魔法学園の優等生   作:Brahma

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第11話 四元素戦(四科戦)(その3、双子王子の対決前編)

「お二人ともお疲れ様です。メアリ様、優勝おめでとうございます。」

「ありがとう。」

「う~ん、わたしお兄様ほどは魔法は得意でないので...空中を飛んで稼ごうとしたのですが...やっぱり手数の差がでましたね。」

「それでも準優勝です。すばらしいです。」

「メアリ様、期末試験は負けません。」

「わたしもですわ。マリアさんもひとごとじゃあないですわ。

期末試験はライバルですのよ。」

メアリ様は笑顔でわたしをみる。

「はい、わたしも負けません。」

わたしも笑顔で返す。

 

わたしは攻撃魔法が使えないので基本的には選手になれないはずだが、光属性の生徒が競技に出れるようにヒーラー選抜枠が今年は設けられることになった。不公平だという抗議もあったらしいが、学園としては、光属性は極めて少なく、攻撃魔法が使えないと光属性の生徒が全く競技に参加できなくなってしまう前例が出来てしまうから実験的措置だという方針が通達された。わたしがヒールすれば被害点が消える代わりにわたしにダメージが入れば失点になるということで使いどころが難しいらしく、わたしを守らなければペナルティがはいるということで、結局生徒会の皆さんのいるチームばかりからお誘いがあった。最初はアラン様の水魔法科のワンダリングコリダーのチームだ。アラン様とジオルド様とニコル様のチームはシードされていて予選ではあたらないようになっている。

相手は火属性チームだ。ジオルド様のチームに比べれば火力は弱い。しかし壁に隠れてフレイム、ファイアーアロー、ファイアボルテックスを打ってくるのを避ける。こちらはウオーターボールで火属性魔法を消しながら戦うが、相手は相手でスキをねらってくる。

「あそこの壁は隠れてそうだな」

皆うなづきあい、壁から一瞬顔を出して魔法を放ちあう。

「アイスアロー!」

「ファイアボルテックス!」

「くらったな...」

みなさんのHPが50%ほどになって黄色く表示される。わたしはヒールをかける。

「マリアさん、ありがとう。」

「いえ、わたしが狙われたら失点になりますからあまり前へ出れなくてすみません。」

「気にするなって。レディを守るのが務めだから」

「てか、リッチモンドさんは、ジオルド様に試合申し込んで負けたんだっけ?」

「それいうなよ。」

「まあ、ジオルドに勝てるのは結局俺でも音楽だけだし、剣技であいつに勝てるのは騎士団長位だから、気にしても仕方ない。まあそれよりも相手に勝たなきゃな。」

「マリアさんのヒール分以外は失点が累積されるし、なにしろ思いっきり打ってくるし、くらったら20倍だからな。」

「予選だからファイアーメテオやボルケーノ持ちはいないようだからな。」

「いやに静かだな...。」

「天井見ろ!」

「火の粉だ!」

「フォーリン・スパークス...。」

「トーレント!」

「消えたぞ」

「やばかったな。」

「地図をみると右、左、右、右、左...あと出口まで七回曲がるのか...」

「うしろだ。」

「ファイアボルテックスくるぞ。」

「トーレント!」

出口が近くなると魔法のぶつけ合いが激しくなる。

「あと2回曲がれば...。」

「敵だ!」

敵チームが思いっきり魔法を打ってくる。

「ファイアボルテクス!」

すかさず避ける

「アイスウォール!」

「トーレント!」

「一人でも先に出ろ!」

「わかった。」

一人出口まで走り出た。

「水魔法科の勝利!」

「勝った」

「危なかったな。」

 

一方、カルナックブレイクはジオルド様の火魔法チームが危なげなく勝ち進んでいる。

準決勝第一試合。風魔法チームとの対決。

「タイフーン!」

「おお一挙に200本倒したぁ」

火魔法チームの攻撃。大技が出る。

「アスピーテ!」

溶岩流が一斉に流れて列石を倒す。

「ボルケーノ!」

ドッガーーン...

「火魔法チームも大技が来ました!」

溶岩流に火山が爆発しあっというまに550本を倒した。

すべて倒したチームがそのステージの勝者となり、220p与えられるが相手は0pとなる。そのため僅差であれば大技で全部倒した方が有利になる。

「メネクステージ、火魔法科Gの勝利!」

「ギャオ!」

次は強力な割れ目噴火だ。一挙に330本倒す。

「ウィンド・ブリザード!」

水魔法科のブリザードよりも風が強いだけあってやはり一挙に200本倒す。

「バーニング・コロナ!」

灼熱で一挙に石柱が解けて消えた。

「ケルマリオステージ、勝者、火魔法科G!よって火魔法科Gの勝利!」

「お疲れ様でした。」

「ニコル様、勝たしてもらいました。」

「大技出しすぎだろう。」

ニコル様は憮然とする。

「いえ、一挙に200本倒すので油断なりませんから。速攻勝負です。」

ジオルド様はほくそえむ。その通りで2回魔法発動されたら立場が逆転していた。

 

準決勝第二試合。

「アラン様...」

「キースか。今度は負けん」

「トーレント!」

「ワンリー!」

レンガの壁がそびえたつ。万里の長城だ。土魔法科の陣地を守る。

「ツナミ!」

水魔法科の上級魔法だ。津波が一挙に250本を押し流す。土魔法科も負けていない。

「プレート・アースクエイクM9!」

「土魔法科、最上級きました。すごい揺れだ、550本倒したあ!」

「メネクステージ、土魔法科の勝利!」

「トーレント!」

「ボア!」

「トルネード!」

「ツナミ!」

激しい激流が列石を押し流す。

「フラクチャー!」

「アップリフト!」

「アースクエイク!」

断層と隆起で次々に列石が倒れていく。また5体のゴーレムが両手を振るって列石を倒していく。

一ステージを奪ったとはいえ土魔法科は大技をつかったのでデイレイが発生しこまめに倒さなければならない。

「ケルマリオステージ、水魔法科A435、土魔法科K255で水魔法科の勝利。勝負は最後のケルレスカンステージに持ち越されました!」

ケルレスカンステージの特徴は、陣地がないため大規模魔法が使えないし、相手プレイヤーを攻撃できない。また前の二つのステージの時間の半分だ。

「トーレント!」

「ボア!」

「ツナミ!」

水魔法科は、力を絞って列石を流していく。

「フラクチャー!」

「アップリフト!」

土魔法科も負けじと中規模魔法を使う。またアーセンゴーレムが必死に列石を倒していく。

「あと5分です。」

「5,4,3,2,1終了。」

「ケルレスカン・ステージ、水魔法科325、土魔法科275、ステージ勝者は水魔法科Aです。

総合点の集計。水魔法科A760点、土魔法科K750点、よって水魔法科Aの勝利!」

「アラン様、決勝進出おめでとうございます。」

「ああ、キースお疲れ様、また僅差の戦いだったな。」

「決勝頑張ってください。」

「ああ。」

「アラン、決勝に出てきましたか。」

「ジオルド、火は水に弱い理だ。」

「さあ、それはわかりませんよ。」

サインの光がポッ、ポッ、ポッと軽快な音をたてて5,4,3,2,1秒と上に上がって

「競技開始」

と合図がなされる。

水魔法科の攻撃だ。

「レイニング・サイクロン!」

「フロッド!」

「トーレント!」

「エターナル・スノー・ブリザード!」

洪水と吹雪が火魔法科陣地の列石を倒していく。

一方、火魔法科も負けていない。

「エヴァポレーション!」

「ドロート!」

水魔法科の水を蒸発させる。

「アスピーテ!」

赤々とした溶岩が噴き出して列石を押し倒していく。

「パーマフロスト!」

「フローズン・オール・アース!」

水魔法科があっという間に溶岩を凍らせる。

「ギャオ!」

「ヴォルケーノ!」

「ベニローテ!」

割れ目噴火で溶岩が一列に噴き出す。そして火山の爆発。溶岩ドームがぐぐと隆起して持ち上げられ、凍らせたはずの溶岩を突き破り、水魔法陣地の列石が山崩れのように倒れていく。

「あと5分です。」

残り時間のアナウンスがなされた。

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