行方不明の艦艇の捜索に向かっている日本武尊と晴風は進んでいた、すると晴風から発光信号があった
日本武尊 艦橋
「真水を分けて欲しい?」
葵の報告から晴風の蒸留装置が故障した為水を分けてもらえないかとの要請だった
「どうします?」
「どうします?って渡たすしかないだろ?」
香織の言葉に静は答えて急遽真水を渡すこととなり早速準備が始まられた
「念のためにうちにタンクも入念に掃除するよう言っといて」
と言って日本武尊の真水タンクと濾過装置の緊急点検も行われるようになった。
あらから少したち、晴風に渡す準備ができたとの報告があった
「じゃあこっちから送るって言っといて、みか頼むよ」
「あいよ」
そう言ってみかは手にシモノフ対戦車ライフル(みかが大改造をしたもの)を持って甲板に出た
「コ・チ・ラ・ハ・ジ・ュ・ン・ビ・カ・ン・リ・ョ・ウ」
発光信号を送るとすぐ返事があった
「コ・チ・ラ・モ・ジ・ュ・ン・ビ・カ・ン・リ・ョ・ウ」
そういうとみかがシモノフを晴風の甲板に向けて撃ち、和住達が撃ってきたロープをしっかりと船体に固定した
徐々に渡されていくポリタンクを見ながら
「いやー、良かったですね点検しても特に壊れているところがなくて」
「ああ、全くもってその通りだ」
そう言うとしおりが
「この先は時化てるみたいです」
と言ってこの先は時化ていることを報告した
「了解、急いで水を渡し次第晴風に報告。」
「了解」
そして晴風に真水の供給が終わるとそのままロープを離してそのまま海域に突入した
大雨の中を進むと次第に雨は酷くなり大嵐となった
「まさかそのまま低気圧帯に侵入するとは」
あまりにも雨がひどいので確認をするとなんと台風とほぼ同じような低気圧になっている海域に突入していたのだった。
「こっちはまだ良いけど晴風はもっと酷いでしょうね」
そう言って時折甲板にも海水がかかるレベルで酷い状況だった
少しして大時化を過ぎると晴風では甲板に人が出て各々洗濯や体を洗っていた
『甲板や左舷側にいる男性乗務員は今すぐ窓や船内に移動せよ』
流石に男のいるところで色々とやりづらいだろうからと言うことで静は甲板などにいる男性職員を直ちに船内に移動させた。
その頃晴風では
「いや〜日本武尊に真水があって良かったね」
「ああ、全くだ」
西崎の言葉に真白も賛成した
そう言いながら甲板で体などを洗っている内田達を見ていた
体を洗ったあとしばらく航行していると納沙から報告があった
「艦長!救難信号です!」
その報告を聞いて明乃は艦橋に登った
同じように報告を聞いた静も救援準備を始めていた
「何処からだ?」
「新橋商店街船です、米国のリバティー船を改造したもので全長135m総トン数14000t、現在左に傾斜しているとのことです。現在一番近くにいる艦はうちらの艦です。」
「避難は?」
「現在、乗員乗客552名が避難しているとのことです。」
葵の報告に静は避難状況を確認した
「新橋に通信、無闇に海に飛び込むな、それと松花の発進準備と内火艇の準備を」
『了解』
と言って早速日本武尊から松花が発艦した
その頃晴風では
「怪我人は?」
『確認した限りでは十数名ほどの軽傷者が。」
と新橋と繋いで怪我人の確認や被害を確認していた
「現在新橋は左から浸水し機関は停止、この通信もいつまで持つか分かりません。」
「艦内で火災の発生はありますか?」
「今のところ火災などは確認されていません」
「分かりました、今海軍の方から新型飛行船が向かっています、それに軽傷者を乗せて下さい」
「分かりました」
と言って通信を切ると納沙から
「艦長、日本武尊から晴風はそのまま新橋の近くまで進んで救助を行え、との事です。」
「分かった。」
そう言って晴風は新橋の近くまで進んで行った。
「こちら松花一番、新橋を発見これより救助を開始する」
と日本武尊に報告をして救助を開始した
「おい、なんだあれは!」
新橋の上にいたある人が空に指を差した、その先にいたのは今まで見たこともない形をした飛行船だった
「あれがさっき言っていた海軍の新型飛行船なのか・・・」
新橋の艦長は初めて見た飛行船らしきものに驚いた。そして其処から紐が落ちてきて隊員らしき人物が降りてきた
「日本武尊 航海員の新見正良と吉良 翔です、怪我人から先に救助しますまずは怪我人をここに運んでください。」
と言って上から担架を下ろしてきた、新橋の艦長はすぐさま怪我人を担架の近くに運んだ
「1人ずつ運びます気をつけて下さい、揺れますよ。」
と言って1人ずつ上に運んで行った。
「すごいな、さすが海軍の新型機だ」
と真白が新橋の近くに着くと既に救助活動をしている松花を見て感想を言っていた
「ダイバー隊は直ちに潜水し、スキッパー隊は海に落ちた人達の救助を開始せよ」
『了解』
と言って晴風の救助も始まった
「晴風副長の宗谷真白です」
「日本武尊副長の二宮香織です救助状況は如何ですか?」
内火艇やスキッパーに乗ってきた香織や真白が新橋に乗り避難状況を聞いた
「怪我人に関しては先程海軍の飛行船が殆どの人を運んでくれました。あと避難が完了していないのが居住区のみです。」
「わかりました、では我々は艦内に残っている人がいないか確認していきます。」
と言って香織達は新橋の中に入って行った。
静の士官学校時代は必要か否か
-
読みたい!!
-
要らない