菊花艦隊に新しく阿蘇型駆逐艦が入ってからまた時は過ぎ、桜の咲く季節となった。静の姿は東京海上空港に隣接されている皇立航空兵学校の来賓室に来ていた
「ふぅ、しかしもうあの事件から一年か・・・早いわね」
「はい、晴風も今年で二年生ですね」
「ああ、そう言えば最近は連絡が出来なかったな。後で寄ってみるか」
そう言ってついて来た葵と部屋でゆっくりしていると。係の人がやって来て静達を入学式の会場まで通した
そして入学式が始まり、滞り無く進み遂に来賓の話となり手短に静は話すと入学式は終わり。静は航空兵学校の校長室へと入った
「失礼します」
「ああ、久々だね。静くん」
「はい、古畑前菊花艦隊司令長官」
「その名前はよしてくれ。今はここの校長だ」
そう言って皇立航空兵学校東京分校の校長となった前任の古畑与太郎はそう言って頭を少し掻くと
「いやー、驚いたよ。まさか隠居まがいなことをしていたらいきなり呼ばれてね。それでそのままここの校長になったさ」
「ふふっ、前任らしい言い方ですね」
そう言って静は恩師にまた会えたことに少し喜んでいると古畑は
「まあ、こっちにきてからはまた忙しい日々だ。指令だった事を思い出すよ」
そう言って古畑は懐かしむ様に少し上を向くと
「でも、今回は前みたいに汚部屋にはしないでくださいね」
「ああ、じゃないと掃除係の人から怒られてしまうからな」
「その様子だと、既に叱られた後ですか?」
「ははっ!やっぱり君には隠し事はできんか」
そう言って少し笑うと古畑は置いてあったインスタントコーヒーでコーヒーを作るとコップを静に渡した
「時間がなくてこれくらいしか出来ないが・・・」
「恐縮です」
そう言ってコーヒーを飲むと古畑は静にある事を聞いた
「さて、この後はどこか行くのかい?」
「はい、この後に横須賀女子に行こうかと・・・」
「そうか、じゃあ引き止めないほうがいいな」
そう言ってこの後、少しだけ話をすると静は校長室を出るとスキッパーに乗って横須賀女子海洋学校に向かった
「よっと、着いたか・・・」
そう言うと静はスキッパー停留所の桟橋の上で立っている人影を見た
「はぁ。全く、本当にいきなり来るわね」
「いやー、たまたま近くをきたんでな。ついでにあの子達を見ておこうかなって」
そう言うと真雪は溜息をつくと静を校内に案内をした
「ほぉ、ここで座学か・・・」
「ええ、今は丁度晴風クラスが座学を受けているわ。見て行く?」
「うーん、取り敢えず見学はいいかな。ちょっと遊びにきただけだし、そもそも私がいたら集中できないでしょ?」
「まぁ、そうね」
そう言うと二人は食堂に向かうと真雪がお茶を持ってきた
「はい、どうぞ。粗茶ですが」
「ありがとう」
そう言ってお茶を啜ると、真雪が聞いた
「ねぇ、管轄海域侵入の件なんだけど・・・やっぱり起きてしまうの?」
「・・・」
「生徒はなかなかない戦闘に少し浮ついた雰囲気があるの」
そう言うと静は
「・・・まだ分からんな。航空機という登場により、軍事バランスが少しづつであるが揺らいできてしまっている。まあ、もし戦闘になっても生徒達は関わらないさ」
そう言うと静は今後のことで話し合っていると、日が落ちてきていることに気がついた
「あら、もうこんな時間なのね」
「色々と話していたら時間が経ってしまったわね」
そう言っていると食堂に晴風の生徒が入って来た
「あれ?静さん!?」
「「え!?」」
「よ、久々だね」
「「お、お久しぶりです!!」」
そう言って前よりも少し大人っぽくなった晴風メンバーを見て、静は成長を感じた
「さて、じゃあ顔も見れたし。そろそろ帰りますか」
そう言って席を立つと西崎が
「あの、静さん」
「ん?如何したの?」
「その・・・みかおばさんに会ったら今度うちに来てって伝えといてもらって良いですか?」
「ええ、分かったわ」
そう言うと明乃が見送りについていくと言うことで真雪と先に分かれると桟橋まで静と明乃の2人きりで歩いていた。すると明乃が思い出したかの様に言った
「そう言えば静さん。覚えていますか?」
「何を?」
そう言って静は明乃が言ったことに疑問を抱いたが、次の言葉に疑問が晴れた
「私が小さい頃、呉の養護施設で静さんがお話をしていたことを」
「ん?ああ!!あの時ね、覚えているわよ。もしかしてその時に私に質問した子って・・・」
「はい、私です」
そう言うと静は納得した顔で懐かしむ様に言った
「懐かしいな、あの時は欧州から帰ったばっかで・・・そんな時にあったねぇ。あの時の子がこんなにも大きくなるなんてな」
「はい・・・私もどこかで会ったことあると思っていたのですが・・思い出せて良かったです」
そう言って明乃と思い出話しをしていると2人は桟橋に着いた
「じゃあ、またいつか」
「はい、また会える事を」
そう言って静は改造スキッパーに乗った。それを見ていた明乃は内心
『わ、こういうのメイちゃんが喜びそう・・・』
そう思って黒塗りにゴテゴテの装甲板のようなものが付き、大きなエンジンが付いたまさに”魔改造“と言える様な見た目をしたスキッパーを見てそう思った。するとスキッパーは大きな音と共に少し沖合へ行くと巨大な水柱と共に物凄いスピードで走っていった
「また、会えるかな」
桟橋にいた明乃は見えなくなるまで桟橋にいると寮に戻って行った
静の士官学校時代は必要か否か
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要らない