春告精は古代より春を運ぶ   作:柿乃種

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 どうも皆さんこんにちは、柿乃種です。
 前回は、登場人物が リリー だけでしたがこの話から他の原作キャラを登場させます。
 では、今回もゆっくり読んでいってください。



第一話 春と古代都市

 島を目指し出発してから数時間が経過した。

 

 「よしっ!とうちゃ~く!」

 

 私は、海を越え無事目的の島に到着した。

 

 「春ですよ~~!!」

 

 島に到着すると私は、大きな声で春を告げた。春は、私の声の大きさも相まって、広く遠くまで届いた。

 

 「やっぱり、いつ見ても綺麗だな~」

 

 春告げによる景色に私は、今回も心を奪われてしまった。

 しばらく、この絶景に見入っていた私だが、こっちに近付いてくる声と物音に気づき急いで隠れた。

 

 「何か見つかったか?」

 

 「いや、何も」

 

 「しかし、こっちの方向から声がしたと報告が…」

 

 声と物音の正体は人間だった。

 だが、その人間達はしっかりとした作りの服を着ており、私が今まで見た人間とは、どこか違っていた。

 

 「とりあえず、報告のため街へ戻るぞ」

 

 「あぁ、わかった」

 

 どうやら、彼らは拠点へ帰るらしい。私は、気になって彼らの後を追った。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 しばらく後をつけていると、高く大きな壁が見えてきた。彼らの拠点は、この壁の中にあるようだ。

 

 「どうやって入ろう?」

 

 壁の入口には、何かを見張っているかの様に人がいるため入ることはできない。仕方なく私は、空を飛んで上から入ることにした。

 

 「うわぁーっ!ひっろーい!」

 

 空から見た壁の中には都市が広がっていた。しかも、今まで見たことのない大きな建物もあった。

 私は、好奇心に駆られその都市へ向かった。

 

 「よっと。侵入成功!」

 

 人気のない路地に私は、降り立った。

 羽を隠してこの都市を探索しようと動き出したその時。

 

 「きゃああああ!!」

 

 突如、女性の悲鳴が薄暗い路地にこだました。

 私は、悲鳴のした方へ走った。

 

 「なにするの!やめて!」

 

 悲鳴の発生源にたどり着くとそこには、大人の男と “銀髪の少女” がいた。悲鳴は、少女が発したものらしい。

 私は、その少女を助けるため男にむかって強い春風を放った。

 

 「ぐおっ!?」

 

 男は、春風にぶつかり数メートル程吹っ飛び気を失った。

 

 「そこのあなた、大丈夫だった?」

 

 私は、少女に問いかけた。

 

 「うん。ありがとう!!」

 

 少女は、私に抱きつきそう言った。

 

 「どうして、あなたはこんな所にいたの?」

 

 「あのね、家に帰る途中で道に迷っちゃたの」

 

 「じゃあ、私があなたの家を一緒に探してあげる」

 

 「お姉さん、ありがとう!」

 

 私は、少女と手を繋いで路地から大通りへと歩き始めた。

 

 「私、“八意永琳” って言うのお姉さんは?」

 

 「私は、リリーホワイト。リリーって呼んでね」

 

 「よろしく、リリー!」

 

 「こちらこそよろしくね、永琳」

 

 今日、私は初めて友達ができた。

 このことは、初めて春を告げた時と同じくらい大切な思い出として私の心に刻まれた。




 今回も、読んでいただきありがとうございました。
 誤字脱字があれば報告よろしくお願いします。
 感想、評価もお待ちしております。
 また、次回も読んでいただければ幸いです。
 
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