魔法学園の優等生   作:Brahma

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第12話 四元素戦(四科戦)(その4、双子王子の対決後編)

(バーニング・コロナを使わないのか、ジオルド、僅差だぞ^^)

(その手には乗りませんよ。アラン)

「5,4,3,2、1終了。メネクステージ集計します。」

「水魔法チームA 545、火魔法チームG 510、したがってメネクステージ勝者は、水魔法チームAとなります。」

サインの光がポッ、ポッ、ポッと軽快な音をたてて5,4,3,2,1秒と上に上がってiいく。「ケルマリオステージ、開始します。」

アナウンスがなされたとたん、

「ギャオ!」

割れ目噴火が起こった。

「この輝きはなんだ?」

アナウンスがなされて数秒後だった。

「ヴァーニング・コロナ!」

あっという間に水魔法チームの列石550が消えた。

「ケルマリオステージ終了です。瞬殺です。水魔法チームA 0、火魔法チームG 220、ケルマリオステージ勝者は、火魔法チームGです。」

「ジオルドォ....。」

アラン様はしかめつらだ...さすがジオルド様というべきでしょうか...さすがにわたしも言葉がありません。

「アラン、一ステージを圧勝すれば残りは僅差で負けても勝てますよ。」

にやにやとジオルド様は笑顔を浮かべている。やはりこの方にカタリナ様を渡したくないとわたしは思ってしまった。水魔法チームは最後のステージに望みをかけて気合いを入れる。

「みんな、がんばるぞ。」

「はい。アラン様。金髪イケメン腹黒王子の鼻を明かしてやります。」

「そこのみなさん、腹黒が余計です。僕が王になったら...。」

「ジオルド、お前王にならないんだろ。それから王になったら能力にふさわしいものを要求されるぞ。お前は期待されてるから。俺は音楽に生きることにしてるから。ジェフリー兄さんはならないって公言しているから、イアン兄さんかお前だな。いやあソルシェ始まって以来の腹黒イケメン王は確実だが、可能なら名君になってくれないとなぁ。」

「アラン~」

「それでは、ケルレスカンステージ開始します。」

水魔法科は威力のある中規模魔法を巧みに使って列石を倒していく。

このステージは、火魔法チームはプレイヤーにダメージを与えそうなバーニング・コロナはもちろんアスピーテ、ギャオなどの大技を使えない。水魔法プレイヤーは中規模魔法を的を絞って詠唱する。

「レイニング・サイクロン!」80撃破。

水魔法プレイヤーは相手が大規模魔法を使えない有利を生かし、必死になって火魔法チームの詠唱を邪魔する。

「このステージはプレイヤーダメージはペナルティだぞ。どうする?」

「くつ、ジオルド様」

「向こうには誰もいません。打ってください、。」

「ドロート!」60撃破

 

「フロッド!」累計160撃破

「トーレント!」累計220撃破

大波、洪水が列石を次々倒していく。

「よし、いいぞ、この調子だ。みんな。」

「アラン様、がんばるぞ」

 

「くそ、(魔法が)打てない。」

「大丈夫です。リードは、185あったんです。局地魔法でいきましょう。」

「ベニローテ!」

地面が隆起して赤々とした溶岩ドームがせり上がり、列石がガラガラと倒れていく。累計170撃破だ。

水魔法チームは、巧みな妨害と的確な攻撃を行う。

「ボア!」

局地な大波魔法だ。カタリナ様によると前世生活した国から海をへだてた「ちゅうごく」という国で起こる現象らしいということだ。おもしろい名前なのでお兄さんに何のことか聞いたらしい。累計290撃破。

さらに水魔法チームの応酬。「ツナミ!」累計360撃破。

「よし、リード奪ったぞ。もう少しだ。」

水魔法チームが905点。火魔法チームが900点。僅差だが実は総合点が逆転した。

さすがのジオルド様の顔も一瞬ひきつったように見える。しかしさすがは優秀な王子様だ。

気持ちを切り替える。

(僕は王にならなくても指揮官にはされるだろう。ひるんではいられない。)

「皆さん。今までは追われる立場でしたが、今度は追う立場です。逆転されたとはいえ僅差です。ひっくり返せます。」

「はい。ジオルド様」

火魔法チームに気合いが入る。

しかし、もはや列石の数も少ない。一本一本倒す息詰まる展開だ。

お互いに相手の攻撃を邪魔するのでなかなかいっぺんに列石が倒れない。

「残り3分です。」

ケルレスカンステージ水魔法チームA368本、総合913本、火魔法チームGステージ178、総合908本、僅差だが差が縮まらない。あと54本がどうなるかで勝負が決まる。

相手プレイヤーを攻撃できないという息詰まる展開の中、残りの列石は、一か所にまとまる傾向となった。ジオルド様が一瞬笑みを浮かべると、火魔法科プレイヤーは、

「ヴォルケーノ!」

と詠唱し、たちまち地面が激しく持ち上がる。

「うつ、あれは...」

「くそ、間に合わない...。」

残り時間1分、火山が噴火し、残りの列石50本を全て吹き飛ばす。累計230撃破だ。

残り1分での劇的な展開で列石が全て倒れた。

「すべての列石の倒壊を確認しました。ケルレスカンステージ終了します。ステージ勝者は、水魔法科A370、火魔法科G230でステージ勝者水魔法科Aですが、総合点を集計します。」

「水魔法科A915、火魔法科G960、よって火魔法科Gの勝利及び優勝です。おめてとうございます。」

「「ジオルド様、おめでとうございます。アラン様惜しかったですね。」」

「カタリナ、マリア、ありがとう。」

「ああ、ありがとうな。」

「素晴らしい試合でしたわ。(一発くらい魔法打ち込めばよかったのに)」

メアリ様が少々ひきつった笑顔でアラン様の脇腹をこつく。

アラン様は苦笑する。

「お兄様、残念でした。ジオルド様、あの勝ち方はずるいです。」

「ソフィア、まともに戦っていたら負けていたかもしれないのですよ。仕方ないでしょう。」

「まあ、今回は仕方ない。作戦負けだ。あの魔法を打たせないようにするしかない。」

「そうですね。お兄様の実力が素晴らしいからジオルド様が脅威に感じたということで納得します。」

ソフィア様らしい兄びいきだ。ニコル様の実力がすばらしいからこそソフィア様の兄びいきはほほえましい。

こうして全種目終了した。

全種目の点数は下記の通りとなった。個人競技入賞は3位まで。

メアリ様が総なめだ。

 

フォーリングディスク 水4 火3 風2    MVPメアリ・ハント

フライングステッキ  水4 風3 火2    MVPメアリ・ハント

クロスカナル     土4 水3 風2 火1 MVPキース・クラエス

ワンダリングコリダー 水4 火3 風2 土1 MVPアラン・スチュアート  

カルナックブレイク  火4 水3 土2 風1 MVPジオルド・スチュアート

「総合点を計算します。水魔法科18点、火魔法科13、風魔法科10、土魔法科7で水魔法科優勝です。」

メアリ様、キース様、アラン様、ジオルド様がそれぞれの種目で表彰台に上がってメダルを受けていた。

 

こうして魔法競技祭、四元素戦は終わった。四元素戦の後は社交ダンスの時間があり、それぞれの恋人たちが踊る。わたしは、カタリナ様のほか気心知れた生徒会の皆さまと踊った。

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