-噴水広場
緑谷、蛙水、峰田の3人は広場の近くである水難ゾーンに飛ばされ、
水上で襲われることとなり苦戦を強いられるが
各々の個性により何とかヴィランを捕え、その場から退避した。
水辺から広場に上がる際少し段となっており、
ヴィランに見えないように顔だけを出して相澤の戦闘を観戦する。
そしてわかった。
ヴィラン、プロの世界。彼らはまだ何も見えていなかったないことに。
「対平和の象徴、改人"脳無"」
「"個性"を消せる。素敵だけどなんてことはないね。圧倒的な力の前ではつまりただの
"無個性"だもの」
そういい相澤を組み伏せた脳無は腕を握りつぶす。
行動をしようと動くが、顔を地面に叩きつけられる。
「死柄木弔」
「黒霧、13号はやったのか?」
「行動不能にはできたものの、散らし損ねた生徒がおりまして………1名逃げられました。」
「は?」
そう言って首を掻きむしり、大きなため息をつく。
「さすがに何十人ものプロ相手じゃ敵わない。ゲームオーバーだ。」
「けどもその前に、平和の象徴としての矜恃を少しでも
へし折って帰ろう!」
その手は蛙水の顔に迫り来る。先程の戦闘をしていた相澤はその手に肘が触れた時
ボロボロと崩れていた事を緑谷が思い出す。そして手が顔に触れる寸前、
銀色の線が見えた。
-ポトリ
「………………………あぁ?」
死柄木弔は、まだ何が起こったのか理解出来ていない。
この手は、あの少女に触れて殺そうとしたはずだ。しかし少女の顔は傷一つ無い。
そこから自分の手を見る。そして気付いた。
"肘から先が無いことに"
「ああああああああああぁぁぁ!!!!!」
絶叫。それが広場に響いた。はじめて痛みを感じた子供のように。
そして緑谷は、腕を切り落としたであろう人物を視界に入れる。
その男は、痛みで蹲るヴィランを見下ろせる位置に立っていた。
その姿は物語に出てくる"王子"のような見た目をしている青年で細身の剣を持っている。
その名は
「マルス」
群の英雄、紋章の王子である。
「脳無!!」
ヴィランはその名を呼び、脳が剥き出しのヴィランを呼び寄せる。
この腕を斬った男を仕留めるために、、
しかし死柄木弔はまたも驚愕する。それは何故か。掴まれているのだ。脳無が。
脳無に殴られ吹っ飛ばされたはずなのに、そんなことはなかったかのように掴まれている。
そしてそのまま地面に叩きつけたのである。
「……………は????」
それもそのはず。
脳無の体はとても大きく、そう簡単には持ち上がらない。
それをいとも簡単に持ち上げたと思ったら地面に叩きつけたのだ。
叩きつけられた体が跳ねる程の威力で。それも片手でだ。
マルスは跳ねた相手を、目で追いそのまま追いかけるようジャンプする。
そして持っていた剣を振り落とす。しかしあまりダメージを受けたように見えない。
これも狙いどおりだ。マルスの剣「神剣ファルシオン」の真骨頂は剣の先端にある。
そこをあえて外し威力を抑え、あまり吹っ飛ばないようにし、間合いの中に敵を収めたままにする。
地面にギリギリ落ちる寸前に、もう一度剣を振るう。今回は上方向に。
脳無の体は地に足をつけることが出来ず、そのまま上に吹っ飛ばされる。今回は先端を当てた。
そしてそのままジャンプし、もう一度上方向に相手を斬りつける。
脳無も必死の抵抗で腕をクロスさせ防御の姿勢をするが、お構い無し。
そんなものは無駄だと思わせるがごとく、同じように斬る。斬る。斬る。斬る。何回も。
そしてこの時間も終わりを告げる。
当たりが急に暗くなったと思うと、マルスの体から球体が出てきた。
それに剣を振るい、砕く。すると、体がオーラに包み込まれる。
まだ相手は空中だ。傷だらけで満身創痍。抵抗する気配も無い。
ジャンプをする。そして自分の体と脳無が一直線になった瞬間
剣を上に掲げると光り輝き、そこから超高速で脳無まで移動し、剣を振るう。
剣が触れた時の衝撃は、USJ全体に響き渡り、そのまま脳無は天井を貫通していき外に吹き飛ばされる。
見ていたもの全員の口が開きっぱなしで、ヴィラン側も同様だ。
これで終わったと思いきや、マルスの歩みは止まらない。
"次の相手はお前だ"
と言わんばかりに死柄木弔に向けて走り出した。
「く、黒霧ぃ!!ワープゲートだ!!早く!!」
「は、はい!!」
ワープゲートが開き死柄木の体を包み込む。そしてそのまま消えていった。
敵がいなくなったことでマルスの歩みも止まった。
場には静寂が残る。実際には10秒程だが、
それを見ていたものは何時間も時が止まったと感じるほどに。
時が止まって静かな広場にヒーローの声が響く。
「もう大丈夫!!わたし……が………」
珍しく笑顔ではないオールマイトの登場だったが、歓声が響くことはない。
そしてみんなの視線が中央の広場に集まっていることに気づく。
そこにたっていたのは、Aクラスにはいなかったはずの青年。
手には武器らしきものを握っているが生徒を襲う様子ではないので、正体に気づく。
入ってきた入口辺りから1回のジャンプで広場にたどり着いた。
「桜井少年…だよな?君が強いことを知ってはいたが……まさか君がみんなを守ってくれたのかい?
感謝するよ!!何人か負傷者が出ているから運ぶのを手伝って…」
そう言って後ろを向き、負傷者の元に向かおうとした時、
「オールマイト」
「??どうしたんだい桜井少年。」
後ろから声がかかる。無機質な声だ。
そこに立っていたのは、元の姿に戻っていた桜井創。
しかし様子がおかしい。目も赤いしずっと笑っている。
そこに違和感を感じたオールマイトは何かを感じ取り身構える。
「…………3…………2………」
何かが聞こえる。
小さくてよく聞こえない。
なにかのカウントダウンのようなものだ。
なぜそんなことを口にするのか理解が出来ない。
「……1…………ごー」
すると突然、桜井創は個性を発動した。
体が大きくなり棘のついた甲羅を背負っている。そう、"亀"のように。
その敵の名は
「クッパ」
大魔王である。
オールマイトが来たことで冷静さを取り戻した何人かが言葉を発する。
「…あのでかい亀…桜井だよな?なんで変身してんだ?」
「なんか今までと違って見た目怖くね?」
「ああ………"ヴィラン"みたいだ。」
オールマイトを見すえるクッパ。
口を開き大魔王の叫びが轟くと同時に試合のゴングが鳴り響く。
時間が少したち、散り散りになった生徒たちが広場に集まっており
今日で2回目の体験をする。それは
"恐怖"だった。
クッパは生徒たちに見向きもせず、オールマイトだけを見ている。
そして先に動いたのはクッパ。走ってオールマイトに近づき大きくジャンプ。
その口からは、赤い何かがチラチラと見える。炎だ。そしてそれをオールマイトに向けて放つ。
オールマイトは後ろに引き、避けようとするが思っていた以上に範囲が広く少し掠る。
高そうなワイシャツが焦げて肌を露出させる。
「桜井少年!!一体どうしたんだ!!私の声が聞こえないのか!!」
そう呼びかけるが、なんの反応も起こさない。
それどころかこちらに向けてまた、炎の攻撃をする。
個性の暴走の可能性を考え、オールマイトは行動に出る。
「くっ!すまない桜井少年!!少し気絶してもらうぞ!!」
そういいオールマイトはクッパに近づき、鳩尾辺りにパンチをくわえる。
しかし当たった感触はあったものの、思った以上に早く攻撃が当たったことに違和感を感じる。
距離感を見誤ったのか。それとも他に何か……
そうして目に一瞬だけ映ったのは透明なバリアのようなもの。
オールマイトは本能的に理解した。恐らく効いていないし、今の私では
"勝てない"
そう考え、すぐに身を引こうとするが、胸ぐらを掴まれた。
「!!?」
そのまま顔にヘッドバンキングを1回食らわされ、脳を揺らされる。
そしてツノに引っ掛けられ前方に投げらた。そしてまた距離が空く。
「生徒諸君!!相澤くんを連れて早く逃げなさい!!!」
そういい生徒に避難をするように指示する。
そしてもう一度クッパを視界に入れる。
(ここで足止めをしなければ………それと……時間が……)
オールマイトはここに来る前にヒーロー活動をしてしまい、時間が無い。
だがクッパはそんなことお構い無し。
さあ戦おう!と言わんばかりの顔で1歩踏み出す。
オールマイトはもう1度戦闘態勢に入る。すると突然、
クッパの姿が桜井創の姿に戻ると、そのままバタりと倒れた。
倒れる寸前、オールマイトは創の目を見たが、元の綺麗な瞳に戻っていた。
いかがだったでしょうか!!
USJ編はこれで終了です!!次回少しだけその後的なものを入れますが気にしないでください!
そして今回の出演ファイターはまさかの2人!!
マルスそしてクッパでしたー!!
何人かの方が色々予想していただけましたが
1人しか出ないと誰が言った?
的な感じでニヤニヤしながら書かせて頂きました!!
てか脳無くん着地弱すぎんよ…お手玉されてんじゃねぇか…
そして主人公の桜井創は一体……
ってな感じでまた次回!!
そして関係ない話ですが、西武撃…良かった…