やはり俺が歌姫達を守るのは間違って・・・ないな   作:むぅち

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STAGE21 覚悟のオーディション

ハヤテサイド

 

 アル・シャハルの戦争から少し経ち俺たちは今伝手で貨物船に乗せてもらいここ、惑星ラグナまでやってきた。

 

「はー、ここがラグナ星・・・キラキラした音がいっぱい!」

「はっくしょん!」

「うえ!、ううー」

「なんだよ、ウミネコだらけじゃねえか」

「なんであんたまでラグナに?」

 

 フレイヤの当然の疑問にハヤテは答えた。

 

「そりゃ、お前が落ちるのを見にな?」

「絶対落ちん!!」

 

 

 プンスカと怒っているフレイヤ。それから俺たちはバレッタシティを回り、押し売りから逃げ回った。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、都会怖い、はぁ」

「ん?」

 

ヒューンッ!

 

 空を飛ぶ戦闘機を目で追っていると

 

「見ろよ」

「え?わぁ!」

 

 フレイヤがハヤテの言った方向に視線を向けるとそこには。

 

「なんね、あのでっかいんわ?!」

「”マクロスエリシオン"、ケイオス・ラグナ支部の基地だ」

「じゃあ、あそこがオーディションの会場・・・・・うう〜ルンがルンルンしてきた!」

「ルンってその触覚みたいな?」

「あっ、ジロジロ見ちゃいけんエッチィ!」

「なっ!んなもんなんにも感じねえよ」

 

そして俺たちはオーディションの受付までやってきたんだけど・・・

 

 

八幡サイド

 

 今日の訓練が終わって廊下をうろついているとミラージュとチャックさんが何やら下の方を眺めていた。なんか、女性が多くね?何かあったっけ?

 

「おっ、ハチマン今上がりか?」

「お疲れ様です」

「お疲れ様です、なんですかこの人達?」

「忘れたのか?今日はワルキューレの最終オーディションの日だろ?」

「あっ・・・」

 

 そういえばそうだったな、すっかり忘れてた。

 

「忘れてたんですね」

「しょうがないだろ、デルタ小隊が直接なにかやるわけじゃあないんだから」

「まぁ、その気持ちは分からんでもないがな、というか見てみろよハチマン可愛い女の子がいっぱいだぞ」

「遠慮しておきます、なんならその場にいるだけで通報されかねないんで」

「さすがにそれはないと思いますが・・・」

 

 とふたりと雑談をしていると受付の方から

 

 はえぇぇぇぇぇーー!!!

 

「ん?なんの騒ぎた?」

 

 俺たちは直ぐに受付の方へ向かったのだが、そこに居たのは先日アル・シャハルで歌っていたあの密航犯と踊ってたやつだった。名前なんだっけ?

 

「オーディション受けられんてどういうこったね?!」

「で、ですから今日は最終選考でして・・・」

「予選を通過した方出ないと・・・」

「予選?」

 

 その子はチラシをじーっと見ているとどうやら予選があったことを今知ったみたいだ。そこへミラージュが声をかけた。

 

「あなた達、どうして・・・」

「ほぉーこいつが例のダンスしてた」

「まさか、私に苦情を言いに?」

「「自意識過剰じゃね?」」

「なんで息合ってるんですか」

 

 おっと、そっちも考えることが同じか。すると

 

「うわぁぁぁー!」

「うわ!」

 

その子はミラージュの手を掴み泣きながら懇願してくる。

 

「デルタ小隊の人!オーディション受けさせてくれんかねー!」

「は、はぁ?」

「一体どうしたんだ、あれ」

「どうやら、予選があったこと知らなかったらしい」

 

 え、そんなことある?そう思って彼女が落としたチラシを見ると割とわかりやすい所に書いてあった。

 

「どうすんだ?あれ」

「どうするって言ったって、俺じゃあどうしようも・・・」

 

作戦室

 

「2人とも到着したようですが・・・」

「ふぅ・・・、予選通過の条件は?」

「えーと、データ上はクリアしてます」

「はぁ、まったく・・・」

 

 アラド隊長は呆れながら受付に連絡を入れた、ついでに個人的に彼も呼んでもらう。

 

受付

 

「え?あ、はい、分かりました。あのー」

「へ?」

「特別に許可が下りました、オーディションに参加していただいて大丈夫だそうです」

「ほ、ほんとかねぇ〜」

 

 彼女はこれからオーディションを受けるというのに参加できると言われただけでぐったりしてしまった。大丈夫かこの子?

 

「それと、ハヤテ・インメルマンさん?」

「そうだけど」

「デルタ小隊のアラド隊長がお会いしたいと・・・」

「隊長が?」

「俺に?」

 

・・・なんとなくだけど話の内容がわかる気がする、大方ハヤテをデルタ小隊に入れたいんだろ。と勝手な想像をしてふたりと別れた。

 

 

ハヤテサイド

 

 デルタ小隊の人達と別れて俺とフレイヤは今マクロスエリシオンへ向かった。その道中

 

「へぇー、こりゃまた・・・デッカルチャーやねぇー」

「ほんとだな」

「ハヤテ?」

 

 フレイヤがこっちに来ないのかと聞かんばかりに見てくるが俺の目的地はフレイヤと別にあるからここでお別れだ。

 

「んじゃ、元気でな」

「あ、あの、ここまで色々・・・」

「帰りの面倒は見ないからな」

「え?」

「落ちたら、あとは自分で何とかするんだな」

「うう・・・、落ちんもん! 風に乗れば飛べるんだかんねー!」

 

八幡サイド

 

 ハヤテたちと別れ俺は一人でうろついていると後ろから声をかけられた。

 

「あ、ハチハチ!」

「・・・」

 

 振り向くとマキナさんとレイナが近づいてきた。

 

「お疲れ様です、どうでしたオーディションは」

「それがね、まだ終わってないんだー」

「じゃあ何でここに?」

「・・・」

「あ、あの?」

 

 レイナが無言で俺のことを見つめてくる、くそ、普段からあまり表情を出さないから何を考えているのかわからない。と考えているとようやく口を開いた。

 

「ハチマン、この後暇?」

「へ?」

 

 なんかいきなり暇かどうか聞かれたんだけど、え、なに、なんかされんの?

 

「あ、あれやってもらおうとしてるの?」

「うん、ハチマンならやってくれそう」

「何がです?」

「それはね・・・」

 

 

「はぁ、それをやってくれと?」

「うん、だめ、かな?」

「だめ?」

 

 そんな上目遣いでこっちを見ないでくださいよ、可愛いんだから。

 

「い、いいですよ、このあとやることありませんし」

「「やった!」」

 

 そして俺は二人に連れられてある場所へと向かった。

 

 

フレイヤサイド

 

「はぁ」

 

 ワルキューレのオーディション、落ちちゃった。ハヤテにあんなに大見え切ったのに・・・

 

「まだ、あそこにおるんかね」

 

 気にしてもしょうがないんはわかってる、けど、やっぱり引きずってしまうんよ。そう考えていたらモノレールが突然止まった。

 

 ガタンッ!

 

「うわっ!」

「止まったぞ」

「どうしたの?」

 

 ほかの人たちも何が起こったのかわからずにいると今度は周りが暗くなった。

 

「え、何?」

 

『お客様にお知らせいたします、現在バレッタ市内にてヴァールによる暴動が発生しました。繰り返します・・・』

 

 車内アナウンスで今ヴァールが発生していることを知ってみんな慌てとる。すると乗客の一人がニュースの映像を見せる。

 

「ねぇ、見て!」

 

『ヴァール化した市民は数を増え続けており各地で混乱が・・・うっ!』

 

「はっ・・・」

「嘘だろ・・・」

「ワルキューレは何やってるの?!」

「なんでこんな時に現れないんだよ、ほんと役に立たねぇなぁ!」

 

 な、なんてことを。するとそのワルキューレの悪口を言った人とその近くにいた人が突然苦しみだした。

 

「う、ううー、あがっ!」

「ううううー、はぁ、はぁ、はぁ」

「あの大丈夫ですか?」

 

 その近くにおった女性客が二人の元に近づいた、すると

 

「ひっ!きゃあああああ!」

 

 女性客は悲鳴を上げ逃げようとする、だけど私の目に写ったのはその人から出た血しぶきだ。いったい何が起こったのか頭の処理が追い付かない。すると二人の男性の体が盛り上がり筋肉質になりより凶暴になっていそうな雰囲気だ。

 

「ふー!ふー!」

「うぅぅぅ!!」

 

 二人はこちらに狙いを定めゆっくりと近づく。

 

「ヴァールシンドローム!」

「きゃぁぁぁぁ!」

「何なんなの?!」

「助けて、ここを開けて!」

「何してんの!こっちへ来なさい!」

 

 眼鏡の女性がフレイヤに呼びかける、だがフレイヤは恐怖のあまり動けないでいる。すると片方の男性がフレイヤに襲い掛かった。

 

「ひぃ!」

 

 襲い掛かろうとしてきた男性を前にフレイヤは倒れ込んでしまい、その拍子に音楽プレイヤーを落としてしまった。

 

「はぁはぁはぁはぁはぁ」

 

 あまりの恐怖で過呼吸になってしまっている。私は何でここに?

 

(怖い怖い怖い怖い怖い!!)

 

 するとフレイヤの脳裏にある光景が浮かんだ。これ走馬灯・・・いや

 

「はあっ、はっ・・・ 歌・・・」

 

 あの時の感覚、ドキドキして、ワクワクして、ルンがピカッとして・・・

 

「歌は・・・」

 

 

 

のぼせてScreaming~もう止まれないの~

 

 

「あの子・・・」

「マジかよ」

 

恋、ハレイション THE WAR

 

 

 

 フレイヤは男の頬に触れる、すると少しずつ男の様子が落ち着いていき尻もちをついた。

 

「すごい数値」

 

 座席の陰からフレイヤを見ながらアクティブ反応の数値を見る二人。そしてフレイヤが歌い終わると眼鏡を掛けたポニーテールの女性がフレイヤの落とした音楽プレイヤーを手渡す。

 

「はぁ、はぁ」

「はい、大切なものなんでしょ?」

「ん?その声・・・」

 

 聞き覚えのある声、もしかしてこの人・・・

 

「ふふっ、ウエルカム トゥ ワルキューレ ワールド」

 

 すると突然床のモニターが光だしその女性のそばに他の女性二人が近づくと三人の姿が変わっていく。その姿は先日見た憧れの人たちの姿だった。

 

「美雲さん?!ど、どういうことかねぇ?!」

「これが最終オーディション!」

「さっきの歌、チクチク気持ちよかった」

 

『合格よ、フレイヤ・ヴィオン!』

「合格?!え?」

 

 美雲さん、マキナさん、レイナさんにホログラムで映し出されたカナメさんワルキューレ勢ぞろいだ。するとフレイヤの姿が変わっていきその姿はワルキューレのライブ衣装だ。

 

「え、これって・・・」

「今日からあなたも」

「ワルキューレ」

「え?あたしが・・・ワルキューレ・・・」

 

 ワルキューレのメンバーからのお祝いの言葉に驚きを隠せないでいると

 

「おめでとう!」

「すみません、驚かしちゃって」

「ガッツあるじゃねぇか!」

「あー!オーディションの受付におった!」

 

 なんと出口の方にいた乗客はオペレーターのベス・マスカットとミズキ・ユーリ、そして整備班のガイ・ギルグットだった。さらに

 

「いやー、感動しました!」プシュー

「なっ・・・!」

「ごめんねこれ血のり」

 

 ヴァール役の一人が整備班のハリー・タカスギとやられ役のニナ・オブライエンそして

 

「はぁ、いくらゾンビ谷なんて呼ばれててもホントにゾンビ役をやるとは・・・」

 

 デルタ小隊所属の比企谷八幡少尉だった。すると

 

「うわぁぁぁぁ!この人まだヴァールが治っとらん!!目が!目が!」

 

「「「「「「「・・・ぷぷ、あははははははは!!」」」」」」」」

 

「泣いていい?」

「大丈夫よ、彼の目はもともとだから・・・」

「へ?あぁ!よく見たらデルタ小隊の?!」

「感動的な再会をどうも」

 

 なんか涙の種類が違う気がするんやけど・・・

 

「クモクモの予想通り、かな?」

「ちょっと期待外れだったけどね・・・」

 

 

「うぅぅ!はぁ~、飛べた~」

 

 フレイヤは満足そうな顔をして倒れ込んだ。

 

 

 

 

「ぶっちゃごりごりやねぇ~」

 

 

 

 

 




書けた!なんか思ったより書いちゃいましたね
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