【完結】色づく想ひ    作:ワンダーS

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どうも、作者です。


個別:大神 28

 

 (満月の日まで、残り1日)

 

 「透君、大丈夫?

  ウチの声は聞こえる?」

 

 「…ん。」

 

 体を揺らされる感覚にふと意識が覚醒した。

 若干残る微睡の中ゆっくりと瞼を開ければ、目の前にはミオの顔が見える。

 

 俺はどうして眠っていたのだろうか。

 見た所場所は部屋ではなく、一階の広間の様だ。

 

 「ミオ?

  何で…。」

 

 「おぉ、目を覚ましたようじゃな。」

 

 状況を把握できていないでいると、異なる方向からそんな声が聞こえてくる。

 目を向けて見ると、そこにはちょっとバツの悪そうな顔でこちらを見る神狐の姿があった。

 

 それだけで、何となく神狐が何かをやらかしたことを察する。

 

 「…神狐、何があったんだ?」

 

 「ウチもそろそろ説明して欲しいな。」

 

 どうやらミオもまだ聞いていないらしい。

 向けられた二つの視線に、神狐の顔に冷や汗が一筋流れる。

 

 「そ、その、最終確認のつもりで透に力を流しておったのじゃが…。」

 

 「…あー、思い出してきた。」

 

 冒頭を聞いて、ようやく記憶がよみがえってくる。

 要するに予想通り神狐がやらかしたのだ。

 

 意識を失う前。

 神狐に呼び出された俺はイヅモ神社本殿にて、術者としての最終確認のため神狐から力を受け取る事となった。

  

 無論、力と言ってもごく一部であり。継続的に力を流し込んで消費する形で行使するため、その過程での最大値に耐えられるかの確認であった。

 

 にもかかわらず。

 

 『まだいけるかのう…。』

 

 『え?』

 

 無事最大値まで耐えられることが分かったところで、何故か好奇心が湧いてきたらしく、ぽつりと呟くと神狐はその瞳を輝かせて力を流し込んできたのだ。

 

 『おい、神狐?』

 

 急激に流れ込んでくるそれに戸惑いつつ、嫌な予感を感じて声を掛けるも、既に神狐の顔は狂気のマッドサイエンティストであった。

 

 『大丈夫じゃ、最悪意識を失うだけなのじゃ。』

 

 『それは大丈夫じゃ…。』

 

 なお、調べて分かったが俺の許容量はそこまで大きくない。

 そんな俺がそう長く耐えきれるはずもなく、間も無く、意識を手放す結果となった。

 

 「…という訳なのじゃ。」

 

 「もう…、意識の無い透君をいきなり連れてくるから何があったのかと思ったら…。」

 

 呆れたように息を吐くミオに、説明を終えた神狐は何処か落ち着かない様子でいる。

 しかし、その理由もすぐに分かった。

 

 「せっちゃん?」

 

 「は、はいなのじゃ!」 

 

 座った眼で名だけ呼びかけてくるミオに、萎縮したように神狐は返事を返す。

 

 「前から思ってたけど、せっちゃんは透君で遊びすぎ!

  透君はおもちゃじゃないんだからね、他にも色々と吹き込んだり嗾けたりして!」

 

 「と、透…。」

 

 堰を切ったかのようなミオからの説教を受けた神狐は助けを請う視線をこちらに向けて来る。

 が、しかし、こちらとしても仕返しはしなくてはと考えていた所だ。

 

 「おう、見てる側は割と気分良いぞ。

  ん?あぁ、ありがとう。」

 

 勿論、助け船など出すつもりは毛頭ない。こちらに飛び火されても困るし。

 シキガミがお茶を持ってきてくれたので礼を言って受け取り、それを飲みながらシキガミと共に観戦することにする。

 

 「こら、よそ見しないの!」

 

 「そ、そんなところまで似ずとも良いのじゃー!」

 

 ミオにぴしゃりと言われて、神狐の情けない悲鳴が広間へと響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「今日は一段と長かったなー。」

 

 温泉の中、体を弛緩させながらつい先ほどまで行われていた説教を思い返す。

 

 「…いや、今日だからこそか。」

 

 満月は既に明日に迫っている。

 つまるところ、神狐と共に居る事のできる一日は実質今日が最後になる。

 

 ミオがそれを意識していない筈も無い。

 先程のものだって、どんな形であれコミュニケーションだ。

 

 神狐も今日は、確認の為に一度こそミオの元を離れたが、それ以外は朝からずっとミオの傍にいる。

  

 「…もう明日か。」

 

 改めて時の流れの速さを認識する。

 この半月、今にして思えばあっという間だった。

 

 神狐から真実を聞いてから今日まで、いつも通りの日常を送ってきた。

 

 手放しがたいほどに楽しい日々だった。

 俺ですらそう思うのだ、あの二人なら尚の事だろう。

 

 ただ一つだけ心残りがあるとすれば。

 

 「俺は…ちゃんと、支えられたのかな。」

 

 ぽつりと零したたった一言の不安。

 

 自分なりに全力は尽くしたつもりだ。

 けれど結果が伴わなければ、これに意味は無い。

 

 「…違う、まだだ」

 

 そうだ、まだ終わっていない。

 

 決めただろう。

 最後の最後まで、その先も彼女を支えるのだと。

 

 なら、まだ弱音を吐くべきではない。

 

 そんな決心を新たにしていると、後ろからガラガラと温泉の入り口の開く音が聞こえてくる。

 

 また神狐が入ってきたのか、話があるのなら外ですれば良いものを。

 最早神狐が温泉に乱入してくることに慣れきってしまっている。

 

 「神狐、別に入ってくるなとは言わないけど長話なら…。」

 

 言いながらくるりと振り返って入口へと視線を向けた所で、言葉が途切れる。

 

 視線の先には見慣れた金色の獣耳、そこまでは予想通りだ。

 しかしその下、顔に当たる部分までも狐となった割烹着を着た人、いや、シキガミがそこに立っていた。

 

 「…なんで?」

 

 心からの疑問である。

 完全に虚を突かれて、唯一言葉に出来たのはそれだけ。

 

 神狐が入ってくるならまだ分かる、ミオもまだぎりぎり理解できる。

 だが何故シキガミ?

 

 『…。』

 

 すると、シキガミはその問いに答えるように言葉ではなく身振り手振りで意思を伝えてくる。

 何やら椅子を指さして、その後に両手でごしごしと擦るような…。

 

 「…背中を、流しに来たのか?」

 

 『…。』

 

 思いついた結果を聞いて確認を取ってみれば、こくこくとシキガミは頷いて見せる。

 

 なるほど、背中を流しに。

 けれど、最初の疑問は残ったままだ。

 

 なんで?

 

 「えっと…神狐は?」

 

 『…。』

 

 取り合えず聞いてみると、シキガミは横の壁を指し示す。

 

 「あぁ、ミオと温泉に入ってるのか。」

 

 だからシキガミがこっちに来たのか。

 …いや、そうはならないだろ。

 

 困惑の中にいると、シキガミは何を考えているのかその場に立ったままじっとこちらを見てくる。

 まるで、それを果たさない限りここをどかないぞと言わんばかりに。

 

 シキガミが立っているのは入り口の真ん前である。

 残念ながらシキガミがそこを退かない限り、俺は温泉から出ることは出来ない。

 

 「…。」

 

 『…。』

 

 しばしの間、無言で見つめ合う。

 シキガミは一言も言葉を発していない筈なのに、その視線から感じる圧力は凄まじいものであった。

 

 「…じゃあ…お願いします。」

 

 『…!』

 

 葛藤の末、俺は屈してしまった。

 両手を上げて観念すれば、シキガミは『それで良いのです。』と言わんばかりにこくこくと何処か満足げに何度も頷く。

 

 どうにも人間臭い仕草に苦笑いを浮かべつつ、腰にタオルを巻いて湯から上がり、先ほど指し示された椅子へと座る。

 

 それを確認して、シキガミもこちらに寄ってくると後ろへと回りこむ。

 

 やがて背中へとタオルが当てられて、絶妙な力加減でそれが上下する。

 常時であれば心地よいと感じるところだが、今はどちらかというと戸惑いの方が勝ってしまっている。

 

 沈黙の中、シキガミに背中をタオルでこすられる。

 多分、傍から見ればシュールな光景なのだろう。俺自身そう思う。

 

 ぼんやりとそんなことを考えていれば、不意に後ろから肩を叩かれる。

 

 「ん?」

 

 何だろうかと振り返ろうとすると、しかしシキガミは頭をがしりと掴んでそれを阻止する。

 どうやらこのままで居ろという事らしい。

 

 喋れないシキガミではジェスチャーくらいでしか意思疎通は図れない筈。

 浮かんだ疑問、けれどそれはすぐにシキガミの手によって解消された。

 

 「…文字?」

 

 シキガミは背中に指を這わせると、そのままそれを動かして文字らしきものを書いた。

 

 「すまん、もう一回最初から頼む。」

 

 背中に書かれた文字を感じ取るのは意外と難易度が高い。

 今度はちゃんと集中して、それを読み取る。

 

 『あとはまかせた』

 

 「え…?」

 

 後は任せた。

 それは、明確な意思の籠った言葉。

 

 シキガミには無い、人間の意思。

 

 呆然とした声が漏れる。

 そして、頭の中で一つの推測が形を結んだ。

 

 「お前…いや、あんたやっぱり…。」

 

 それと同時にシキガミへと視線を向けようとして。

 

 「ぶっ。」

 

 頭の上から桶に入れられた大量のお湯を掛けられて、思わず言葉が途切れた。

 若干気管にまで入り込んでくるそれに咳き込んでいると、入り口の扉が開き、閉じる音が聞こえてきた。

 

 落ち着いたところで辺りを見渡すが、シキガミの姿は既になかった。

 

 「…言うなって事か。」

 

 分かってる、これはそう言う可能性の話だ。

 それに、仮にそうだったとしてミオに話せる訳でも無い。

 

 記憶が戻れば、ミオは自ずと理解するだろう。

 

 「本当、ミオは愛されてるな…。」

 

 そして、託されたものの重さを認識した。

 

 だが背負い込んで見せよう。

 頼まれたのだ、ならそれに応えるまでだ。

 

 「透よー!」

 

 「ん。」

 

 不意に響いてきた神狐の声に疑問の声を上げつつ声の出所を探れば、壁の上から生えている神狐の顔を見つける。

 

 「そんなところから声かけてくるなよ。

  こっちから見ると軽くホラーだぞ。」

 

 「ほほっ、固いことを言うでない。」

 

 高さのある壁のため、完全に生首が浮かんでこちらを覗き込んできている様にしか見えない。いや、実際似たようなものではあるのだが。

 ミオが見たら悲鳴を上げそうだ。

 

 「それで、どうしたんだ?」 

 

 「うむ、主も一緒に入らぬかと思っての、折角じゃし。」

 

 「ちょっと、せっちゃん!?」

 

 何が折角なのだろう。

 呆れの籠った視線を向けていれば、すぐに驚愕したミオの声が聞こえてくる。

 

 「あー、遠慮しとく。」

 

 「何じゃ、残念じゃのう。」

 

 「残念じゃなくて…もう、せっちゃん!」

 

 抗議するミオに神狐も粘りを見せることは無く、素直に引っ込んでいった。

 騒がしい事この上ないが、まぁ、これも日常か。

 

 謎の達観を胸に、ゆっくりと温泉を堪能した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 温泉から上がれば、丁度ミオ達も上がっていたようで広間で鉢合わせる。

 風呂上がりのためか、二人の髪は若干湿っていて…。

 

 と、そこで違和感を覚えた。

 

 「なぁ、神狐。

  なんで髪が濡れてるんだ?」

 

 そう、神狐に実体は無く、水に濡れても通り過ぎるだけの筈だ。

 けれど、確かに彼女の髪はミオと同様に濡れて見えた。

 

 「うむ?

  それはまぁ気分じゃ、気分。」

 

 「ウチもさっきびっくりしたよ。

  目を離した隙にこうなってるんだから。」

 

 そう言うもんか。

 見た目に関しては割と融通が利くらしい。

 

 今になって新事実が発覚してしまった。

 

 「あ、それより透君。

  ちょっとお願いがあるんだけど…。」

 

 「お願い?」

 

 感心していると、不意にミオは改まった様子で聞いてくる。

 

 「うん、今日はその、三人で寝たいなって。」

 

 「三人でって、この三人でか?」

 

 当然、該当するのはこの場にいるのは俺とミオと神狐のみ。

 一応確認してみればミオはこくりと頷いて見せる。

 

 「そっか…あぁ、俺は構わないぞ。」

 

 恐らく神狐とは温泉の中で話は付いているのだろう。

 賛成だと伝えれば、ミオの顔に笑顔が浮かぶ。

 

 「本当?良かったー。

  なら、早速準備しないと。部屋のベットだと狭いだろうし。」

 

 そう言って、ミオは嬉しそうに準備の為に駆けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして、迎えた夜。

 やはり部屋のベットでは手狭であったため、広間に布団を敷くことになった。 

 

 三人で、いわゆる川の字で寝転がる。

 ミオだけでなく、神狐もいるというこの状況が妙に新鮮に感じた。

 

 「ねぇ、一つ気になるんだけど…。」 

 

 暗闇の中、ぽかんとした様子で俺と神狐に挟まれているミオが疑問を口にする。

 

 「体格的にせっちゃんが真ん中じゃない?」

 

 「主、何と残酷なことを言うのじゃ。」

 

 確かに、言われてみれば神狐が間に来る方が自然に見える。

 だが、それを受けた神狐は何とも恐ろしいと言わんばかりに声を震わせた。

 

 「妾が間に入ってみよ、主らが寝返りを打って額を合わせる中、気まずい空気に一晩も耐えねばならぬのじゃぞ。

  仕舞には妾の存在を忘れて愛の言葉をささやきだしたりするのじゃ。」

 

 「妙に実感籠ってるな。」

 

 「せっちゃん、何かあったの?」

 

 まるで過去に似たような経験をしたことがあるかのような物言いだ。

 

 「ええい、憐れむでない!

  とにかく、妾は間には行かぬのじゃ。」

 

 そんな神狐の意思が固い事は如実に表れており、頑固として間には入らなさそうだ。

 

 「それに…。」

 

 一瞬だけ黙ったかと思えば、神狐は再び言葉を続ける。

 

 「いくら体格差があってもミオは妾の娘じゃ。

  これで良いのじゃよ。」

 

 「…うん、そうだよね。」

 

 神狐へと返すそんなミオの声には嬉しさと共に寂しさが込められていた。

 ミオは明日の事を意識してか口数が減り、この場にしんみりとした空気が流れる。 

 

 「…それはそうとして、主ら、結局どこまで行ったのじゃ?」

 

 が、そんな空気を壊すのもまた神狐であった。

 

 「どこまでって…!」

 

 すぐ隣からミオの焦った様な声が聞こえてくる。

 顔ははっきりと見えないが、声から察するに今頃大いに赤面しているのだろう。

 

 「神狐、お前…。

  …いや、良いか。」

 

 何と言うか、彼女らしい。

 そう納得すれば、思わず小さく笑いが漏れる。

 

 「それでそれで、どうなのじゃ?」

 

 興味津々といった風に聞いてくる神狐に、浮かんだ笑みへ苦みが混じる。

 

 「別に何もしてないって。」

 

 「うん、それにウチと透君はまだ…。」

 

 そう、まだ恋人になった訳ではない。

 想いが通じ合っているかどうかではない。ただ、けじめのようなものだ。

 

 しかし神狐からしてみれば面白くは無いらしく、暗闇でも分かりやすく頬を膨らませる。

 

 「むぅ、つまらぬのじゃ。

  キスの一つでもすれば良いものを。」

 

 「キスって…。」

 

 神狐の言葉に声が消え入りそうになるミオ。

 

 「お宅の娘さん、純情過ぎませんか?」

 

 「ほほっ、可愛いかろう。

  自慢の娘じゃ。」

 

 「もう、揶揄わないでよ!」

 

 そう言ってミオは布団を頭のてっぺんまで上げて隠れてしまう。

 少しやりすぎたか、目も慣れてきた暗闇の中、神狐と目を合わせて互いに笑みを浮かべる。

 

 「…ほんと、透君とせっちゃん仲良くなったよね。」

 

 布団の端から目元だけ出してジト目を向けてくるミオ。

 

 「ふむ?」

 

 「俺と神狐が?」

 

 そう言われて俺と神狐は同時に声を上げる。

 

 だが、言われてみればこのイヅモ神社で生活してひと月も経過したのだ。

 しかも他に人もいないのだ。それだけ共に生活していれば、ある程度互いの事は理解できるようになる。

 

 「まぁ、安心せよ。

  妾が透を取ったりはせぬ。」

 

 「そうだな、俺もミオしか眼中にないし。」

 

 「ウ、ウチが言いたいのはそういう事じゃなくて…。」 

 

 互いに言えば、思わぬ飛び火をしたミオはしどろもどろになる。

 

 「というか、神狐って恋愛経験本当にないのか?

  ほら、ミオと会う前とか。」

 

 「あ、それウチも気になる。」

 

 ミオと共に、今度は神狐へと視線が集まる。

 俺は興味本位で聞いたのだが、ミオはどちらかというと仕返しの意が含まれていそうだ。

 

 「うむ、それが残念なことにさっぱりなのじゃ。

  その分他の者の恋愛を見て楽しんで居る故、気にしてはおらぬがの。」

 

 「その他の者からしたらいい迷惑だな。」

 

 「むぅ…。」

 

 皮肉を込めて言えば唸り声を上げる神狐に、くすくすとミオが笑い声を上げた。

 

 「そんなに可笑しいかのう。」

 

 「ふふっ、ごめんごめん。

  だって、なんだか楽しくって。」

 

 ちょっとだけ剥れたように言う神狐。そんな彼女に対して、ミオは笑いながら言葉を続ける。

 

 「この時間が続くなら、ウチは世界がずっと夜でも良いな。」

 

 感慨深げに言うミオだったが、その声には少しだけ涙がにじんでいた。

 

 「あぁ、そうだな。」

 

 「うむ、月も出る事じゃし。

  月見もやり放題じゃ。」

 

 けれど、俺と神狐は気が付いていないふりをした。

 今という時間が涙に濡れてしまわぬように、楽しい話を続ける。

 

 そうして、話をしながらも夜は更けていく。

 

 明けない夜は無い。

 いずれ来る朝日に向かって世界は動き続ける。例えどれだけ望まれなくても、朝は来る。

 

 こうして、俺たちは最後の日を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 





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