あと本文の内容は全部フィクションです。現実には一切関係ないです。
「ーー知ってるかてめえら?【悪党】にだって自分なりの正義があるんだよクソ野郎」
2021年の秋、忘れもしない大事件が東京で起こされた。
その名も【B96大量殺人事件】50万人もの犠牲者を出した大事件。
平穏に、穏便に進んでいた東京の街をB96と名乗る集団が破壊の限りを尽くした。
大量の時限爆弾を仕掛け、東京を爆発させていった。
倒れていくビルや建物、それに潰され射殺される人々に、火で覆われて何も見えない東京。
警察、自衛隊が出動しようがB96を止めることはできず、東京は地獄と化した。
そんな中、1人の男が空へ死んだ人々が積み重なった死体の上に鎮座していた。
この惨状を目の当たりにしても、まるで居心地のいいように寛いでいる。
警察達の正義の刃がその男に突き刺さろうとすると、男を囲む仲間であろう者たちに邪魔をされる。
苦痛に歪んだ顔の死体が積み重なった上に寛ぐ男は、しかし儚く美しくも見えた。
降り注ぐ地獄の隕石のようにも見えるビルの瓦礫が降る中で男はニヤリと笑い、優雅に立ち上がった。
死体に隠れて見えなかった男の全貌が明らかになる。
黒のスーツを着た華奢な体に白い髪。見た目は普通だが、男の様子は明らかに普通ではない。
死体の山から警察達を見下ろしながら男は言った。
「国の番犬共!!この俺を捕まえれるもんなら捕まえてみな!!」と。
警察や自衛隊達は悔しさに唇を噛みながらも己が目の前の男に恐怖していることを認めるしかなかった。
全身に嫌な汗が流れ、足が小刻みに震えているのがその証拠だろう。
強い風が吹いた。その風は空から降っている。プロペラ特有の音がして警察達は上空を見た。
風の正体はヘリコプターであった。ヘリコプターは男の真上にあり、梯子を吊るしている。
警察たちは逃さまいと足を動かす。しかし無常にもヘリコプターは男を乗せて去っていった。
正しく、東京は地獄であった。
炎に包まれ泣き叫ぶ高校生、銃で撃たれた夫の死に嘆く妻、ビルに潰される人々。
阿鼻叫喚という言葉が皮肉にも一番似合う光景であった。
男は東京に史上最悪の爆弾を落として消えた。目的も素性も何もわからない。
これを見た人々はこう言った。
ーーーー彼は【狂人】だと
因果応報という言葉がある。
いいことすればいいこと起きて、悪いことすれば悪いこと起きるでぇってやつ。
多分だけどその言葉は今の俺に一番当てはまるんだと思う。
【あの大事件から10年が経ちました、今の東京は前の東京よりさらに進化し復興を遂げています】
テレビを見てるとそんなニュースが流れていた。あの大事件、すなわち【B96大量殺人事件】
B96という集団が突然東京を襲った大事件。死傷者45万人。行方不明者28万人の大事件。
大事件は大切なことだから3回言った。まあ、そんなことどうでもいいのだジョンソンよ。
あの大事件の主犯、俺なんだよね。
あの大事件の主犯俺なんだよね。
あの!!大事件の!!主犯!!俺なんだよね!!
………………………やっべえ。
いやな?そもそも俺はこんなことするつもりなかったんだよ。
21歳拳での時の年齢でちょっと厨二病に目覚めちゃってさ?んでそこから適当に厨二病仲間集めてたらB96とか言う超巨大犯罪組織になってさ?そんで厨二病仲間が突然「俺らの恨みを晴らす時が来た……………我らが輪廻様のために!!東京を破壊するゾォおおお!!」
とか言って、いや何言ってんだこいつ頭おかしいんかって思ったら「そうだそうだ!!」 「我らが輪廻様のためにぃいぃいい!!」
って言って周りの奴ら賛同すんの。意味わからんどう言うことだよ。ちなみに輪廻は俺のこと。カッコいいからこうした、理由はない。
そしたらあいつら本当に東京破壊しちまって【B96大量殺人事件】とかいう物騒なもん起こしやがったんだよ。
お陰で10年経った今でも追っかけ回されてるだぜこっちは。
まあつまるところ俺は悪くない(クズ)俺何も悪くない。勝手に騒動引き起こしたあいつらが悪い。俺は悪くない。
……って言ってももう遅いんだよなぁ……過去に戻れたら21歳の時に「きょうだいそしきつくるぞ」とか言った俺をぶん殴りたい。
でもなんやかんや俺もノリノリなっちゃたんだよなぁ…超巨大犯罪組織の大悪党とか誰でも憧れるじゃん?そう言うこと。
………よしっ!決めたぞ!!俺は今日から一般ピーポーになる!誰にも狙われないちょーーーー一般ピーポーになるんだ!!
そうと決まれば善は急げ!おいお前!そこのお前だよ!俺は一般ピーポーになる!えっ?なるほど…また大事件を起こすつもりなのですね輪廻様?ちげえよ!俺は一般ピーポーに……ち…ちがう、やめろ!仲間を集めるとか言うな!もうやんないからあんなこと!ちょ…ちょいい!!やめろってええええ!!!!
……あ…だめかもしれん俺……。
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