ヒト並みウマ娘 作:aa
「今日は十月二十四日…なんの日でしょう!「はいはいはい!」はいメンシアちゃん早かった!」
「菊花賞!」
そう、今日は菊花賞。
私の初めて見るG1だぜヒャッホーー!。
「正解です!メンシアちゃんの初めてのG1だね!」
「楽しみですね~」
私、夕ちゃん、美羽ちゃんの三人で見に来た今日のG1。
チーム『スピリット』は今日は練習らしいけど、菊花賞見たことないって言ったら
『生で見に行け!(意訳)』
と言われたので、連れていかれました。
「今日の菊花賞には超期待されてるウマ娘がいるんです」
「ミホノブルボンって言うんだけど…まあ知ってるでしょ?」
「ああ、ガンちゃんか」
「ガンちゃん?」
「ガン○ムからとってガンちゃん。すっげー喜ばれた」
「ああ、なるほど…」
「んで、なんで期待?」
「それは、クラシック三冠を獲得しそうだからです」
「クラシック…三冠?」
「凄いレース三つ一着取るの。ブルボンさんはもう二つ取ってるってこと」
「ほーん?モグモグそーゆうモグモグことですかモグモグ」
「なに食べてんの?」
「しらす丼」
「カツ丼食べろよ!」
「逆によくありましたね」
と、ぺちゃくちゃ喋りながら皆でレース場に行った。
すると、レースを走るであろうウマ娘達が準備運動をしていた。
その中の一人に目に入ってきた。
「ねぇ、あの子分かる?」
「あれは…
ライスシャワー
だね。あったことないの?」
「うん、全員と友達にはまだなってないんだよねー」
「「まだ」」
「でも…いいウマ娘を見つけたね」
「?どういうこと?」
「レースに絶対はない、そういうこと」
◆
ライスは…幸せの青いバラになるんだ…!
ガチャン
レース中のことは、ほとんど覚えていなかった。
唯一、覚えてるのは…ブルボンさんを抜いたこと。
走り終わり、掲示板に映っているのはライスが一着になったということを表す数字。
やった…勝てた…!ライスも誰かを幸せに…!
『ッチ、なんで勝ったんだよ』
「え…?」
『ブルボンが三冠取ってるとこ見たかったんだよ…』
『どうして…』
『なんで…』
『『『レースに出たんだ』』』
「ヒッ」
ライスが…ライスなんかが出なければ…!
ライスは幸せの青いバラにはなれ「かっこよかったよー!ライスシャワー!」
◆
「・・・こういう雰囲気がG1「「全然違う」」だよね…」
初めて見たG1は圧巻だった。
特にライスシャワーは綺麗だった。残念ながら語彙力がないのでこれ以上褒めれないけど…
二人もすっごく褒めてたけど、まわりはそうは思ってないみたいだ。
ただただ残念がってる人から、耳にするのもあれな人までよりどりみどり。
・・・
「二人とも、声だしていい?」
「もちろん」
「メガホンありますよ」
おっし、それじゃあ…
「かっこよかったよー!ライスシャワー!」
え…?って顔してるな。まあいいや
「まるでダークカブトみたいだったよー!」
「いや分からないでしょ…私も言おうかな。ミホノブルボンさんもスゴかったー!もともと短距離適正だったのに今では中距離長距離を走りきれるようになっていて驚きましたー!これなら芝なら全ての距離の重賞取れるのではー!?」
「えーと、他の皆さんも凄かったです!ただでさえ限られた人数で菊花賞に出られるなんて!確かに一着かそれ以外しかありません!でもこれだけは言わせてください!」
「「「素晴らしいレースを見せてくれてありがとう!」」」
◆
後日、トレセン学園に遊びに行くと―
「め、メンシアさん!」
「あ、スーちゃん。どうしたの?新聞もって」
「見てないんですか!?これ!」
「んー?なになに…?『地獄の菊花賞に現れた三人の天使達』…?えっなにこれ?」
「テレビやネットでも話題になってますよ」
「ぐーちゃん…でもたいそれたことしてないべ?」
でもそれで分かった。だからここに来るとき滅茶苦茶見られたんだ。
「でも天使、ね…」
「この雑誌も見てもらえませんか?」
そう促されて見ると、
『悪魔とも呼べる黒い刺客、ライスシャワー。彼女がいなければ天使達を見ることも―』
そこで見るのをやめた。
「流石にキレそう」
「あのメンシアさんが、怒ってます…」
「薙刀ならありますよ?」
「グラスちゃん!?」
「流石にここまで書いてるのは少ないですが…って、聞こえてませんね」
ホントにキレそう。
「すいません、少しよろしいでしょうか?」
そこに一人のウマ娘がやってきた。
「ガンちゃん…」
「はい、ブルーデスティニーです」
「青くないじゃん!」
「間違えました、訂正します。ヒュッケ○インです」
「多方面に喧嘩を売らないで…じゃない!用事があるんでしょ?私に」
「はい。どうか…私とともに
ライスさんを説得してくれませんか?」
「「「説得?」」」