南朝鮮の哨戒艇が撃沈されたニュースはすぐに日本にも届いた。対馬要塞から与えられた情報に大本営では職員が走り回っていた
「もっと正確な情報を集めてくれ。ヘタをすると戦争になるぞ!!」
「おい、対馬要塞のレーダーで補足したのは如何なってる!!」
「哨戒艇の生存者はいるのか!?」
そう言って職員が走り回っている中、首相官邸では緊急会議が開かれていた
「では、今から南朝鮮の哨戒艇が撃沈されたものと思われることについての会議を行いたいと思います」
すると会議は情報を少し公開するのと完全に封殺する意見に分かれたが、結局は一部の情報公開をし、情報統制を行うことで決定した
翌日の朝のニュースの第一報はこうであった
『南朝鮮の哨戒艇が撃沈されたもよう。北朝鮮の仕業か!?』
このニュースによって全世界に動揺が広がった。そして、各メディアでは非戦論を訴えるメディアと開戦を訴えるメディアと別れ、それぞれが対立をしていた
哨戒艇が撃沈されたニュースを受け取った静は予想よりも早かった攻撃に驚いていた
「そうか・・・哨戒艇の撃沈・・・思っていたより早いな・・・」
「はい、予想よりも半年早い仕掛けでした」
「はぁ、何とか総理には抑えてもらいたいな」
「はあ、開戦派の連中の欲望は大陸進出の足掛かりですからね」
「ああ、連中は目先の欲に囚われてその先のことを考えていないからな。出来れば主な戦いが海戦であることを祈るよ」
「そうですね」
そう言って二人はこの事件が開戦へとつながらないことを祈った
哨戒艇の撃沈のニュースは来月から卒業しブルーマーメイドや海軍軍人になる明乃達にも届いた
「そんな・・・」
「・・・いよいよ始まってしまうのか?」
そう言ってクラス全員が動揺をしている中、明乃は
「大丈夫だよ、きっと静さん達が収めてくれるって」
そう言うがクラスメートは心配の声が上がっていた
「取り敢えず、全員落ち着け。まだ決まった訳じゃない」
「そうそう、海賊の可能性だったあるんだし」
そう言って取り敢えずは学校最後の海洋実習を受けるためにクラスメイトはそちらの方に意識を向けた
そしれ哨戒艇撃沈のニュースがあってから数ヶ月が経った。結局哨戒艇撃沈のニュースは真相不明のまま南朝鮮で殉職者の葬儀が行われた
哨戒艇撃沈のニュースでメディアは騒いでいる中、軍上層部では
「やはり来るのか?」
「いや、分からない。だから警戒は必要だろう」
そう言って大本営では今回の哨戒艇撃沈で太平洋方面に展開している艦隊の一部を日本海に回すかどうかの話し合いをしていた
「しかし、いつ侵攻してきてもおかしくは無い」
「現在、ドイツ、イギリス、フランス、アメリカの艦隊が遠洋航海としてきている」
「しかも、フランスは情報収集艦を引き連れてな」
「アメリカは遠征洋上基地を連れて来ている」
「確実に戦闘に参加する気だぞ」
そう言って現在、台湾の各海軍基地に停泊している海外派遣艦隊群を思い出すと
「しかし、本当に侵攻があった場合南朝鮮はいつまで持つだろうか・・・」
「少なくとも一週間、いや下手をすると3日で降伏かもしれんぞ」
「なんとしてもそれは避けねば」
「今、南朝鮮は旧式の74式を買って防衛力を強化しているが・・・」
「それでも北朝鮮の侵攻を阻むのは難しい。この前アメリカ陸軍が南朝鮮に軍の派遣を決めたが・・・」
「間に合うかどうか・・・」
そう言って幕僚達はいつ来るかわからない侵攻に頭を悩ませていた。そして緊張が続く中、時は流れ二か月ほどがたった
20XX年 5月13日 午後23:30頃 南朝鮮 北緯三十八度非武装地帯第七監視所
「・・・今のところ異常無し」
そう言って監視所に居る兵士が暗視双眼鏡を見て北朝鮮の動向を観察していた。すると監視所の下から別の兵士が声をかけた
「おい、交代の時間だ」
「ああ、分かった」
そう言って最後に暗視双眼鏡を見た、するとそこには・・・
無数の戦車と歩兵部隊が侵攻していた様子であった
「ん?どうした」
暗視双眼鏡を見て震えている兵士を見て呼びに来た兵士が声をかけると
「・・・来た」
「っ!まさか!!」
「し、司令部に連絡!!北朝鮮が侵攻を開始!!1号線より侵攻を開始!!!」
そう言って通信が入り、北緯三十八度線を超えて北朝鮮軍主力戦車T34−85が南朝鮮第一号国道線を伝い攻撃を始めた
補足説明
現在日本に展開している艦隊は第一から第九艦隊までいる。*マークのある艦隊は航空戦力を投入予定の艦隊
太平洋方面
*第一艦隊
第二艦隊
第九艦隊
東シナ海方面
*第三艦隊
第四艦隊
日本海方面
第五艦隊
オホーツク海方面
*第六艦隊
第八艦隊
台湾方面
*第七艦隊
静の士官学校時代は必要か否か
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要らない