張り切っていきましょう!!
部屋に朝日が差し込み、鳥のさえずりが聞こえる。
ボサボサの髪の状態で体を起こし、洗面所へ顔を洗いに行く。
朝食は毎日食べるものが違う。ご飯やパンあとはフルーツグラノーラなどだ。今日はパンの日。
成長期真っ盛りなのでパンは2枚、スクランブルエッグにウインナー。
飲み物はもちろん牛乳………ではなく豆乳を飲んでいる。その後歯を磨き、髪を整え、制服に着替える。
そしてトレーニングモードに30分程入る。これが桜井創の朝のルーティーンだ。
学校までの距離は歩いて20分位の距離にある。
歩いていると、雄英高校の制服も目立ってか、ご近所の方からよく挨拶をしてくれる。
「おはようねえ、創ちゃん。」
「おはようございます。」
「おはよう、創君。いつも通りカッコイイね!」
「おはようございます。おじさんもまだまだ現役ですよ。」
なんて軽口を言える仲となっている。
大した反応はしていないが見た目は整っているのでなんとか友好関係を築けている。
そして学校の正門に入ったところ、クラスメイトの後ろ姿が見える。
「おはよう、響香」
「おはよっ創」
「一応ちゃんとは勉強するんだよなぁ…」
「……だと思う……。」
なんて会話をし昨日のことを思い出す。
なかなかに個性的な授業だったので疑心暗鬼で教室に向かう。
(((((普通だ)))))
普通にプレゼントマイク先生が英語の授業をしていた。そして午前の授業は終了し、
お昼休みの時間になる。本当は弁当を持参しようと思ったが、初日くらいは大食堂で何か食べてみようと
足を踏み入れる。……値段は割とリーズナブルで学生でも利用しやすい値段となっていた。
頼んだものは、生姜焼き定食。滅茶苦茶美味しい。
作っているのはランチラッシュでクックヒーローと名乗るだけある。
そして午後の授業に入る。
「わーたーしーがー!!普通にドアから来た!!」HAHAHAHA
「オールマイトだ…!!すげえや 本当に先生やってるんだな…!!!」
「シルバーエイジのコスチュームだ……!画風が違いすぎて鳥肌が………」
(うおームキムキだ。……あいつと同じくらいか……)
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作る様々な訓練を行う科目だ!!
早速だが今日は戦闘訓練を行ってもらう!!」
「「「「「戦闘………訓練………」」」」」
緊張感が全員に走る。
「そしてそいつに伴って…こちら!!」
すると教室の壁からガシャンと飛び出し、
それぞれ番号が振られたアタッシュケースが詰められている。
「入学前に送ってもらった「個性届」と「要望」に沿ってあつらえた…コスチュームだ!!!」
「「「「「おおお!!!」」」」」
「着替えたら順次グラウンド・βに集まるんだ!!」
そして着替えを終え各生徒がグラウンドに到着する。
全身アーマーや手を手榴弾のような篭手で武装しているもの。
半分氷で覆われているものや胸元を大胆に開けている者もいる。
そして桜井創は、意外とシンプルで機動力を活かす軽装。
服には縦と横に太い線が心臓の位置で交差され、そこには目と同じマーク(スマッシュボール)がある。
「創は意外とシンプルなんだな!似合ってるぜ!」
「ありがと、上鳴も似合ってるぞ。」
と雑談をしてると、授業が始まる。
「良いじゃないか皆!!カッコイイぜ!!」
「先生!ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか!?」
「いいや!もう2歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!!君らにはこれから「敵組」と「ヒーロー組」に
分かれて2対2の屋内戦を行ってもらう!!」
「基礎訓練もなしに?」
「その基礎を知る為の実践さ!」
「勝敗のシステムはどうなりますの?」「ブッ飛ばしていいんスか」「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか…?」
「俺ら21人なんすけど誰か省くんですか?」「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか?」
「このマントヤバくない?」「(屋内戦か…誰でいくべきか…)」
「んんん〜〜聖徳太子ィィ!!」
「いいかい!?状況設定は「ヴィラン」がアジトに「核兵器」を隠していて「ヒーロー」はそれを処理しようとしている!」
「 「ヒーロー」は制限時間内に「ヴィラン」を捕まえるか「核兵器」を回収すること」
「 「ヴィラン」は制限時間まで「核兵器」を守るか「ヒーロー」を捕まえること」
「コンビ及び対戦相手はクジだ!そして1チームだけ3人でチームを組んでもらう!」
「1チームだけ3人なんてずるじゃん!!」
「いいやそうとも言えない!今回の3人チームは2人捕まった時点でアウトだ!!
そして2人より3人の方が状況確認の難易度が跳ね上がる!!」
「コンビネーションが取りずらいってことか」
「なるほど」
「それではクジを配っていくぞ!!」
(Iチームか…チームメンバーは……)
「君もIチームだよね!!」
そこにいたのは、しっぽの長い道着の少年と手袋と靴だけが見えている少女
「尾白と葉隠…だったよな?」
「ああ、桜井には教室で話しかけようとは思っていたんだが…」
「…目力が強すぎてなかなかに近づけなかったの…」
(…まあ確かに自分からあまり喋る方ではないし、目が特殊って事もあって近づきにくいことは分かる。)
(でもまあ……メンタルにくるものがあるな……これ……)
「これを機に仲良くなればいいんだよ!!私は葉隠透で個性は「透明」だよ!改めてよろしくね!」
「俺は尾白猿尾。個性は「尻尾」だ。武術も多少嗜んでる。」
「俺の名前は桜井創だ。個性は「スマブラ」でまあ変身能力だと思っていてくれ。」
軽い自己紹介が終わり1戦目が始まる。
今回の対戦は、ヒーロー側がAチームでヴィラン側がDチームとなっている。
何かヴィランチームに本物のヴィランかってくらいすごい顔してるやついるけど。
「爆豪少年ストップだ!!殺す気か!!」
「当たんなきゃ死なねぇよ!」
「先生止めた方がいいって!爆豪あいつ相当クレイジーだぜ殺しちまうぜ!?」
「いや…………爆豪少年。次それ撃ったら…強制終了で君らの負けとする。」
(ふーん…その程度のお咎めなんだ……普通なら止めると思うけど)
そしてチラッとオールマイト先生の方を見る。マイクを持つ手に力が入っている。
(やっぱり何かありそうだな……)
「ヒーローチーム……WIN!!!」
第1戦が終了した。結果はヒーローチームの勝ちだが、それを聞かなければ
ヴィランチームが勝ったようにも見える。面白い光景だ。
緑谷は保健室に運ばれ、爆豪の様子も何かおかしい。先の戦闘で何かあったのか。
そして、緑谷以外のメンバーが全員揃い講評が始まった。
「まあつっても…今戦のベストは飯田少年だけどな!!」
「勝ったお茶子ちゃんや緑谷ちゃんじゃないの?」
「何故だろうな~~~~~~~~?わかる人!!」
「ハイオールマイト先生、それは……………」
「(思ってたより言われた!!!)ま…まあ飯田少年もまた飯田少年もまた固すぎる節は
あったりするわけだが…まあ…正解だよ……!」
(オールマイト先生……なんかドンマイ………あ、それと)
「オールマイト先生。」
「ん?なんだい桜井少年!!!」ドキドキワクワク
「……なんで1回目の爆発で止めなかったんですか?」
「あ………それは……その……(目力がすごい(汗))」
「あ、もう大丈夫です。ありがとうございます。」
「そ、そうかい?それは良かった!!(フウ)」
そして場所を移し、第2戦目が始まる。
今回のカードはヒーロー側がBチームでヴィラン側がIチームとなった。
相手の姿を確認する。轟と障子のペア。バランスがよく厄介なチームだ。
「何か作戦とか決める?」
「そうだな、個性把握テストで見た感じだと轟の氷を作り出せる範囲はかなり広いはず、
もしかしたらビル全体に氷を張る可能性があるから靴は履いとけ。尾白は張った瞬間
ジャンプでもして避けれると思うから任せる。最悪凍ったら俺が何とかするからやってみよう。」
「ハイ!!」「押忍!!」
「基本的に葉隠は奇襲、尾白は格闘メインだと思うから、葉隠は身を潜めて尾白の近くに待機。
尾白は障子とならいい勝負か少し有利くらいだと思うからそこは任せる。」
「桜井はどうするんだ?」
「俺は轟を止めるか倒しきる役だ。…あいつの氷は多分俺しか対応できない。」
「すごいね桜井君!!指揮官って感じ!!何かそういうことやってたの?」
「んーまあそんなとこだな。(実際には違うけど)」
(1戦目であそこまでやってもいいってなると、あのファイターでもいいってことだよな…)
そして核のある位置を決め、戦闘が開始した。
「最上階の広間に1人、広間より少し狭い部屋に1人いる。もう1人は…分からない……」
「どういうことだ?…浮いてるってことか?……まあいい。2人捕まえればいいだけだ。
それと外出てろ。危ねえから。」
「俺には関係ない。」
「……軍人の……おじさん?」
「どちらかというとスパイっぽくないか?」
「…今から戦闘なのに随分とお気楽だな。」
「「声渋!!!」」
特殊部隊FOXHOUNDの元隊員で伝説の傭兵
その名は「スネーク」
複数の火器を所有しつつ、近接戦闘もおてのもの。
さあ、SHOWTIMEの始まりだ。
「中の様子は?」
「……足音がある。多分初撃は避けたのだろう。」
「わかった。二手に分かれて中を虱潰しに行こう。」
そうして入ってしまった鼠が2匹。そこが蛇の巣の中だとも知らずに。
「まさか本当にビルごと凍らしちゃうなんて……尾白くんに掴まってて良かったよ!!」
(((ボソ「俺は色々と良くないんだけど……健全な男子高校生って意味で……」
《2人とも大丈夫か》
「大丈夫だよ!!そっちこそ平気?」
「ああ、準備は整った。一瞬で決めるぞ。最初の作戦通り頼む。」
そして通信を切った。
「索敵の方はどうなってる?」
《足音が1つだけ。こちら側に来ている。それが誰かまでは分からない。》
「わかった、もし何か」
そう言った瞬間、大きな爆発が真横で起きた。何がどうなったか分からない。
一瞬だけ見えたそれは四角い何か。どうやら俺は壁に叩きつけられたらしい。耳がキンキンする。
黒煙により視界が悪く、不味いと思いすぐに立ち上がろうとする。
蛇に後ろから睨まれているとも知らずに
《轟!何かあったのか!?》
「ングッ!!」
(何かに首を締められてる!!クソ!!動けない!!)
締めている手をどかせようともがくが、全く離れようとしない。顔色が悪くなる。
そして意識が遠くなってきたところを、その場に寝かせられそのままテープを巻かれ、確保された。
一瞬の出来事だった。
モニタールームで見ていた人達全員が呆然としている。
監視カメラで見ていたため、轟の周辺で爆発が起き、黒煙で見えなくなる。
黒煙が晴れると、そこには捕らえられた轟とインカムで話しているスネークの姿。
「……何が起こったんだ……」
「全然わかんなかった……」
「……………クソガッ!!」
「と、轟少年確保ーー!!」
そこからは一方的だ。
先に障子と戦闘していた尾白達を見つけ、
手榴弾やリモコンミサイルで誘導し、隠れていた葉隠にテープを巻かせそのまま勝利だ。
「さあ、講評の時間だ!!今回のベストはっ」
「桜井さん……ですわね……」
「まあ、そりゃそうだろうけど、一体何がどうなったの。」
「簡単な話ですよ。轟が歩いていた廊下まで足音を立てずに降りていって、
右と左に部屋があるので左の部屋はC4爆弾を廊下側の壁につけて右の部屋には
スイッチを持った俺が待機してました。足音を聞き爆弾の目の前まで来たら爆破し
それを確認したあと煙の中で軽く締め上げて、捕まえたってわけです。」
「なんだそれ滅茶苦茶カッケエエ!!!」
「もうその道のプロじゃねえか!!」
「それに最後のミサイルみたいなのも凄かった!!何か追い込み漁みたいだった!!」
「あれに関しては、尾白が俺の作戦に気付いて咄嗟に動いてくれたのと、葉隠が最後の最後まで
隠れていてくれたことでできたことだ。だからありがとな2人とも。」
「イヤ〜それほどでも(照)」
「いや、こちらこそ轟を早く捕まえてくれなかったらヤバかったからな。こちらこそだ。」
そして固い握手をする。
「ん〜〜青春だな!!!」
「講評はもうよろしいのですか?」
「いや、ヒーロー側だが何故負けたのかわかる人!!?」
「1つは一緒に動かなかったこと。そしてもう1つは個性の過信ですわね。」
「そうだ!確かに轟少年も障子少年も強力な個性で自信を持つのは良い事だが、
それのせいで油断し個性を発動する前に攻撃されれば元も子もない!!
次からは周りをもっと見てみよう!!」
「わかりました。」
「……ハイ…」
「それじゃあドンドン次の試合に行ってみよう!!!」
そして最後の戦闘と講評が終了し、
緑谷は結局保健室から戻っては来ずに、そのまま解散した。
教室に戻る際、爆豪の様子がおかしかったり、轟に何故か睨まれている。怖いわ。
-そして放課後
「あの戦い方!!スマートに仕事をこなす感じが漢って感じだったぜ!!」
「あの作戦あんなに直ぐに考えついたのスゴいね!!他にも変身できるの!?」
「あんな戦い方されると俺もちょっとは考えなきゃって思っちまったよ!」
「俺は切島鋭児郎!!今から訓練の反省会を皆でやろうって話してんだ!!」
「私は芦戸三奈!!私の酸の使い方私の代わりに考えてよ〜!」
「蛙吹梅雨よ。梅雨ちゃんって呼んで。」
「俺!砂糖!!」
「おーおー人気者だな!創!俺にもその人気分けてくれよ〜!」
「あ、ウチもその反省会参加していい?色んな案聞きたいし。」
(喋る暇がねぇ〜…)
話で盛り上がってる中、チラッと教室を見ると、轟と爆豪がいない。帰るの早いな。
なんて考えていると緑谷が保健室から戻ってきた。腕にギプスをつけていて痛々しい。
爆豪が帰ったことを伝えるとそのまま教室を出ていった。これもまた青春。
なんて考えていると、また声がかかる。
「あ……あの、桜井さん…」
声をかけてきたのは、
髪をポニーテールでくくり、高校生とは思えない程のボディを持っている。
そして口調的にお嬢様なんだろうと推察できる。名前は八百万百。
「どしたの?」
「私の…」
「私の……?」
「し、師匠になってください!!!」
「…………ハイ???」
「「「「「ええええええ!!!??」」」」」
はい、ってな訳で戦闘訓練しゅーりょー!!
今回のファイターは「スネーク」でした〜!!カッコイイよね!!
あと、轟君のファンの方(´•̥ω•̥`)<スイマセン!!
活躍全然させれなかったです……
他にも活躍する場面はいっぱいあると思います(てかあります)ので許してくだしい!!