アイテール
「軍の駐屯地にて生体フォールド波の異常を確認!」
「ヴァールです!」
「ここでか」
「ということはリスタニアは白ですね」
「今はリスタニアに行きましょう」
「そうだな、チャック、お前達はすぐに地上に迎え」
『ウーラッサー!』
アラド、メッサー、カナメの3人は急ぎリスタニアに向かう。
リスタニア
八幡たちはアラドからの報告で急ぎ駐屯地へ向かった。
「数が多いですね」
「ここからワクチンライブをやりましょう、マキナ?」
「うん、それじゃあレッツゴー!」
マキナの合図とともに音楽をかけ操縦席のハッチを開け美雲、マキナは操縦席を離れ飛び出した。二人の姿は変装していた姿からワルキューレのライブ衣装に変わっていく。
「歌は希望!」
「歌は神秘!」
「口上とかあったんだな」
「・・・ハチマン、貴方はもう少しワルキューレのことを学んだ方がいいのでは?、後で美雲さんたちに何か言われても知りませんからね」
「ホントに言われそうなんだが」
そうこう言っていると空から3機のジークフリートがこちらへやってくる、すると黄色と黒の機体からレイナ、カナメが降りてくる。
「歌は愛!」
「歌は命!」
「聞かせてあげる、女神の歌を!」
『超時空ヴィーナス、ワルキューレ!!』
一度だけの恋なら、君の中で遊ぼう
ワガママなキスをしよ〜
ワルキューレのワクチンライブ開始と共に俺たちの戦闘も開始する。
「俺たちも行くぞ」
「「「了解」」」
ハチマンサイド
俺は小隊のメンバーから少し離れ後方にてスナイパーライフルで敵機の無力化をしていた、主に手足や武装の破壊だ。
そして他のメンバーも次々と無力化させている。
「軍の駐屯地なだけあって敵の数が多いな、おっと!」
油断していると背後からナイトメアプラスが殴りかかってきた、それを躱しライフルで殴り返す。
「危な、メッサー中尉に見られたら説教もんだな」
『見ていたからな』
悲報、説教プラス鬼訓練確定、泣いていいかな?。そう考えていたらアラームがなり矢印の示すほうを見ると美雲さんの後ろにクァドランが迫っていて美雲さんは気づいていない、俺は近づくクァドランをスナイパーライフルで狙う。
「美雲さん!」
「ッ!?」
俺の放った一撃がクァドランの胸を貫く。美雲さんはこちらを向き微笑む、感謝されたのか?。だがそれ以上に気にしてしまう、あのクァドランのことを
「・・・今は鎮圧が先か」
俺は思考を無理やり断ち攻撃に集中する。
しばらくするとワクチンライブ、及びヴァール化した機体の鎮圧を完了し、俺たちは中央の広場に集合していた。
「初任務、ご苦労だったなハチマン」
「中尉、お疲れ様です・・・っ!」
「何かあったのか?」
ハチマンの見つめる先には先程自分が倒したクァドランが運ばれていた。
「いえその、・・・初めて人の命を奪ったんだって、思ったんです。」
「・・・怖くなったか」
「いえ、怖くなったというか、なんて言うか・・・よく分からないんです」
俺は今の気持ちをありのまま話す。その話を聞いてメッサー中尉はこう答えた。
「そうか、だが、慣れるしかない」
「慣れ、ですか?」
「命が消えない戦場なんてありえない、いくら自分が殺してなかろうと他の人間が誰かの命を奪っていく、そんなことを気にしている暇があるなら少しでも生き残れるように強くなれ」
中尉の言葉が胸に響く、本当にこの人は強いひとなんだと感じるのだが1つ気になることが出来た。
「・・・中尉は本当に強いですね、死ぬのが怖くないんですか?」
「俺だって死ぬのは怖いさ」
「二人ともそろそろ帰るぞ」
と返してきた。少し意外だと思った。もう少し聞こうかと思ったが隊長から呼び出しがありここで話は終わり、アイテールへと帰還した。
「ハチマン」
「美雲さん、どうかしました?」
「さっき助けてくれてありがとう、おかげで助かったわ」
何か言われると身構えたが普通の感謝の言葉が出てきた。正直美雲さんが素直にお礼を言ってくるとは思わなかったなんて口が裂けても言えないな、ってか普通にお礼を言われるのってやっぱり慣れないな。
「私だって感謝の言葉くらい言うわ」
「・・・そっすか、まぁ、あれですよ、偶々撃った先に美雲さんがいらっしゃっただけですよ」
「ふふ、そう、ならそういうことにしておくわ」
美雲さんはそれだけ言いどこかへ行った。色々あったがこうして俺の初任務は終わった、もうしばらく働きたくないな。
それから数か月がたった、その間も任務で成果を上げたりメッサー中尉の訓練(という名の拷問)を受けたり、打倒メッサー中尉の為にシミュレーションで特訓したり、マキナさんに拉致られたり、レイナとゲームをして勝ったり(その後レイナが勝つまで付き合わされた)と色々忙しかったが充実した日々を送っていた、もはやリア充といっても過言ではないのではと思った、あっはいすみません調子乗りました。そして
「ようハチマン」
「隊長、お疲れ様です、どうかしましたか?」
「ああ、今度の潜入任務についてな」
「確か次行くところって、アル・シャハルでしたっけ?」
「そうだ、メンバーもいつもと変わらないからな」
「・・・美雲さんを探すのめっちゃ大変なんですけど」
「諦めてほおっておくか、諦めて探し続けるかだな」
「結局諦めるしかないんですね」
もう本当にどうにかしてほしい。
「そういえば、前に行ったリスタニアに新しくケイオスの支部ができることになったんだ」
「・・・まさか俺がそっちに移動するなんてこと」
「さすがにそれはないな、あっても施設の建設の手伝いだ」
よかったと安堵していると前からカナメさんがやってきた。
「アラド隊長、ハチマン君、こんにちは」
「どうも」
「カナメリーダーは、オーデションの打ち合わせに行くんですか?」
「はい、もうじき始まるので」
そういえばオーディションやってたな、いったいどのくらい受かったんだ?と考えていたら隊長も同じ考えだったのか
「今回はどのくらいオーディションに来たんですか?」
「ざっと、5万人ぐらいですね、ちなみにここから予選で通過できたのは50人です」
「めっちゃ減りましたね、合格者出るんですか?」
「ん〜どうだろう、まだ分からないかな、命懸けの仕事だから半端な覚悟の子を入れたくないし」
と随分悩んでいた。そりゃそうだ、ワルキューレの戦力が上がっても簡単に潰れてしまってはオーディションをやった意味が無い、戦力の大幅アップより覚悟を持って歌える人が受からないと。
「あ、そろそろ時間ね、それじゃあ私はこれで」
「頑張ってください」
「打ち合わせだから何も頑張らないですよアラド隊長」
「んじゃあ俺達も行くか、今日もメッサーとの訓練があるんだろ?」
「はい、今度こそ勝ちますよ」
「・・・」
アラド隊長は黙ってしまった、何か変なことを言ったか?
「なんですか?」
「あ、いや、会った頃より随分変わったような気がしてな」
「そうですか?別に訓練とか任務以外は今までと差ほど変わらないと思いますけど・・・」
「なんて言うか、生き生きしてる気がする、目は変わらんが」
そこは変わらないんですね。
そして数日後、俺たちは惑星アル・シャハルに向かった。
・・・急ぎすぎたかな?
まぁでも次の話で原作に突入しますが数話書いたらまた少しオリジナルの話に入るのでご了承ください。