ヒト並みウマ娘 作:aa
実生活の方が忙しくなってしまいまして…(言い訳)
本当に申し訳ない(メタルマン)
「さぁ…大丈夫です…来てください…噛みついたりしませんから…」
『大丈夫、私もいるわ…』
「Oh…どうして…どうして…」
どうしてこうなった!?
◆
『少し、気に掛けてくれないか?』
そう言われたものの、数日後。
「どうしよう…」
私はトレセンの食堂で突っ伏していた。
そこにお弁当を持った夕ちゃんが目の前の席に座ってきた。
「珍しく困ってるね、メンシアちゃん。カフェさんのことでしょ?」
「そう…気に掛けてくれと言われたはいいんだけど、なかなか会わないんだよねぇ…あんまり言えないけど、気に掛けろと言われても何を気に掛ければいいのか…困ってること聞き出そうにも聞けないし…」
自分が何をすべきか分かってないんだよねぇ…
そこで夕ちゃんはなにかを書いている紙を滑らして渡してきた。
手渡した方が速い距離だけどかっこいいからヨシッ。
そこに書いてあったのは、
『実はいつも見られてるよメンシアちゃん』
だった。
「・・・ところで今日弁当忘れたんだよね~」
「知ってる。だからメンシアちゃんのお母さんに頼まれて持ってきたよ」
「まじ?ありがとう~今度ケーキご馳走するわ」
「そこまではいらないよ。あっでも中庭のベンチに忘れ物してきたから取ってきてくれない?」
「いいよ。じゃ、ぱぱぱっと取ってきますね~」
◆
ザッザッザ…
「・・・」
さて、そろそろいいかな…
「今だ!オペレーションZUTABUKURO!!」
「!?」
「っふ!!」
「おらああ!!」
「きゃっ、な、なにをするんですか!?」
後ろを振り向くと美羽ちゃんに固められながらゴルシちゃんにずたぶくろを被せられたカフェさんがいた。
ふー…作戦成功。
「まあ、適当に叫んだだけなんだけどね!」
『私でも気配を感じれなかった…なぜ…?』
「・・・ですって」
「鍛えてますから」
「ゴルシちゃんだし」
『ええ…』
「あ、あの!これ外して…」
「あ、そうだそうだ。ベンチに縛りましょうか」
「え!?」
◆
「で、なんでつけ回してたんですか?」
カフェさんを縛りつけたあと、美羽ちゃんとゴルシちゃんの二人は別のとこへ行ってもらった。
「・・・あの子が…あなたに関われば追い付けるかもって…」
ストーカーするのが関わることかなぁ…
「じゃあ、なんで追い付きたいんですか?お友だちに」
「・・・あの子にただ追い付きたいから…それじゃあダメですか…」
「なるほどなるほど…追い付きたいが理由…か…うむむむむ」
「どうしたんですか?」
「カフェさんってトレーナーもういますか?」
「いえ…まだですが…」
「・・・うむむむむ、どうしたらいいんだ…?」
「・・・さっきから何を悩んでいるんですか?」
「いやー、それがですね、何を悩べばいいか分からなくて悩んでいるですよ」
「・・・は?」
「タキさんに頼まれたし、あの名無しの子にも頼まれた感じがしたから、なにかお手伝いできることないか探してるって感じですかね。前に名無しの子に自分が何をすべきか分かってるって言われたけど分かってないんですよね~」
「・・・そんな理由で、ですか。なら、あまり、関わらない方がいいですよ」
「自分は関わろうとしたのに、ですか」
「・・・」
「意地悪な質問でしたね、すいません。でもどうしようかなぁ…このまま放っておけないし」
「別に、放っておいていいんですよ・・・どうしてあなたはこんなに関わってくるんですか…?」
「だって助けてほしそうな眼、してましたもん」
「え…?」
「私、無理に誰かを助けたりはしませんよ。自分一人でやりたいなら関わりません。
でも、あなたは…カフェさんは助けを…いや、理解者を求めてる。多分、そうです」
◆
この人は、凄い。
この人と喋っていると、全て見透かされている気持ちになる。
それが、不思議と気持ち悪くない。
「・・・そうです、私は、欲しかったんです…理解者が…
あの子のことを理解してくれる人が。
昔からいろんなものが『見える』私を理解する人はいませんでした。
そんな私に関わってくれたのはいつもあの子でした。
あの子はいつも私の前を走っていて、一度もその子の前を見たことがなかった。
嬉しかった…気味悪がられた私といつもいてくれたから。
でも、今度はあの子を理解してくれる人が欲しくなっていました。
そこで、あなたに出会いました。あの子を見ることができ、理解できるあなたが」
「・・・タキさんは、駄目だったんですか?」
「あの人は、私のことを面白いモルモットくらいにしか思っていませんよ」
「それは言われたんですか?」
「?いえ…」
「一度、話し合った方がいいですよ。多分、いい理解者になる…いや、もうなってると思いますから」
「・・・どうして…そう、言えるんですか?」
「カフェさんは求めてるのに、遠ざけてたんですよ。理解者を。多分、裏切られるのが怖かったんです。
世界って、広くて、狭いものなんです。欲しいものは近くにあるのに、遠くに感じて、ないと感じちゃうんです。
広いから、必ず見つかるのに。・・・多分」
この人は…
「きっと、私よりいい理解者や、仲間と会えますよ」
ああ、この人は……
「そうすれば、名無しのごんべいちゃんにも追いこせますよ!」
◆
話していたら、あらやだ、いい時間。
「さてと、いい時間ですね。今縄をほd…」
私の目がおかしくなっていないならいいんですけど…
縄がほどかれて、立っているカフェさんがいるんですけど…
「あなたは…私にとっての…良き、理解者で、
「あらーいいえがおー」
その瞬間、私は意識を失った。
◆
「で、冒頭に戻るわけよ!」
『誰に向かって言ってるの?』
「上位者。じゃなくて!ここどこ!?」
「ここは、この世とあの世の狭間の世界…もとい、私達が作り出した別世界です」
「さらっと言ってるけどかなり凄いよ?大丈夫ここ?」
「大丈夫ですよ。そんなことより…さあ、来てください…」
「何が始まるんです?」
『だいさんz…いいことよ?』
「絶対ろくでもない…」
どうしようかなぁ…
そう悩んでいると
ガシャァァァン!
「「『!?』」」
急に空間が割れて、
「助けに来ましたよ!」
「大丈夫か!?」
美羽ちゃんとゴルシちゃんが出てきた。
「ど、どうやってここに…!?」
「ゴルゴル星特製
「一度失敗して変な白い花畑と燃えてる家のところに飛ばされて、月っぽいところからきた変な獣と会っちゃいましたけど、コツはつかみました!」
「その獣はどうしたの?」
「錨ぶつけたら倒せました」
「・・・連れていく気ですか?」
「放っておいたら何するか分かりませんからね」
「連れていかれると、私、どうなるか…
分かりませんよ?」
「「・・・」」
「今すぐトレーナーさんとこ連れていこう!」
「はい!」
◆
「で、このチームに入ったわけよ」
「まあいつも通り急なことなんで慣れたけどさぁ…
メンシアちゃんの右腕に凄い笑顔でしがみついてんのカフェさん?」
「えへへ…」
「まあ、そうなるね。夕ちゃん」
「何がどうなったらそうなるの…変なフェロモンでも出てるの?まあ、いいか…
そういえば、なんでメンシアちゃんはその、
「掛けちゃった?」
「掛けちゃった」
「「ぐへへへへ」」
「久々にやったなこの笑い。で理由なんだけど…タキさんが言うには」
『三女神にでも気に入られたんだろう!』
「ですって」
「へー」