たけのこのメンマというものです。
TwitterでたたけFATBとして活動しております。
この小説はスーパープリンさんやトロさん、地底辺人さんなど様々な方の作品に触発され、興味本位で製作した作品でございます。
誤字や表現の違い、不足などあるとは思いますが、どうか暖かい目で許してくださいm(*_ _)m
前置きが長かったですね
それでは本編どうぞ!
プロローグ:望んだ翼
「ふぅ〜」
伸ばした手を横に広げて、足も広げて大の字になった。
今、彼は近所の河川敷の原っぱで横になっている。
彼が学校から帰る時のクセみたいなものだ。
休日でも、外の空気を吸いたいときにはここに来る。
何故、そんなことをするかといわれれば、大好きな空の色を眺めたいから。
快晴の青、曇る灰色、赤く灼けた空、星が瞬く夜空──
どの空も魅力的なものだと、彼は思う。
それと同時に、それぞれが何故綺麗なのか不思議でたまらなかった。
青色の光が散らばって、それが人の目に映っているということはもちろん知っている。
しかし、彼はそういった答えは求めていなかった。
空の先にあるキラキラを探したい。
もっと遠く、もっと遠く──
だから、彼は空を飛びたいと望んだ。
「···やっぱり、ここにいた。アマちゃん」
「···どーしたんだよ」
寝転ぶアマノブの隣に体育座りした女子。
彼女はアマノブの幼なじみだ。
名前はハルナ シノ
「一緒に帰ろ〜」
「...わかったよ」
ゆっくりと体を起こし、シノの方へ向かう
「アマちゃんって相変わらず好きだよね、空。」
「空が好きで何が悪い?
空は無限大だ 不思議なもんだろ。」
「ふーん...
私はそんなに空に深い印象はもたないかなぁ....」
「みんなそういうもんなのか?
わかってないなぁ〜」
そんな何気ない会話をしていると、模型店を見つけた
シノはショーウィンドウを見つめていた。
「そういえばアマちゃん昔はこういうの作ってたよね〜
今は作ってないの?」
「あーそうだな。
最近いじってないなガンプラ。」
「ここで出会ったの何かの縁だろうし、また始めてみたら?ガンプラ。」
「それもいいかもな。」
「私も教えてもらいたいし♪」
珍しい。
彼女がこうもガンプラに興味を示すのはこの10数年間でこれが初めてだ。
彼は焦りつつもいつも通り落ち着いてるように装った。
「....時間がある時な。」
2人で模型店に入る。
物色していると色々なことに気づく。
あの頃とは違い、ガンプラ自体が進化し、種類も豊富になっており彼にとっては衝撃の連続だった。
「こんなにぐにゃぐにゃ動くのか....すげぇなぁ....」
「それで?買うのは決めたの?」
「あーそうだな....
こいつにするか。」
彼が手にしていたキットは「百式」であった。
「何それ? 金ピカだね〜」
「この金ピカには理由があってだな.....」
「あっ説明は大丈夫だから。」
「なんだよ〜つまんねぇの。」
2人はお会計を済まし店を出る。
「ねぇねぇ」
「なんだよ。」
「完成したらそれ見せてよ〜。」
「いいけど....」
「なぜ急に?」と問いかけようとしたが、聞くのはやめた。
「けど?」
「...いや なんでもない」
「何そんなにもったいぶってるのよ〜」
「もったいぶってねぇから!」
そんなつっかかり合う会話をしながら帰路につく。
「さて....どこにやったかな。」
家に帰ってから、彼はガンプラ制作用の工具を探していた。
昔にガンプラを触らなくなって以降押し入れにしまったままなのでどこにしまったかを覚えていない。
すると
「お、あったっ
探したぞぉ〜お前ら」
中身も無事....ではなく接着剤が固まってたりカッターは錆びていたりと完全ではなかった。
仕方なく、カッターは父親から借りてきて早速制作を始める。
「こうやってチマチマ作ったなぁ....」
としみじみ過去の思い出に浸るが、それも束の間。
あっという間に完成してしまった。
「こんなあっさりと完成しちゃうもんだったかなぁ....?」
装備も可動も申し分無し。リバイブの名を刻んでるだけある。
「なんかオリジナルを作りたいよな。」
そうなればまずはイメージからだ。
汎用型、特化型、様々なタイプがある。
それがすぐに定まることは無かったが、1つ欲しいものがあった。
それは "翼"だ。
空を自由に飛び、様々なものをオリジナルのガンプラと見たい。
そう感じた。
となれば選択肢はひとつ。
「明日、現地調達だな。」
工具などをまた押し入れにしまい、ベッドに横になる。
─何か『ゴォー』と音を立てていた。
あまりの騒音に瞼を開く。
そこは空だった。
いつも見ている青空。
太陽があり、雲があり、青い空がある。
しかし地面がない。
その瞬間、彼は空に浮いてると気づく。
まるで無重力な空間に浮いてるように。
「な.....!?」
驚きつつもこれが夢であることを確かめるために頬をつねる。
痛くはない。
当たり前ではあるだろうが、ここは夢だ。
「でも...これは...」
少し離れた場所に雲があった。その雲が気になり、手を伸ばす。
その瞬間、再度瞼を開く。
毎朝見る天井。どうやら夢から覚めたようだ。
「とんだ夢だったな....」
着替えや朝食を済まし、今日見た夢の謎を考察する
あまりにも突然だった空中での夢。考えようがなかった。
「全く検討がつかない......」
そう頭を抱えつつも、昨日から始めたオリジナルガンプラのアイデアを考える。
「翼だとしたら、フリーダムとかか....?
でもそうじゃないんだよなぁ......なんというか.....」
そうブツブツ言っていると、インターホンの音がした。
「おはよ〜」
出てみると、そこにはシノがいた。
「どうしたんだ?こんな朝から....」
「ガンプラ見に来た!」
「唐突だなぁ....」
困惑しつつもシノを家に迎える。
「アマちゃんならもう完成してるだろうな〜って考えてたからね。」
まぁその予想は少なからず間違ってはいないのだが。
「そこに置いてあるぞ。 くれぐれも壊すなよ....?」
「大丈夫 大丈夫〜 あたしをなんだと思ってるのよ。」
「破壊神」
「なっ.....
それはいくらなんでも酷くない?」
過去にガンプラ壊したのどこのどいつだよ....
そう思いつつも口には出さなかった。
そうしていると目を輝かせながら百式を見ていたシノがひとつ提案をしてきた。
"ガンプラバトル"
をしてみないか、と。
なんでも昨日行った模型店の奥にはガンプラのバトルシステムがあるらしい。
小さい頃から憧れていた"ガンプラバトル"。
地元にはバトルシステムはさすがにないだろうと思っていたが、まさか存在するとは。
「だから...この子持ってバトルしに行ってみない?」
悪くない判断だ。 幼なじみながら勘が鋭い。
行ってみたらオリジナルガンプラのアイデアがぽんと出るかもしれない。
アマノブとシノは昨日行った模型店へ再度行ってみることにした。
店主にバトルシステムの内容を聞き、データ端末を準備する。
するとそこにある少女がやってきた。
歳は近そうだが.....
「君、バトルするの?」
「あっ...はい。」
よく見るとその人の腰には何やらガンプラを入れたポーチがさがっていた。
なるほど、この人はファイターか。
なら手はひとつだ。
「僕と一緒にバトルをしないかい?」
「ぜひ!」
そう言うと2人はバトルシステムの方へ向かう。
操作は先程教えてもらったので何とか出来るだろう......多分。
ガンプラをスキャン台に乗せる。
ガンプラがスキャンされる。
ステージは地上。山岳地帯だ。
Amanobu / Hyakushiki
VS
Yusei / Gundam Barbatos
「アマノブ、百式。」
「ユウセイ、ガンダムバルバトス。」
「「行きます。」」
両者が同時に出撃し、地面に着地する。
「操作、大丈夫?」
「はい、大丈夫です。」
こうは言ったものの、並のプレイヤーほど上手く操作できるか、と言われるといささか自信が無い。
"慣れれば何とかできる"という軽い考えでやっているからだ。
「じゃあ早速こっちから行くよ!」
「はい!」
そう言うとバルバトスは
ユウセイさんのガンプラ、ガンダムバルバトスはメイスを主武装とした機体だ。
接近されたらこの百式じゃ押し切れない。
距離をとるため、ビームライフルで攻撃する。
しかしバルバトスには効かない。
「あの装甲厄介なんだよな....」
バルバトスの装甲未使用されているナノラミネートアーマーはビームの攻撃を無効化する。
故に軽傷で済むのだ。
「ならこいつでッ!」
バックパックからクレイバズーカを取りだし、バルバトスに向け、撃つ。
「これぐらい....」
メイスで貫くとそこから弾が拡散しバルバトスの各所にヒットする。
「拡散弾か。いい考えだ。」
「そうじゃなきゃ止められないんでね...!」
「今度はこっちから...!」
クレイバズーカをバックパックに戻し、リアアーマーからビームサーベルを取りだすとバインダーを開き、接近する。
しかし...
「やるねぇ....作り込みがしっかりできてる!」
メイスの柄の部分で防がれた。
まずい。はね返させたらこっちがやられる。
「それは....どうもッ!」
ビームライフルを捨て、左手にもう一本のビームサーベルを持つ。
「そう来たかい!」
バルバトスはメイスの柄を傾けるが、遅かった。
百式が左手に持つサーベルで肩の関節部に突き刺す。
「やるね...隙をついて腕を切断するとは。」
片腕であればメイスを扱うのも難しいだろう。
そう思っていた矢先だ。
メイスが百式に向け投げつけられる。
突然の状況に回避ができず、左腕でガードする。
そこに迫るバルバトス。
「メイスはこうも使える....!」
そう言うとメイスからパイルバンカーを射出する。
「ぐっ...動け...動けよッ!!」
パイルバンカーが刺さった左腕は正常に機能しないまま、ただの"塊"となってしまった。
「さぁ今のうちに決めてくれ。
ここで棄権するかい?」
せっかく作ったガンプラが....
そういう思いだけが脳裏に浮かんでいた。
ガンプラを傷つけたくない。
だがこれはバトルだ。
傷だってなんだって避けられようのないものだ。
─なら
「ここで諦めたりなんか....しないですよ...!」
「それでこそファイターだ! 」
百式のツインアイを光らせるとサーベルを構える。
バルバトスも同様にメイスを構える。
地から足を離し加速する。
バルバトスがメイスを持ち替え、下から大振りにメイスを振る。
その瞬間にサーベルは飛ばされてしまう。
「まだまだ....!」
百式がドロップキックをかまし、距離をとる。
その瞬間、アマノブは百式の左腕をもぎ取った。
「なっ.....それは!」
「くらえええぇぇぇぇ!!」
飛び上がり上からパイルバンカーの刺さった腕を振り下ろす。
見事コックピットに命中した。
バトル終了のアナウンスがなる。
winner
Amanobu / Hyakushiki
─バトル後─
「いや〜楽しいバトルができた!
ありがとう アマノブくん!」
「いえ、こちらこそ!」
お互いに握手を交わす。
「また良かったら、バトルをお願いするよ。
その時はきっともっといい機体を作って戦うことを約束する。」
「こっちも新しいガンプラ作って待ってますよ!」
「あぁ!楽しみにしてる!」
初対面とは思えないほど親しくなった2人はお互い連絡先を交換し、ユウセイはその場を後にし、アマノブはシノに会いにいく。
バトルルームから出るやいなや話しかけてくる。
「お疲れ様!」
「アマちゃんかっこよかったよ!」
「お、おう。
(きっと熱心に見てたんだろうなぁ.....)」
「でもその子、大丈夫なの?相当ダメージ負ってるけど.....」
「大丈夫だ。これからこいつを新しくするからな。"破壊による再生"ってやつだ!」
そんなアマノブを横で見て、クスッと笑うシノであった。
はい第1話どうだったでしょうか。
あらすじであったGBN、そしてアマノブくんの"翼"となるガンプラにたどり着くまではもう少し時間がかかると思いますが、どうか気長にお待ちください......。
こういうもの書くの本当に初めてで文章がわかりづらいなどということがあると思いますが、自分も精進するのでアマノブくん共々よろしくお願いしますm(_ _)m