9月24日 午後18:00 アジア連合軍元山前線基地
この日、20:00から開始される開城市攻略作戦の為にアジア連合軍第二、第三師団は出撃準備を行なっていた
「いよいよ、作戦決行か・・・」
「ええ、我々菊花艦隊航空隊は予定では19:50に離陸を開始し、開城市への攻撃を開始します」
同じ頃、東シナ海洋上では菊花艦隊が作戦を成功させる為に航空隊の発艦準備が行われていた
「さ、取り敢えず作戦の詳しい内容を飛行隊と共有するぞ」
「は!了解しました」
そう言うと静と香織の二人は艦橋から飛行隊控え室に向かうと、そこには既に飛行隊のメンバーが席に着いていた
「・・・よし、取り敢えず今作戦の目標と概要をもう一回伝えておく。まず、今回の目標。それは以下の二つである」
1、開城市市内の対空、対艦噴進弾の破壊。
2、同盟軍開城市基地の破壊
「そして、今回の作戦順序は以下の通りである」
作戦第一段階
菊花第一航空隊による開城市市内の敵防御陣地の破壊と敵の混乱を促す
作戦第二段階
破壊し、混乱中の戦闘地域全域に星鵬の妨害電波発信
作戦第三段階
妨害電波発信中に米軍とアジア連合軍の総攻撃を開始
作戦最終段階
連合軍は二週間以内に平壌陥落を目指す
「以上、今回の作戦で君達航空隊には一番槍として開城市に突入して敵陣地の破壊と敵の混乱を招いてもらう。いくら地図があるとは言え詳しい敵地の情報がない中苦労はするだろうが。この作戦が成功すれば南北朝鮮は統一、さらに同盟軍は朝鮮、南中国の両方から攻められることになる。君達には作戦の成否が掛かっていることを認識してもらいたい」
「「ハッ!!」」
そう言って飛行隊のメンバーは敬礼をした
「よし、それじゃあ。最後に言っておく。
そう言うと隊員達は少し緊張した様子で部屋を出て行った。その様子を静は静かに見届けた
同日 午後19:30頃 武御雷艦橋
準備を終えた夜鷹は作戦空域に出撃する為に離陸準備を開始していた
「司令、全機発艦準備完了。只今より、北朝鮮攻略作戦を開始します。なお、作戦準備に伴い福岡空港からは星鵬改、並びに星鵬護衛隊が作戦空域近くに展開」
「米軍、並びに連合軍との通信は良好。指定したチャンネルにて通信を行なっています」
「航空隊との通信も良好。司令、いつでも出撃完了です」
各部署からの報告が入り、世界初の本格的市街地作戦が始まろうとしていた
「・・・いよいよね」
「ええ、では司令・・・本当に宜しいでしょうか。ここで攻撃を加えれば我々も先頭に加担することになります」
そう言って香織は確認を取った。すると静は少し間を置くと
「・・・ええ、いいわ。初めて頂戴」
そう言って作戦開始の合図をした。それを聞いた艦橋要員全員に緊張が始まった
「分かりました。総員第一種戦闘配置、以後二十四時間の常時警戒態勢を怠るな。通信班は連合軍並びに航空隊との連携を細かく行え、航空隊に下命。作戦を開始する」
「了解、航空隊に連絡。直ちに作戦開始。繰り返す、直ちに作戦を開始せよ。航空隊は発艦し、開城市敵防御陣地の破壊を行え。星鵬隊に連絡、鷹は上がった、狼は狼煙が上がるまで待て」
そうして作戦開始された艦内では緊張した声が響いていた
同時刻 元山市アジア連合軍臨時司令部
「司令、通信です『鷹は上がった、狼は狼煙が上がるまで待て』です」
「そうか、いよいよ始まったか。よし、第一軍団に出撃命令を」
同時刻、通信を受けたアジア連合軍は進撃を開始。戦車100台以上にも及ぶ連合軍は予備兵力を残して三分の一の兵力を開城市攻略に向けた
「これより、開城市攻略作戦を展開する。最初に航空隊が攻撃を仕掛ける。攻撃と同時に電波妨害が起こるが、作戦通りに砲撃を開始する」
「「了解」」
そうして連合軍は闇に紛れて山道を進んでいた
作戦開始から30分後・・・
発艦した夜鷹攻撃隊は進路を開城市に向けて飛んでいた。夜鷹攻撃隊隊長を務めるのは萩野の後輩である時島晴信中佐であった
『・・・よし、通信は良好。これより作戦空域に入る、全員心してかかれ』
『『了解!!』』
『よし、では作戦開始。全員空対地誘導弾発射!!』
そう言って操縦桿の赤ボタンを押すと機体の下部に取り付けられた大型の18式空対地誘導弾が切り離され、開城市市内の敵陣地を真っ赤な炎に染め上げた
『よし、第一段階成功。通信 我、攻撃ニ成功セリ。コレヨリ巣に帰る。狼は攻撃を始められたし』
そう言うと航空隊は旋回して元きた道を引き返した
初めは何が起こったかわからなかった。ほんの少しの灯りしか灯っていなかった陣地に何発ものミサイルが飛んできて陣地は木っ端微塵に破壊された。最後にあった他の陣地の通信はどうやら他の場所でも同じ様にミサイルの攻撃があったものと思われる通信で途切れた。そして、遠くで特徴的な甲高い声が聞こえ、その方を向くとそこには前に大きな話題となっていた航空機なるものと思われるものが飛んでいた。
「あぁ・・・あれが・・・航空機・・・」
攻撃で負傷し、倒れた俺は息も絶え絶えに空を見ていた
「ど・・・うせ・・・なら・・・」
そして徐々に霞む視線は確かに航空機を捉えていた
「よく・・・見たかったな・・・」
そう言ってそこで俺の記憶は途切れた
静の士官学校時代は必要か否か
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読みたい!!
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要らない