ハイスクール・フリート 菊の艦隊   作:梅輪メンコ

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対潜戦闘2

晴風で撃沈の話をしていた頃日本武尊では会議室で今後のことについて話し合っていた。

 

「さて晴風を送り届けたあとは私達はそのまま消えた艦艇たちを追うことなる。」

 

「その事は軍令部には・・・」

 

「あぁそこは問題ないこの伝令は既に総長に相談し、既に海軍すべての艦艇に通達されている。」

 

「了解しました。」

 

「では次についてだがここはまず一色 葵中佐からの報告を聞こうか。」

 

そう言って視線が葵に集まった

 

「まず今現状報告できる事はプロジェクターを通して伝えたいと思います。」

 

そう言って部屋の電気を消し、棚からプロジェクターを取り出した。

 

「まず、報告できる事は・・・」

 

そういとうとしたときだった突如として艦内のアラームが鳴り響いた

 

 

 

 

 

 

 

「何事だ!」

 

艦橋に上がってきた静が最初にアラームがなった原因を聞いた

 

「潜水艦が急速に深度を増したため念の為対潜戦闘配置を発令しました。」

 

「そうか、了解した。」

 

 

 

 

日本武尊が会議を始めている時、晴風も既に後ろからくる潜水艦の存在に気付き戦闘体系になっていた

 

そして潜水艦の正体が東舞校所属の伊201と分かった

 

「東舞校?」

 

聞いた事ない学校に首を傾げる西崎、少なくとも女子校でない事はたしかだった。

 

「男子校ですね!」

 

そう言って納沙は説明を始めた

 

東舞鶴男子海洋学校 通称東舞校

 

日本にあるホワイトドルフィンの男子専用の養成学校の一つで他にも江田島、室蘭にあるという

ここの大きな特徴といえば潜水艦が配備されている事だった。

 

「へぇー男子校なんだ」

 

すると左舷側の見張りをしていた山下秀子が意外そうに言った。

山下に続いて右舷側で見張りをしていた内田まゆみが

 

「潜水艦は全部男子校ですもね・・・でも暑くて狭くて臭くて」

 

と言った一回潜水艦に乗ったことがあるのだろうか

 

「わ、私にはムリー」

 

潜水艦の話を聞いて鈴は潜水艦の中をイメージして自分はダメだと思い泣いていた

 

「全体追っ手だよ!撃っちゃおう!」

 

西崎が伊号潜に先制攻撃をしようと提案するが明乃は判断に悩んでいたそして一つの考えに達した

 

「ココちゃん、伊201と交信できないかな。」

 

「普通の電波だと海水で減衰するので届きませんね」

 

「じゃあ普段はどうしているの?」

 

「潜水艦だからっていつまでも潜って言うわけじゃない!!」

 

「そうだよね、時々は海上の様子を見ないと怖いよ〜」

 

「シロちゃん!潜っているときは向こうもソナーで探っているんだよね!」

 

「当然だ!!」

 

「じゃあ此方からアクティブソナーをモールスの代わりにしたら?」

 

「恐れらく可能だと思いますが・・・」

 

「そんなことをしたら間違いなく攻撃したと思われるぞ!!」

 

真白はアクティブソナーを撃てば伊201潜は攻撃目標を探している=攻撃するつもりという認識となり危険だと話す

 

「ソナーでも何でもいいから撃っちゃえ!」

 

とにかく何かを撃ちたい西崎はそんなことを言い始めた。

 

「馬鹿なことを言うな!!」

 

「万里小路さん、艦名と所属、それと交戦の意思がないこと伝えて。できる?」

 

「一切、承りました」

 

そう言ってアクティブソナーで伊201にコンタクトを試みた

 

 

 

 

「・・・っ!、司令!晴風がアクティブソナーを打っています!」

 

「なんですって!潜水艦に攻撃される可能性があるぞ!」

 

日本武尊ではアクティブソナーを発信していることに驚愕した。




すいません作品の都合上大湊の養成学校は消去させてもらいました。

静の士官学校時代は必要か否か

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