【完結】色づく想ひ    作:ワンダーS

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どうも、作者です。

22話、最終回です。

以上。


個別:白上 Last

 

 「なんで…。」

 

 呆然と呟かれた隣に座る黒髪の少女の言葉には取り合わずに、白い狐のシキガミは瞳を細め、宣言した。

 

 『あたしは結果の見え透いた勝負を見るほど、気は長くない。』

 

 その言葉と同時に部屋の中に豪風が吹き荒れ、思わず目をつむる。

 

 この感覚には覚えがある。

 キョウノミヤコの展望台、そこで白上の姿が変わったときと全く同じだ。

 

 風が無くなり目を開けば隣にいたはずの黒い狐の少女の姿は無く、代わりに見慣れた愛しい白い狐の少女の姿がそこにあった。

 

 「何時までも結論が出せないのなら、あたしが貰う。」

 

 ぼそりと何事かを呟くと目の前の少女はおもむろにこちらへとゆっくり距離を詰めてくる。

 

 「何を…。」

 

 意図が読めず困惑しながら、かろうじてそれだけが口を突いて出る。

 

 「どうしたんですか、透さん。そんなに驚いた顔をして。」

 

 そう言って、彼女はにこりと可憐な笑みを浮かべた。

 

 記憶に焼き付いている白上の笑み。

 それが今すぐ傍にある。

 

 だが、違う。彼女ではない。

 白上の姿をしているが、目の前の少女は白上ではない。

 

 「何をするつもりだ、黒上。」

 

 はっきりと名を呼べば、目の前の少女、黒上フブキはぴたりと動きを止めてその瞳を細める。

 

 「…っ、ノリの悪い奴だな。折角フブキの真似をしてやったってのに。

  それともあたしの演技力が足りなかったか?」

 

 そう言って、彼女は先ほどとは異なり不敵な笑みを浮かべた。

 同じ顔であるにも関わらず、先ほどとは明らかに印象が違う。言うなれば黒上らしい笑み。

 

 何故今、このタイミングで黒上が出てくる。それも本来の彼女の姿ではなく、白上の姿で。

 

 疑問が次から次に湧いて出てくる。

 しかしそれを口に出すより先に、彼女が動いた。

 

 「まぁ良い、そんなことよりも…。」

 

 言いながら黒上は縮まっていた距離をさらに縮めた。

 顔と顔を突き合わせる、まさにその言葉の通り視界一杯に彼女の顔が映る。

 

 「おい、黒上っ…!」

 

 反射的に後ろに下がろうとするが、胸元を掴まれる。

 しかし少しだけ距離は空いた。

 

 「透。」

 

 名を呼ばれる。

 いっその事振り払ってしまおうか、そんな考えが浮かんだところで不意に彼女の瞳と視線が交差した。

 

 強い意志の込められた瞳。

 遊び半分などではない、真剣味の帯びた視線。

 

 あたしを信じろ、とその瞳が言外に伝えてくる。

 

 「…分かった。」

 

 一瞬の逡巡の後にそれだけ言葉にすれば、目の前の少女の顔に小さく笑みが浮かぶ。

 

 そして、黒上は再びゆっくりとこちらへと顏を近づける。

 どんどんと顏と顏の距離は縮められる。

 

 流石にここまでくれば彼女が何をしようとしているのか察しが付く。

 

 唇と唇。

 その距離はこぶし一つ分から、さらに近づいていく。

 

 緊張しているのか彼女の表情は若干固い。けれど止めようとする気配は無かった。

 

 ゆっくりと、ゆっくりと距離は縮まる。

 それに呼応するようにうるさい程に鼓動が鳴る。

 

 遂にはあとほんの数ミリ、身じろぎ一つで触れ合う程まで接近した。

 視界一杯に映る彼女の瞳に思わず息が止まる。

 

 そして…

 

 

 

 

 「…駄目っ!!」

 

 その言葉と共にどんと胸を押される感覚。

 反動で後ろへ軽く仰け反り、触れそうになっていた唇も同時に離れる。

 

 視線の先では顔を俯かせた白い髪の少女の姿。

 

 「透さんを…盗らないで…。」

 

 続けざまに紡がれたその言葉はか細く、涙にぬれていた。

 そんな彼女の姿を見て、直感的に分かった。

 

 「…白上?」

 

 呼びかければゆっくりとその顔があげられ、そして目が合う。束の間に揺れていた涙に濡れたその瞳。

 どこか虚ろにも見えたそれは、しかし時間の経過に連れてしっかりと焦点が合っていく。

 

 「…っ!」

 

 瞬間、白上ははっとした様子で慌てて口を押えた。まるで言ってはならない言葉を口にしたかのように。 

 大きく見開かれたその瞳には困惑、驚愕がありありと浮かんでいる。

 

 「あ…、わた…あたしは、白上じゃありま…えっと、じゃない!」

 

 「良いから一旦落ち着け。」

 

 必死に口調を取り繕おうとする白上を宥めようと声を掛ける。軽くパニックになっているようだ。

 

 白上はなおも言葉を続けようと口を開閉するが、しかし、既に何を言っても手遅れだ。目の前の少女が白上フブキであると俺はもう確信している。

 そんな中でいくら取り繕おうと、演技を続けようと、それはもう揺らがない。 

 

 「違う…違うんです…。」

 

 如何にもならないことを理解したのか、首を横に振ってそう言いながらも語尾に近づくにつれてどんどんと白上の声は小さくなっていく。

 

 そして一瞬だけ泣きそうに顔を歪ませると立ち上がり、逃げるように駆け出した。

 

 「ちょ、おい、白上!」

 

 勢いよく部屋を飛び出していく彼女を呼び止めようとするも、彼女は聞く耳を持つ様子も無く行ってしまう。

 

 『流石にあいつもこれで自分の気持ちを認めただろ。』

 

 呆然と白上の背を見送ると、後ろからそんな声が聞こえてくる。

 振り返れば例の白い狐のシキガミ、黒上フブキがこちらを見ていた。

 

 「何で俺の周りには強引な人間しかいないんだ。」

 

 思わずため息がこぼれる。

 

 そのためだけにキスをしようとしていたのか。

 寸前で白上が止めたから良かったものの、それが無かったどうするつもりだったのか。

 

 『傍から見ればそれくらいもどかしいって事だ。

  それより早くあいつを追いかけろ。』

 

 「言われなくても。」

 

 黒上が出てきた時点で、既に後戻りは出来ないのだ。このままでは今度こそ本当に引き籠って出てこなくなる、なんて事になりかねない。

 

 直ぐに立ち上がり白上の後を追う。

 

 『おい。』

 

 部屋を出る寸前、黒上が後ろから声を掛けてくる。

 振り返ればこちらを真っ直ぐ見つめる黒上。

 

 『しっかり決めろよ?共犯者。』

 

 シキガミの表情は読めない、だが今確かに、黒上のにやりとした笑みが見えた。

 その光景に、自らの口角が上がるのが分かった。

 

 「あぁ、ありがとう、共犯者。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ありがとう、共犯者。」

 

 それだけ言い残して透は部屋を出て行った。

 その背を見送って一匹、いや一人部屋に残された黒上フブキは大きく息を吐いた。

 

 『本当、世話の焼ける妹だな。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ざっと回ったが、シラカミ神社の中に白上の姿は無かった。

 なら居場所は外に絞られる。

 

 玄関から足早に外へと出る。

 

 いつの間にか雪が降っていたようで、地面には白い雪の絨毯が敷かれていた。そしてその上に浮かんでいる足跡。来訪者はいない、つまりこの足跡の主は白上の他にない。

 

 足跡は道を逸れて森の中へと続いていた。身体強化さえすれば道があろうがなかろうが関係は無い、この先に白上がいる。

 

 そう確信して雪の上の道しるべに従って森を走れば、やがて空を覆っていた木々が開けた場所に辿り着く。

 

 そして、見つけた。

 視線の先には立ち止まって物憂げな表情で空を見上げる白上の姿。

 

 純白の雪が舞う森の中でその姿は綺麗で、儚くて、神秘的で一瞬見惚れてしまうが、頭を振って本来の目的を思い出す。

 

 「白上っ。」

 

 声を掛ければ、視線の先の彼女は肩を跳ねさせる。

 こちらへと振り返れば、白上はその瞳を大きく見開いた。

 

 「…っ!」

 

 「な、白上!?」

 

 かと思えば、白上は再びこちらに背を向けて駆け出してしまう。

 有体に言えば脱兎のごとく逃げて行ってしまった。

 

 「あぁ、くそっ。」

 

 その背を逃してたまるものかと、彼女を追って地面の雪を蹴る。

 

 慣れない雪道にも関わらず白上はかなりの速度で進んでいく。しかし、こちらとて毎日走りこんでいるのだ、離されるようなことは無い。

 

 だが同時に追いつけもしない。

 

 「な、何で追いかけてくるんですか!」

 

 逃げ切れないもどかしさからか、前から聞こえてくる白上の声には焦りが含まれていた。

 しかし、それはこちらも同じことで。 

 

 「白上が逃げるからだろ!

  そっちこそ何で逃げるんだよ!」

 

 「透さんが追いかけてくるからですっ!」

 

 走りながら叫び合う。

 

 これではただの堂々巡りである。

 かと言って追うのをやめた所で白上が止まるとは思えなかった。というか絶対逃げていく。

 

 雪の舞う山を舞台にした鬼ごっこ。

 速度は拮抗している、故にここから先はシンプルな根気比べだ。

 

 「白上っ!」

 

 「…何ですか!」

 

 名を呼べばちゃんと返事が返ってくる。

 少なくとも会話はしてくれることを確認してから、すっと小さく息を吸う。

 

 「前言えなかったから、改めて言うけど。

  俺は、白上の事が好きだ!!」

 

 恥も外聞も投げ捨てて己の気持ちをそのまま叫べば、目の前を走る少女の呼吸が明らかに乱れた。

 しかし足を止めるまでには至らなかったようで、すぐに持ち直す。

 

 「な、な、なんで今言うんですか!」

 

 そう叫ぶ白上の顔は、後ろから見てもわかるほどに顔を赤く染まっていた。 

 

 「仕方ないだろ、ずっと伝えたかったんだ!」

 

 「だからって今言わなくても良いじゃないですか!」

 

 ぐうの音も出ない程の正論である。

 ムードもへったくれも無いこんな状況で告白するなどどうかしている。

 

 けれど、もう決めたのだ。

 自分の気持ちを隠し立てすることなく、正直に伝えると。

 

 後はもう振られるか受け入れられるかの二者択一。なるようにしかならない。

 

 「だ、大体透さんはいつも唐突すぎるんですよ!」

 

 「それを言うなら白上だっていつも逃げてばっかりだ!」

 

 白上の言葉は尤もだが、それはこちらも同じ。

 実際に今も逃げている真っ最中なのだ、そこに文句は言わせない。

 

 「透さんだって…!」

 

 「白上だって…!」

 

 互いにぎゃーぎゃーと本音を、思っていた事を言い合う。

 その声は山中を駆けまわり、遂には大きな山を丸まる一周してしまう。

 

 けれど、そんな時間も長くは続かない。

 

 俺は全力で追いかけていた。

 白上は全力で逃げていた。

 

 詰まることろ、両者ともに全力疾走であった。

 そんなもの何十分と続くはずがない。むしろ山を一周できただけでも十分異常な程だ。それに加えてただでさえ足場の悪い中を走ったのだ、いつも以上に体力の消費は激しかった。

 

 二人の走る速度は段々と失速していき、やがて限界を迎えて息を荒げて立ち止まる。

 

 「はぁ…、透さん、体力ありすぎですよ…。」

 

 「白上こそ、いつも、ぐうたらしてる癖に…。」

 

 心臓が爆発しそうな程に脈打っている。

 体が酸素を求めていることが良く分かる。

 

 いきなりの全力疾走、しかも限界まで走ったのだ。

 正直これ以上は追いかけ切れる自信は無い。

 

 けれどあちらも限界なのだろう、白上もこれ以上逃げようとはしていなかった。

 

 二人そろって息を整えていると、不意に白上がこちらへ振り返る。

 白上は先ほど同様に頬を赤く染めているが、その顔は露骨にむすりとしていた。

 

 「しつこすぎます。」

 

 「あぁ、悪い。」

 

 非難するような声音に、素直に謝罪を口にする。

 

 「けど、やっと正面から向き合えた。」

 

 その言葉の通り、今俺は真っ直ぐと白上の顔を見ることができている。

 言えば白上はバツが悪そうに目線を逸らす。

 

 その様子を前に小さく笑いがこぼれた。

 

 「なぁ、白上。

  俺の気持ちはさっき言った通りだ。けどそれとは別にもう一つ伝えておきたいことがあるんだ。」

 

 「…伝えたいことですか?」

 

 そう、結論を出す前にどうしても伝えておきたかった。

 

 「できれば俺は白上の答えが欲しいと思ってる。

  このままうやむやにするのはもう無理だ。だから俺は白上に告白した。」

 

 最後の部分でまた白上の頬に赤みが差す。無論言っている俺自身も羞恥心が無いわけでは無いが、既に手遅れなため気にしないでおく。

 

 「白上がどんな選択をするのかは、俺には分からない。

  けど、結果がどうであれ、俺は白上の望むようにしたい。」

  

 ここで振られたとしても受け入れられたとしても、その形が俺たちにとっての最善なのだ。

 これからも普通にゲームをして、おしゃべりをして、仲良くやっていける。

 

 「すぐに、とはいかない場合もあるとは思う。

  それでもきっと良い関係性を俺と白上なら築ける筈だ。」

 

 上手く言葉に表しづらくて、つい長々と喋ってしまった。

  

 「あー、だから何が言いたいかって言うと…。」

  

 慣れないことをするものではない。

 でも必要なことだ。

 

 悩んで、相談して、背中を押されてようやく辿り着いた、辿り着くことのできた結論なのだから。

 

 「心配しないでくれ。前にも言った通り、俺から離れて行くことは無いから。」

 

 たったこれだけの事。

 

 ここまで酷く遠回りをした。

 既に答えは出ているのにそれに気づかず、延々と悩み続けてきた。

  

 けれど、それももう終わり。

 ようやく俺たちは先へと進むことができる。

 

 「…っ…。」

 

 目の前の白い狐の少女は何か言おうと口を開けて、けれど何も言葉を発さずに口を閉じると軽くうつむいてしまう。

 

 心臓がうるさい程に鳴る。

 今更ながらに緊張を感じ始めてきた。

 

 「…透さん。」

 

 「は、はい!」

 

 名を呼ばれて、無意味に姿勢を正す。

 白上は一瞬逡巡するように視線がさまようも、すぐに真っ直ぐとこちへ向けられる。

 

 「目…、閉じてください。」

 

 「…分かった。」

 

 言われた通り、ゆっくりと瞼を落とす。

 そうすれば当然視覚からの情報は無くなり、世界は暗闇に閉ざされる。

 

 風もなく木々のざわめきすらも聞こえてこない。

 

 そんな中、前方からゆっくりとした足音が近づいてくる。

 雪を踏みしめる音を聞きながら、ふとこれから何が起こるのかに思考を巡らせる。

 

 人間とは不思議なもので、こういう時は大抵悪い方向に考えてしまう。

 

 仮に振られる場合、よくありがちなのはビンタとかだろうか。

 この寒い中でのそれはさぞ痛むことだろう。

 

 (ん?待てよ…。)

 

 しかしそこで思考に待ったがかかる。

 

 そう言えば白上は帯刀していただろうか。

 確か黒上が大木槌が飛んでくることがあると言っていた。

 

 まさかここで飛んでくるのか、あの会話はこのための伏線だったのか。

 今頃白上は大きく木槌を振りかぶっていたりするのかもしれない。

 

 そう考えれば、今度は別の意味で心臓が早く鳴りだす。

 流石に命に関わるようなことはしないと思うが、基準がどこにあるかによって変動する辺り安心できない。

 

 ザっ、と気が付けば目の前から聞こえてくる足音にドキリとひときわ強く心臓が跳ねる。

 それと同時に何が起きても良いように自然と軽く身構えた。

 

 「…っ。」

 

 しかし予想に反して、小さな息遣いと共にとんと軽い衝撃だけが体に加わり、そして感じる温もり。

 

 「白上…?」

 

 あまりの驚愕に戸惑いながら名を呼びながら目を開ける。

 

 そして見えるのは白上の後頭部。 

 胴に回された腕の感触。胸に感じる息遣い。

 

 「…き、です。」

 

 「…え?」

 

 聞き取れないほどに小さな声。

 あるいは言葉にすら、なっていなかったのかもしれない。

 

 「すき…です。」

 

 繰り替えされた言葉は今度こそ、しっかりと聞き取れる。

 

 「すき、好き、好き。」

 

 一度言ってしまえば、堰を切ったように言葉があふれ出してくる。

 それと同時に胴に回された腕に力が籠められた。

 

 「ずっと、不安だったんです。

  関係が変わったら、透さんと今までみたいに一緒に居れないんじゃないかって。」

 

 「あぁ、だからだよな。」

 

 だからこそ、彼女は黒上のふりをしていた。

 そうまでして、関係を維持しようとしていた。

 

 そういう彼女の肩は少し震えていた。

 だからゆっくりと、安心させるように彼女の胴に腕を回し抱きしめ返せば、それも収まる。

 

 「透さん。」

 

 「何だ?」

 

 腕の中の白上に名を呼ばれる。

 彼女はゆっくりと顔を上げ、揺れる瞳と目が合う。

 

 「これからも一緒に、傍にいてくれますか?」

 

 「勿論だ、ずっと白上の傍にいる。」

 

 そう答えれば、白上の瞳は安心したように細められた。

 そして自然と互いの顏が近づき、軽く口づけをする。

 

 顔を離した後、白上の顔に咲き誇った満面の笑み。

 頭がくらくらするほどの幸福感の余韻に浸りながら、笑みを返す。

 

 

 

 

 「透さん…大好きです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一つ目の想いが色づいた。

 

 





そういう訳で、白上ルート終了。

Afterは無理だったよ。
まぁ、存在しない話だからまた落ち着いたら書く感じで。

結果的に14万文字後半くらいかな、我ながらよく書いたものだ。

次回から大神ルート入ります。

気に入ってくれた人は、シーユーネクストタイム。
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