【ストリートスマッシュ】全国大会 地方会場
会場に到着したみたい。エリア役所付近のドン・key holidaysという雑貨屋のゲームセンターで行われる。
受付を済ませればエントリーした名前と割り振られた番号の確認と共に、選手が各ブースへ区分けされる。地方戦の使用は、ブロック内での総当たり戦だった。ブロックは2つに分けられて、それぞれ上位3名の計6名が都内で行われる本戦に参加できる。
このゲームのPS(プレイヤースキル)で言えば、一番上なのは蓮常寺で、わたしとムート、円先輩が横並びかな。そして多分この中の最弱は物部かふか。といっても下手というわけではなくて、、ほら、負けた後に”あいつも弱い訳じゃなかったんだけどね“って言われるアレ。
わたしはストスマのゲーム配信をしているが、声出しだけなので初見で気づく人は居ないはず。面倒なので大会出場の告知もしていない。
円先輩なんかはリア共にしか大会出場のことを言って居ないが、かふかと蓮常寺はツイスター等のSNSで大々的に宣伝していた。ちなみに蓮常寺は1万5千人、かふかはフォロワーが3万人弱ほど居る。
基本的にエントリー名はいつもゲームで使っているプレイヤーネームなので、番号と共にブロック分けされるときに電光掲示板に表示される。その段階で大体誰だかバレる。
ブロックはAかBの2つしかない。徐々に皆の名前も現れ始める。ちなみに敬称略。
“16番 【まどか】 Aブロック”
「行ってくる‹‹\(´ω` )/››」
“24番 【ふかてゃ】 Aブロック”
「かふかの名前だね」
”29番 【花炎閃(かえんせん)】 Bブロック“
「…ブツブツ…」
“32番 【むーとん】 Aブロック”
「っし」
”40番 【プロキオン】 Aブロック”
「わたしが最後かな」
各ブロック20名ずつのようだ。蓮常寺だけ別だね。彼は花炎閃という名で知られているストスマ界隈でのそこそこ有名なプレイヤーだ。他の選手から結構話しかけられている。
かふかは、もっとえげつなく親衛隊のような者たちに囲まれている。…これは不味いかもしれない。様子を見るからに20人中、かふかの味方は9人。本人含め彼女は既に9票の勝ち点があるようなものだ。こんな手があるとは、あの子を甘く見ていた。
それに、わたしたちの4人はこちらのAブロックに固まっている。つまり仲間の誰か一人は確実に次に進出できないということ。
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「かふかてめぇええ汚ねぇぞ!何の為に俺が、くそ…犯す!孕○せてやる!」
戦いの火蓋は切って落とされた。Aブロックの人数は19人。今一人、かふかのヤバいファンが待機部屋で彼女に“八百長に協力するからパコらせろ”と言って退場させられた。
円先輩は“ちょっと興奮した”と真顔で勃っていた。純情なムートは“俺の仲間に手ぇ出すな!”とラノベの主人公みたいなことを言ってそいつに突撃していく勢いだった。
…まぁ“かふかは可愛い上にそこそこ露出の多い服だからぁ、しかたなし~”とは彼女の言葉だ。曰く、誰にも指示は出していない。普段からのツイスターの囲いでも今大会で八百長するかは本人次第とのこと。
Bブロックでめちゃくちゃ歓声が聞こえてくる。十中八九蓮常寺だろう。あいつ、普通にメインキャラは『最強~使い』に数えられる位だからね。
わたしのYouTube視聴者にそんなマナー悪いやつは居ない。多分、対戦後に色々話しかけてくるのだろう。チャンネル登録者は7万人ほど。大会に出場するレベルだとやっぱりプロキオンの名も知られているのでチラチラ見られているのを感じる。見たけりゃ魅せてやるよ。
初戦の相手はとんちーコング。原作では知恵と力を併せ持った器用なヤツでTTコングという涙目の弟が居る。
復帰が弱いから、浮かせて場外で終わりだ。聖騎士に貰った能力(2話参照)を使うまでもない。すかし掴みから通して展開を取ってこう。
カタカタと、コントローラーの音が響き渡る。
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ストスマ地方戦 結果
Aブロック 上位三名
1位 レギオーレ 19勝0敗
2位 ふかてゃ 17勝2敗
3位 プロキオン 16勝3敗
Bブロック 上位三名
1位 花炎閃 20勝0敗
2位 甘酒☆天坂 19勝1敗
3位 めいけんちぃ~'s 15勝5敗
以上6名 東京エリアへの本戦出場
第肆章 終
ご閲覧ありがとうございます。書いてて思ったのですが、格闘ゲームの戦闘シーンよりかはeスポーツ大会の雰囲気を楽しんで貰う要素の方が強いかもしれません。
使いにくいやつから脱落していくこの世k((