閣僚会議で静が北中国について話している頃、晴風では・・・
「まるで神殿だな・・・」
と言って先程、36インチ魚雷で吹き飛ばして露わになった機関部を見て感想を言うと
「スーちゃん、ここは知ってる?」
「ううん」
と言ってスーに聞くが知らないと言われ、明乃は
「砲撃、許可します」
と言って立石に発射許可を出すと
「うい」
と言って砲弾を放つが、全て柱に邪魔をされ、動力部には届かなかった
「柱が邪魔で、砲弾が通らない!」
「まずいな・・・」
と言って真白が頭を抱えると
「枯れ木も山の賑わいじゃがの・・柱も要塞の賑わい・・かのう」
と言って一人芝居をすると
「柱・・・柱に食い潰されるにはいかんけえ!」
と言って真白がノリに乗っかると
「おうよ!」
「は!」
「魚雷が自由に動き回ればいいのに・・・」
「それだ!ココちゃん!美波さん呼んで!」
と鈴の発言に何かを思い付いた明乃は美波を艦橋に呼んだ
「怪我人か?」
と言ってセグウェイに乗って飛んできた美波は内田と山下に腕を掴まれセグウェイはそのまま明乃の手に渡った
「美波さん、これ貸して」
「え?それ、私の兎走鳥飛24号!」
と言って驚くが明乃が説明をすると美波は納得した
「完成だ・・・」
と言って目の前にある改造セグウェイを見た
「題して超ダブルクロス号っす!」
と言ってセグウェイに魚雷を乗っけた急造感たっぷりのメカを艦橋にいる鈴がタブレットで動かしていた
「ここれなら全然怖くない!」
と言って少し興奮した様子で動かしていると、真白がある事に気がついた
「艦長、水深が浅くなってきています」
「どうして?」
「原因はわかりませんが、このままだと座礁します」
と言うと明乃は勝田の方を向いて
「鈴ちゃんは今、手が離せないから。サトちゃん操艦よろしく」
「了解ぞな!」
そして艦尾を動力部に向けると
「目標、見えました!」
「攻撃始め!」
と言うと鈴がタブレットのボタンを押し、改造セグウェイは勢いよく飛び出した
「無線の届くギリギリまで後退」
と言って船体を艦尾方向を後ろにし、なるべく動力部から離れるように距離を取ると
「両舷停止、両現後進減速!」
「マロンちゃん、爆発と同時に全速後退の準備!」
「ガッテンデイ!みんな正念場だ!」
「「了解!」」
と言って機関室では脱出の準備が行われた
「ふっふっふっ、ハイパードリフトターン・・!」
と艦橋では鈴が興奮状態で改造セグウェイを動かしていた
「突っ込め〜!」
「鈴ちゃんにも撃て撃て魂があったよ!」
と言って意外な発見に興奮していた。そして改造セグウェイが動力部に入ると
「後進一杯!」
と指示を出すと、改造セグウェイは動力部内で起爆をし、動力部が爆発を起こした。その様子は外にいた武蔵や本田にも伝わった
「おお・・・」
「やったか!」
「要塞の速度低下!」
「やったぞ!成功だ!」
その様子をリアルタイムで見ていた静と閣僚達は・・・
「おお、やったぞ!」
「これで作戦完了だ!」
と言って歓声の声をあげた
「よかった・・・無事成功して・・・」
と言って静が安心していると更なる報告があった
「現在、第二次攻撃隊が現場に到着。ただし、作戦の完遂により、中止しました」
「ああ、ありがとう」
そしてホッとしているのも束の間、ここに問題が発生した
「信号弾、あり。晴風です!」
「なんだって!」
すると大和型4隻と日本武尊による統制射撃を行ったが出口に落ちた瓦礫は塞がったままだった
「要塞崩壊まで、およそ60秒」
「直ちに攻撃待機に攻撃指示を。晴風には通信を送れ!貴艦はそのまま前進せよ、瓦礫はこちらが片付ける!!」
と言うと早速第二次攻撃隊の孔星から対地攻撃用噴進弾が発射された。その頃、要塞内にいた晴風は
「弾着音確認、大和型の砲撃です!」
「空気の流れ無し・・外海へ繋がっていない!」
と野間からの報告があると
「主砲は?」
「弱々」
と言って晴風の主砲では瓦礫の撤去ができないと言うと
「めいちゃん、魚雷は?」
「せっかくの発射チャンスなのに角度が悪すぎていてないよ!!」
と言って魚雷の方もダメだと言うと
「残り時間は?」
「過ぎてます!もう持ちません!」
「大和型の砲撃は最低でも30秒・・・」
「間に合わない」
と言うと通信が入った
「航空隊から通信です、貴艦はそのまま進まれたし。瓦礫は我々が片付ける。だそうです」
と言ってそのまま晴風は出口に向かって進んだ。
「全機に次ぐ、これより噴進弾を出口に瓦礫に向け、発射せよ!」
と言うと孔星から噴進弾が一斉に発射され。出口の瓦礫を吹き飛ばし、晴風が無事に要塞から出てきた。晴風の生還を確認した艦隊は全員がホッとした様子で喜んでいた。
「よかった、晴風も無事に生還し、要塞の制圧も完了、これで取り合えずは一件落着ね」
「そうですね」
その様子をカメラで見ていた静と香織はホッとした様子で映像を見ていた
「さてと・・あとは我々の出番だな」
「ええ、基地に着いたら情報を吐かせます」
「ああ、頼んだ」
と言って武御雷と直衛艦隊は前衛遊撃艦隊との合流と第二次攻撃隊の回収のために移動を開始した
その頃、晴風では要塞を止めた事で高揚感に溢れている中、真白は何かを決めた顔で明乃に話しかけた
「艦長・・私もようやく『always on the deck』の意味が分かった気がします」
「シロちゃん・・・」
と内心明乃はソワソワしていた、真白が比叡の艦長になるのか、それとも晴風の副長としてこのまま残るのかを
「決めました・・・私、艦長になります」
「っ!」
すると明乃は俯いて寂しそうに顔を下に向けた。やっぱり真白は入学当初から艦長になりたいと言っていたので、晴風から去るのかと思うと、寂しくなる。そう思っていると。真白は水平線を見ながら
「でもそれは今じゃないんです」
「え?」
真白の言葉に思わず明乃は顔を上げると
「晴風にいれば必ず、この後もいろいろなことに巻き込まれるに決まっています。私が艦長になるにはもっともっと経験が必要です」
「え!?」
「だから私は、晴風に残ります」
「ありがとう、シロちゃん!」
と言って明乃は嬉しさのあまり真白に飛びついた。こうして海賊による海上テロ事件は幕を閉じた
静の士官学校時代は必要か否か
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読みたい!!
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要らない