魔法学園の優等生   作:Brahma

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第10話 四元素戦(四科戦)(その2)

3 カルナックブレイク

自分の陣地の列石を守りつつ、相手の陣地の列石を砕く競技だ。メネクステージ、ケルマリオステージがそれぞれ1時間づつで自陣に550の列石がある。時間内にそれぞれの列石を多く砕くか倒した方がステージ勝者となるが、第三ステージのケルレスカンは、600本の列石を30分でどれだけたくさん倒すかで競って、メネク、ケルマリオの点数に加算する。なお、メネク、ケルマリオで相手の列石を相手より早くすべて倒すか破壊した場合、また相手チームのすべてを倒した場合は、ケルマリオステージで勝者が決まる。ケルレスカンステージのみは、相手を倒したらペナルティになるので、プレイヤーを倒すのはメネク、ケルマリオでしなければならないが、敵プレイヤーは自陣の列石を倒しているので攻撃しにくいため、結果的に相手側の列石を倒すか破壊する数での勝負になる傾向に落ち着く。

4 フォーリングデイスク

20分で魔法をぶつけ合ってお互いの背後にある12枚の円盤を早く全て落とす。落とせなかった場合は多く落とした方が勝者となる。自陣の円盤を相手の攻撃から守ってもよい。

5 フライングステッキ

30分以内で魔法の杖でたくさんの空中に浮かぶ球体、円盤などを魔法又は物理攻撃で破壊する。女性のみ。空中を舞う都合上ドレス着用だが中身は光線の加減で見えないようになっている。

 

土魔法科からは、キース様、水魔法科からはメアリ様とアラン様、火魔法科からは、ジオルド様、風魔法科からは、ニコル様とソフィア様の出場が決まっている。

 

フォーリングディスクの決勝はメアリ様とわたしをいたぶろうとしたあの黒いワンピースの令嬢だ。

「あら、あなたは、マリアさんをハンドフレイムでいたぶろうとしたネグラ伯爵令嬢ではありませんか。」

「メアリ様、令嬢の中の令嬢と呼ばれるあなたを泣き顔にしてみせますわ。」

「これよりフォーリングデイスクの決勝を行います。」とアナウンスがなされ、

サインの光がポッ、ポッ、ポッと軽快な音をたてて5,4,3,2,1秒と上に上がって

「競技開始」

と合図がなされる。メアリ様のウォーターアロー、アイスアローとウォーターボールはネグラ伯爵令嬢のディスクを次々に落としていく。ネグラ伯爵令嬢のファイアーアロウは、ウオーターボールに消されてなかなか当たらない。ネグラ令嬢は、ほくそえむ。メアリ様の集中力をそぐために、メアリ様をかすめるようにファイアーアローを連射で放ったのだ。

わたしは審判に「反則では?」と言ったが、本人に直接当てない限り反則でないという。

メアリ様がひるむと、そのすきにメアリ様のディスクを一枚、二枚。三枚、四枚と落としていく。しかし彼女の反撃もそこまでだった。メアリ様は一発ウォーターボールを彼女の肩越しに投げつけて、ネグラ伯爵令嬢が一瞬ひるむとみごとなアイスボールの連発であっという間に5枚落として、12枚全て落とした。

「勝者メアリ・ハント嬢」

メアリ様は手を振り、満場の拍手がなされる。

さてクロスカナルだ。

準決勝第一試合は、アラン様の水魔法科チームと火魔法科チームの対戦だった。

「コールド・ウエーブ!」

水魔法チームは運河を凍らせようとする。

「バーニング・ファイアー!」

一方で火魔法チームは溶かしてわたらせないようにする。

勝負がなかなかつかない。

「グラシエール!」

水魔法科チーム最強の凍結魔法の一つがついに発動される。

火魔法チームは、魔法をぶつけるが分厚い氷河は解ける様子を見せない。

「わたれ!わたれえ!」

水魔法チームはようやく辛勝した。

決勝第二試合は土魔法科と風魔法科の対戦だ。土魔法チームは、橋や柱で渡ろうとするが風魔法チームは、それを邪魔して水を真っ二つにして通路を作ってわたろうとする。

「へえ、モーゼが紅海をわたるようにして水をわけるのね。」

「カタリナ様、そのお話は?」

「ああ、前世でそういう物語を読んだのよ。」

(カタリナ様の前世って不思議...魔法がないのに魔法みたいな話がおおいんだ...)

キース様が手を挙げるとゴーレムが現れる。

「見えないぞ」風魔法チームが叫ぶ。

「アーセンブリッジ!」

橋ができる。

「さあ、わたれえ!」

「勝者土魔法科K!」

 

さて決勝は、土魔法科のエース、キース様と水魔法科のエース、アラン様の率いるチームだ。

「アラン様」

「キースか」

生徒会ではそれなりに仲の良い二人だが四科戦となれば話は別だ。

「水魔法科Kと土魔法科Aの決勝を行います。」とアナウンスが流れる。

サインの光がポッ、ポッ、ポッと軽快な音をたてて5,4,3,2,1秒と上に上がって

「競技開始」

と合図がなされる。

水魔法科と土魔法科の決勝はすさまじいものになった。

「コールドウェーブ!」

水魔法科が凍らせようとする。

「アーセン・ピラー!」柱で氷が破壊される。

「アーセン・ブリッジ!」「フロッド!」

橋を作ると、洪水で決壊させる。

橋が横に縦に何回も作られては壊される。氷も何回も割られる。

「アーセンゴーレム!」

「トルネード!」

ゴーレムをつくったらトルネードでそれを倒す。

しかしトルネードの威力が強すぎて水中のモササウルスが空中に飛ばされてしまった。体長10mはある獰猛な動物だ。シャチやサメすら食べているという。カタリナ様の前世では6000万年前に絶滅したと「きょうりゅうずかん」に書いてあったという。

冒険者たちが動き出す。

「バインド!」「パラライズ!」「アイスウォール!」「フロート!」

モササウルスの動きが止められ、会場外にゆっくりおろされる。

水魔法チームはトルネードを使えなくなった。

「トーレント!」「ボア!」

激しい水流でゴーレムを倒そうとするが次々にゴーレムが現れる。

「アラン様。すみませんがゴーレム研究会の成果をお見せします。」

ダムのように壁が作られ、ゴーレムを守る。ゴーレム同士も何体も作られてだんだん橋も出来上がっていく。水魔法チームも橋を崩そうとするが、ついに対岸まで橋がつながった。氷の橋も出来上がりつつあるがそのたびに壊される。

「あと1分だ。みんな渡れ!」

「トーレント!」「ボア!」

水魔法科の詠唱。激流が橋を襲う。

「ていうか、キース様壊されて渡れないです。」

橋が壊されて島状になる。

「あと1mで対岸だ。それなら飛び越えられるだろう」

「はい!」

二人飛び越えたところで、終了の合図のアラームが鳴る。運河の水とモササウルスがじわじわひいていく。

「勝者土魔法科K!」

「やった~」

「お疲れ様でした。」

「キース、おめでとう。さすがだな。」

「アラン様、すごい試合でした。お疲れ様でした。」

土魔法科、水魔法科の猛者たちはその場にへたりこんだ。

フライングステッキは会場には入れるのは女子のみで、男子生徒は画面で見るしかない。

メアリ様とソフィア様が優雅に勝ち残っている。決勝は5人になっている。

サインの光がポッ、ポッ、ポッと軽快な音をたてて5,4,3,2,1秒と上に上がって

「競技開始」

と合図がなされる。

ソフィア様が風魔法で20mくらい飛び上がり、ウィンドカッター、ウィンドバレットと優雅に踊るように次々に標的を落としていく。白い衣装と絹のような白い髪が妖精のようだ。メアリ様も負けていない。赤い髪とオレンジ色のドレスをなびかせながらアイスボール、アイスアロー、ウォーターボールで次々に標的を落としていく。近い標的は、ステッキで叩いて落とす。

「ソフィア様、ウィンドカッター五連発です。」

「メアリも凄いわね。七連発のアイスアロー、同時だわ。」

カタリナ様とわたしは攻撃魔法が弱いので観戦組だ。

素晴らしい戦いぶりだったが、じわじわと差が開いていく。

競技終了の合図が鳴る。

得点板に示される。メアリ・ハント100点、ソフィア・アスカルト90点

やはりメアリ様のほうが手数が多い感じがした。その差が出たようだ。

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