ヒト並みウマ娘   作:aa

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ほんとは皆仲良く出来るんだよ。たとえどこかが違っていても

「ここなら人はほとんど来ねーな!どうよ、ゴルシちゃんタクシーの乗り心地は!?」

「できればもう少し丁寧に運んでほしかった。」

「つまり最光でいいな!」

「いえ~す大正解ー!」

さてと、ぐーちゃん達は来てるかな。

「ま、待ってください…ゴルシ先輩…」

「は、速い…誰ですかあの人…?」

「ゴールドシップ…て言う…学園一の…問題児よ…」

「キング…大丈夫~?」

「でもこれで…追い詰めまシタ!」

よーし、パーペキだ。

「じゃ、あたしは帰るわ!またのご利用をお待ちしてまーす!」

「うん、またねー!」

「知り合いだったんですか?」

「いや?さっき初めて喋ったけど」

なんか皆、やべーやつ見る目じゃん。

「そんなことより!あの走りは…なんですか?」

「別に隠すつもり無かったんだけどねぐーちゃん。・・・私ね、人並みなんだ。あらゆることが」

「・・・え?」

「走りも、力も、嗅覚聴覚、闘争本能もぜーんぶね」

「病院には行かなかったんですか!?」

「行ったよスーちゃん。私は気にしなかったんだけど、親が気にしてね。いじめられないかーって」

「どうだったんデスカ?」

「骨格とかは普通だったからね、突然変異としか説明できないって」

「本当に、辛くなかったの?」

「いや別に?多分世界で一人しかいないと思うと気分が上がるよ?」

「凄いメンタルの持ち主だね…」

「・・・多分気にするでしょ?皆。だから走りたくなかったんだ。悲しませたくなかったから」

 

 

…ああ、なんて優しいんでしょうか、この人は。最初から私達のことを考えてくれていたなんて。

なのに私は…私は!

「ご、ごめんな「謝らないで。それはあまりよくないことだから」…え?」

よくない…こと?

「それはよくない同情の謝り。私を下に見てるってことだよ。よくない同情は自分より下にしか出来ないよ。それとも、私はぐーちゃんより下?」

「違います!メンシアさんは私の、私達の友達です!」

「そうですよ!メンシアさん!」

「エルもデース!」

「ええ、キングもよ!」

「じゃあセイちゃんもー」

「うん、皆思ってくれてるとはいませんでした。それはともかく、私はこの体でよかったって今までで一番思ってるんだよ?」

「どうしてですか?」

「それはね…

 

ぐーちゃん達っていう最高の友達が出来たから」

そのとき、頬が濡れました。

「多分、ウマ娘として普通の存在だったら喋ってすらいなかったと思う。ありがとう、友達になってくれて」

私はメンシアさんに抱きついていました。私だけでなく、スペちゃん達も、泣きながら。

「うおぉ、皆急にどうした!?なんでないてるの!?」

「悲しいからではなく、嬉しいからです!」

「・・・そっか」

 

 

そのあと、離れたときは皆顔が真っ赤だった。特にぐーちゃん。

「まあともかく、よかったよ。皆落ち込んだ顔してなくて。それが一番気がかりだったから。それじゃ一応やっておこうか。

 

私と友達になってくれますか?」

「ふふふ、はい!」

それは私が知るなかで、一番の笑顔だった。

 

 

メンシアちゃんうまくやってるかなーっていらない心配か。誰とでも仲良くできるし。こんなことなら用事入れなかったらよかったよー。

・・・ん?あれ、ウマ娘さんが倒れてない!?

「あの、大丈夫ですか!?」

「ん…あれ、あなたは?」

「倒れてたんですよ?どこか怪我とか…」

「いえ、大丈夫。もっと…走らなきゃ」

「・・・んもー!そこの公園で休みますよ!」

「え、いやだいじょ「いいから!」は、はい」

 

これが「異次元の逃亡者」との出会いだった。

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