ヴィラン連合とやらがUSJを襲撃した翌日、学校は臨時休校となった。事件はニュースとなり大きな話題を呼んでいた
(丸々一日時間が使えるのはありがたい)
その日は一日服の製作で終わった。そして次の日、学校に登校するとクラスではニュースやUSJでの話で盛り上がっていた。朝のホームルームが近づき、相澤先生は怪我で入院しているので誰が来るのかと何人かが疑問に思っていたが
「おはよう」
「「「相澤先生復帰早え~!」」」
包帯ぐるぐる巻きで相澤先生が入ってきた。その後先生がまだ戦いは終わってないなどと言いクラスの何人かがまたヴィランが出たのかと緊張するが
「雄英体育祭が迫っている」
「「「くそ学校っぽいの来た~!」」」
その後先生が体育祭の詳しい事を説明してくれたが・・・日本のイベントとして注目されている高校の体育祭ってすごいよな。初めて見た時はそう思った
(スカウト目的でトップヒーロー達からの注目度も高いし頑張らないとな)
その後の昼休み、やはり皆の話題は雄英体育祭一色だった
「私頑張る!!」
「おう・・・どうした?」
麗日が少しテンションが可笑しかったけど・・・まあ大丈夫だろう
その後普通に授業を受け放課後帰ろうとすると教室の前に普通科の生徒などが大勢Aクラスを見に来ていたが、そこでどれだけの生徒がヒーロー科の椅子を狙っているのかが分かる
「さて」
「あ、糸道帰るのか?なら俺も」
「いや、俺はパワーローダー先生に聞きたいことがあるからまだ帰らないんだ。だからすまん先に帰っててくれ」
「そっか・・・分かった、じゃあな!」
教室を出ると俺はそのままパワーローダー先生の所に行き時間が許す限りそこで極制服の開発を進め家に帰ってからも開発を進めある程度形が出来たら一度着てテストをする
そんな生活を続け体育祭当日
「行ってきます」
「行ってらっしゃ~い」
母に挨拶をして俺は雄英高校に向かうと大賑わいで道の途中にはシンリンカムイやMt.レディなどのヒーローもいた
更衣室へ行き体操服に着替え(俺は極制服が個性の様な物なので極制服を着るのは申請を出して許可されている)1-Aの控え室に行き体育祭が始まるのを待つ
「い~な~糸道はそのままで」
「まあ俺はこの服が個性みたいなとこあるしな、青山のベルトと同じ扱いかな」
「あれ?糸道君、服の形が少し変わってない?」
どうやら緑谷は極制服の形が少しだが変わっていることに気づいたらしい
「さすが緑谷、気づいたか。でもまだ内緒な、この服の力を見たら驚くぞ」
現在極制服は中の生命戦維の数か所を生命戦維で縛ることで今までの形に保たせている、二つ星までならこのまま使えるがそれより上は本当の姿に戻さないと使えないだろう
その後入場の時間になり俺たちは一年ステージへと向かう。ステージでは複数のカメラがこちらに向けられており俺たちが出てくると観客の興奮度が上がったのがよく分かる
K組までの一年生全員の入場が終わると選手宣誓だが、そこで18禁ヒーローのミッドナイト先生が主審で出てき男性陣が騒いでいると
「静かに!選手代表1-A糸道一身」
「俺か・・・」(せめて事前に教えておいてほしいんだけど、まあこんな急なことにも対応できないとヒーローやっていけないってことかね。)
「宣誓 我々は雄英生徒として恥じぬ戦いをする事を誓います」(取り敢えずこんな物だろう)
その後すぐに第一種目の障害物競走を初め、皆がスタートゲート前で開始の合図を待つ
(このまま普通にゴール、何てあり得ないよな。なら)
足に力を入れ、スタートと共に走り出す、のではなく動かずに足元に感覚を集中させ少し冷たいと感じたら思いっきりジャンプする。すると周りの一年の足元が凍っていた
「やっぱりか、轟」
動けない人たちの間を通り抜け前に出るともう何人かのA組の生徒が動き出していた
「この氷じゃ車でもうまく動けないしここは・・・二つ星極制服 喧嘩」
(この服なら下駄の歯に生命戦維で出来たスパイクがあるから思いっきり走れる。とりあえずこれで氷が無い所まで行けば・・・あれ?何で峰田飛んでるんだ?)
峰田が飛んできた方向を見ると
「入試のヴィランロボか、ますますこの服で合ってたな」
近づいてきた小型ロボを殴り壊しているとでかい0Pのロボを轟が凍らして先へと進んでいた
「近づいてきたロボは倒したし俺も行くか」
(ここら辺の地面は凍ってない、ならば)
「二つ星極制服 自動車
動きが遅いロボなんて自動車姿の俺なら余裕で突破できる!」
先にロボを越えていた者が数人いたが流石に自動車には勝てずにほとんどの者を追い抜くことが出来たが
ガタン
「ん?」
「よお」
「は?瀬呂!?何でお前が乗ってんだ!」
「いやあ猛スピードで後ろから追いかけてくるお前を見てたらあれ?もしかして糸道に乗ったら超楽できるんじゃね?って思って」
ガタン
「俺も頼む」
「お前もかよ常闇!」
「この競技はコースを守ればそれ以外は自由、ならば俺たちが協力しても自由、俺たちは上位だからこのままいけば全員予選通過は出来る、断る理由が無いはずだ」
「俺の負担をのぞいたらな」
「安心しろ糸道、お前にもメリットはある」
「うん?」
~~~~
『おいおい第1関門はちょろかったか?だが続いての第2関門はどうさ!?』
『・・・なるほど』
『ん?どうした??』
『あれを見てみろ』
『あれ?・・・って何だありゃ!?』
プレゼント・マイクが会場を映像と共に盛り上げている時、1-A担任相澤はステージを猛スピードで進んでいく一団を発見した。当然それは観客からも見えており
「二人の生徒が車で移動してるぞ!」
『あの車は糸道か!?何で二人乗せてんだ!?』
『この種目が予選で自分たちの位置から足を引っ張りあわずに一緒に先へ進んだ方が早くゴールできると考えたんだろう。コースアウト以外何でもありだからな、当然協力もありだ』
~~~~
「次はこれか」
「底が見えねえぞ」
「移動手段はロープ一本、車では進めないな」
「じゃあここは頼むぞ」
「ああ、ダークシャドウ」
『あいよ』
糸道は車から元の姿に戻ると瀬呂と一緒にダークシャドウに掴まれロープを使わずに先の足場へと移動した、その後常闇もダークシャドウに助けてもらい移動するとそれを数回繰り返して第2関門をクリアした
「やっぱ協力しながらだと早いな!」
「ああ、次に進むぞ」
「御意」
また車に変わり二人を乗せ走り出す糸道、次は最終関門の
「地雷原か」
「ここも車じゃ難しそうだな」
「いや、問題ない。二つ星極制服 サバイバル自動車」
糸道がそういうと車の数か所から銃器が出てきた
「おわっ、こんなのも出るのか!?」
「これで地面を撃ちながら進めば時間は少しかかるが走るよりは早くゴールできる」
「なるほど、なら俺は・・・」
瀬呂は後ろを向き、後ろにいた何人かの生徒を確認し
「便乗してくる奴らの妨害だな!」
その後、緑谷が予想外にも一位でゴールしたが糸道たちは無事4・5・6位でゴールできた