海上テロ事件が晴風の功績によって一応は解決した。要塞から脱出しようとした海賊はホワイトドルフィンによって拘束され、静の元へと引き渡された
「それでは我々はここで」
「はい、ご協力ありがとうございました」
と言ってホワイトドルフィン隊員にお礼をすると静は英語で
「お前達には聞きたいことが山ほどある。覚悟しておけよ」
と言うと海賊はあまりの恐ろしさに顔を青くし、ブルブル震えていた
「よし、連れていけ」
と言うと武御雷の部下が海賊を連れて行くと静はそのまま艦橋へと向かった
艦橋に着いた静は早速、報告を受けた
「司令長官殿、要塞は分遣隊が中に入り、調査を開始しました」
「よし、集めた情報は全て私に送ってくれ」
「了解しました」
「司令長官殿、武蔵からこっちに来れないかとの通信がありました」
「分かった、それでは松花の準備をしてくれ」
「了解しました、準備が出来次第。お呼びいたします」
「司令長官殿、艦隊はこのまま硫黄島要塞へと向かうのでよろしいでしょうか?」
「ああ、このまま要塞に向かい、奴らから情報を聞き出せ」
「分かりました、それと晴風から通信で例の件のお断りの連絡でした」
「そうか、やっぱり断ったか」
「司令の考え通りでしたね」
と香織が言うと
「ああ、そうだな。あのメンバーだからこそ、真の力が発揮されるものだよ」
と言って晴風の方を見た
そして松花の準備ができたとの事で早速、静は武蔵へと向かった
「間も無く着陸します、お気をつけて」
「ああ、わかった」
と言って扉を開けると目の前には真霜ともえかが立っていた
「お待ちしておりました、大石 静司令長官殿」
と真霜が言うと
「ああ、大丈夫。それよりどうしたんだ?呼び出して」
と言って要件を聞くと
「実は・・・先ほど報告がありまして。海上要塞に対応している頃に不審な人物を拘束したとの情報がありまして・・・」
「・・・わかった、とりあえず詳しい話はうちの所で聞こうか。さあ、乗って」
と言って真霜を松花に乗せるとそのまま松花は飛び立っていった。それを見ていたもえかは
「やっぱりすごいわね・・・」
と言って飛んでいく松花を見て驚いていた
松花に乗り込んだ真霜は早速詳しい内容を話し始めた
「私達が海上要塞に対処しているときに、菊花師団の陸軍基地の近くの場所で複数の武装集団を拘束したらしいの、詳しい内容は後で来るらしいけど・・・」
「うーん、臭いな」
「やっぱり姉さんもそう思う?」
「ああ、私も怪しいと思う。特に菊花師団の近くというところがな」
「もしかして、航空機の情報?」
「ああ、その可能性が高い・・・お、もうすぐ着くぞ。降りる準備をしてくれ」
と言って松輪が武御雷に着くと早速香織から報告があった
「司令!要塞から北中国の上陸用潜水艦を拿捕したとの事です」
「そうか・・・やっぱりか」
「え?どう言うことなの?」
と訳がわからない真霜と香織に静が詳しい話をし始めた
「つまりは、北中国は他国との差をつけて国力の回復を狙い、航空機の情報を盗み出そうと考えた。だが硫黄島要塞は我々菊花艦隊が常に目を光らせている。陸地の方も警察と陸軍が目を光らせている。そこでだ、情報を盗むには大きな陽動をして注意を引く必要がある。これでもう分かっただろ?」
と言うと2人は納得した表情で事の顛末を理解した
「成程、それであの海賊による海上テロ事件ね、納得だわ」
「だとしたらこれは国際問題になりますよ、いくら北中国が亜細亜連合に加盟していないとはいえ。これは十分北中国に抗議できる案件ですよ!」
と香織が言うと
「ああ、だから多分これは大きな賭けだったんだろうな。だから北中国側も揚陸潜水艦なんて言う豪勢なものを使ったんだろ」
「成程・・・しかしこれで北中国の作戦は失敗しました。これでもう彼らがちょっかいをかけることはないでしょう」
「いや、そうとは限らんぞ」
「「え!?」」
と2人が驚いていると三人はちょうど会議室に着き、中で詳しい話を始めた
「さて、さっきの北中国の話だが。作戦が失敗したと言うことはむしろ彼等を刺激してしまったかもしれん」
「「何ですって!?」」
と2人が驚くと静がテレビ画面にある映像を出した。それは閣僚会議の時に使った旅順港の写真であった
「これが今の旅順港の様子だ。ここを見て頂戴、ここには武器弾薬の集積場が」
と言って画面を拡大するとたしかに港には軍艦と軍艦に乗せる用の武装の積み込みが行われていた
「これは・・・戦争の準備?」
と真霜が憶測を言うと
「そう、もしこの準備が整えばおそらく南中国の上海、香港、広州辺りを攻めてくるでしょうね」
「そうなると、台湾にも攻撃の手があるかも知れない・・・」
「そう言うこと、もし台湾が攻撃されれば日本としては戦争に参加せざるを得なくなる」
「最悪ね・・・」
「ああ、全くだ。これからは南シナ海、それと黄海、そして日本海では海戦が行われるかもしれない」
「どうして日本海?」
となぜ中国は日本海側に領土を持っていないのに日本海の戦いの場となるのかが真霜は分からなかった。しかし香織は
「もしかして・・・朝鮮ですか・・・?」
「あっ!」
「そう、北中国と安全保障を結んでいる朝鮮もおそらくこの戦いに参加する恐れがある」
「だとしたら中華民国、日本と中華人民共和国と朝鮮との戦いになると言うことですか?」
「それに欧州各国、それにアメリカもこちら側に着くだろう」
「まるで日露戦争のようですね・・・」
「ああ、構図がとても似ているな」
と言って旅順港の画面を見ていた
「何も起こらないことを願うしかないな」
「そうですね、再来月には空港開港式典がありますしね」
と言ってネット記事のポスターを見ながらそう言った
静の士官学校時代は必要か否か
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読みたい!!
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要らない