日本武尊が急行している時
〜晴風 艦橋〜
野間が見張り台から艦影を捉えた
「右60度、距離30000。接近中の艦艇はアドミラルシュペーです!」
「えっ!?」
野間の報告に全員が驚いた
「どうしてドイツの船が?」
「ドイツからの留学艦ですね」
納沙がタブレットを使ってなぜ日本に海外の船がいるのかを報告した。
「取り敢えず戦闘配置に!」
明乃は、驚愕しながらクラスメイトに指示をした
「総員配置につけ!」
まさかのシュペーの登場によりクラスメイトは楽しみにしていたカレーがお預けとなってしまった
「速力20節で接近中!」
「見つかっちゃいました!!」
「そのようだな」
シュペーの動きに捕捉されたことを認識した。
「シュペー主砲を旋回しています!」
野間から28cm砲が旋回してるとこを伝えた
「撃ってくる」
「えっ!?」
「問答無用ですね」
主砲旋回の報告があり一気に艦橋に緊張が走った。
〜日本部尊 艦橋〜
「調音、レーダー班より報告!急行している近海に”二隻”いるとのことです。そのうち陣営はは陽炎型駆逐艦と2軸の中型艦だとのことです。」
「了解」
「まさか同じ海域に二隻もいたとは、驚きですね。」
しかし、走って艦橋に上がってきた通信員の次の言葉に衝撃が走った。
「ほっ、報告します!たっ、ただいま中型艦より発砲音ありと、報告がありました!」
「なんですって!!」
「一体どうなっているんだ」
「停戦命令は?」
「今のところ周辺海域の電波を探しましたが出されておりません。」
「なぜだ、まさか警告なしで撃沈すると言う気なのか!」
「いや、まだわからんぞ威嚇なのかもしれない」
そう言いながら最大船速で海域に進んでいった。
〜その頃 晴風艦橋〜
シュペーが停船命令もなく砲をむけてきて緊張が走る
「野間さん白旗を!!」
「了解!」
そう言ってマストの上に白旗をあげる。しかし、
「シュペー主砲発砲!?」
「何で!?」
「エンジンも止めないとダメだ!」
「確かに白旗だけじゃ降伏になりませんね」
確かに白旗をあげてもエンジンを停止していないと逃走の恐れ有りとみなされ、正式な降伏とはならない
「でも、逃げるんだよね?」
鈴はこの場から逃げることを確認する。
「うん、180度転換する、面舵いっぱい!前進いっぱい!」
明乃は逃走を決意する。このまま止まっても射撃が止まるとは限らない。
そうなったら晴風はただの的となるだけと判断した。
「面舵いっぱ〜い」
鈴は舵を右側に取る
「着弾!」
砲弾は右側に着弾した。晴風はシュペーの攻撃を回避しながら、海域からの脱出を図った。
「シュペーも速度が上がりました。」
「追ってきた!!」
「早く逃げよう〜よ!」
逃走する晴風に対しシュペーも速度を上げた
「シュペーは基準排水量12100t、最大速力28、5節、28cm砲6門、15cm砲8門、魚雷発射管8門、最大装甲160mmと小型直教艦とあって巡洋艦サイズの船体に直教艦並のサイズの砲を積んでいます。」
納沙はタブレットでシュペーのスペックを報告する。
「着弾!」
と話している間にもシュペーの砲弾が着弾する
「主砲の最大射程は360000m、300kgの砲弾を毎分2、5発発射可能、1発でも当たれば轟沈です。まぁ副砲でもうちよりは強いんですけど・・・」
「装甲と火力はあちら遥かにが上・・・」
そう言って明らかに部が悪いことを実感する
「うちが勝っているのは速さと俊敏さだけ・・・」
明乃は勝っている速力で逃げ切ろうとするが
「このままだと機関がぶっ壊れちまうよ!」
と機関が悲鳴を上げ始めていた。その為速力も限られていた。
「魚雷打って足止める?」
「もうない!」
「だーそうだった。」
元々、晴風には模擬弾1発しかなく猿島の時に使ったので。芽衣は頭を抱えた。
「こっちの砲力は?」
「70で5・・・」
「7000で50mm・・・シュペーの舷側装甲は?」
「80mmです」
「30・・・・」
「30までよれば抜けるのね」
「ちゃんと会話が成立している。」
ちょっとの単語だけで会話が成立していることに驚いた。
「これが艦長の器ってやつですか・・」
「そんな訳なだろう!」
納沙の言葉に真白は否定する。
「マロンちゃん、出せる速度は?」
「第四船速まででい!」
「27節か・・・」
「向こうの最大船速とほぼ同じです」
「どうしたら・・・」
どうしたら逃げられるかと考えていた時、立石が
「ぐるぐる」
「ん?」
「ぐるぐる」
「はっ!、鈴ちゃん取り舵一杯!」
何かを思いついたようで鈴に取り舵を取らせた
「取り舵いっぱい!・・取り舵30度!」
「何をする気ですか!」
「煙の中に逃げ込むの!!」
煙幕を展開させその中に逃げ込もうと考えた。
「もど〜せ〜、面舵いっぱい!」
「面舵いっぱい!面舵30度」
「1発でも当たればやられる。速度と小回りを生かして逃げ切るしかない!!・・・・・マロンちゃん燃料を不完全燃焼させて!」
「合点承知!」
「黒煙が煙幕がわりだな」
「機関に負担はかかるけど、よろしくね」
「よっ、よろしくって・・・・・」
エンジンに負荷をかけるこの方法に黒木は呆れた。
『ハァ〜、また後で総点検ね』
この後にあることを前にため息が出てしまった
「鈴ちゃん不規則に進路を変えて、できたら速度も。ただしできるだけ速度を落とさないように」
「う、うん」
不規則に動いて回避行動を指示した
「艦長、止めるには実弾使うしかないよ。」
しかしジグザグ航行ではやはり心許なく西崎が足を鈍らせようと提案をする。
「戦闘、左砲戦30度、同行のシュペー・・・・」
ここにきて明乃は芽衣の提案を受け実弾による攻撃を指示する
「何を言ってる。猿島の時とおなじことになるぞ!これ以上やると本当に反乱になる!」
確かに彼女の言う通り相手は違う国の船だヘタをすると国際問題となる。
しかし明乃は
「でもこのままだと怪我人が出る!」
と晴風の安全を優先した
「し、しかし実弾で攻撃したら。」
「シュペーのシュクリューシャフトを狙い撃って速度を落とす。・・・副長」
明乃はじっと真白を見る
その間にも砲弾は着弾する
「わ、わかりました。」
真白もここで覚悟を決め鍵を出した
「実弾、りょうだん初め・・・」
実弾装填キーが回され主砲に実弾が装填された
「まる」
立石が砲撃準備が完了したことを知らせた
「装填よし・・発射準備良し」
あとは岬の命令を待つだけだ
「スクリューを打つには、どれくらいつめればいいかな」
「水中だと大幅に威力が落ちる」
「水中弾ていうのがあったでしょう?」
「それは巡洋艦以上でうちには積んでいない」
「理論上は12、7cm砲弾の水中直進距離は約、10メートル。装甲を抜くことを考えると・・・30以下まで寄ってください」
納沙がタブレットで計算をすると必要な距離を求める
「八の字航行のまま距離を30まで詰めて。」
「近づくの?怖いよ〜」
「何を言っている!」
「じゃあわかりました!」
そう言って両眼を隠した
「近づいてください!」
「前が見えないよ〜くらいよ〜」
そう言って徐々にシュペーとの距離が近づいていった
静の士官学校時代は必要か否か
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読みたい!!
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要らない