春告精は古代より春を運ぶ   作:柿乃種

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 どうも、柿乃種です。
 感想、お気に入り登録してくださった方々、ありがとうございます!
 今回は、題名通り守谷のもう一柱の登場です。

 では、今回もゆっくり読んでいってください。



第九話 八坂神奈子と春

 大和の神から果たし状が届いてから一週間、未だに余裕な態度を崩さない諏訪子に私は、不安を募らせていた。

 

 「どんなのが相手がわからないのに本当に大丈夫なの?」

 

 「大丈夫だって。リリーは、心配性だなぁ」

 

 私が心配の声を掛けると諏訪子は、大丈夫と返す。それでも私の不安は、日に日に増すばかりだ。諏訪子の言うとおり私は、心配性なのだろう。

 

 次の日、心配性の私はその不安が引き金となりついにある行動に出ることを決意した。その行動とは、ずばり敵情視察だ。情報さえあればこの不安が解消されるだろうと私は、考えた。

 私は、考えをすぐに行動へと移した。まずは、諏訪子に出かけることを話さなくては。

 

 「諏訪子。いま、ちょっといい?」

 

 「なんだい?そんなに改まって」

 

 「用事ができたから三日ほど外出したいの」

 

 「別にいいよ。神社のことは、私に任せていってきな」

 

 「ありがとう。それじゃ、いってくるね」

 

 「あぁ、いってらっしゃい」

 

 諏訪子話から外出の許可をもらった私は、すぐに大和の国に向け飛び立った。

 

 ・・・妖精飛行中・・・

 

 目的地へは、場所を把握していたため一晩程で到着した。

大和の国は、諏訪の国に引けを取らないぐらい大きな集落だった。私は、その集落の中で人気のない場所を選びそこに着地した。

 

 「あの、すいません。神社ってどこにありますか?」

 

 人がいる所に出た私は、通行人に神社の場所を尋ねた。

 

 「八坂神社のことか?それならこの大通りを真っ直ぐ進んだとこだ」

 

 「ありがとうございます」

 

 私は、道を教えてくれた男性に感謝を述べ大通りを歩き出した。

 

 教えてもらった道を進むと八坂神社へは、すぐに着いた。

 

 「すっごい立派な神社だなー」

 

 八坂神社は、諏訪神社のように厳かな感じではなく凄くきらびやかなものだった。

 

 「おい、そこの妖精。この神社に何の用だ」

 

 「!?」

 

 神社に見とれていると突然、私の後ろから女性の声が聞こえた。私が驚き振り返るとそこには、腰に注連縄を巻いた青髪の女性が威圧感を放ちながら立っていた。

 

 「もう一度、聞こう。この神社に何の用だ」

 

 「えっと…ここの神様に話をしにきました」

 

 「ほう、この私にかい?」

 

 「えっ、あなたがここの神様なんですか?」

 

 「如何にも。私は、八坂神奈子この神社の神だ。お前の名は?」

 

 「私は、リリーホワイト。諏訪神社で巫女をしています」

 

 「ふふっ、妖精が神社で巫女か…面白い。あんたもその神も変わり者だな。それで、私にしたい話とは何だ?」

 

 「実は…」

 

 私は、神奈子に諏訪子の慢心と相手の情報不足が不安で情報を探りにきたことを話した。

 

 「なるほど、そういうことか。ならば、敵地までやってきたリリーの度胸に免じて私の情報を話すとしよう」

 

 私は、神奈子から戦闘には御柱を使うこと、能力は『乾を創造する程度の能力』で天候を操れることなど様々な情報を聞かせてもらった。

 

 「…ふう、こんなもんかな。私の情報、ちゃんと覚えたかい?」

 

 「うん、覚えたよ。ありがとう、神奈子」

 

 「そうかい、それは良かった。」

 

 神奈子は初めの威圧感が嘘のように消え、気さくとてもでしゃべりやすかった。

 

 「あれ?もうこんな時間?」

 

 神奈子との会話に夢中で気付かなかったがいつの間にか辺りは、すでに暗くなっていた。

 

 「なんだい?もう帰るのかい?」

 

 「えぇ。今日は、ありがとう。また今度、お礼させてね。それじゃあまたね」

 

 「あぁ、またな」

 

 こうして神奈子と別れを済ました私は、情報を持って諏訪の国への帰路についた。




 今回も読んでいただきありがとうございました。
 来週は、忙しくて投稿できるか怪しいですが、なるべく投稿できるように頑張りたいと思います。
 また、次回も読んでいただけたら幸いです。
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