ハイスクール・フリート 菊の艦隊   作:Aa_おにぎり

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歓迎祭

新しい武蔵艦長のもえかを見送った宮里達は移動しようとした時、後ろで何かざわついているのに気づき、後ろ向くと其処にはある人物を中心に周りを記者に囲まれている図であった

 

「あの人、確か海軍の・・・」

 

「ええ、間違い無いわね」

 

「雷樹静中将ね・・・」

 

と言って記者の言っていることを聞いてみると

 

「中将殿、空港の開港まで後2ヶ月ですが、このことにどう思いますか?」

 

「中将殿、あなたは空港の安全責任者とお聞きしました。空港の詳しい安全についてお教え願いますか?」

 

「中将殿、航空機の安全性はどうなんでしょうか?」

 

と言う記者の質問に静は鬱陶しそうな顔でキッパリと

 

「すみません、そう言うのは一切お断りさせていただきます。私はこれから用事があります、なので質問に関してはまた後ほど・・」

 

と言って去って行った。そんな様子を見て宮里達は

 

「すごいわね、あんなにも付いて来ていた記者達を一気に蹴散らすなんて・・」

 

「私たちには到底できないことね」

 

「私もあんな感じになりたいわね」

 

と言ってそれぞれ自分の副長を呼んで歓迎祭を楽しんだ

 

 

 

 

 

オープニングセレモニーが終わった後、若狭達はある噂話をしていた

 

「ちょっと小耳に挟んだんだけどさ・・・」

 

「何何?どんな話?」

 

「このよう遊戯祭に来たブルーマーメイドや海軍の人って、スカウトを兼ねてるらしいよ」

 

「え?それじゃあもしかしたら卒業したらお声が掛かるかもってこと?」

 

「ありそうな話ね」

 

と言った話に入ってきた広田がそう言うと黒木が

 

「噂話に夢中になってる場合じゃ無いよ」

 

「そうね、すぐに歓迎祭がはじまるわ」

 

「おうおう、ちゃっちゃと行くぞ!走れ走れ!」

 

と言った柳原が駿河、若狭、広田の三人を後ろから押すとそのまま自分の持ち場まで行った。そんな様子を見て真白は

 

「ハァ〜、大丈夫か?うちの出し物は・・・」

 

と言って心配したが明乃は

 

「何日も準備したし、きっと大丈夫だよ」

 

と言って大丈夫であると言うと

 

「骨が折れますが、全て視察して回らないと・・・」

 

「うん、そうだね」

 

と言って二人は出し物を視察を始めた。そんな様子を後ろから真雪と古庄と静が見ていた

 

「例の件は私から話す事でよろしいでしょうか。校長」

 

「ええ、よろしく頼んだわ」

 

「私のもお願いしとくよ。私はこれから子供達の世話をしないと」

 

と言って静は私服に着替えるために去って行った

 

 

 

 

 

横須賀の町はお祭りムードとなっており、道の脇には沢山の屋台が並んでいた。そんな中明乃と真白は

 

「武蔵クラスは有意義な展示だな・・・」

 

と言って展示してあった武蔵の砲身を見てそう言うと声をかけられた

 

「ねえねえ、お姉さん達って海洋学校の人?」

 

「うん、そうだよ」

 

と言って明乃が返事するのを見て真白は何か違和感を覚えた

 

『うーん、あの子・・誰かに似ている様な・・・』

 

と言うとその女の子は

 

「じゃあ写真を撮ってもらっていいですか?」

 

と言って首から下げていたカメラを見せると

 

「うん、いいよ」

 

「わぁ〜、やった〜!」

 

と言って近くを通りかかった人に写真を撮ってもらうと女の子は満足した様な顔で

 

「ありがとう!」

 

と言って満面の笑みを見せると

 

「おーい!まゆみー!ママが呼んでるよ〜!」

 

「あ、まってお兄ちゃん!」

 

と言ってその女の子が向かった先にはその子の親子と兄らしき人物がいたが、二人はその顔に見覚えがあった

 

「え!?静さん!?」

 

「な、何でここに!?」

 

と言って驚いていると静は

 

「おや、君たちもここに居たのかい。そりゃそうさ、だってこの子達は私の子供だから」

 

と言ってまゆみと呼ばれていたこの手を取ると

 

「へえ〜、そうなんですか」

 

「驚きました、婚約していたとは聞きましたが。まさか子供までいたとは・・・」

 

と言って驚いているとまゆみが

 

「ねえねえ、ママ。さっきこの人たちに写真を撮ってもらったの!」

 

と言うと静は嬉しそうな顔で写真を見ていた、その顔はまるで優しいお母さんの様であった

 

「すごい、静さんのお子さんすごく可愛いですね」

 

「だろ?私の自慢の子だよ」

 

と言ってまゆみの頭を撫でるとまゆみは嬉しそうに笑みを浮かべていた

 

「あ、ごめんなさいね。邪魔をしちゃったみたいで」

 

「いえいえ、大丈夫ですよ」

 

「それじゃあまゆみ、この後はどこに行きたい?」

 

「うーん、じゃあ海辺のところに行きたい!」

 

「OK!それじゃあ行こうか。おーい、輝、和樹。行くよ!」

 

「おう、分かった」

 

と言って屋台で食べ物を買っていた二人を呼ぶと

 

「それじゃあ、また」

 

「はい、今日は楽しんで行ってください」

 

「バイバイ、お姉ちゃん!」

 

と言って別れた

 

 

 

 

静達を見送った二人は

 

「海の仲間は家族。今日と明日はすっごい大家族だね!」

 

「そうですね」

 

と言って巡回を始めようとした時、隣りを等松が走っていった

 

「パン粉!パン粉!」

 

「等松さん!」

 

「ミミちゃん!?」

 

と言ってついて行った先には曲がりしているトンカツ屋の店があった

 

「まさかパン粉が切れるなんて・・・こんなにお客が来るなんて予想外だよ」

 

と言って繁盛している店を見ていると等松が足を滑らせて持っていた皿が宙に舞ってしまった

 

「うわわわわ!」

 

「おっと!」

 

と言って明乃と真白はその皿をきれいにキャッチして何とか割れる事態を防いだ

 

「ありがとぅ〜!助かったよ!」

 

と言って等松がお礼を言うと

 

「我々も手伝った方が良さそうですね」

 

「だね」

 

と言って二人は客足が落ち着くまで店の手伝いをした

 

 

 

 

 

少しして客足も落ち着くと等松が映画を見ると言うことで明乃達もついていく事になった

静の士官学校時代は必要か否か

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