試験で投稿に間隔が空いてしまい申し訳ありませんでした。今週から投稿再開していきたいと思います。
では、今回もゆっくり読んでいってください。
神奈子と別れた私は、また一晩掛けて諏訪の国へと戻った。三日の休みをもらったが一日で済んでしまった。
「諏訪子、ただいま」
「おかえり、早かったね」
「用事が思っていたよりも早く終わったの」
「そういえば何の用事だったんだい?」
「それはね…」
私は、諏訪子に大和の国に相手の情報を集めにいってきたことを打ち明けた。
「えぇー!大和の国にいってきたの!」
案の定、諏訪子は私の取った行動に驚いた。
「うん。相手の情報が知りたかったからね」
「大丈夫?変なことされなかったかい?」
「大丈夫だったよ。神奈子も優しく接してくれたし」
「神奈子って誰だい?」
「大和の国の神だよ」
「えっ!?大和の国の神に会ったのかい?」
「だって相手の情報、本人から聞いたからね」
「本人から!?」
「それでね。神奈子の情報なんだけど…」
終始驚きっぱなしの諏訪子をよそに私は、肝心な神奈子の能力などについて話し始めた…
「なるほど、結構強そうだね。なら私も少し鍛えるとしようかな?」
情報を話し終わると諏訪子がそんなことを言い出した。急にやる気を出した諏訪子に私は思わず「本当に?」と聞き返してしまった。
「あぁ、せっかくリリーが情報収集してきてくれたからね。ありがとう、リリー」
「ふふっ、どういたしまして」
その日から諏訪子は、今までの態度が嘘のように毎日鍛練に勤しんだ。諏訪子の慢心が消え失せる頃には、私の不安も綺麗さっぱりなくなっていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして一ヶ月後、ついに来るべき時がやってきた。
現在、私と諏訪子は、神社の境内で神奈子を待っている。辺りには、私達以外誰も居らず物言えぬ緊張感が漂っていた。
「!!」
暫く待っていると周りの空気が変わるのを感じた。おそらく神奈子が近くまで来ているのだろう。気を引き締めなければ。
「よぉ、リリー。久しぶりだね」
私がそんなことを思っていると頭上から柔らかな挨拶が聞こえてきた。頭上へと目をやるとそこには、諏訪子の対戦相手である八坂神奈子がいた。
「ふふっ…久しぶり、神奈子」
私は微笑み、挨拶を返した。せっかく引き締めた気が緩んでいく感じがする。
「でっ、そっちのがここの神、洩矢諏訪子だね。今日はよろしく頼むよ」
「あんたが八坂神奈子か…こちらこそよろしく」
「じゃあ、早速始めようか?」
「そうだね」
二人は挨拶もほどほどに、勝負の態勢をとる。私は、再度気を引き締めた。
「それじゃ、リリー。合図をよろしく」
「うん、わかった」
「諏訪の神…簡単には負けないでくれよ」
「負ける気なんて元からないよ」
「それじゃ、始め!!」
私の合図で戦いの火蓋が今、切って落とされた。
「おらっ!」
最初に攻撃を仕掛けたのは、神奈子だ。神奈子は、武器の御柱を諏訪子へと振り下ろした。
しかし、諏訪子はその攻撃を「よっと!」と言って簡単に避ける。
「あんた、中々やるね」
「そっちこそ」
「次は、こっちからいかせてもらうよ。おりゃ!」
こんどは、諏訪子が攻撃に出る。諏訪子は、前に見せてもらったことがある神具『鉄の輪』を使っている。
だが、神奈子も「ふっ、なんの!」と言って諏訪子の攻撃を弾いた。二人とも力は、ほぼ互角のようだ。
その後も両者の攻防は続いた。神奈子が能力で突風を起こせば、諏訪子の『坤を創造する程度の能力』で土壁を創り防御する。対して、諏訪子が地面を操り攻撃をすると、神奈子は雨を降らし土を泥に変えこの攻撃を止めた。まさに一進一退。
「次で決めるよ」
「こっちもいくよ」
暫くの間、一進一退の攻防をしていた二人だがこのままでは、埒が明かないため最後の大勝負に出るようだ。二人の闘志が肌にびりびり伝わってくる。
「「「「おらっ!!!!」」」」
そして、二人が全身全霊を持って今、ぶつかり合った。二人がぶつかった風圧で辺りに砂ぼこりが舞う。
私は、どきどきしながら砂ぼこりが晴れるのを待った…
今回も読んでいただきありがとうございました。
勝敗は、次話で決まります。少し中途半端ですみません。
また、次回も読んでいただけたら幸いです。