杉本が日本武尊を見ていると補給艦から”布に包まれた何か”がクレーンによって運ばれていた。
「あれは何?」
と明乃が聞くが
「さぁ?私たちも知らないのよね」
と返し、続いて
「あれの写真を撮るなともいわれてるしねぇ〜」
「えっ!」
思わず明乃は驚いてしまった、ずっと着いてきた補給艦の子達なら何か知っていると思ったからだ。しかも撮影は情報漏洩になると言って禁止されていた。
「あれって何だろうね〜、何か世界を動かすようなものだと思ったんだけどねぇ〜」
そう言って杉本は明石に戻っていった。
日本武尊 格納庫
「いや、思ったより早かったですね」
「ああ、そうだな」
香織の言葉に静はそう言って目の前にある機体を見ていた。
「中型輸送攻撃回転翼機『松花』か・・・」
中型輸送攻撃回転翼機 松花
ガ式機関砲一機と赤外線誘導噴進弾を搭載した中型機に輸送能力を付与した機体である。
「試験飛行はいつにしますか?」
「まぁ、もうちょっと後でいいかな。」
静は晴風が隣にいるので試験飛行はもう少し後でいいと言った。
「それじゃあ我々はこれで、これから武蔵の補給に向かう」
「えっ!武蔵?」
杉本の言った言葉に驚いた明乃、もしかしてと思ったが
「でも、武蔵もビーコン切ってて位置がわからないんで調査も兼ねているんだよね。」
「そ、そう・・・」
武蔵の居場所は知らず杉本も探索と補給を一緒にしているようだ。
武蔵は今何処にいるはわからない、そんな考えが明乃の頭を覆った
『モカちゃん・・・今どこにいるの?』
そう思って海の方を見た
「艦長、晴風の修理が完了したみたいです」
「そうか・・・では、横須賀に・・・」
「艦長、横須賀女子から電文です」
これからこのまま横須賀に行こうと思った時、伝聞があった
「ん?」
そこを読むとそこには海軍並びに横須賀女子、ブルーマーメイドに消えた艦艇の捜索及び調査が来た
一方その頃横須賀女子海洋学校では真霜が晴風との接触をしたとの報告をしていた
「艦長・乗員共におかしな様子はありませんでした」
「そう、ありがとう」
真霜の報告を聞き真雪は安心した
「海上安全委員会にも報告をあげたけど、まだ晴風に危険分子がまだ乗船しているのでは、と疑っているわ。学校に戻る前に全員拘束すべきではないかとの意見もあるの、これ以上晴風に何かあると私だけでなくお母さんの立場も危うくなるわ。」
「私の心配はしなくて良いわ、でも何か異常事態が発生していることは確かよ。貴方はその解明を急いで。」
「分かっているわ。」
今回の件で何かが起こっていると思って真雪は真相究明へと舵を切り出した、まずは晴風の命令撤回が出来たことにホッとした。
「晴風の護衛をしていたのはどうやら海軍の実験艦らしいですね。」
「また、茂さんにお礼を言わないと。」
「そうですね」
そう言って報告書を読んでいると突如ドアがノックされ入って来たのはちょうど噂していた茂であった。
「これは、茂総長自らいらっしゃるとは・・・」
「ちょっと電話じゃ話せない案件だからね、こっちに直接来させてもらったよ。」
そう言ってソファーに座り持っていた鞄から機密と書かれたファイルを取り出した、それを見た真雪達はまず部屋のカーテンを閉めた。
「まずはこれを見てくれ」
そう言ってファイルの紙を見るとそこには驚きのことが書かれていた
「総長殿、これは本当なんですか!」
「まだ、確証ではないがほぼほぼ会っていると言っても過言ではない」
そう言ってもう一回紙に目を通すと其処には『Rats実験動物に関する報告書』と書かれていた。
紙をすべて読むと真雪達は信じられないと言ったような顔で上を向いていた
「まさか整備局では無く、委員会がこんな事をしでかしていたなんて」
「この事はどう報告します?」
「その件に関しては私から直接“今上天皇”に報告しようと思う」
茂が言うと真雪達は驚いた。
「閣下に報告するのですか!」
「ああ、その方が揉み消される心配がないからな」
そう言って茂は揉み消される心配の無い天皇に直接報告しようと言った。
「それにわしの娘は閣下の直接的な部下だしな。」
その言葉に真雪達は疑問に思った
「この事は口外無用だ気をつけろ外でこの事を言うと“拘束”されるぞ」
と言って静が菊花艦隊の司令長官をしていることを話した。
「菊花艦隊・・・まさか本当に存在していたなんて。」
「しかし、よくこんな長い時間委員会相手に秘匿出来ましたね。」
と、それぞれ感想を述べた。
「まあこのことに関しては国家最重要機密情報の類いになるからな」
そう言って茂は
「委員会についてはこちらから対処しておく、そっちは引き続き失踪艦の調査と他の情報に関して報告を頼む。」
と言って懐から通信機を取り出した
「これは?」
「真霜君と私を直接繋ぐ機械だ、傍受対策もしっかりしてある。」
この機械は中華武装集団の襲撃した時に静が徳川に造らせた特別な通信機器だったが襲撃の時以降使う機会がなかったので埃を被っていたのをそのまま持ってきたのだ。
「分かりました、以後何か情報があればこれで直接通信します。」
「ああ、頼んだ。」
意図を理解した真霜はそのまま部屋を出ていった。
晴風は修理・補給が終わり日本武尊と共に捜索のため出港した。
ちなみに私のイメージでは
海上安全委員会
↓
海上安全整備局
↓
ブルーマーメイド
みたいな感じのイメージです
松花のイメージはソ連製MI24V型のイメージです
静の士官学校時代は必要か否か
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読みたい!!
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要らない