次の日
俺は昨日ハヤテと共に自分の部屋で色々やっていたのだが、見つけたくない物を見つけてしまった。それは俺が自殺する前に着ていた血の着いた制服だった。
そして思い出してしまった、あの日々を。だが何時までも気にしている訳にはいかないし俺自身のまいた種だ。それに俺を気にかけてくれた人達にも謝らないといけない、色々迷惑を掛けたんだから。
「行くしかないか、色々終わらせないと・・・」
俺はケイオスの制服を着て出かける準備をし玄関へ向かう、すると
「お兄ちゃん?何処に行くの?」
「ん?あー・・・あれだ、忘れ物を取りにな」
「・・・そっか、気をつけてね」
「あぁ」
小町も色々察してくれたのか静かに俺を見送った。
小町side
「大丈夫かな?」
少し不安だ、何となくだけどお兄ちゃんが何をしに行くのか分かったからだ。見送ったのは良いけどまた何かされるんじゃないかと思うと怖くて堪らない。そう思っていると
「あれ、コマチちゃん?とうしたんかね?」
「あ、フレイヤさん」
そこにフレイヤとミラージュ、ハヤテの3人がやってきて何をしているのかと尋ねてきた。小町はお兄ちゃんの事を3人に話すと
「では、私達が様子を見に行きましょう」
「良いんですか?」
「ああ、それにハチマンがまた苦しむなんて事になったらお前だって辛いだろ?」
「・・・分かりました、お兄ちゃんをよろしくお願いします」
「ほいな!」
ハヤテさん達はお兄ちゃんの後をおって行きました、じゃあ小町もやるとこやりますか。
小町はある人達に電話を掛けた。
「もしもし?お久しぶりです・・・・」
八幡side
「またここに来るとはな・・・」
自宅から歩いてきたから少し時間がかかってしまったが俺は今総武高校の前に居る。今日は平日、俺がこの格好で入ると色々ヤバい気がするが今は放課後残ってる生徒もそう多くはないだろ。そう思いながら俺は昇降口に向かった。
「えっ、あれって、まさか・・・」
昇降口を抜けると俺は真っ直ぐある場所に向かう、途中で生徒とすれ違うことはなく教室にも居ないことを確認しながら向かった。かつての俺の居場所だった、奉仕部の部室へ。
部室の前にやってきた俺、教室の中からは声は聞こえない、基本雪ノ下は本を読んでいたから静かにしているだろうが由比ヶ浜がいる為絶対に声が聞こえてくるはずなんだが、今日は休みだったか?俺は教室の中に入ると長机がありそこには3つのスクールバックが置かれていた。2つのバックは誰のだか分かるがもう1つは誰だ?バックに近づくと着いていたキーホルダーを見て誰の物か分かった。
すると部室の外から声が聞こえてきた。聞きなれた声が、思い出したくなかった声が。
「依頼、無事に終わって良かったね〜」
「えぇ、あれくらい私に掛かれば造作もないことよ」
「はは、流石だね雪乃ちゃん」
ガラガラ
「あれ?誰かいる」
「依頼かしら?・・・ッ?!」
「ッ?!」
どうやら2人は俺だって分かったらしく青ざめて震えている。
「よお」
「な、な、なんで、貴方が・・・」
「ひ、ヒッキー?」
「お、お前は、し、しん、死んだはずじゃ・・・」
「ああ、そうらしいな、でも俺は現に生きてる」
「な、何をしに戻ってきた?!」
こいつ、とぼけてるのか?それとも本気で心当たりが無いのか?なら徹底的にやるしかないか。
「別に、お前らの無様な所を見に来ただけだ」
「ふ、ふん、そんなんだから海老名の時だって告白の邪魔したんじゃん!」
「そうだ、お前は目の前で告白が成功するのが気に食わなかったんだ、だから邪魔したんだろ?!」
「・・・ふふ、はははっ」
「何がおかしいと言うの?」
やっぱりな、こいつら、海老名さんが出した依頼に気づいていなかったんだ。それを知らずに俺を責め立てる、その事に笑いが止まらん。
「いや?やっぱりお前は無能だってことを再確認しただけだ」
「な、なんですって!」
「なら、優秀な雪ノ下に聞くが海老名さんが修学旅行前に部室に来た時にお前、海老名さんの依頼に気がついたか?」
「依頼?そんな事言っていなかったじゃない!」
「いや、確かに言っていた。分かりずらかったが『男同士の絡みが見たい』と」
「?・・・ッ?!」
流石の雪ノ下でも気がついたか『男同士の絡みが見たい』って事は男と女の絡みは興味ないってことだ。すると教室の扉が開かれた。
「流石だね、比企谷君」
「え、海老名、戸部、皆も・・・」
入ってきたのは海老名さん、戸部、三浦、戸塚、川崎、材木座、平塚先生、それから雪ノ下さんだった。ん?なんか後ろに居ない?さらにその後ろからミラージュ、フレイヤ、ハヤテまでもが一緒にいた。
「お前らなんで・・・」
「コマチから言われてな、様子を見に来たんだがこの人たちにあっちまって」
君たち仮にもデルタ小隊の一員なんだから簡単に見つかっちゃダメだろ、そう思っていると戸部がしゃべり出した。
「やっぱり、そうだったんだね」
「と、戸部?」
「変だと思ったんだ、今まであまりクラスに関わらなかった比企谷君がいきなり俺の告白に入り込んでくるなんて」
「戸部っち・・・ごめん」
「ううん、いいんだ。でも振るならしっかり振って欲しかったよ、海老名さん」
あんまり後先考えないタイプかと思ってたけどちゃんと考えてたのか。
「結衣、あんた中学の頃も同じ事やってグループ壊そうとしてたよね?一体何がしたいの?」
「そ、それは、友達が告白したいって言うなら応援したくなるじゃん!」
「あんな事があったって言うのに、その事さえ忘れてるなんてもはや病気じゃん」
「その依頼の話だが、何故私の方に来ていない?この部が活動する時は必ず私に話を通しておく必要があるはずだが?」
そう奉仕部が活動するに当たってどんな依頼であろうと必ず平塚先生に話を通さなきゃ行けない、ちなみに川崎の件も話はしてあったがその解決自体は俺に一任されていた。
「そ、それは・・・」
「それと葉山」
「な、なんですか」
「あの噂を流したのは君だな?」
「わ、訳の分からないこと言わないでください、第1俺が流したなんて証拠あるのかよ!」
「証拠ならあるよ、色んな生徒たちにお金渡してたでしょ?それもかなりの額」
「っ!!」
え、こいつそこまでやってたのか?確かに違う学年まで広まってるのには驚いたけど。
「なんで、なんでだよ!なんでヒキタニなんかに!」
「っ!危ない!」
余程頭に来たのか葉山は俺に殴りかかってきた、だが甘い。今の俺は兵士、それなりに対人訓練もしているのだから。八幡は突き出される拳を正面で受け止めそのまま腕を捻り地面に叩きつけ抑え込みそして
ガチャ!
「ひっ!」
倒れた葉山の額に俺は拳銃を突きつけた。本当なら一般人に向けてやることでは無い、ハヤテ達が見ているがまあいいや、罰ならいくらでも受けてやる。
「いいかよく聞け?今更お前がどれだけ騒ごうが知ったこっちゃないしこれから悪評を広げようとしてもしらん、もうそんな事気にしなくなったんでな」
「は、は?」
「ちなみにこれが偽物だって思うならそれでいい、だがこれからまた変なことをしようものならお前の頭には鉛玉のプレゼントが送られるからな?」
「ガタガタ、グッタリ」
脅しすぎたのか葉山は気絶してしまった。まあ軽く仕返しが出来たから良しとするか。
八幡は葉山から離れ海老名たちに近づいた。
「比企谷君・・・」
「何も言うな戸部、あんなやり方しか出来なかった俺が悪いんだから。というかどうしようあれ」
振り返ると気絶している葉山と放心状態の雪ノ下、由比ヶ浜。どう収拾つければいいか考えていると
「それなら私に任せて」
「良いんですか雪ノ下さん?」
「うん、比企谷君には迷惑かけたから。あとの処理は私が全部やっとくよ」
「すみません。それで、今回の件、隊長に報告するんだろ?」
「別に、俺たちは何も見てねぇよ。なぁミラージュ?」
「・・・そうですね、特に問題なく行動していました」
ミラージュが何か言ってくるかと思ったがそんなことは無かった、驚いたな。
「そう言えば、君は今何をしているんだ?そんなものを持っているって事は普通の事じゃ無いんだろ?」
「あーどうする?」
「どうするって・・・」
「名乗るしかないのでは?」
「だよな」
顔見知りの相手にこの挨拶とかやりたくないんだけど・・・
「申し遅れました、我々はケイオス、ラグナ第三戦闘航空団デルタ小隊所属のミラージュ・
「ハヤテ・インメルマン少尉」
「ヒキガヤ・ハチマン少尉」
「戦術音楽ユニットワルキューレのフレイヤ・ヴィオンです」
とそれぞれ自己紹介をしたのだが、全員理解が追いついていないようで挨拶してから30秒たったぐらいにようやく質問がやってきた。
「少尉、って言うことは比企谷君、今軍人さんやってるの?」
「まぁ、そっすね」
その後も色々質問されたが省略させてもらう。でももう一度こいつらに会えてよかった、元気にやってるみたいで安心した。
雪ノ下達は雪ノ下さんが連れてきたいかにもな人達に連れていかれた。雪ノ下さんに「どうするつもりですか?」と聞いたところ「(ΦωΦ)フフフ…」と返されてそれ以上は掘り下げなかった。だって怖いし・・・
「ねぇ、八幡はこれからどうするの?」
「ん?あーそれはな、もう一度向こうに戻る」
「それって・・・」
「・・・戦争に参加しに行く」
「あんた、平気なの?」
「まあな、1回そういうことをしたんだ、今更嘆いたりはしないし俺にも守りたいものが出来たからな」
「あまり気分のいいものでは無いがね、自分の生徒が戦場に行くなんて、昭和初期の教師じゃないんだから」
「まるで見たことあるかのような口ぶりですね」
「ほう、比企谷、お前は私がそんなに歳をとっているように見えるのか?」
あ、やべぇ・・・久々すぎていつもの軽口決めちゃった。そう思った瞬間鳩尾に強い衝撃が来て俺はしゃがみこんでしまった。
「全く君は、見た目は多少変わっても中身は変わらないままなんだな」
「俺の心はいつだって、旧態依然、ですから・・・」
「それはあまりいい意味では使わない言葉だ」
ヤバい吐きそう、この人本当に人間なんだよね?メルトランディの子孫とかじゃないんだよね?
そう思っていると平塚先生がしゃがみこみ俺と視線を合わせる。
「だが安心したよ、君は君のままでいてくれて、偏見かもしれないが兵士になると聞くと性格が変わったりするものだと思っていたからね」
「勘弁してくださいよ、俺が拳銃もってヒャッハーなんてやってたらやばいでしょ」
「確かに」
はははははっ!
アンチ成敗を期待していた皆さんごめんなさい、やっぱりアンチ書くの大変だわ。だから結構淡白に書いてしまった。