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諏訪子との出会いから月日は流れ、ここでの暮らしも百年程が経過した。その間、私は巫女の仕事を毎日欠かさずに続けていた。
その結果、何年経っても見た目が変わらないことや
そんな私は、今日もひととおり仕事を終え諏訪子と一緒に縁側で寛いでいた。
「そういえば、リリー。今日は、里で何か困ったことはあったかい?」
「とくになかったよー」
「そうかい。今日も相変わらず里は平和だね」
「平和なのはいいことだけど、少し暇だねー」
「本当に。たまには、何か面白いことでも起こればいいんだけどね」
そんなことを私と諏訪子は、夜風に当たりながら冗談ぽく言った。まさかあの後、あんなことが起きるとも知らずに…
次の日もいつもの日常が始まった。起床して、掃除をして、朝食を摂る、百年間変わらない日常だ。しかし、その日常はひとつの手紙によって変わってしまった…
その手紙は、朝食後にやってきた。
「すみません!どなたかいらっしゃいませんか?」
「はーい!今いきます」
こんな朝から神社に来客なんて珍しい。私は、朝食の後片付け中断し声のする方へ向かった。
「遅くなってすみません。私は、この神社で巫女をしている者です。何かご用ですか?」
「いえいえ、こちらこそ急に押し掛けて申し訳ない。私は、あるお方の使者として参りました。この手紙を至急ここの神社の神に渡してくれませんか?」
「はい。わかりました」
「それでは、よろしくお願いします。」
そう言うと使者の女性は、手紙を渡しすぐに神社を去っていった。
諏訪子宛ての手紙なんて初めての私は、少し内容が気になったが好奇心を抑え、急いで諏訪子に渡しにいった。
「諏訪子、あなた宛てに手紙だよ」
「へぇ、それは珍しいね。どれどれ…」
諏訪子は、私から手紙を受け取るとじっくりと読み始めた。
「ふむふむ…へぇ、なるほど…」
「なんて書いてあるの?」
「まぁ、要約するとこれは、果たし状だね」
「えっ、果たし状!?」
私は、
「差出人は誰なの?」
「リリーは、“大和の神” を知っているかい?」
「大和って最近、勢力を拡大しているあの?」
「そう、その大和の神さ。なんでも、ここの土地が欲しいから土地を賭けて勝負しようっていうお誘いだね」
「大変じゃない!なんで諏訪子は、そんなに落ち着いていられるの!」
「私は、勝負をしても負けるつもりはないからね。そんなぽっと出の神なんて楽勝さ」
「それならいいのだけど…」
諏訪子はこの土地の土着神だ。土着神は、自分が治めている土地の信仰が強い程、自身が強くなる。
私は、この百年で人々がどれだけ諏訪子のことを尊敬しているかをこの目で見てきたつもりだ。確かに、諏訪子は強い。しかし、相手は能力などの素性が一切わからない。
その不確定要素のため私は、心に生じた不安感を拭うことができずにいた…
今回も読んでいただきありがとうございました。
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