ヒト並みウマ娘   作:aa

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チキチキ!真夏の大合宿!ポロリはないよ

今は六月後半、夏の暑さがもうそこという時期。

休日、私はいつもどうり、スズカさんのトレーニングを行っていた。

やっぱり速いなぁーとか思いつつ、データを取っていると

「はろはろー夕ちゃん」

と声がした方を見ると、そこにはメンシアちゃんがいた。

「はろーメンシアちゃん。どうしてトレセンに?呼ばれたの?」

「うん、ルドちゃんに呼ばれてさ。なんか相談したいことがなんとかって。そこで夕ちゃんの顔が見えたから声かけたんだけど…邪魔だった?」

「んやー大丈夫だよ。そっちも急がなくてもいいの?」

「今日の昼ならいつでもって言われたからへーきへーき」

なんて喋っていると

「あ!メンシアちゃーん!こんちゃー!」

「お、―――――ちゃん。こんちゃー!」

メンシアちゃんは手を振って挨拶をした。

凄くコミュ力高いからトレセンにも友達多いんだよね。しかも困っている人を見たらすぐに助けに行くし。

・・・聖人かな?

「そろそろ行ってくるねースズカさんにも気をつけてって」

「了解。いってらー」

 

 

生徒会にいたのはルドちゃんとエアグルーヴさんがいた。

「で、来たけど相談って?」

「ああ、相談というより提案なんだが…メンシア、夏休みは7月下旬頃から開始だったな?」

「そうだけど…それがどうしたの?」

「メンシア、

 

夏合宿についてこないか?」

 

「おお、それって7月の始まりぐらいからでしょ?途中から参加ってこと?」

「いや、最初からだ。途中から参加でもいいが…」

「ここからは私が。トレセン近くの中学、高校と理事長の相談で将来トレーナーを志望している学生やトレセン学園に興味があったがいかなかった、もしくはいけなかったウマ娘を合宿を見学させてみないかという話になったんだ。そしてもし行くのなら早めに夏休みに入り、行く事になるということだ」

「へー。あれ?出席日数とか足りなくなりませんか?」

「早めに夏休みに入るとは言ったが行くものだけで、帰ってきたら補習がある。出席していることにもなる」

「そうですか。でも私トレセンに興味があるわけでもトレーナーにもなる気はないんだけど、どうして私を誘ったの?ルドちゃん」

「それはだな、君は誰とでも仲良くなれるだろう?他の学校から一人で来る者も少なくない。二ヶ月近く知り合いがいないと不安も増えるだろう。そのため架け橋になってもらいたいんだ。もちろん夕莉サブトレーナーも行く事になっている」

夕ちゃんもうそんな呼ばれ方してるんだ。ちょっと嬉しい。そのために来てほしい、と」

「一部ウマ娘のモチベーションアップもあるが…駄目だろうか?」

「友達のお願いを断ることは私には出来ないよ。喜んで協力する!・・・って言いたいけど一回親の確認していい?」

「しまらないな君は…私が説明しても?」

「じゃお願いします」

 

『もしもし、どうしたの?ついにやらかした?』

「まだなんもやっとらんわ!ちょっと母さんと話したいことがある人がいてさ、いい?」

『ええよー』

「いいって…ルドちゃんどした?」

「いや…なんでもない…もしもし、はじめましてシンボリルドルフと申します。」

『あらあの有名な!それでどうしたんですか?』

「実は―――――ということでして」

『そんなことなら好き勝手引きずり回しちゃってください!』

「物みたいな言い方だな!」

『だって嫌じゃないし、進んでやりたいんでしょ?』

「うん!」

『いい声。なら行きなさい、自分が正しいと信じた方へ。もし間違っていたとしても、人は死ぬまで道をいくらでも変えることが出来るのよ?』

 

「・・・いいお母様だな」

「でしょ?自慢のお母さん。そういえば母さんの声を聞いた時、止まってなかった?」

「聞いたことがあったような気がしてね。気のせいだと思うよ。・・・では、行くんだな?」

「うん!よろしく!」

 

 

「ところでお金はどうするの?」

「理事長のポケットマネーだそうだ」

 

 

「で、来ました!広い海!デカイ太陽!森に山!なんでもあるな!」

「はしゃぎすぎでは?でも確かにワクワクするなー!」

「二人ともメンタル凄いですね…凄い見られていますよ?」

この子は美羽ちゃん。別の中学の二年生で、一人で来たらしい。バスで一人心細くなっている所を私に話しかけられ、一緒に行動している。他の人?ああ、もう仲いいよ?

「では、案内させてもらうよ。ポニーちゃん達?」

「「「「キャーー!!!」」」」

「人気あるねフジっち。男の子達も堕ちてるじゃん」

「あのイケメンさにやられないメンシアちゃんも人気だよ?」

「どこにあるの私に?」

「ふ、フジっち…?」

「ああ、気にしないでもらっていいよ」

 

 

フジっちから部屋を案内された後(部屋は私と夕ちゃんと美羽ちゃんの三人部屋)、私達はトレーニングを見学することになった。

「・・・あれ?夕莉さんはどこに?」

「気にしないでいいよー」

「気にしなくていいこと多いですね…」

「あ!メンシアさーん!」

「こんにちは、メンシアさん」

「こんにちはデース!」

「どうもー。いまから昼寝しに行くんだけど、一緒にいかなーい?」

「いいねー」

「ちょっとスカイさん!今からトレーニングでしょ!メンシアさんものるんじゃありません!」

「お母さんかな?・・・どうしたの?美羽ちゃん。それにみんなも」

「ど、どうしてそんなに仲良く喋っているんですか…!?

 

あの()()()()と!?」


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