帰ってきたらめちゃくちゃ優しくなっているウマ娘との生活杯   作:ザッツユウゴ

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プロローグ 働こ

テレビのつく音と共に目の前が明るくなった。

 

 

『何アンタ』

 

『君の担当になる人さ』

 

あれ? この記憶は・・

 

『トレーナー・・・・やったよ』

 

『やったな。“千里の道も一歩から”。お前の道はこれからだ』

 

 

タイシンとの記憶か・・あれ? 待ってこれ走馬灯..

 

 

『おい、こんなところに横になって大丈夫か』

 

『・・・・・・減った....』

 

『何?』

 

『・・・・腹..減った....』

 

これはオグリとの出会いか。俺もよく話しかけたよな、オグリの腹の音にビビっていたくせに。

 

『嬢ちゃん大丈夫かい・・・・ダメだな保健室へ出荷してやるよ』

 

『えっ!? 食べるんですか?!』

 

『らーらららららあー』

 

お米様抱っこされて、アルダンが運ばれていった。昔からいろんな人にお節介していた。先生からは「助かる」とか言われてたけど、一部の同級生からは煙たがれていたな。

成長してトレーナーになっても変わらず、いろんな奴にお節介、特にウマ娘にしていた。そのためか、担当以外のウマ娘ともかなり仲が良い。…が、彼女達は“親しき仲にも礼儀あり”ということを知らないようだった。

 

『やあ。起きたようだね』

 

『・・誰?』

 

カフェ。と言いたいが雰囲気が違う、なんというか神秘的と言うか、カフェとは違う秘密の雰囲気がする。警戒するように左足を半歩後ろに下げて戦闘態勢になる。

 

『説明はしないから、とにかく穴に落ちてね』

 

手を叩く音で俺の後ろに大きな穴ができた。

 

『はっ?』

 

漏れた言葉と共に落ちた。

 

『君のやさしさに皆惹かれているんだから、恩返しとして皆に甘えなよー」

 

 


 

私は謎の死線を越えて生き延びた。

 だが、私を待っていたのは、歓喜や生きていることへの言葉ではなく……

 

「トレーナー。もう頑張らなくていいよ?」

 

 ウマ娘達の優しい言葉での、窓際社員への誘惑。

 劇毒の蜜のある花であった。

 

「ダメだ。トレーナーとして、教職員として、そして社会の人としての責務を全うする!!」

 

「理事長も『トレーナー君は一生懸命皆のために働いた。長く休んでもだれも文句を言わない。それに文句を言う者は私が説得しよう!!』と理事長のお墨付きですよ?」

 

「まじで!?」

 

 

 とてつもなく心を揺らされてそこに追い討ちのように頭を撫でられている。ウララやライスのような、見た目が幼いウマ娘は撫でていたが、まさか自分が年下の子に撫でられるとは……こんな歳でされるとは、情けないとの思いはあっても抵抗はしない、なぜなら、気持ちいいから。

 

 どうしてこうなったのか。

 俺はユメヲカケたいのに。

 このままでは.

 

トレーナー。いーっぱい甘えていいんですよ♡」

 

 依存で堕落してしまいそうだ。

 

 ──

 

 俺は最近人生初めての一人旅行で生死の間をさまよった。

 原因はどうやら利用した旅行会社に反トレセン派がいたとか。

 

 ここで反トレセン派の人について話すと、どこぞのヨーロッパのちょび髭の問題児*1のような【人とウマ娘には差がある!だから、特別収容して我々が安全に暮らせる社会へ!】を目標に活動する野蛮族だ。

 わりと悪質な反社に近い組織になっている。

 

 そのメンバーが、俺が利用した旅行会社にまぎれていたらしく、そこから俺の乗る船の整備員へと殺意マシマシの計画を立案されていたようだ。あいつらの計画では『乗った船が運悪くエンジン不調、そこから船が大爆発!』という感じだった。あいつらにとって爆発まではよかったが、俺がちょうど船の手すりから少し身を乗り出して地平線を見ようとした瞬間に爆発したので、俺は運よく海面に叩きつけられた。そのあとは太平洋のナ、ナ、ナ.ナがついてフォロワーがとても多い国に流れ着いて、そこから帰国出来たけど、それからがとても精神面で辛かった。

 

 帰ってこれたのはいいとして、起きたことは実際問題テロ活動と変わらないということで警察病院に2か月。流石国内一般に知られているテロ組織を野放しにできないらしく、ジェット機のような快進撃で逮捕、逮捕、逮捕そして、実行犯と上層部は死刑と無期懲役。反トレセン加入者は、罰金等が主だった。どうやら財閥からの圧があったとかなんとか。

 ここまでが刑事から聞いた事件内容だった。

 だが、ここまでだとこの後、退院して皆のところに帰って、感動の再会といきたかったが、現実は生き残った俺に優しくなく、2か月ほとんど動かなかったことと足に割りとあったダメージから、復帰にさらに3か月かかって病院に5か月もいた。

 

 裁判は秘密裏に、俺の存在は極秘、そのため俺の生存が報道されたのがつい最近の話。一応学園には生きていることは伝わっている。伝わっているらしい…………。

 不安要素はあるが、とにかく復帰を目指す。正直このまま姿を消したりしてもよかったって思うが父から教わった【働くことは人生の暇つぶしである】とどこの本で読んだのか知らないけど、この言葉は自分の働く意義にもなっている。

 

 正直なところさっきのなんて建前でしかない、本音はエッチッッッッッなウマ娘達のところに帰りたいだけですねはい。生足魅惑のJK、JCの足だったりと思春期の性癖の祭ですわ! 

 

 生きていることが世間に知れ渡ってからは、マスコミのパレードと言いたくなるように毎日マスコミから取材、取材、取材とこちらの気を知らずに質問をぶん投げてくるから、怒鳴り散らかしても後続が来てもうメンドカッタ。

 それに受け答えしてぼろが出たり。

 

 ──トレセン学園の有名トレーナーエロい目線で担当バを見る!──

 

 なんて書かれたらたまったもんじゃないよ。

 

 なにはともあれ。

 狙われてテロにあって、生きて祖国の地を踏みなおせただけで万々歳である。

 

 明日は退院する日。早くみんなに会いたい。俺のこと覚えてるかな? いやきっと俺が完治して帰ってくることを待っているはずだ。うん、そのはずだ。

 絶対新しい担当トレーナーついているよな、ハァ、学園に行ったら精神的NTRされまくるのか・・・別に誰と付き合っているとかないけど、なんか辛くなってきた。

 

 ・・・・・・俺の予想は前半だけは合っていた。俺は知らなかった、彼女たちの俺に対しての信頼と想いの度合い、周りからの評価。

 俺の半年の入院という失踪は学園に対してとてつもない影響があったということを・・・。

 

*1
ドイツの某の演説上手い人

比喩表現?で歴史的単語使ってわかる?

  • うん
  • いいえ
  • ジークハイル!
  • 天皇陛下万歳!
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