約4ヶ月ぶりの投稿になります。
お待たせしました.....
さて前回はGBNに初めてダイブした二人。
そしてシノの機体を作り始めようとするアマノブ。
さて今回はどうなるでしょうか。
それでは第3話、どうぞ!
「.........」
アイデアに詰まるアマノブは机に伏せていた。
シノが決心したあの電話から2日が経過したが未だに何も思いつかない。
なんならシノ本人に要望を聞かなかったのも悪い訳ではあるが。
ここ最近疲れが溜まってたせいだろうか、アマノブはそのまま重い瞼を閉じてしまう。
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ハッと再び瞼を開けた時には視界1面に藍色の世界が広がっていた。
いつも夜中に草むらで見上げる綺麗な夜空。
ここ最近は天候が悪くてしばらく見れていなかったな、などと空を見ながら1人惚けてしまう。
しかしよく考えると、無重力でもないのに空にいるのはおかしいのだ。
「もしや......」
と感づき、頬をひねる。
痛みはない。 どうやら夢のようだ。
すると、後ろから小さな閃光が見えてきた。
緑色に輝く閃光。
それはやがてこちらに向けて輝きを増してくる。
シルエットからは想像出来ないが大きな翼を持っていた。
「あれは───────」
無意識に手を伸ばす。あれがなにか知りたい。
あれが、あれこそが自分の理想の翼なのかもしれない、と。
しかしその意思とは逆に、体が翼を失ったかのように落ちていく。
空の自由を失い堕ちていくはただただ泥臭い地面。
深く、暗い闇の中に堕ちていく。
そこにある雲さえもすり抜けてどんどんと落ちていく。
夢はそこで途切れ、一気に"元の世界"に引き戻される。
ハッと伏せていた顔を即座に上げた途端に机の電灯に頭をぶつける。
「痛っ.....」
両手で頭のぶつけた箇所をおさえる。
なんという不運な一日のスタートなのだろうか。
「クソッ.....あともう少しで俺の理想がわかりそうだったのに.....」
とても大きな獲物を取り逃した気分だ。
頭の中にモヤモヤが残る。
「お前があの姿になるのか....? アルバトロス。」
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シノ用の機体を考えて早2日。
未だに機体のスタイルが定まらずにいた。
「難しすぎる....他人の機体を作るのがここまで大変とは.....」
アマノブは気晴らし兼アイデア探しにガンダムベースに来ていた。
「何も目星つくものないしそろそろ行くか......」
ガンダムベースに来たのはガンプラを買いに来たのもあるが、GBNに相棒の調整をしに来た、というのもあった。
いつものようにGBNにダイブする。
いつもと変わらぬ景色。人の騒ぎ具合。
「こっちではなんともないといいけど....」
そんなことを密かに願いながら、カウンターの方へ向かう。
今日のミッションはチャレンジミッション。
自分の実力がどれほどなのか、計るにはピッタリのミッションだ。
内容は単純。
ウェーブごとに流れてくる敵を倒すだけ。
制限時間内に倒しきれなかったらそこでゲームオーバー。
それだけなのである。.......はずだった。
「ってこんな規模だって聞いてねぇぞ....!」
元々このミッションは複数人向けのミッションであった。
1人でもプレイは可能であるが、記録を残せるのはほんのひと握りのプレイヤー。
それもそのはずレベルアップするのは出てくる機体の強さだけでなく出てくる機体の量もなのだ。
この日持ってきていたアルバトロスのキャノン装備では限界があった。
ついに四方を囲まれ、銃口とサーベルを自機に向けられてしまう。
まさに四面楚歌状態。絶体絶命である。
「ここまでか......」
アマノブが諦めかけた時、脳裏に囁かれるある声。
(そんなんで諦めんのか?)
「諦めたくなんかない......でもこれじゃ.....」
(もっと貪欲になれよ。)
その声とともに驚きの現象が目の前で繰り広げられる。
なんと機体のツインアイが緑から青に変化し、機体が動き出したのだ。
アマノブは操縦桿を握っておらず、明らかに異様な状態である。
驚いているのも束の間。瞬く間にサーベルで敵を切り裂いていく。
武器を惜しまない戦い方。
まるで理想の戦い方であった。
ウェーブが終わったところでミッションを終了しそのまま格納庫へ戻る。
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「まさかお前にそんな力があったとはな....」
格納庫にそびえ立つアルバトロスを見てそう言う。
しかしながらいつそんなものが動くような細工をしたのだろうか。
アマノブはディスプレイを開き、少し調べてみると、
ディスプレイに表示されるアルバトロスに少し違和感を覚えた。
そのまま視点をアルバトロスに向けると、そこには"何か"がいた。が、アマノブの位置からはそれが何なのか検討がつかなかった。
「なんだこいつ......急に出てきて.....」
今日はおかしいことばかりだ。
"悪魔が取り憑き"でもしたのだろうか。
「お、やっとご対面か。 待ちくたびれたぜ。」
腰部に座っていた青年。
その青年の髪はまるで、アマノブの愛する青空のようである。
その青年は翼を広げ、ゆっくりと地面に着地する。
そして彼はアマノブの方を向き、不敵な笑みを見せこう言う。
「俺はアルバ。
以後、お見知りおきを....ってな。」
第3話 「不遇な一日」
第3話いかがだったでしょうか。
ついに相棒のアルバくん登場でございます。
ここから二人の関係がどうなっていくのか.......?
第4話以降をお待ちください。