なんでしょ?」
「敬語は無しにしてもらいたい」
「あ、いいよ。二人の時だけ?」
「君は適応が早いな…いや、テレビや雑誌などに乗らない程度ならいつでもいい」
「わかった、ルドちゃん」
「ルドちゃん?」
「あだ名。嫌だった?」
「いや、嬉しいよ。初めて…ではないが友達に付けられたのは初めてでね」
「そっかー。んじゃ改めて、
よろしく!」
「ああ、よろしく!」