ヒト並みウマ娘 作:aa
「というわけで、サブトレーナーになりました!」
「さっすが夕ちゃん、私が見込んだだけあるな!」
「驚いてないね」
「驚いてるよ?」
「嘘でしょ?」
「嘘だよ?」
「「ぐへへへへ」」
「まあ驚いてるのはホントだよ。ただそんなことにはなりそうだなとは思ってたけど」
「なんで?」
「トレセンの理事長を見たらね…」
「ああ…ウマ娘命、って感じだしね」
「悪い人ではないのが伝わるけど。でどんな感じでするの?」
「まず学校では早めに切り上げて、トレセンに行く。そこでトレーニングしてって感じかな」
「なんかちょっと増えただけだね」
「ちょっと…?まあいいや、そういえば来月…6月にスペさんのデビュー戦なんでしょ?どこで何があるか分かってるの?」
「場所は分かるけど…そういや競バ場行ったことないな。中はよく分かってないな」
「そんなことだろうと思って!当日案内してあげるよ!」
「それは嬉しいけど…スズカさんのトレーニングは?」
「スペさんとチーム一緒だからついていくんだよ」
「そういえば言ってましたね。じゃあよろしく頼みます!」
「おう!頼まれた!」
「スズカさんのデビュー戦はいつなの?」
「ちょい前に前のトレーナーのときに終わってる」
◆
「来ました!競バ場!大きいな!?」
「まあレースするからね。人間とウマ娘じゃ短距離だとしても全然違うから」
「へー。あっ食べ物も売ってるんだねー!」
「よくあるのは勝つに掛けたカツ丼とかカツカレーとか」
「割りとガッツリ」
「まあレースを見る前に食べきることが多いかな。やっぱりレースが一番って人も多いから」
「多い?他に何かあるみたいな言い方だね」
「勘が鋭いねメンシアちゃん!もう一つの方もレースにひけをとらないぐらい大人気なんだけどー、後のお楽しみってことで!」
「スッゴい気になるな!いつあるの?」
「レースの後だよ。っとスズカさーん!」
「夕莉ちゃーん!トレーナーさん。二人とも来ました!」
「よう!久しぶりだな」
「お久しぶりですトレーナーさん!」
「圭介でいい。それで、ホントに初めてなのか?レースを見るのは」
「はい、ホントです。親に誘われたこともあったんですけど…」
「行かなかったのか?」
「日曜の朝出発だったもので…」
「ああ…」
「それはしょうがない…」
「・・・なぜ日曜の朝が駄目なのかしら。テレビでもやってるはずだけど、それは見なかったの?」
「外で遊んだり、アニメとかのDVD見てたら奇跡的に」
「例えばどんなのを見てたんだ?」
「劇場版パト○イバー2」
「渋っ!?」
「名作ですけどね」
「実はパト○イバーそれしか見たことないんだけどね!」
「???」
スズカさんだけ分からない空間になってしまった。
じゃなくて、
「そういえばスーちゃんいないけどどこです?」
「そうそう。スペはな、控え室にいる。お前達と合流してから会いに行くことにしてたんだ」
「控え室。私入れるんですかね…?」
「関係者だったら入れるさ。レースまであと少し、会いに行くぞ!」
◆
「メンシアさん、会いに来てくれてありがとうございます!」
すっごい震えてる。緊張が凄いんだな…
「これでも和らいだ方なんだ。さっきなんか羊を数えてたし」
「寝るつもりだったのか?・・・大丈夫!なんて軽々しく言えないけどさ、私や圭介さん、スズカさんに夕ちゃんだっているんだ。一人じゃない」
「そうだ。レースは一人じゃない」
「競い合う
「支える仲間がいるわ、スペちゃん」
「そんなこと言えたんですね…走るばっかりじゃなくなってる」
「・・・」
スーちゃんの震えが止まった。
「ありがとうございます!メンシアさん!トレーナーさんたちも!よーしけっぱるぞー!」
「「「「おー!」」」」
◆
結果は大差勝ちだった。専門用語は分からないけどヤバいのは分かった。しかもまだ余裕っぽそうだし。
まあそんなことより
「ウマ娘のレースってこんな面白かったんだ…」
「逆によく今まで食いつかなかったよね。よし、そろそろかな?こっち来て!」
「え、スーちゃんは!?」
「いいからいいから!」
連れてこられたのはデカイステージだった。
「スペさん大丈夫ですか?」
「ああ、なんとか仕込んだ。夕莉もスズカと一緒に見てただろ?」
「一応の確認ですよ」
「何が始まるの!?」
「ふっふっふ、さあごらんあれ!これがウマ娘のもう一つのメイン!
ライブを!」
◆
そこで踊って歌っていたスーちゃんたちは凄く綺麗で見とれてしまった。
ただ―
「どうだった?ライブ」
「息も忘れるほど凄かった!でも…」
「でも?」
「走った後に踊って歌ってとか鬼でしかないよね」
「う、ウマ娘だから!」