静達菊花艦隊が対馬要塞に到着してから二日後、熊谷率いる菊花師団も輸送艦によって無事に対馬要塞へと到着した
「お疲れ様であります」
「おお、静くんか。待っていたぞ」
「ええ、では熊谷閣下。こちらに」
「ああ」
そう言って静に作戦指揮本部へと通されると熊谷含めた海軍、陸軍両陣営の幕僚達が集まり話をしていた
「今回、我々陸軍は米国第八軍、並びにアジア連合軍と共に北朝鮮への侵攻作戦を行うに当たり。米軍は開城市にて大規模な市街地戦を展開する事となった」
市街地戦と言う言葉に幕僚達には緊張が走った。だがそれよりも静から発せられた言葉の方がよりこの場を騒然とさせた
「なお、今回の開城市揺動作戦には我々菊花艦隊航空隊が先導して敵駐屯地の破壊を試みます」
明確に航空隊の導入を宣言した事に幕僚達は息を呑んだ
「そう言う事ですので、私はこれから米軍にこのことを報告するとともに作戦準備に入ります」
そう言うと静は作戦室を出て行った
静は作戦室を出ると外のバルコニーにて夜風に当たっていた。すると静は後ろから熊谷に声をかけられた
「どうだね、戦況の方は」
「熊谷団長・・・ええ、今のところは特に目立った動きはないそうです」
「そうだろうな・・・静くん、君はこの戦争をどう思っている」
そこ問いに静は少し間を置くとその問いに答えた
「正直、私としてはこの戦争は欧米各国が我々日本に航空機の特権を手に入れるためのいわば
その答えに熊谷は賛同するとともにどこか悲しげな表情を浮かべた
「そうだな、この戦争は元は北中国が始めた戦争だが。これに乗じて米国より派遣された艦隊が参戦。英国、独国も後方支援を表明。確かに英国などはこう言った面で恩を売って航空機の特権を得ようとしているのはもはや明確だな」
「ええ、特に英国は我わと同じ島国ですので航空機があれば19世紀の黄金時代のようにに返り咲きたいと思っているのでしょうね」
「全くだ、面倒なことをする。これでは前戦で戦っている兵士たちが哀れに思えてくるな」
そう言って二人は航空機の登場によって混沌渦巻く世界にどこか恐ろしいところを感じた
翌日、静と熊谷は釜山にある米陸軍第八軍司令部に来ていた
「雷樹静中将と熊谷三郎中将をお連れしました」
そう言って二人は司令官室に入ると司令長官のアーノルド・フレッチャー中将の歓迎を受けた
「よくいらしてくれました」
「はじめましてフレッチャー中将閣下」
そう言って挨拶をした三人は状況説明を受けた
「現在、我々第八軍は元山市からソウルにつながる場所を占領しています」
そしてフレッチャーは開城市を指すと悔しそうな表情を浮かべながら戦況を説明した
「現在、ここの開城市では同盟軍(北朝鮮軍と北中国軍の総称)が建物を使ったゲリラ戦を展開し、攻略が進まない状況です」
「成程・・・開城市は前から北朝鮮領・・・向こうのほうが地の利はありますね」
「ええ、そこで我々とアジア連合軍は開城市攻略作戦を立てました」
「そこで我々の航空隊に攻撃命令をと・・・」
「ええ、そんな感じです」
そう言うと静はそのことを了解し、その後も詳しい作戦内容と通信手段の話などで詰めていた
同じ頃、海軍軍令部では茂が秘書から渡された紙を見ていた
「はぁ、まさかこの計画が上申されるなんてな」
そう言って茂は難しい表情をした。紙には『新八八艦隊計画構想と必要予算見積』と書かれた紙が書いてあった
「新八八艦隊・・・八隻のイージス巡洋艦に八隻の戦略空母を主力とした日本海軍の新構想・・・か」
新八八艦隊計画
最新鋭イージス巡洋艦と戦略空母の建造をそれぞれ八隻ずつ建造し、全ての建造を8年以内に完了。航空機を使った新たな戦略構想を掲げる計画
「だがこの計画が始まれば軍事力バランスにヒビが入る事になる・・・航空機という最強に近い武器を持った日本は己の力の過信によって身を滅ぼす可能性がある。そもそも航空機に利権は閣下にある事を忘れては居ないか?」
茂はこの計画には反対の意見であったため。そう呟いていた、すると茂の部屋に電話が入った
電話に出ると相手は大高総理であった
『雷樹さん、少し時間はありますでしょうか?』
「おや、総理ではありませんか。今日はどうされましか?」
『実は今日私の所に『新八八艦隊計画構想』と書かれか紙が届いたのでな。これをどう思っているのかお聞きしたくて・・・』
そう聞かれると茂と大高は今晩に紀尾井坂にある料亭で落ちあう事になった
その日の夜、茂は先に来ていた大高と料亭で先の新八八艦隊計画構想について話していた
「・・・つまり雷樹さんは新八八艦隊計画については反対の意見だと?」
茂の意見に大高はそう言うと茂は反対の意を示した
「ええ、私個人としましてはこの計画はいささか無茶な計画だと思います。この計画は航空機の新しい戦略構想を考えてのものではありますが。この計画は各国の軍事バランスを壊す。そう言う意味でも私は反対です」
その言葉に大高は何した様子を見せた
「よかった、私も実はこの計画には反対でしてな。閣下にも意見を聞きたと思っていたんですよ」
「成程、そう言う事ですか」
そう言って二人はその後も八八艦隊についての意見を交換していた
静の士官学校時代は必要か否か
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要らない