リハビリで書きました。
コロナでしばらく書けなくて、書いてない内にスランプになってました。
スランプ脱出が第一目標なので、割と短めです。
兜や妖怪といった脅威から人間を守るべく顕現した存在である城娘。
俺はそんな城娘を率いて、戦っている一人の人間だ。俺自身はといえば城娘たちからは殿や王などと呼ばれているが、俺はそんな風に立場に囚われることなく、城娘一人ひとりと向き合っていきたいと考えている。
「……これは詰みですね」
そして、俺は今、一人の城娘と将棋を指していた。
その城娘の名は天童城。その日も彼女から届いた手紙で出羽国に出没した兜の動きを察知した俺たちは無事その兜を打ち倒すことができた。その後は功労者である彼女を所領に招き、戦いの傷を癒やしながら交流を深めていった。その流れでいつものように将棋を指すことになったというわけである。
それは別段、この日に限ったことではなく、彼女が所領にいて暇な時はほとんど将棋に興じていた。天童城自身が将棋好きで、実力者と対局するということに餓えていたように思う。自分のことを実力者と評するのは烏滸がましい気もするが、他ならぬ天童城から「殿ほどの相手なら全力をもって臨まなければ」という言葉を貰っている身としては謙遜は逆に彼女に失礼だ。
もちろん俺にとっても将棋を通じて戦術や戦法を学び、思考力を養えることができる。まさに両者両得の関係である。
そして、久しぶりの勝利に心地よい余韻を感じながらいつものように感想戦に移ろうかと思っていたのだが、次の彼女の一言でこの将棋がどういったものかを思い出す。
「賭けはどうします?」
そう、それは賭け将棋である。
賭けと言っても毎回天童城が勝っていたし、賭けの内容自体もちょっと散歩に出かけたり、天童城特製の手打ちそばを食べさせられたり、将棋をもう一局やったりなどで、いたって健全なものである。
ちなみに賭け将棋をやることになった経緯は、俺の負けが混んで落ち込んでいた時に「うーん、そうですねぇ。では賭け将棋でもしてみますか?」と彼女の方から提案してきたのだ。そうして、あれよあれよという間に天童城が所領から出羽国に帰る前日にはいつも賭け将棋をする運びとなったのであった。その賭け内容は『勝った方が負けた方に好きなことを命令できる』というシンプルなものだ。もちろん出来る範囲内で、という但し書きは付くが。
……いや、正直に言おう。賭けとその内容に対して、下心が働かなかったかといえば嘘になる。男というやつは単純なもので、性的な方面に考えが向くと一気にやる気が出るものだ。
そう、俺は天童城の乳房の破壊力に目が眩んだのである。
だが、それも最初だけだ。最初こそ卑しさ満点の目的が主題だったが、今となってはそんなことより彼女と将棋を指す時間が楽しくて仕方がないのだ。
そして、勝利自体は時折あったが、いかんせん賭け将棋は天童城が帰る前日のみという約束だ。そのため、今まで何度となくやってきた賭け将棋ではあるが、こちら側が命令を下す側になるのは初めてである。
さて、下心を表に出せば、もはや今までの関係ではいられなくなるだろう。……やはりここは、と決意して閉じていた目を開くと、目に入るのは天童城の激しく主張する一部分。
……俺は再び葛藤することになる。
「……おっぱい、触りたいですか?」
理性と欲望の狭間で悩みに悩んでいると唐突に彼女の声が響いた。
そして、その言葉の内容に顔をバッと上に上げると、天童城が頬を朱に染めて恥ずかしそうにこちらを見つめていた。その姿に先の言葉が聞き間違いではないことを確信する。
だがしかし、思わず、なぜ、と問うと――。
「ふふ……女性は視線に敏感なんです。殿、いつもちらちらと私の胸の方に視線を向けてくるじゃないですか。
将棋をしている時や戦場で下知を取る時は聡明さに溢れていてかっこいいんですけどね。まぁ、私も私で殿に見られるのは嫌じゃないですし……」
まさか見抜かれていたとは……。最後の方は声が小さくて聞き取れなかったが、悪いことを言っている風ではなかった。視線も軽蔑の色はまるで無く、慈しむようなものが感じられる。
……さて、それが分かっていながら、なぜ俺にそういうことを言ってくるのだろうか?
「私、殿に惹かれていると思うんです。冷静に戦場で下知を取る姿。将棋で何度私に負けても折れることなく立ち向かってくる姿。私を含めたたくさんの城娘の特性や出自、関係性を把握し、もっと識ろうとする姿。
ですけど、柳川城さんのように明確に好意を示すにはあと一歩足りない……。で、ですから、私のおっぱいを触られても嫌でなければ好意を持っているということではないかと思いまして……。えっと、その、いかがですか」
続けて、「もちろん嫌なら……」と言っていたような気がするが、覚えていない。
これは、据え膳食わぬは何とやらというやつだろう。
そして、何よりここまで彼女に言わせてしまった以上、その責任は取るべきだろう。
……などと格好をつけてみたものの、俺自身が彼女のおっぱいに触りたかったというだけである。というより、この時、俺の頭の中にあったのは、おっぱい。これだけだ。
最後に触るぞ、と一声かけて彼女の豊満な胸部に手を伸ばした。
「あっ……」
……感動した。あまり感動という言葉を使わない俺だが、これは感動という言葉が相応しい。
手に伝わる柔らかく、それでいて重量感のある幸せな感触。着物の上から触っているというのに素晴らしい感触で、夢中になってしまう。
これを何と表現するべきだろうか。……そう、マシュマロだ。異国のフランスで食べたあのお菓子と似ている。いや、柔らかさはこちらの方が軍配が上がるな。……などと益体もないことを考えつつ全神経を手のひらに集中させる。
「ぁっ……殿……」
夢中になってその双丘の感触を楽しんでいると次第に直に触れたいという欲求が強くなる。
そして、天童城の唇から漏れる息遣いに甘い熱量が感じられて――。
それに吸い寄せられるように口付けをしようとしたところで、神娘であるやくもの俺たちを呼ぶ声が聞こえたのだ。それにビクッと体を震わせ、慌てて彼女から距離を取る。
それとほぼ同時に「殿さ~ん、天童城~、ご飯だに~!」とやくもが戸を開く。やくもの声に応えつつ、ふと外を見るともう太陽が沈んでおり、確かにもう夕餉の時刻であった。
「殿……今夜、待ってますから」
ああ、いい雰囲気だったのに、と心の内でさめざめと泣いているとそれが顔に出ていたのか、それとも天童城もその先を望んでいたのか、俺の耳元で彼女が囁いた。
すぐに横を向くが既に天童城はやくもと一緒に先を歩いていた。
「んん? 天童城の顔、真っ赤っかだに! 大丈夫がや?」
「……え? ええ、大丈夫です。やくもさん、心配してもらってありがとうございます。……えっと、実は――」
そこで、ようやく今夜、天童城と褥を重ねることができるのではと思い至り胸を躍らせる。
出来れば上述した俺の考えのうち、後者であれば良いなと思いながら彼女たちの後を追うのであった。
おっぱい! 一応、続きの予定はありますが書けてないでおっぱい!
メインで書いてる小説ほっぽらかして何をやってるんでしょうおっぱい!
さて、読みにくいのでおふさげはここまでにします。
難しかったのは、舞台が戦国時代なので、セックスとかキスとかカタカナ語を気軽に使えないってところですね。マシュマロという言葉を書くにしても割と神経使いましたし。
あとはやくもの方言ですね。彼女の場合は語尾が「~~だに」と「~~がや」の二種類を主に使用していたので使いました。一応、調べたので間違っていないと思いますが、間違っていればご指摘ください。
で、これ書いた理由は、天童城好きっていうのと前書きで書いた通りリハビリですね。
あとはこの内容で全年齢行けるのかなっていう確認というか、まあそんな感じです。
まあ、やってることはおっぱい触ってるだけなんで、大丈夫だとは思ってますが……。ちゃんと全年齢ダメって言われたらR18に移しますので。
え? 続き? ……次の人気投票で天童城が3位以内に入れば書くかも?
(こういうのって何ていうんでしょうね。ダイマやプロパガンダは違いますし。直接的な売り込みということでダイレクトセールス的な?)
ちなみにメインの方はお城ではないです。R18小説で同じDMM系のではありますが……。