各国の動き
武蔵との戦闘から開けて数日が経った頃、軍令部では記者会見が行われていた
「では、欧州動乱の時に先程の航空機なるものは開発に成功していたのですか?」
記者の質問に茂は
「はい、確かに我々日本国は欧州動乱の時に航空機の開発に成功していました」
「では何故、今まで開発の成功を発表しなかったのですか?」
「この航空機が欧州動乱のような戦闘の引き金となることを恐れた時の大正天皇が直ちに航空機の開発に成功した研究所を買収し情報の秘匿をしました」
「でも、それは平和利用しようと考えなかったのですか?」
「航空機の研究中に起こった事故で民間人が危険に晒されることを考えると安全を考慮したまでです」
と言って淡々と質問に対し返答をした。そして記者会見が終わると静は自分のSNSで声明を出した
「もし、この航空機に関して各国が工作員を派遣するのであれば、私は容赦なく鉄槌を下す!!」
こと言葉に欧州各国は揃って冷や汗をかいた。何故なら静は欧州では英雄となっているのに加え、いくつもの政治の汚職事件も告発しており今まで数個の政権が崩壊したのを知っているからだ。
その頃イギリスの首相であるトーマス・チェンバレンは
「まずいぞ、ミセスシズカが公式に声明を出した、間違っても軍や情報部には工作員の派遣をさせるなと伝えてくれ、余計なことをして彼女を怒らせたくは無い。そして米国にも日本の航空機の件については忠告をしてくれ『余計な手出しはするな、下手に突くと大きな爆弾となって自分に降り注ぐぞ!』と言って送ってくれ」
と秘書に行った
同じ頃ドイツ首相メンシェル・ヴィルトは会議で
「ミセスシズカが声明を出した、こちらとしては前のフロンティア汚職事件の様な結末は迎えたくない、よって我々は何もしない方針でいいですか?」
と言うと満場一致で賛成となった、同じように他の国々でも同じように工作員を送らない方針を固めていた。
その頃イギリスから電報を受け取った米大統領セシル・J・シルバーは
「なるほど・・欧州の英雄はここまで絶大な力となるとは・・」
と言って手紙を閉じ、執務室の机で目を瞑った
『今ここで我々が動いてしまうと2回目のフロンティア汚職事件が起こってしまう、そうなると私の支持率が一気に下がることに加え民主党にも被害を与えてしまう・・・』
フロンティア汚職事件・・・それは静が欧州にいた頃、ユーゴスラビアで起こった汚職事件で時の大統領ジョコダ・ヴィッテが貿易企業であるフロンティア社を通じてイギリスに献金をし、それが静によって発覚、それが革命にまで発展した21世紀最初で最大の汚職事件といわれいている事件である。その時献金を受けたイギリスは著しく信用が低下し経済が危機的状況となった、そのあとは前向きに政治を行なったことにより徐々に信用は回復しつつあった。
「秘書官、直ちにペンタゴンとCIAに繋いでくれ」
と言ってペンタゴン長官とCIA長官にシルバーは強く日本には手出しをするなと言った、もしこれでも行動を起こそう者なら大統領特権を行使するといって長官たちは大統領の言葉の理由を理解し、部下に厳命をした。
その頃日本では
「よし、ますは欧州と米国の押さえつけはできた・・・あとは・・・」
「お隣さんですね・・」
といって地図に載っている中華人民共和国を香織と見ながら静はそういった
「一応、工場は全て硫黄島と熊谷さん菊花師団の保護下にあるけど・・・」
「それでも心配ですか?」
「まあな・・・まぁ、あちらが突っ込んできても葵から情報は貰っているからね」
といって紙を香織に見せた
「それをスーさんの出版社に売ると・・・」
「そうだ。スーは喜んでそう言うのは買ってくれるだろう」
といって今、中華日報の取締をしている友人のスー・チーを思い出していた
その頃スー・チーは
「なるほど、このことも考えて静は声明を出したのね・・よくやるわ」
といってタブレットに目を落としていた
「さてと・・秘書さん、これを静のところに送って」
といって一つの手紙を出した
「これは?」
「北中国の工作員の情報についてだ、君から直接静のところに届けてくれ」
「分かりました」
といって部屋を出て行った
「もしかすると情報をくれるかもしれない」
といって中華人民共和国が何か行動を起こして中国の統一のきっかけを作ってくれることを願った
その頃の中華人民共和国の会議室では
「直ちに日本に工作員を送って情報を手に入れるべきだ!!」
「そうだ!今欧州と米国や南中国も工作員を送ったと言う情報はない、この機会が他の国と差をつけられるチャンスだぞ!」
「しかし、君達もフロンティア汚職事件の顛末を知らない訳じゃないだろう、ここは慎重になるべきだ!」
「そうだ、もしこの事がバレて中華民国に情報が流れてみろ、間違いなくこの国は崩壊するぞ!」
といった感じで意見は二手に分かれていた、まずは直ちに工作員を送って他国との差を付けようとする意見と日本の、主に静の報復攻撃を恐れ慎重になるべきとの意見で対立をしていた
数時間にも及ぶ会議で疲れが見え始めた頃
「ではこう言うのは如何でしょうか」
ある士官の意見に会議室にいた全員が耳を傾けた
「まずは近くの海賊組織に資金援助をし、行動をしてもらいその隙に情報を手に入れると言うのは・・如何でしょうか?」
その意見に会議室にいた殆どの人が
「なるほど、その考えだと直接被害があるわけではないな」
「確かにいい考えではあるな」
といって会議はある士官の言った計画が進もうとしていた、その計画を上進した士官は
『よし、うまく誘導出来た。後は本国に情報を渡すだけだ』
と言ってその後中華民国に情報を送った
ちな、会議のもめているシーンは紺碧の艦隊のモルガン艦隊出撃の時のイメージです
静の士官学校時代は必要か否か
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読みたい!!
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要らない