日曜は投稿することができませんでした。
申し訳ありません。
『
この能力は、俺、林田豪水が発現させた能力だ。LEVELは4で、学園都市内では上位に入る。心臓と脳以外ならどこでも、そして余程酷い怪我でない限り、それこそグチャグチャになるくらいに壊されさえしなければ再生が可能だ。
さらに、俺の能力が出来るのは再生だけではない。俺の能力の本質は『細胞の活性化』である。
細胞を活性化させることで、身体能力の向上などが可能だが、まあ能力の詳細はもういいだろう。
俺はLEVEL5を目指している。
これは学園都市に入った当初なら誰でもそうだろう。だが、途中で諦める人がほとんどだ。何でかって?そりゃあ能力のLEVELが伸び切れずに終わるからだ。酷いと能力名だけが分かって、行使は不可能ってのもある。
その中でも俺はLEVEL4という一握りの人しか到達できない所まで到達した。LEVEL5はもう目の前に迫っている。
なのに…。だというのに…。
ここまで来たのに、細胞の再生速度が上昇しなくなってきている。なんで?なんでなんだよ!?
……話は変わるが、俺にはLEVEL5を目指す目的となった人物がいる。
『
ルームメイトであった彼の能力に対する熱い姿勢。周りを惹きつけるカリスマ性。その全てに憧れた。
その森田先輩には、既に一番弟子と言える存在がいた。
小学一年生から六年生までずっと一緒に過ごしてきたルームメイト、『御坂魅琴』だ。
魅琴の能力は電撃使い。特段珍しくともなんともないが、応用力が凄まじい能力だ。電気を放出するだけでなく、電磁力を利用し砂鉄を操って攻撃をしたり、体から発している微弱な電磁波をレーダーとして使い危機を察知したりなど、応用法が多種多様にある。
魅琴とはずっと足並みが一緒だった。特訓を同じようにし、同じ時期にLEVELが上がってきた。
だけど、今は違う。あいつは俺の先を進んでいる。
魅琴は知らないだろうが、魅琴は今、『LEVEL5に最も近いLEVEL4』と言われている。対して俺は、そんなことは言われていない。
同じLEVEL4でも、俺と魅琴の間には差が生まれてしまった。
───努力だけでは埋め切れない、大きな大きな差が。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「うーん…。どうしようか…」
小学六年生になってから早数ヶ月。俺はインターネットで、入学したい中学校を探していた。え?豪水?あいつは風紀委員の仕事だよ。ぼっちで悪いか。
俺がぼっちなのはとりあえず置いておこう。
さて、俺の性別が女なら常盤台中学一択なのだが、いかんせん俺の性別は男だ。入ることはできない。ぐぬぬ、どうしたものか…。
「まあ調べるだけ調べてみるか。将来は白井も行く学校だし」
見ておいて損はないだろう。ホームページを調べるだけなら何の罪にもならないし。
「常盤台中学、っと。…ん?どういうことだこれ?」
検索エンジンに『常盤台中学』と入力しエンターキーを押すと、検索結果が出てきた。が、検索結果の一番上にあった名前が『常盤台中学』じゃない。
「常盤台大学付属第一女子中学校…?」
何だこの長ったらしい名前の学校は。原作ではこんな名前出てこないはず。いったいどういうこっちゃ。
「ん?もう一つ下にも…」
『常盤台大学付属第一女子中学校』と出てあるその下にも、中学校のホームページと思われるページ名が表示されていた。
「常盤台大学付属第二中学校…。いったいどう違うんだ?これ」
はてなマークを頭の上に乗せてばっかりでは埒があかないので、その二つの学校のホームページを見てみることにした。
最初は『常盤台大学付属第一女子中学校』を見ようか。では早速クリック。カチッとな。
まずは学校概要から確認。えーっと、なになに?
「共用地帯、『学舎の園』を形成する一つであるわが校は、『義務教育終了までに世界に通じる人材を育成する』を基本方針としております。その為、在学条件の一つに『能力はLEVEL3以上である』というモノを設けさせてもらっております。世間一般には『常盤台中学』と呼ばれており……あ、もういいや」
普通に常盤台中学って書いてあったじゃん。世間一般でそう呼ばれてるなら、ホームページ名もそうすればいいのに。
一つは常盤台中学だと判明したからもういいとして。問題は『常盤台大学付属第二中学校』だ。これがさっぱり分からん。
概要を見てみたら分かるかな?よし、クリック。カチッとな。
「えー、わが常盤台大学付属第二中学校は、あの名門女子校である『常盤台中学』、正式名称は常盤台大学付属第一中学校の姉妹校です。常盤台中学との共通点は高い質を誇る能力開発、異なる点は共学であることで、大覇星祭などでも優秀な成績を残しています……。こ、これは……!」
まさかこんな学校があったとは…!これなら共学だから入れるし、姉妹校だから常盤台中学とも関わりが持てる!それすなわち!後々常盤台中学に入学してくる白井とも交流が可能ってことじゃないか!
これはぼっちには嬉しい情報だ。詳しい入学条件を調べなければ。
俺が常盤台大学付属第二中学校…長いから第二中でいいや。第二中の情報収集に耽っていると、豪水が風紀委員の仕事から帰ってきた。
「おかえり」
「…ただいま」
豪水が小さな声でそう返すと、フード付きのパーカーを取り出し、
「じゃあ、またちょっと行ってくる」
とぶっきらぼうに俺に言ってきた。
「おいおい、またかよ」
豪水は数ヶ月前の能力測定の翌日から、一人で秘密の特訓をする、と言っていつも一人でどこかへ行くようになってしまった。いつも白井と三人で特訓をしてきたというのに、どうしたってんだよ。
「悪いな。じゃ」
豪水はそのまま外へ出て行ってしまった。今日も白井と二人で特訓か…。いや、別に変なことは考えてないからな?
…………考えてないからな?
「やってきました河川敷」
「誰に言っているんですの?」
「気にするな」
豪水が秘密の特訓に出発してから、俺も特訓のためにいつもの河川敷に来ていた。
先程聞いたのだが、白井はLEVEL3に上がったらしく、嬉しそうにそれを話していた。後、風紀委員にもちゃんとなれたらしい。え?能力については数ヶ月前に聞けただろうって?色々あったんだよバカヤロー。
「今日も林田さんは来ないのですか?」
白井が少し残念そうにしている。やっぱり三人揃っていた方がいいよなー。
「あ、そうだ。明日あたりにでもあいつを追跡してみるか?」
俺は白井にそう提案する。すると白井は名案だと言わんばかりの表情を見せた。自分で言っといてなんだが、その表情はどうかと思うぞ。
「いいですわね、それ。明日は風紀委員も非番ですし」
…どうやら追跡することが決まってしまったようだ。すまない豪水…。俺は無力だ…!とかは別に思ったりしていないが。
豪水を追跡することについてはこのくらいで終わりにしておこう。
「白井、空間移動能力者がLEVEL4になるための条件は何だったっけ?」
俺は白井にそう聞く。ふはは、特訓の話をしようじゃないか。
「自分自身を空間移動させることですわ」
自分自身を空間移動させる、ねぇ。こればっかりは俺じゃどうにもできないからなあ。ひたすら頑張ってもらうしかないよなー。
「まあそれはひたすら努力するしかないよな。頑張れ」
「何だか適当だった気がしますの…」
気のせいだよ気のせい。まじで気にしなくていいから。
「御坂さんは何か考えていることはありますの?」
少々冷ややかな目線を感じながらも、白井に質問をされたので、答えることにした。
「ああ、俺の能力で電磁砲を実現させようかと思っている」
「電磁砲を!?」
そう、俺は『御坂美琴』の代名詞、『超電磁砲』の特訓をしている。生半可な特訓量じゃ成功することはないだろう。
───絶対にLEVEL5になってやる。
そんな考えを抱きながら、俺は白井と特訓に励むのだった。
おや…?豪水の様子が…?