9月4日、北中国より宣戦布告を受けた日本は全国に国家緊急事態宣言を発令。そしてアジア平和条約に基づきアジア連合加盟国に参戦を要請。全日本陸海軍は危険レベルを最高レベルの戦闘態勢に引き上げ、昼夜問わずの外出規制に加え国民に各都市部からの避難を要請。日本各地の空港は飛行制限が設けられた
「ついに始まったか・・・」
「ええ、今回の宣戦布告に我々菊花艦隊と菊花師団両名に出撃命令が降りました。対馬要塞にて黄海監視の任につけと・・・」
香織の報告に静は閉じていた目を開けると
「分かった・・・艦隊は明晩出撃とする。総員に出撃準備をしておくよう伝えてくれ」
「分かりました」
そう言うと香織は部屋から出て行った
「・・・ふう、いよいよか・・・」
静は外の様子を見るとそう呟いた
「いよいよ始まってしまった。欧州動乱以降の本格的軍事行動。なるべく新兵達に血を流してほしくないな」
そう言いながら今年此処に配属された武田少尉を見て少し微笑んだ
「全艦補給完了、人員の全員搭乗完了。菊花艦隊、いつでも出撃できます」
香織の言葉に司令官席に座っていた静は暗闇の海を見ると
「了解、菊花艦隊出撃。進路340、対馬要塞に向け出撃」
9月5日 午後20:06 菊花艦隊硫黄島要塞を出撃。途中、和歌山空港より飛来した第32飛行団の護衛を受けながら琵琶湖海峡を通過。二日後の9月7日に菊花艦隊は対馬要塞海軍基地に到着
「いよいよ戦場か・・・」
「ええ、今対馬要塞は日本海軍の最前線基地です。緊張していますね」
そう言って要塞に到着した菊花艦隊は早速警戒機の発艦と航空機隊の警戒を開始した
「今回は最新鋭ステルス多用途戦闘機『夜鷹』を満載ですからね。これで偵察も楽に行えますね」
「ああ、そうだな」
そう言いながら武御雷から発艦する夜鷹を見ながらそう言った
『もし北中国が本当に超長距離噴進弾を実践配備しているのならば日本に飛んでくる事がないようにしなくては』
静はそう思うと飛んでいく夜鷹を見た
翌日、対馬要塞作戦本部では現在の戦況と今後の作戦検討が行われていた
「早朝に確認された北中国艦隊は当時通過中であった米第七艦隊所属のポート・ロイヤルに巡航噴進弾を発射。ポート・ロイヤルは大破し、今は鎮海軍港にて緊急修理中。この攻撃に米国正式に北中国に宣戦布告と共に攻撃した北中国第一艦隊に噴進弾の飽和攻撃を開始。2隻を撃沈したとのことです」
報告に作戦司令部には沈黙が走った。米国が本格介入する事になったと言うことは、ほぼ必然的に欧州各国も挙ってこの戦争に参戦する事になる。そうすれば多数の国を巻き込んだ大規模な戦闘となってしまう可能性があった
「米国の参戦か・・・」
「予想よりも早く決まったな」
「ああ、恐らくだが米国はこの戦闘を早急に終わらせ、ロシアのウクライナ侵攻に備える考えだろうな」
「だとすると欧州も参戦する可能性もあるぞ」
そう言って幕僚達は話し合っていると
「ですが、まずは現在の戦況を元に今後の作戦を立てる方が優先かと思われます」
「そ、そうだな」
そう静の言葉に幕僚達は少し驚くと地図を広げて状況説明をした
「現在、連合軍はソウル北20キロの所で膠着。現在まで確認された北朝鮮軍の戦死者数はおよそ4000。捕虜は2000、それと共に北朝鮮軍の戦車ときた中国軍の戦車を鹵獲し、今は解析にあたっています。対して我が軍の戦死者数は800であります」
そう言うと幕僚達は圧倒的に勝っている戦況に直ちに進撃する案があったが静が北中国に新兵器があることを伝えると一気に攻勢ムードは消え去った
「取り敢えず、今南中国も太原市まで進軍をしました。ここは共同歩調にて北朝鮮を先に降伏させてからの方が良いかと。なので私は米第八軍を開城市にて大規模な陽動作戦を展開し、そこに航空戦力を叩き込みます」
航空戦力という言葉に幕僚達は本格的に軍事作戦に航空機が使われることを想像すると思わず身震いしてしまった
静の士官学校時代は必要か否か
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要らない